長渕剛LIVE'89

長渕剛 長渕剛LIVE'89歌詞
1.くそったれの人生

作詞:TSUYOSHI NAGABUCHI
作曲:TSUYOSHI NAGABUCHI

本当の事を言えばきっと楽になれるさ
本当の事を言っちまえばきっと自由になれるさ
あんちきしょうをぶっ飛ばしとんずらしようか

だけど俺はこの街を根城に生きていこうと決めた
六畳一間の闇にまぎれ腐った空へ夢を突き上げても
呼べど叫べど答なし

群れから離れっぱなし
ずっと離れっぱなし
遠回りのくそったれの人生
千鳥足でいつもの路地を

ただ足にまかせて俺はくたくたになるまで走った
走れば走るほど俺は無性に真実味が欲しくなった
浮き足立ったあいつは ざらついた風にさらわれた

人の波にせかされれば使い捨てにされちまう
乗り遅れるわけじゃない俺は俺
明日からサングラスを捨てよう
頑固さだけが胸を叩けばいい

群れから離れっぱなし
ずっと離れっぱなし
遠回りのくそったれの人生
千鳥足でいつもの路地を

群れから離れっぱなし
ずっと離れっぱなし
遠回りのくそったれの人生
千鳥足でいつもの路地を


2.泣いてチンピラ

作詞:長渕剛
作曲:長渕剛

泣いて 泣いて 泣いて チンピラになりてえ
泣いて 泣いて 泣いて チンピラになりてえ

明けても暮れても喧嘩でパクられ イキがった
花の都に憧れて 飛んで来た逸れ鳥
のがれ のがれて 破れた襖にもたれて
流す涙をひとつなめた
ああ友情 愛情 人情 何かが足りねえ
ああ膝を抱え 全てぶっ壊した夜
Woo woo woo…

ずらかっちまった方が ましだと考えた朝
紙コップの味噌汁をかじれば 天井が笑う
裸電球 ぶら下がった部屋で
忍び泣いてる女は なお哀しくて
ああ爪を噛んで 強くお前を抱きしめた
ああ吹いてきたぜ 臆病風が吹いてきた
Woo woo woo…

六尺足らずの五尺のやせこけた体で
刺せば監獄 刺されば地獄の腐った街で
どうせかなわぬ はかない夢なら
散って狂って捨て身で生きてやれよと
ああ背中丸め 声を殺し 思いきり
ああ泣いて 泣いて 泣いて チンピラになりてえ

泣いて 泣いて 泣いて チンピラになりてえ
泣いて 泣いて 泣いて チンピラになりてえ


3.ろくなもんじゃねえ

作詞:長渕剛
作曲:長渕剛

ぴいぴいぴい ぴいぴいぴい…

人恋しくて 誰かにしがみつき
弱虫ばかりで飛び出した18の俺
愛はいつも大嘘つきに見えて
知らないうちに 一人が好きになってた
見えない何かに背中を押され
夢中で転がりやっとつかんだものに
心を引き裂かれちまった
心をなじられちまった

悔しくて 悲しくて こらえた夜
大嫌いだぜ 大嫌いだぜ
ろくなもんじゃねえ
ぴいぴいぴい ぴいぴいぴい…

思いやりと優しさが腐るほど鼻について
殴ったあいつの頬
握りしめたこぶしは やり場のない俺の心に
いつしか突き刺さってた
どこかで 誰かが 俺を待っててくれる
夢中で転がりやっと見つけたものに
心を裏切られちまった
心を笑われちまった

悔しくて 悲しくて こらえた夜
大嫌いだぜ 大嫌いだぜ
ろくなもんじゃねえ
ぴいぴいぴい ぴいぴいぴい…


4.ほんまにうち寂しかったんよ

作詞:TSUYOSHI NAGABUCHI
作曲:TSUYOSHI NAGABUCHI

なんであんたあん時死なんかったんや
たのむからうちの前に現われんといて
うちが女やさかい殺せんかったんと違う
ほんまにほんまに嫌になってしもうたんよ

やっぱりうちがアホやった
やっぱりうちの言うとうりやった

ほんまにうち寂しかったんよ
ほんまにうち寂しかったんよ
うちそばにおりたかったんよ
でも腐ったあんたが嫌やった
一生ヒモ暮らしのしみったれのあんた

しけた面ぶら下げて なんで今ごろ帰って来たん
ええかっこばかりの東京の人になってからに
女の尻をさするよなケジメのない街ん中で
ほんまにほんまにあんた変わってしもうた

