暫存

LUNKHEAD 暫存歌詞
1.プリズム

作詞:小高芳太朗
作曲:小高芳太朗

信じるって事は 何の根拠も
何の理由もない 証拠もない事だから
信じるって事は つまりそれは
それでも信じたいという事だ

僕はそれでも 空の青を
あたりまえに感じるのと同じように

いつも僕らが 心で笑って泣けるようにただ
君の事を バカみたいに 信じていたい

大体どんな時も 笑っていれば
大概の事は うまくいくから
いつも笑っていられるようにいっそ
色んな事を 忘れてしまおうなんて

そんな淋しい事を 思えるほど
僕は強くも賢くもないよ

いつの日もただ 心で笑って泣けて生きていたい
まっすぐに 君の心に ぶつかっていたい

今日という日を 心で笑って泣いて生きていよう
いちいち季節や天気を 気にしていよう
いつか僕らは 心で笑えなくなるかもしれない
それでもいつも明日を 信じていたい


2.ひとりごと

作詞:小高芳太朗
作曲:小高芳太朗

君はたまにとても苦しそうに笑うね
きっとずいぶん無理をして強がって
人の分まで傷ついてきたんだね
君の傷の理由など僕には解らないけど
それでも本当は君は
泣きたいんじゃないのかい?

僕は神様じゃないから
なにもできないけど
もしも君の涙に痛みが溶けていくなら
静かに聴いてるから
涙も拭いてあげるから
涙を馬鹿になどしないから

覚えているかい
君が生まれたときの事を
生きるために声をあげ
生きるために立ち上がっただろう
だから今君が流した涙は
また君が立ち上がるための力になるんだ
決して弱虫なんかじゃないんだ

あまりに安っぽい例え話だけど
曇り空も晴れた空も同じ空であるように
笑い声も涙さえも
大事な君自身の
君らしさに違いないのだと僕は思う
誰が何を言おうとも僕はそう思う

どれだけ強がって 自分にうそをついて
孤独を押し殺して
笑いつづけてきたんだ
僕は何もできないけど
傷みさえ知り得ないけど
今はここにいるから
それしかできないから
今君が泣けてよかった


3.すべて

作詞:小高芳太朗
作曲:小高芳太朗

手のひらに少しだけまだ
君の温度が残っていたから
消えないように祈りながら
ポケットにしまいこんだことを

今でも思い返すよ
心が折れそうな時は

僕らが生きたすべての日々の
僕らが生きたすべての意味は
決して消えはしないんだ
そのすべてがあるから
暗闇で立ち竦んだとしても
泥にまみれて汚れようとも
ねぇ、きっと僕は
闘えるような気がするんだよ

季節が移り変わる時の匂いがいつも切ないのは
閉じ込めたはずの想い出がふっと浮かんで消えるから

僕らがもし
もう二度と出逢う時が来なくても
これから先もずっといつも

僕らが生きたすべての日々の
僕らが生きたすべての意味は
決して消えはしないんだ
だからもうこれから
絶望が目を塞ぐ夜が来ても
悲しみで溺れそうな朝が来ても
ねぇ、きっと僕は
耐えられるような気がするんだ

