TEARS AND REASONS

松任谷由実( Matsutoya Yumi ) TEARS AND REASONS歌詞
1.無限の中の一度

作詞:松任谷由実
作曲:松任谷由実

どんなに短くても きみと愛し合い
どんなに傷ついても 決して悔やまない

はじめて会ったとたんわかっていた
哀しい予感がした 濡れる瞳
後がないと知ってた 知ってたけど
回りだすルーレットに
ハートを全部賭けた

退屈すぎる日々に死にかけてた
やっぱりきみも同じ ひとりぼっち
もっと腕をタイトに タイトにして
息も時も止まる程
ずっと今を刻んで 刻んでおこう最後に

きっと過去も未来も きみとめぐり逢い
きっと過去も未来も そして離れてく

明日瞼をあけると きみはもういない

※どんなに短くても きみと愛し合い
どんなに傷ついても 決して悔やまない
きっと過去も未来も きみとめぐり逢い
きっと過去も未来も そして離れてく※

(※くり返し)


2.サファイアの9月の夕方

作詞:松任谷由実
作曲:松任谷由実

サファイアの9月の夕方
あなたの街を通過するわ
さよならへ飛び立つジェット機
サファイアの空に煌いて
星屑にまぎれてゆきたい
新しい私を見つけに

最後のわがままをきいて
口にはしたくなかった想いのために
崖に続く曲り道
デートした公園まできっと来てみて
二人 大好きだった
曲を聴きながらハンドルにもたれると

サファイアのフロントグラスを
ゆっくりと横切ってゆくわ
さよならってずっとつぶやいて
サファイアの空を翔けながら
うるんだ街をあとにするわ
いつまでも見てると信じて

夢がちがってくことが
いつか責め合えなくなって淋しかったの
天文台のベンチに
コインで刻んだ昔 FOREVER の文字
二人 真剣だった
指でなぞってよ なつかしい傷あとを

サファイアの9月の夕方
あなたの胸に消えてゆくわ
さよならの合図のフライト
サファイアの空を翔けながら
にじみ出す街をあとにする
いつまでも見てると信じて

冴えわたる9月の夜景が
大切な思い出になる日
私達 おとなになるのね

サファイアの空を翔けながら
うるんだ街をあとにするわ
いつまでも見てると信じて
サファイアの空に煌いて
星屑にまぎれてゆきたい
新しい私を見つけに


3.瞳はどしゃ降り

作詞:Yumi Matsutoya
作曲:Yumi Matsutoya

途中で入るロードショー
急な雨から逃れて来た
なのに瞳はどしゃ降り
だって終わったばかりの恋
オーバーラップさせる台詞が
機関銃のように胸を撃つから

Bye Bye Love
あのひとを泣かせないでね
あなたは ただ向う見ずな
マフィアみたいだった

劇場ハネた通りは
傘を広げる人であふれ
私ひとりがどしゃ降り
だってこのまま濡れてゆけば
誰も変に思わないわ
そして字幕の彼方に消える

Bye Bye Love
あのひとを失くさないでね
私はただ 自分勝手な
情婦みたいだった

立ち止まれば よくあなたと来た街角
キャンディーのように溶けてるネオン

Bye Bye Love
あのひととハッピーにして
私は闘いがいある
ライバルだったでしょ

Bye Bye Love
結末はハッピーにして
あなたを ただ愛していた
無理なシナリオで


4.ミラクル

作詞:松任谷由実
作曲:松任谷由実

たぶんずっと眠ってた 魂 が
急に熱いくちづけに目を覚ます

今 二つのパルスが重なってきこえてる
それは初めてのフィーリング

いつか来ると信じてたこんな日が
予言どおりクロスするプラネット

愛していると言って近くにいる私を
どうぞ 輝かさせて

あなたに会えた眩しいミラクル
泣きたいくらい待ち望んでた(この運命)
力の限り Sparkling

もっと強く抱きしめて確かめて
遠い夢もつかみ取るエナジーで

求め合うお互いがNとSになるとき
それは一度きりのチャンス

あなたに会えた不思議なミラクル
哀しいくらいあなたに引かれ(もう戻れない)
燃えつきるまでSparkling

あの 流星のようにみんな消えてゆくけど

あなたに会えた眩しいミラクル
泣きたいくらい待ち望んでた(この運命)
力の限り Sparkling

あなたに会えた不思議なミラクル
哀しいくらいあなたに引かれ(もう戻れない)
あなたに会えた眩しいミラクル
泣きたいくらい待ち望んでた


5.Misty China Town

作詞:Yumi Matsutoya
作曲:Yumi Matsutoya

チャイナタウン 更けてゆくわ
深い霧を紅く染めて
ふと すれちがう影もなぜか 涙ぐむような
ランタン 傷だらけの心抱いて迷い込めば
ほら 海の風が耳のハープふるわせる

チャイナタウン 哀しい街
誰もひとりになりきれずに
また 眠れない夜が過ぎてゆこうとしてる
ダウンタウン 汚れた路地 口笛吹き歩きだせば
あのときと同じ 光る橋がにじんでる