やっぱりうちがアホやった
やっぱりうちの言うとうりやった

ほんまにうち寂しかったんよ
ほんまにうち寂しかったんよ
どない謝ってもあんたを
絶対許せへんけど
ほんまの事言うとうち寂しかったんよ

ほんまにうち寂しかったんよ
ほんまにうち寂しかったんよ
もう なんもかんも捨てて
あんたと二人っきりで生きたい
もう うだうだ言わんでいい
一生うちを離さんといて


5.He・La-He・La

作詞:長渕剛
作曲:長渕剛

変わり果てた奴 旨く変わった奴
両方とも 随分見てきた
友情なんて 口にすると
ガキの頃から むしずが走った

徒党は組まない 組めば面倒だ
生きてくには 一人で精一杯
てめえの面 磨きもせず
友達面する奴 大嫌い

身構えないと なめてきやがる
こわさがないと 笑われる
正直になると 足をすくわれる
ぶざまさ 人の世は…
He・La He He La He He La・La
神様も 笑う
He・La He He La He He La・La
神様も 笑う

ワビを入れても 俺をはじくから
やりたくないが きっちりケリをつけた
憤りの 酒をあおり
半端なてめえに 追い打ちをかけた

筋を通したら 潰しにきやがった
おまけに 俺の心までひん曲げた
尖った口を やがて弛め
おれは最後に ヘラヘラ笑った

身構えないと なめてきやがる
こわさがないと 笑われる
正直になると 足をすくわれる
ぶざまさ 人の世は…
He・La He He La He He La・La
神様も 笑う
He・La He He La He He La・La
神様も 笑う

He・La He He La He He La・La
神様も 笑う
He・La He He La He He La・La
神様も 笑う
He・La He・La…


6.巡恋歌

作詞:長渕剛
作曲:長渕剛

好きです 好きです 心から
愛していますよと 甘い言葉の裏には
一人暮しの寂しさがあった
寂しさゆえに 愛が芽ばえ
お互いを知って 愛が終わる
別れは涙で飾るもの
笑えばなおさら みじめになるでしょう
こんなに好きにさせといて
「勝手に好きになった」は ないでしょう
さかうらみするわけじゃないけど
本当にあなたは ひどい人だわ

※だから私の恋はいつも
巡り巡って ふりだしよ
いつまでたっても恋の矢は
あなたの胸には ささらない※

タバコを吸うなとか 酒を飲むなとか
私の勝手じゃないの
好きでもないくせに 好きな振りをするのは
よして欲しいわ
くやしいけれど ほれたのは
どうやら私の方だったみたい
「別れの舞台はどこで?」などと
おどけてみせるのも これで最後ね
さよなら さよなら 心かよわぬ恋など
さようなら
こらえきれない涙よ
出来る事なら笑いとなれ

(※くり返し×2)


7.シェリー

作詞:TSUYOSHI NAGABUCHI
作曲:TSUYOSHI NAGABUCHI

揺れているふたつのからだが海の底深く
透きとおる肌のまんまでだまって抱かれてる
身を震わして俺を見つめてる

どうしてなんだろう なぜにお前はそんなに切なく微笑む
今夜俺はお前のためだけに生きているんだ
悩まされた過去から逃げて来い

※おゝシェリー 俺は砂丘に立ち
真夜中を照らす白い月を見ている
おゝシェリー 砂煙が舞い
海が吠えてる 今お前に会いたい※

愛しきお前よ 俺の肩先で静かな息をしている
濡れた首すじに小さく口づけをすると
お前はすべてをすりよせて泣いた

からみついた流れる髪 俺の唇で遊ぶ
俺は目を細め両手で強くひきよせると
まぶたを閉じてお前は風になる

(※くり返し×2)


8.激愛

作詞:TSUYOSHI NAGABUCHI
作曲:TSUYOSHI NAGABUCHI

舌を噛み切った からみ合う口唇の中
二人はよじれ合い 激しく揺れていた
震える 流れる 青白い肌
ひきよせても ひきよせても 届かない
溶けてゆく無数の汗 心と躰を流れてゆけ

愛は潜水艇のように 苦しみをもぐり
激烈な痛みが こめかみを突きぬけた
時は過ぎ 夜を越え凍りつく
愛の海 深く深く 沈みゆく
堕ちてゆく憎しみに 息が絶えるまで俺を抱け

俺たちは互いに 愛を戦った
焼け焦げた魂は 灰色に立ち昇り
とぼとぼ とぼとぼ 死んでゆく
こわれた破片は 風に舞う
ひき潮のうねりの中 ふたつの手首よ赤く染まれ

かすかに触れ合う力果てた指先
導かれるように 静かに瞳を閉じた
ゆるやかな呼吸は 首すじをすべり
衰弱の闇へと 色あせてゆく
果てしない体気の中 くち果てるまで重なってゆけ


9.乾杯

作詞:長渕剛
作曲:長渕剛

かたい絆に 思いをよせて
語り尽くせぬ 青春の日々
時には傷つき 時には喜び
肩をたたきあった あの日
あれから どれくらいたったのだろう
沈む夕陽を いくつ数えたろう
故郷の友は 今でも君の 心の中にいますか

乾杯!今君は人生の
大きな 大きな 舞台に立ち
遥か長い道のりを 歩き始めた
君に幸せあれ!