僕らが生きたすべての日々が
真っ赤に染まって体中を流れてるから
いつだってそばに感じるんだよ

すべてがいつだってそこに


4.鼻歌とサイドアウェイ

作詞:石川龍
作曲:小高芳太朗

頼りない景色と
そこに咲いた青い花
揺るぎない証と
そこへ向かう青い旅

霞んでいたのは冷たい季節

ラララ、鼻歌を歌いながら歩いている
あとどれだけ歌っていられるかわからない

朽ちかけた太陽
縦に伸びた黒い影
嘲笑う坂道
少し痩せた黒い猫

ガラスに映った冴えない男

君が思うほど僕は弱くないけど
君が願うほど僕は強くはないから

君が願うほど僕は強くはないけど
君が思うほど僕は弱くはないから
あともう少し歌っていられそうな気がするよ
あともう少し笑っていられそうな気がするよ


5.ふたり

作詞:小高芳太朗
作曲:小高芳太朗

今日、あなたは世界で誰よりも
綺麗で 綺麗で 眩しく見えました

これからもきっとふたりには
いろんなことがおきて
怒ったり泣いたりくじけそうになったり
迷ったりもするでしょう

だけど
これからもうずっと
ふたりはもうずっと
明日が今日より幸せであること
それだけは信じて生きていけるって
こんな夜だから思うのです

今日、この目に世界は何よりも
綺麗で 綺麗で いとおしく見えました

僕らはもうちっぽけで
なきむしないきものだ
そのおかげできっと
ふたりは出逢えて
寄り添いあえるのでしょう

これからもうずっと
ふたりがもうずっと
明日が今日より幸せになること
それだけを信じて生きていけるって
こんな夜だから思うのです

いつかふたりは仲良く歳をとって
笑った数だけ皺が増えて
今日は昨日よりいい顔してるねって
毎日ふたりが笑えてますように

今日、あなたは世界は誰よりも
綺麗で 綺麗で いとおしく見えました


6.前進/僕/戦場へ Age26

作詞:小高芳太朗
作曲:小高芳太朗

ゆらりゆらり流れるような ぬるい空気を吸いこんで
吐き出して また吸いこんで

ぬけ落ちそうな青い空は 今の僕にはもう眩しすぎて
目をあけているのさえ嫌になった

だけど僕はまだ こうして息をしているよ
もう一度目をあけて またこの足で立ち上がる

※もうだめだ打ちのめされた そこが僕の始まりだった
誰もいないこの場所で 独りきりで誓いをたてた
胸の奥にゆるぎない ひとかけらの勇気手にしたら
前だけを見て歩いてゆける 僕が生きるべき戦場へ※

「おまえはおれを信じるか?」と自分自身にそう問いかけて
そして僕は自分自身に答えを出した

僕はこの足で歩いていかなければいけないんだよ
どんな遠い道も 僕はこの足で歩いてゆく

笑いながら手をふって 見送ってくれた君の顔を
心のすみにしまいこんで 独りきり僕は歩き出す
胸の奥にゆるぎない ひとかけらの勇気手にしたら
前だけを見て歩いてゆける 僕が生きるべき戦場へ

僕はこの足で歩いていかなければいけないんだよ
どんな遠い道も 僕はこの足で歩いてゆく

(※くり返し)


7.a.m.

