1.REGIKOSTAR ~レジ子スターの刺激~
作詞:KAN
作曲:KAN
名札で名字はわかるけれど下の名前は知らない
君はレジ子スター
353円です 168円です 472円です 234円です
818円です 705円です 20%引きです 547円です
束ねた髪 グリーンのエプロンに三角巾 小さくて丸い耳
ひと目惚れました
お会計しました おつりが出ました
微かに手と手ふれた時
刺激うけました
ダークなぼくの毎日に 星みつけました
君はレジ子スター
ファッション的にも意識して 仕事帰りにしょっちゅう寄って
こだわり食材ばっか買って でもメッタに君に会えなくて
あきらめ気味のウェンズデイ 各駅停車東急線
ん?ちょっと待てよ きっとそう ドアの脇でキラキラリ
髪をおろした私服の君は Aラインのワンピースに
まじめそうな黒タイツ
ずっと見てました
ドア開きました 君は降りました
髪がサラリと揺れた時
感動しました
ふと駅名に気づいたら 行き過ぎてました
ぼくは乗り越した
君はレジ子スター ぼくはノリ越シター
名札で名字はわかるけれど下の名前は知らない
次はいつ逢えるのかもわからない
ぼくも名札をつけていくべきかな
昨日今日明日 通い詰めました
季節越えました エコなバッグまで買いました
だのに消えました 君はばったりあれ以来
きっと星でした 流れ星でした
君はレジ子スター
走れヘリコプター 歌えユーロスター 飛ばせテレキャスター
きっとまたいつか 確かな刺激受ける日を 待つと決めました
君をレジ子スター
2.小学3年生
作詞:KAN
作曲:KAN
オレは小学3年生 つまり来年は4年生
きっとそのうち中学生 うまくいけば将来高校生
カワイイあの娘は同級生 長い黒髪にハイソックスで
ちょっと見た目は5年生 でも中身はまだまだ3年生
オレのことどう思ってんのかな
悪くない脈を感じてるんだ
なぜって こないだ貸した蛍光ペン まだ却ってこないのさ
いつでもいいんだぜ なんだったらあげちゃうぜ
小さいことは気にしないのさ
なぜならオレにはデッカイ夢があるから
そんなオレの夢ききたいかい?
高校卒業したらすぐ 単身アメリカに渡米して
ニューヨークでビジネスを起こすのさ 本気だよ
たぶん最初はたいへんで おそらく英語なんかぜんぜんで
だけどその後はとんとん拍子 ハリウッドに豪邸を建てるのさ
そして君を迎えにくるよ
わかるかい? つまりプロポーズさ
君はきっとちょっぴりハニかんで YESとうなずくんだね
夢はかなうさ きっとかなえるさ
ホワイトハウス グランドキャニオン
楽しく暮らすんだ 自由の国アメリカで
Hey! New York!
だいじょうぶ 勘違えてなんかない
現実のオレは小学3年生
昨日ママがこう言ってたんだ
大学は出てほしいんだってさ
わかったよママ ぼく勉強するよ
だけどまずその前に
やるべきことが オレにはあるのさ
カワイイあの娘と両想いになる
それこそがオレのデッカイ夢のスタートライン
翌日3時間目の算数
ちょっと待った
それオレの蛍光ペンじゃない? そうだよね
隣りの和田が自分のもんみたいに普通に使ってやがった
Oh No!
でも OK! OK! No Problem!
くやしいけどあげちゃうぜ
小さなことは気にしないのさ
なぜならオレにはデッカイ夢があるから
きっとかなうさ かなえてこそ夢なんだ
オレの人生はまだヒトケタ 始まったばかり
可能性は無限大
あの娘と結婚したい
オレは小学3年生
Hey! Alabama!
