屋根裏の管理人

Kra 屋根裏の管理人歌詞
1.無拓と無択と

作詞:景夕
作曲:結良

まだ雨は続くお座成りでも 傘をさす事をやめたいつかの五月雨の芸術

自分だけの辞書で引いてみた「不可能」という言葉がある
僕のは誰だかのより一つ 多くの意味を知ってるらしい

一つまた答えを出す 2月の雪が隠していた
4月の桜をなだめて 6月の雨に泣く

まだ人は続くお座成りでも 傾く陽ざしの中に消えてく夕凪の芸術

地球儀で行き先を決めていた「自由の国」を探していた
そんな所はどこにもなかった 首をかしげながら探していた

一つまた答えを出す 2月の風がさらおうとも
4月に出会った少年は 6月の雨に泣く

この先も…その先も…これからも

他人まかせにしていた幸せ いまさら取り戻そうとした
降り積もるのは罪か運命か 言葉が出ずに…

まだ聞こえるこの先の音 止まずに降り続く声よ
数々の花を育てて 季節ごとに色分けていく
たえず有り続ける事…それが答えなのかもしれず…
また一つ…また一つ 流れてきた声をもっと…


2.無才の鳥と果実

作詞:景夕
作曲:景夕

所詮は唯の存在証明 それは知っていた
それを待つ程の時間は今は手元に無いと
何気ない顔をしてまた朝は訪れたが
胡桃の中に眠る少年はそれを知ってた?

色褪せた情景を振り返る ただ…あまりにも季節が廻りすぎた
記憶は枯れ果て実を持て余していた
熟れる事のない雪辱の果実

この街にまた春の彩りが降り 花や木々がその主の 彩りとしても
飛べないままの鳥がその夢を見て
密かに喜ぶ事を許しても良いでしょう?

時の流れは妙に早く 色とりどりの季節が廻りすぎた
記憶は枯れ果て実を持て余していた
熟れる事のない雪辱の果実

この先もまた夏の彩りを知り 空に発つ群れを見て 何を思うだろう
無才の鳥の僕がその術を知り 羽ばたく事になるのはいつの事だろう

降り出した雨に行く手を阻まれ 立ち止まる事1年の月日が過ぎた
何気ない顔をしてまた朝は訪れていた
止みはじめた雨 僕はうまく鳴けるか?

この先もまた秋の彩りを知り空に発つ群れを見て何を思うだろう
無才の鳥の僕がその術を知り羽ばたく事になるのはいつの事だろう

この先の長冬の彩りを過ぎ 泡沫の春情を告げ鳥に聞いた
昨日と明日の違いを今日作るため無才の鳥の僕が不器用に鳴く