京(みやこ)

Kagrra, 京(みやこ)歌詞
1.京


2.幽現の人

作詞:一志
作曲:Kagrra,

霧雨に彷徨う音を追いて 辿りしは幽の都か
闇夜から覘きたる者
星の呪をはためかせて 今宵もまた妖しを縛る
哀しい哭き聲に吊られ 今宵もまた果てしない黄泉途へ

現世に蔓延る想念は 言の葉も鬼へと貌わらせる
星の呪をはためかせて 今宵もまた妖しを縛る
哀しい哭き聲に吊られ 今宵もまた永久に迷う

闇夜から覗きたる者
星の呪をはためかせて 今宵もまた妖しを縛る
哀しい哭き聲に吊られ 今宵もまた果てしない黄泉途へ
星の呪をはためかせて 今宵もまた妖しを縛る
哀しい哭き聲に吊られ 今宵もまた運命に従いて


3.咒

作詞:一志
作曲:Kagrra,

暗き陰りにて 闇に浮遊する軛
白き唐衣裳 染める赤き血は
怨めしく念えば 愛しさは昊へと翔る

何処向いしか 問えば簾から
覘く妖しが 詠う嘆き謌
怨めしく念えば 愛しさが沁入る
あな哀し謌から 滲む寂しさ

愛し… 哀し… 寂し…


4.闇に散りけり…

作詞:一志
作曲:Kagrra,

陰と陽とが激しく閲ぐ 夜の挟間に迷い出る
魑魅魍魎も頸を垂れる 諍いの焔が燃える
呪詛を架けたる式を操る 白と黒とが睨み合う
言霊は呑み込まれたままに
退くか退かぬか 火花を散らして
刃を交す
天と地とが震える程に 鍔競りの響きを発てる
神も鬼も眼を背ければ 現世は闇に散りけり
朱の色の羂索で絡めた 妖しの者を従えて
戻り橋へと歩みを速めほくそ笑む弐陣の疾風よ
天と地とが震える程に 鍔競りの響きを発てる
神も鬼も眼を背ければ 現世は闇に散りけり
あさましきは背後の闇よ 薄嗤い浮かべた暗よ
操られし木偶の傀儡は 孰れとも判らざりけり


5.涅槃経

作詞:一志
作曲:Kagrra,

昊に 揺れる 雲
時に 浮かぶ 花 鳥 風 月よ
あるがまま薫れ あるがまま謳え
あるがまま靡け あるがまま照らせ
裡の 鬼よ
思うまま嗤え 念うまま猛れ
憶うまま叫べ 想うまま啖らえ
貌わらぬ理 流れに躯を委ね
唯唯漂え 朽ち逝くのを眺めて


6.冬幻境

作詞:一志
作曲:Kagrra,

白い闇 踊る瑠璃よ
世を染める 優しさから
仄かに溶けだした 冷たさは
心に問いかける
今宵の昊は翳りも無く澱みも無く
全ての憶いさえも融けて逝く

吐息さえ 色を無くし
泪さえ 凍てつく程
憐れみさえ帯びた 冷たさは
記憶に問いかける
今宵の昊は翳りも無く澱みも無く
全ての憶いさえも融けて逝く

ふと見れば 華やいだ 粉雪は雨となる

今宵の昊は翳りも無く澱みも無く

全ての憶いさえも包み込んで
呟きに似た言葉さえも貌を変えて
この大地にそっと沁みて逝く


7.源平闘戦譚

作詞:一志
作曲:Kagrra,

此は遥か 浮き世から 隔された 死人の國よ
過ちに躯を埋め 昊を仰ぎて視るは
揺るぎない絶望と 群れる鴉よ
此は何処 常世から 排された 阿修羅の國よ
魂さえも朽ちて逝く 塵も遺さず
過ちに躯を埋め 昊を仰ぎて視るは
揺るぎない絶望と 群れる鴉よ
繰り返す時代の中 放たれる旋律は
風に乗せて伝える 儚き夢を


8.螺旋

作詞:一志
作曲:Kagrra,

枝垂桜に幽か漂う 月の灯に沁みる笛の音
それは優しく それは哀しく 闇と混ざりて弧になる
遠く遥かに眠る 彼の人を包んで
色褪せ消えた季節 独り訪ねてみても
この手に触れる物は 淡雪の様な花弁よ
廻り逝く歳月に 置去りの葉双が
奏でる美しさに もどかしくて泪する

夢に彷徨う 影と光が 時と混ざりて連なる
数え切れない星に 彼の人を映して
哀しみは谺する この胸を駆け巡る
永劫の愛しさを 衣の様に纒い
色褪せ消えた季節 独り訪ねてみても
この手に触れる物は 淡雪の様な花弁よ
廻り逝く歳月に 置去りの葉双が
奏でる美しさに もどかしくて泪する


9.徒然謌

作詞:一志
作曲:Kagrra,

文詠む月日を眺めつつ 遙か数多の星を観て
酬われぬこの念いどうして顕わそうか
迫り来る暁もゆらり揺られて
幾年の風に浮かんで 遠き落日を唯偲びつつ
今宵もまた彼の人の夢 頬を染めて咲かせようか

過ぎゆく季節は朧げに 薫り残しては拭って
芽を葺いて稔らせてまた散り逝きて
邂逅を待ち侘びてまた散り逝く…嗚呼…
幾年の風に浮かんで 遠き落日を唯偲びつつ
今宵もまた彼の人の夢 頬を染めて咲かせようか
枯れ朽ちて土に還って在りし声をまた憶い出す
叶わねど叶わねど永遠に想う彼の人を


10.愁(京MIX)

作詞:一志
作曲:Kagrra,

嗚呼…風に抱かれて 愛は彼方へと吹く
ふいに仰いだ昊(そら)は眩しすぎて

静かに 漂えば
懐かしさこの心揺らめきます
天に星 地には華 私には貴女がいて
抱き寄せて 接吻けて
微笑み交わして

嗚呼…風に抱かれて 愛は彼方へと吹く
ふいに仰いだ昊に 包まれて流され

そっと髪を靡かせて
背を向けた貴女からは
あの日々の香りがして
泪(なみだ)頬を伝う

風に抱かれて 愛は彼方へと吹く
ふいに仰いだ昊は 眩しすぎて

もっと 傍に 居られたなら
もっと 早く 気付いたなら
指を 絡め 離さないまま
永遠に生きて
風に 抱かれ
愛は 消えて行く

光る風に抱かれて 愛は彼方へと吹く
ふいに仰いだ昊は 淡色に染められて

夢の吹く頃 薫る華が散る頃
瞳綴じれば今も 貴女が居て