3.ピーナッツ
作詞:KAN
作曲:KAN
たぶんあと5、6枚 フィルムが残ったままの
カメラをぶらさげて今日はどっちむいて出かけようか
ここんとこめずらしくなんにもない日曜日
目的も小銭もないけど 妙に平和な景色
小学校 歩道橋 郵便局 中古車センター
歩いても立ち止まっても 君思い出してシンとする
ピーナッツ
あの頃ぼくらはピーナッツ 殻の中
ぴったりとよりそってたんだよね
ずっとこのままふたりいつまでもいれたらいいな
そのままでぼくはいいなって思ってた
でもある時なにがどうなったんだ
殻が割れて君はぷぃってどっかいっちゃった
すれちがう犬に道ゆずりながら日曜日
結局これといって特に撮りたいもん見つからず
まぁいいか ってあきらめて 現像に出しに行ったら
あらららら 写真屋さんがなくなっててシンとする
ピーナッツ
あの頃のふたりはピーナッツ フィルムの中
きっとへらへら笑ってるんだろう
外に出てみたら世界はこんなに広いんだって
知らなかったぼくはどんな顔してんだろう
ふぅ…
はぁ‥
4.バイバイバイ(studio recording)
作詞:KAN
作曲:KAN
静かにつむじ風吹き はらはらと花びらが散る
何の知らせもなく 予感もなく にわかにその日はやってくる
去りゆく後ろ姿に かける言葉ひとつもなく
ただただ悲しくて 悲しすぎて 緩く単調に手をふった
だんだん遠くに 君が消えてく
バイバイバイ バイバイ バイバイ また逢う日まで
人を愛するよろこび 失って気づくほころび
なにが美しくて みにくいのか 考えたとこで意味はない
とりのこされた身体は 動くような気配すらなく
ただただ寂しくて 横になって 時が経つのをぼっと見てる
また逢えるかな また逢えるよね
バイバイバイ バイバイ バイバイ また逢う日まで
今度会った時は 微笑めるのかな
10年後に偶然ばったりとか
いや それとも もっとずっと先かな
それは青い空に浮かんでた 細くてきれいな白い雲
気づいた時は消えている
また逢えるかな また逢えるよね
バイバイバイ バイバイ バイバイ また逢う日まで
バイバイバイ バイバイ バイバイ
また逢う日まで また逢う日まで
また逢 また逢う日まで
5.青春の風
作詞:KAN
作曲:KAN
暖かいこんな秋の日に 冷房23度に管理されて
アイディアもなく 質問さえもない
予定時間を待ってたように会議終わる
レコードに針落とす時に
微かに風が吹いてた そうだろう
黒髪ゆらすような 憧れ満ちた風が吹いてた
ダンボールの奥に眠ってた
WINGSのBand on the Run 掘り出したら
甘い挫折が 青い成功が 33回転で蘇る
ギターかき鳴らした夜に
確かに風が吹いてた そうだろう
スカート翻すような 夢に溢れた風が吹いてた
錆びきった弦を張り替えて 必死で弾いてたギターソロを
エアコンつけたままで
窓も開けずに外を見てても NOだろう
明らかな温度差を作れば おのず風は吹くのさ
6.ordinary days
作詞:KAN
作曲:KAN
席を間違って「あ、どうも、すいません」って言い
特に目も合わさずに まぁそりゃそうでしょう
とにかくそれがぼくと君の出会いの瞬間で
そんなキッカケで隣り合わせて
この衝撃はきっと人生レベルだと感じ
話しかけたけど あんのじょう一往復で終わって
それでもなんとかつないでぶしつけに
無理矢理連絡先聞き出した日
君はかなり困ってた
めげずに何週間か粘ってやっと君に
溢れ出す想い打ち明けた日
鮮明に憶えてる ぼくのmemorable day
真夜中の2時 明け方の5時
愛すべき泣き顔に 何度も起こされる君は寝れない
んっん〜 ふんふん
たとえばそれがぼくら3人の今の日常で
話を当時に戻して 丁寧に周辺の環境調整した日々
それなりにいろいろあって
それから数ヶ月後 満を持してついに
ゆっくり君を傾けた日
いつまでも忘れない ふたりmemorable day
この席はだれ ぼくの場所はどこ
あれよあれよと変貌する毎日についてゆくのがやっと だけど
大切なことってそうなんだってイメージ
なんとなく教わってるような日々
まだ言葉しゃべんない人に
この先もきっとなんだかんだ常に
もめたり泣いたりつつきあったり
ずっとずっと終わらずに 続くordinary days
7.オー・ルヴォワール・パリ
作詞:KAN
作曲:KAN
人生なんて 木の葉のように 薄っぺらいもの
例えばこれは 枯れた男の 悲しい物語
はじまりは勘違い それこそが発見の入口
扉を開けた者だけが 出口をさがす権利を得る
待てど待てどバスは来ず メトロが30分も止まったなら
それはきっと出会いの機会
私をまどわせるマドモワゼルの御機嫌をうかがいながら
滑稽な手振りと諦めの苦笑いを身につける
安いワインを傾けて 音程不安定なボロピアノを撫でて
どっかで聴いたよな 古くさい愛の歌をうたう
Bonsoir Paris こんばんはパリ
Bonsoir Paris 夢に見た街
恋をしたり 歌うたったり
