ヒット全曲集'95~大阪夜曲~

三門忠司 ヒット全曲集'95~大阪夜曲~歌詞
1.大阪夜曲

作詞:吉岡治
作曲:山口ひろし

北の新地の 片恋い月は
雨を呼んでる なみだ月
お願いわたしを あなたあなた
あなた棄てないで
あても頼りも ないけれど
尽くしきりたい 大阪夜曲

その場かぎりの やさしさだって
うそを頼りに 生きられる
お願いわたしを あなたあなた
あなた棄てないで
古いおんなと 言われても
ついてゆきたい 大阪夜曲

恋の橋でも おんなの橋は
渡りきれない 川ばかり
お願いわたしを あなたあなた
あなた棄てないで
夢のとなりに 住まわせて
泣けば濡れます 大阪夜曲


2.雨の大阪

作詞:もず唱平
作曲:市川昭介

どうせ人生 お芝居よ
あんたのことも そのうちの
一幕(ひとまく)やったと 思えばすむわ
北の新地の 女の蛇の目
今夜限りの 相合傘を
雨よどうして 涙に染める

本音いうたら 負けやから
黙って背中 向けたけど
辛抱出来(でき)へん 死ぬほど好きや
いまじゃ帰らぬ 想い出なのか
浜の芝居に 天神祭り
雨よどうして 涙に染める

昔人間 かたぶって
一緒になれる 仲じゃない
ケジメをつけると 悩んだお方
たった二タ月 隠れるように
夫婦(めおと)きどりで 暮らした日々を
雨よどうして 涙に染める


3.旅の居酒屋


4.逢いたかったぜ

作詞:石本美由起
作曲:上原げんと

逢いたかったぜ 三年振りに
逢えてうれしや
呑もうじゃないか
昔なじみの 昔なじみの
お前と俺さ
男同志で 酒くみかわす
町の場末の 縄のれん

生まれ故郷の 思い出話
今宵しみじみ
語ろじゃないか
昔なじみの 昔なじみの
お前と俺さ
今度あの娘に 出逢ったならば
無事(まめ)でいるよと 言ってくれ

誰が流すか ギターの唄に
遠い思い出
忍ぼじゃないか
昔なじみの 昔なじみの
お前と俺さ
夢が欲しさに 小雨の路地で
泣いたあの日が なつかしい


5.母恋吹雪

作詞:矢野亮
作曲:林伊佐緒

酔ってくだまく 父(とと)さの声を
逃げて飛び出しゃ 吹雪(ふぶき)の夜道
つらい気持ちは わかっちゃいるが
俺(おい)らばかりに あゝ なぜあたる

こんなときには 母(かか)さが恋し
なんで俺らを 残して死んだ
呼んでみたって ちぎれて消える
星のかけらも あゝ 見えぬ空

徳利(とくり)かこった 凍(しば)れる指に
岩手おろしが じんじとしみる
たったふたりの 親子であれば
涙ぬぐって あゝ もどる道


6.雨の宿


7.片恋酒

作詞:小川道雄
作曲:酒田稔

好きで呑んでる お酒じゃないわ
ひとりが淋しい 片恋酒よ
遊び上手(じょうず)な あなたでも
噂を聞く度 逢いたくて
つらいのよ つらいのよ
バカな女と 言われても
忘れられない 恋だから
面影グラスに 忍び泣く

荒れた生活(くらし)の 今日この頃は
酔う程未練が 身にしみるのよ
夢で激しく 燃えるより
やさしい強さで 抱きしめて
欲しいのよ 欲しいのよ
バカな女と 言われても
忘れれられない 恋だから
面影グラスに 忍び泣く

「あなた命」…とボトルに書いて
心に注ぎたす 片恋酒よ
愛の傷あと 痛む夜は
いい事ばかりを 思い出し
生きるのよ 生きるのよ
バカな女と 言われても
忘れられない 恋だから
面影グラスに 忍び泣く


8.俺の出番が来たようだ

作詞:鳥井実
作曲:岡千秋

肩を寄せ合い 世間の隅で
涙こらえて ひっそり生きて来た
惚れた女に一度だけ
見せてやりたい 幸せを
俺の出番が 来たようだ 来たようだ

噛んでこらえた 堪忍袋
我慢出来ずに 破れることもある
何度みただろ あっただろう
咲かず仕舞いで 散った花
俺の出番が 来たようだ 来たようだ

ひとっふたつと 数えてみたら
数え切れない 苦労の数がある
檜舞台で 死ねるなら
義理と人情の 花道に
俺の出番が 来たようだ 来たようだ


9.河内の次郎長

作詞:司太可志
作曲:西脇功

親の居る奴 幸福(しあわせ)もんさ
俺の親父は 生駒山
生命は売りもの 粗末にゃならぬ
生きて世の為 人の為
俺は河内の 俺は河内の 次郎長や

ほれた女が 教えてくれた
涙いい奴 甘い奴
鬼と仏が 心の中に
二つ仲良く 住みついた
俺は河内の 俺は河内の 次郎長や

河内音頭の 太鼓のひびき
どんと叩けば 気が晴れる
やると決めたら 唯やるだけさ
闘鶏(しゃも)は死んでも 音をあげぬ
俺は河内の 俺は河内の 次郎長や


10.河内人情

作詞:もず昌平
作曲:市川昭介

おれの人生 お前が頼り
カラスの昆布巻き 嬶巻かれやと
いわれて来たが 気にならん
惚れた弱みや 耐えるかいな
大きな声では いえんけど
きつい女は よろします

河内木綿の ふる里育ち
今では機織る 音さえないが
心は棉の 花に似て
無垢な気性が 清々しいよ
どこにも替わりが ないさかい
どうぞ長生き しておくれ

他所の水には 合わない男
生駒のお山に 留守番たのみ
浪花で運を ためしたが
銭が仇か 芽も出ずじまい
やっぱり河内が 一番や
掛け値ないのが なによりや


11.男の花道


12.夢追い川


13.浪花のギター

作詞:三浦康照
作曲:石中仁人

夜にまぎれて 見えない明日
酔えばなほ更 いとしいあなた
ここは大阪 裏町ネオン
なみだ下地の お化粧に
倖せ薄い 口紅さして
あゝそっと聞いてる… 浪花のギター

昼にゃ咲けない 悲しい花が
俺に似合うと つぶやくあなた
ここは大阪 酔いどれ小路
過去を忘れる 香水に
苦労がにじむ 指輪が重い
あゝなぜか淋しい… 浪花のギター

朝になったら 他人のように
うしろ向かずに あなたは帰る
ここは大阪 なみだの酒場
女ごころの マニキュアと
不倖をかくす 頬紅つけて
あゝ今日も聞いてる… 浪花のギター


14.大阪湾ブルース

大阪湾(ベイ)ブルース
作詞:吉岡治
作曲:山口ひろし

貼り紙一つで 身を寄せた
鴎という名の 迷い鳥
すこし長居を しすぎたようね
身丈に合わない 恋をした
酒と女の 大阪 大阪
大阪湾ブルース

生命に終りが あるように
炎の恋でも 色あせる
連れて逃げてよ 海峡越えて
素直に言えない 過去ばかり
泣いた女の 大阪 大阪
大阪湾ブルース

からだ一つに 荷が一つ
明日の軽さが 身に沁みる
捜さないでね なるよになるわ
やさしさなんか 似合わない
酒と女の 大阪 大阪
大阪湾ブルース