景色の都市

FoZZtone 景色の都市歌詞
1.Elevator

作詞:渡會将士
作曲:竹尾典明

MUSIC! MUSIC!
人込みと切り放し
ヘッドフォンで塞いだ心に
MUSIC! MUSIC!
流し込むイメージで
密やかに妄想するよ次の世界を

街の明ける方向に
赤いタワーを持ってきて
匂い立つガスの海で
暮らし始めた

新しい朝を迎える
生まれ変わったつもりで
オレの事は誰も知らない
密やかに妄想する
さぁ昇れエレベーター

MUSIC! MUSIC!
しなやかな フォームを手に入れて
スプリンターの様に跳び越えて行く
理想の姿

並走する地下鉄
伏せ合う顔と顔
成し遂げてたい体が
ゆらゆらと燃えている

新しいだけの言葉に
過剰に未来を見出だす
俺の事は誰も知らない
密やかに妄想する
さぁ昇れエレベーター
ほらmusic! music!

また新しい朝に向かえる
生まれ変わったつもりで
あらゆる夜を超えようぜと
密やかに胎動する
さぁ昇れ! エレベーター!
さぁ昇れ! エレベーター!


2.春と鉛

作詞:渡會将士
作曲:竹尾典明

2人のいた部屋
冬の散歩道
オレンジの香り
捨てられた車
溢れた川を
見に行った事
迫り来る春

薄いコーヒーの味
起き抜けの痺れ
ヤニ焼けした壁
硬いピーコート
螺旋階段の光

ひび割れたプールにゴミが舞っている
甘いドーナッツを食べたね
風が吹いてきた

埃の臭いだ
長い立ち暗み
冷たい手の話
空を埋めた鳥
明かりを付けずに
日が落ちた部屋
噎せ返る夜

母の様な素振り
手解きのダルさ
急に髪を切る
疎ましい全部
シーンだけ残して

君は誰だったろうなんて思うんだよ
それで君は誰だったんだ?
風が吹き始めた午後に

2人のいた部屋
冬の散歩道
オレンジの香り
捨てられた車
溢れた川を
見に行った事
迫り来る、春が

風が強くて何も聞こえない
川を何か流れていったようだ
君は何か言いたげだった
いいよ、もういいよ。


3.ひかり

作詞:渡會将士
作曲:渡會将士

冷たいお茶を下さいひとつ
…いや、暖かいのにしようかな
どうしようかな

狭いシートにねじ込む体
落日、束の間の朱
気持ちを景色に逃がして

心にその準備もないのに
僕らは冒険してみたんだよ
入口はどこにでもあって
いつでも傷つけるんだなぁ

ポーズしたままのロックンロールミュージック
売り子のお姉さん行ってしまった

少し色褪せてゆく瞳を
どうか閉じないで

夜の暗闇は新幹線の窓に僕を浮かべて
ひとりだよって教えてる

東京が近付いて来る
やさしい何かを
東京に着くその前に
君から聞きたい
それもまたこの僕の
わがままなのかもしれない
ただ同じように君も
優しくされたい

ポケットに忍ばせた花


4.チワワ

作詞:渡會将士
作曲:渡會将士

浅く閉じたドアから漏れた
光の粒 受け止めようぜ

踊れ踊れ 大きなスニーカーで
床を踏み締めて
バスケットコートに映りこむ
君の髪ばかり見ている

今、浅く閉じたドアから漏れた
光の中 踊ってようぜ
君に会えて僕はハピネス
心の中 打ち明けようぜ

踊れ踊れ サーチライト
星を隠した 雲をかき回せ
撓んだフェンスを飛び越えて
君の笑い声に驚く

今、薄く開けた窓から浴びた
夜の空気 なびかせようぜ
君の席じゃ見づらい景色
選んで走る 右手に海を

渇かない夜を探せ
堕落の方が芳しい
君を騙してさらった
一緒に悪魔に撃たれよう

踊れ踊れ スニーカーを 光らせて
瞳映り込む 近い 未来

浅く閉じたドアから漏れた
光の中 叶えるだろう
夜は長く 風は甘く
続く限り踊ってようぜ
通り過ぎた車のライトが
揺れる影を回して逃げた
帰らなくていいのなんて
君は訊かない


5.in the sky

作詞:渡會将士
作曲:竹尾典明

鳩にパンを撒く爺さんを指して
「平和のシンボルは老人に集まる」と
TVが上手い事言った
上手い事言ったのか?

原材料を確認して君は僕に
安心を選んでくれる
中吊りの毒に中り食傷ぎみの
胃に優しい野菜も探しておくれ

in the sky 風に舞う ビニールの袋が
素晴らしい 映画の ワンシーンに
よく似ている

ご覧よ、バクシーシサークルが
また別のキャンペーンを始めたよ

真実の愛のようなそんなような
素敵インターフェイスを探してる
「世相が末期な証拠だぜ」
どんな意味さ?
さぁ餓鬼ども薬を飲んじまいな

in the sky 風に舞う ビニールの袋が
素晴らしい 映画の ワンシーンに
よく似ている

笑っちまいそうなビューティフルデイ


6.ベイビーゴーホーム

作詞:渡會将士
作曲:竹尾典明

10分だけのつもりで
浜名湖でうっかり眠った
Tシャツに潜って
責め苛む雑念を
掻き消して欲しい

カーステレオから
名前も知らないBAND OF U.S.A.
曰く“BABY GO HOME”

可愛かったあの子も
どこにいるかまるで知らず
寂しくなるのも
旅の恥ならかき捨てて
見つけ出したいよ

人知れず強くなろうぜ俺達
“BACK TO U.S.…U.S.S.R.?”

インターチェンジに澱んだ車
サービスエリアを漂う人々
明日も遠くへ行かなけりゃ

褒められたって良さそうな気もしてる
人知れず強くなろうぜ俺達

“ベイビーゴーホーム”