Bonsoir Paris フランスの首都パリ
カフェのテレビは悲しいほどに映りが悪いものの
光り動く絵画なのだと思えば3時間は見ていれる
経済的利潤を最善とする者は
それをなくした時に その性格さえ失うのだろう
C'est dommage(残念なことだ)
6月21日 (fete de la musique) の街は音楽に溢れ
7月14日 (quatorze juillet) には塔に花火があがる
人生で大切なことは 繁栄も衰退も幸運も失恋も
もちろん死に際も いかに趣があるかということだ
C'est la vie a Paris 枯葉舞う秋
C'est la vie a Paris 黄金色の街
恋をしたり 歌うたったり
C'est la vie a Paris 心の首都パリ
そして彼女は突然 さよならも言わずに去った
ぬるい哲学を語るよりも ただ抱きしめるべきだったのか
乾いたフォアグラのように 本質を失ってしまった私は
優しく均等な束縛を求め東京に帰る
Au revoir Paris でもやっぱり
Au revoir Paris 帰りたくない
さよならパリ 愛すべき街
Au revoir Paris きっといつかまたパリ
La la la la la, la la la la la
La la la la la, la la la la la la la
恋も終わったし 歌も作ったし
Au revoir Paris
Merci beaucoup, a bientot パリ
人生なんて 枯葉のように 救いなく 美しいもの
8.よければ一緒に
作詞:KAN
作曲:KAN
ぼくがひとりでできることなんてなにもない
君とふたりでできることならいくつかある
ぼくひとりでできることないわけじゃないけど
よければ一緒に そのほうが楽しい
君が前からやってみたいってずっと言ってたこと
それは素敵そうに見えてやや難しいこと
もしもぼくに手伝えることなにかあるなら
よければ一緒に そのほうが楽しい
予報どおりに夕立パラパラ降りだしても
予想どおりに傘の備えなどぼくにはない
仕方ないからとりあえずここで雨やどり
よければ一緒に そのほうが楽しい
夜空にキラキラ星がきれいな帰り道
雨上がりの夜空ならではの大きな星
せっかくだから今夜はほんのちょっとまわり道
よければ一緒に そのほうが楽しい
まわって まわって 地球も まわって
昇って 沈んで 明日も会えるように
なにかふたりでできることをもっとみつけたい
よければ一緒に そのほうが楽しい
時には旅などに出かけて刺激うけたい
どこか遠いよその国ならば期待も大
だけどひとりで旅立つのが心細いなら
よければ一緒に そのほうが楽しい
航って 巡って 迷って 困って
出会って 助かって どうにか帰って来る
ぼくの人生この先どんなふうに変わるんだろう
君の人生この先どんなふうになってくんだろう
正直言えばそこんとこ見届けたいんだよ
よければ一緒に そのほうが楽しい
ぼくがひとりでできることなんてなにもない
君とふたりでできることならいくつもある
厄介なこと面倒なことぜんぶ含めて
よければ一緒に そのほうが楽しい
なにかにつけていちいち歌などうたいたい
うたいたいけどいつもこれといって歌詞がない
歌詞がなければラララララララで歌えばいい
よければ一緒に そのほうが楽しい
よければ一緒に そのほうが楽しい
ラララララララ ララララララララ ラララララ
ラララララララ ララララララララ ラララララ
ラララララララ ララララララララ ラララララ
よければ一緒に そのほうが楽しい
9.予定どおりに偶然に(with ASKA)
作詞:ASKA・KAN
作曲:ASKA・KAN
僕らは夢を見てた
習っただけのステップで 何も疑わずに
遥かな遠くを見てた 意味などわかんないまま
長く長く道は続いてた 気が遠くなった
ちょっと未来の話につきあってくれないか
たとえばこの地球がある日ぐるっと傾いた時に
ぼくは上手に君をつかまえてられるかな
そう考えるといろんなことが急に不安になるけど
僕らは走ってきた 休む間もないスピードで
それぞれの時代を越えてきた ふと足を止めた時に見えた
続くはずの道は途絶えてた ただ立ち尽くした
大きな太陽が空を沈んでいくような
微かな音を意識しながら
今できる限り両手で 君を囲い込んでも
確かな標もないまま どこへゆくのか 僕らは
水面に映り揺れる 静かな月を見てる
消えそうな火のように 震えるふたりを木々が笑う
日のひかりはいつまでも 土の匂いをまとうように
やがて黄金に光る朝
イチゴ畑でふたり かがんで手をつないだ
遠い記憶のすみに ぼんやりとそんな景色が見えた
科学は正しいと言う迷信の風邪ひいて
震える君を抱いたまま どっちへゆこうか
僕らは恋をしてた わかりあえたスタンスで
きっともっとずっと前から 確かに遠くを見てた
予定どおりに偶然に
ついに時は軸を失って
果たしてふたりここで出会えた
途絶えたはずの道は続いてた
僕らは夢を見てた
|