キャンドルライトの中の二人を
今こうして 目を細めてる
大きな喜びと 少しのさみしさを
涙の言葉で歌いたい
明日の光を 身体にあびて
ふり返らずに そのまま行けばよい
風に吹かれても 雨に打たれても
信じた愛に 背を向けるな

乾杯!今君は人生の
大きな 大きな 舞台に立ち
遥か長い道のりを 歩き始めた
君に幸せあれ!

乾杯!今君は人生の
大きな 大きな 舞台に立ち
遥か長い道のりを 歩き始めた
君に幸せあれ!


10.素顔

作詞:長渕剛
作曲:長渕剛

夜の顔を 鏡で映せば なんて悲しい顔なの
強がりばかりで 素直になれない なんて悲しい顔なの
こんな私の どこが好きなの
なぜにそんなにやさしいの
私が かわいそうに見えるから
それとも なつかしく 思えたから
気まぐれだったら やめてちょうだい
本気で好きになりそうだから
あなたの前では きれいでいたいし
かわいい女で いたいの
厚化粧は嫌いでしょう でも今の私
昔の私じゃないから

「私は いつも 嘘をついてきたわ!」
お前はいつも そう言うけれど
けして それは裏切りじゃないんだし
そこまで 自分を責める事もないさ
お前の素顔が きれいだったからこそ
あの時手鏡 おくったんだ
お前の過去を化粧でかくすためじゃなく
素直な心を 映せばいい
誤解しないで 聞いて欲しいんだ
俺が今までして来た事は
時の手のひらの中でお前に示した
精一杯の愛だったんだ
さあ化粧をおとしたら 髪をとかして
このまま静かに眠ろう


11.碑(いしぶみ)

作詞:長渕剛
作曲:長渕剛

正直者が つえをついているよ
遠慮深そうに 裏通り歩いている
信じられるものは 影をひそめてる
うたがわしい 奴ばかり 表通りさ

君は この先 どこへ行くのか
あてのない 旅は いつまで続く

何かに汗を 流してみても 何かがちがう
だからとて 愛に背けば 孤独に堕ちてく

いつも心に 激しさ もって
動かぬ 碑 胸にだきしめ
といだ 刃が おれるまで
woh… woh…

まだまだ まだまだ まだまだ…
立ち上がれ!

石ころけとばして あしたを のぞけば
誰かに吐いた うそが 川面に浮かぶ
暮れてく 夕焼けに 心は痛くないか!
のぼる朝陽に うしろめたさはないか!

君は この先 どこへ行くのか
あてのない 旅は いつまで続く

何かに汗を 流してみても 何かがちがう
だからとて 愛に背けば 孤独に堕ちてく

心の すき間に 鍵はかけたか
青春芝居に けりはつけたか
といだ 刃が おれるまで
woh… woh…

まだまだ まだまだ まだまだ…
立ち上がれ!


12.いつかの少年

作詞:TSUYOSHI NAGABUCHI
作曲:TSUYOSHI NAGABUCHI

俺にとってKAGOSHIMAはいつも泣いてた
ひ弱で不親切で 邪険な街だった
親父とお袋は泥にまみれ銭をうらやみ
そのド真中で俺は打ち震えていた

ごうごうと不安が立ち昇る棲み家を
凍える風が暮らしをすりぬけていった
雨どいを伝う雫を見るのがたまらなく嫌だった
逃げ出したくて想いをかきむしるだけだった

※俺の人生はどこから始まり
いったいどこで終わってしまうんだろう
突き動かされるあの時のまま
そう“いつかの少年”みたいに※

乾ききれない浴衣がゆれていた
縁側のむこう 遠い記憶がかすんでく
俺は今 ゆれる船の上に立ち
叩きつける 七月の雨を見ている

すべてが一秒ごとに意味深く進んでる
水平線からどてっ腹に陽が昇る
今日と昨日とが激しく違うことを知った今
俺はKAGOSHIMAを突んざく波に捨てた

(※くり返し×2)