ニューイヤーの長い汽笛
爆竹に消されるプロポーズ
笑い声やグラスの音
今でも どこかで 響いている
チャイナタウン 灯り漏れるドアの奥から聞こえてくる
あのときと同じ甘いメロディ 途切れ途切れ

チャイナタウン 更けてゆくわ
深い霧を紅く染めて
また ここで会える 忘れられぬ幻に
忘れられぬ想い出に
忘れられぬ ミスティ チャイナタウン


6.私らしく

作詞:松任谷由実
作曲:松任谷由実

最後に見た後ろ姿がやっと薄れる頃
つらい仕打ちし合った日々も咎めなくなれるの

はやく ただはやく 時がたつことだけを願った
明日から 前よりももっと 私らしくなるわ

二度とない恋だったけれど あなたを忘れられそう
しがみついて諦めながら失ってゆくより
痛いほどのさよならにして 覚えていたかった

ひとつ またひとつ 涙の粒がひざにこぼれた
心から 幸せ祈れば 会いたくなるけれど
今度こそ 強くゆっくりと 自分を生きてゆこうね

Day by day um… Night and day
考えないことなどなかった
今頃は 前よりもずっと あなたらしくいるわ

二度とない恋だったけれど 私を忘れてもいいの
明日から 前よりももっと 私らしくなるわ

二度とない恋だったけれど あなたを忘れられそう
心から幸せ祈れば 会いたくなるけれど
今度こそ 強くゆっくりと 自分を生きてゆこうね


7.冬の終り

作詞:松任谷由実
作曲:松任谷由実

帰り仕度の教室で
ふいに手紙を渡された
いつから 口もきかない私達
もう長いあいだ

試験休みが明けたなら
あやまりたいと思ってた
あれから 顔を合わせることもなく
卒業してしまった

頑張るあなたが憎らしかったの
置いてきぼりにされるみたいで
傷つけた 迷ってた
同じだけ淋しかった

冬の終りが来るたびに
あなたの文字を思い出す
なんだか 鼻のあたりがつんとする
木の芽の香りかしら

夢見る私をまだ笑ってるの
ノートを借りたあの日のように
探してた 悩んでた
わけもなく不安だった

何を綴ってもうそになりそうで
返事を出せず月日は流れ
なぜかしら どこからか
ふと蘇る

あの頃の私達
同じだけ楽しかった


8.SO HIGH

作詞:松任谷由実
作曲:松任谷由実

瞬きしているうちに キスされた帰り道
ハートに羽根がはえて 空中に浮かんだの
届くかな 大きな月に
ロールシャッハの模様みたいに
秘めた想いを映して

High,so high,so fly me to the moon
恋したってわかったの
臆病な私を運んで どこまでも高く

初めてのダイアリー 書きかけてふと止めた
ついさっきの出来事 消えそうな夢みたい
窓あけて ため息ついて
季節を告げる夜風の香り
胸いっぱいに吸ったら

High,so high,so fly me to the moon
恋するって素敵なの
ときめきに眠らない 列車乗り遅れぬように

雲の間にまたたく星が
ちょっと遠くのあなたの部屋に
同じウィンクを投げてる

High,so high,sofly me to the moon
恋したって云いたいの
今すぐ裸足のステップで 街じゅうを起こして

High,so high,so fly me to the moon
恋するって素敵なの
変わりだす私を運んで どこまでも高く


9.恋の一時間は孤独の千年

作詞:松任谷由実
作曲:松任谷由実

隣り町もゆれる 花火の晩
光の降る川に 舟を出すの
Ding Dong 流れてゆきたいのずっと
暗い海にそそいでも
大切な荷物もみんな
捨てて腕の中へ
恋の一時間は孤独の千年

禁じられた恋は 瑠璃色の鳥
見えない夜なのに かごを抜ける
Ding Dong はばたいてみたいのずっと
誰かを悲しませても
帰る場所はもうないの
力尽きる日まで
恋の一時間は孤独の千年

たとえば10年後の花火の晩
約束の川辺に 呼び出してね
Ding Dong 人混みをすりぬけきっと
涙があふれるかしら
まだ愛し合っていても
遠くなっていても
恋の一時間は孤独の千年


10.Carry On

作詞:松任谷由実
作曲:松任谷由実

終わりのない長い道を
あなたはひとり走っている
渇ききったその喘ぎが
私にだけはきこえてくる
Carry On… Carry On…
決して孤独は代われないから

あなたを待ち続けたい
あなたを信じていたい
あなたと闇を越えたい
今はCarry On

もつれそうなストライドに
また絶望が襲いかかる
傷だらけの夢をまとい
打ちひしがれた姿でいい
Carry On… Carry On…
私が会えた素晴らしい人

あなたを見つめていたい
あなたに教えて欲しい
あなたと分かち合いたい
今をCarry On

モノクロームの時間が
虹色に変わってゆく
あなたの描くゴールにふれたとたん

あなたを待ち続けたい
あなたを信じていたい
あなたと時を越えたい
ずっとCarry On

終わりのない長い道に
傾いてゆく夏の光
あなたはただ走っている
金の炎が燃える場所へ
Carry On(Carry On…)