作詞:小高芳太朗
作曲:小高芳太朗

会えない夜に
あなたを想ったら胸が詰まっていくよ
こんな距離も
地球儀で見たら笑える距離なのに

それからどうなった
こんがらがってきたよ
解からんことばかり

ひたすら深く、もう深く世界は眠りについて
何処か遠く、叫ぶようにサイレンが鳴り
響き渡ったAM2:00

西日のカフェ・オレは
とっくに飲み干してしまったから
あとは煮詰まりすぎたコーヒーみたいな夜だけが残った

それからどうなった
こんがらがってきたよ
くだらんことばかり

テレビは何処か知らない国の景色が流れ
まるで何かまじないみたいな時計の針が指したAM3:00

僕らは何処へ、ああ何処へ辿り着けるのだろうか
こんなに深く、もう深く世界は眠りについて
僕は弱く、儚く、
取り残されたように息をしてたAM4:00


8.クローバー

作詞:小高芳太朗
作曲:小高芳太朗

陽の当たるはずもない街の片隅の
複雑に切り取った空しか見えない場所で
花は揺れていた
独りで揺れていた
風の歌に耳を澄ましていた

ララパッテルポルク パッテルポルク
ララパッテルポルコ パッテルク

踊っているようにも見えた
日陰に咲いた花

あの花はどれくらい陽光の暖かさが
幸せなのかも知らずに生きてきたんだ
それでも揺れている
正しい美しさで
風の歌で夢を見たまま

ララパッテルポルク パッテルポルク
ララパッテルポルコ パッテルク

眠っているようにも見えた
日陰に咲いた花

ララパッテルポルク パッテルポルク
ララパッテルポルコ パッテルク

笑っているようにも見えた
日陰に咲いた花


9.恋をしている

作詞:小高芳太朗
作曲:小高芳太朗

こんなにも恐くて 苦しくて
それでも切ないくらい満ち足りて
在り来たりの言葉でも
たまに泣きたくなるくらい
嬉しい 哀しい 愛しい

あなたを知りたい
もっと近くにいきたい
心と心で繋がっていたい

笑われたってやめないよ
例え綺麗なことばかりではないとしても
たったひとつの心であなたを想えるんだっていうこと
やめたりしないよ

きっと「運命」なんて簡単に
小さな僕らなんか押し流してしまうから

手を繋いでいよう
僕らの心がもう二度と
迷子になったりしないように

僕らはどんな時だって
例え世界が終わる日の朝焼けの中でも
たったひとつの心であなたを想えるんだっていうこと
失くしはしないよ

あなたに触りたい
あなたを感じていたい
余所行きな言葉なんか要らないよ

たったひとつ抱きしめた
僕らがどんなに弱くて無力で嘘つく生き物でも
たったひとつの心であなたを想えるんだっていうこと
恋をしていること


10.そして朝が来た

作詞:小高芳太朗
作曲:小高芳太朗

なんにもなかったよ
手を伸ばす事さえ怯えていたから
心の隅の光にだって目を伏せて生きてきたよ

解かっていたんだ本当は
ただ僕は恐かった
失うことが

ただ誰かの声に揺らいで背を向けてしまうなら
傷付かないように
空っぽの両手でそっと耳を塞いでいたかった

生きてるっていう事
いつか死ぬって事
ピンと来なかった
当たり前さ
皮一枚で笑ってただけなんだから

解かっていたって恐いんだ
夢見たら見ただけ
失うことが

けど誰かの声に揺らいで背を向けてしまう日も
譲れない心の最後の砦だけは
変わらずそこにあった

そして闘うって事の本当の意味を知る朝が来た

また誰かの声にいつか背を向けてしまう時
譲れない心の最後の砦の前で
誓った事思い出せ


11.虹

作詞:石川龍
作曲:小高芳太朗

長い夜、黒い夢、無彩色の空、折れかけの翼
それは白い鳥、うつむき泣いていた君を見た世界

辿り着こうとするけれど踏み出せず
この手を伸ばす勇気も持たない僕は

せめて君に寄り添う様にささやかな春の風になろう
モノクロームの世界が
柔らかな光を帯びる

瞳の奥に散った青い過去
翼を失くしてしまった飛べない僕は

せめて君を包む様に穏やかな春の風になろう
モノクロームの世界は
やがて鮮やかに色付く

ほら、もうすぐその涙は七色の虹にかわるから

君を包む様に穏やかな春の風になろう
モノクロームの世界が
今、鮮やかに色付く


12.ブラック・ミスティ・アイランド

作詞:小高芳太朗
作曲:小高芳太朗

賑やかな街の色を
詩ト音にして皆踊る

ねえ、誰か。
僕が見えているかい?
透けて見えるかい?

何れだけ失えば零になるのか
何れだけ満ち足りたら百になれるのか

賑やかな街の隅を
死ト根にして皆眠る

眠れない夜は明日が遠い
悪い夢が醒めない

何れだけ失えど零になれない
何れだけ満ち足りても百になれやしない
君ならば何て言うかなこんな気持ちを
君ならば何も言わないかも知れないな

何れだけ失えど零になれない
何れだけ満ち足りても百になれやしない
気付け慕ト流はもう空になって
明日が其処の角までもう来ているみたい


13.loop

作詞:小高芳太朗
作曲:小高芳太朗

何かひとつだけ覚えたままで
あとは何もかも忘れるとしたら
僕は一体何を残すだろう
そう思い見渡した四角い室は
何もが色褪せていた 朽ち果てていた 苔生していた

何かひとつだけ残せるとして
綺麗さっぱり僕が消えるとしたら
僕は一体何を残すだろう
誰のために何を残せるのだろう

アルクホリングの酔いと煙の痺れ
闇に溶けていく心

※何万回の夜だけ
何万回朝が来る
何万回の夜は解けて
何万回の夜だけ
何万回朝を待つ
何万回の夜は何処へ※

目を閉じれば聞こえる
時速七万マイルのスピードのリズム

(※くり返し)

何万回の夜だけ何万回朝が来る
何万回の夜だけ何万回朝が来る


14.No.6

作詞:小高芳太朗
作曲:小高芳太朗

舞い落ちた花弁みたいだった

ぬるぬるべたつく肌がどうしてか気持ち良かった
息が苦しくなってきた それもどうでも良くなった
臭いや色が消えてしまった

思うように思うように笑えてるか
燃えるように燃えるように生きれてるか
笑えてるか

舞い落ちた雪の溶ける様だった

さっきまで気にしまくっていた言葉はもう要らなかった
心に射していた影、それもどうでも良くなった
世界の壁が消えてしまった

思うように思うように泣けているか
燃えるように燃えるように生きれてるか
泣けているか

明日は死んどるかも知れん
なんて毎日思えて生きてる奴は少ない
からこそそう思えた瞬間が今

思うように思うように笑えてるか
燃えるように燃えるように生きれてるか
笑えてるか?


15.星の欠片

作詞:小高芳太朗
作曲:小高芳太朗

音のない朝の雨が
あまりに正しくて
それでいて優しくて
冷たくて温かいなあ

青い星の欠片のあなたと僕
元々僕らはひとつな筈なのに
青い星の欠片のあなたと僕
どうして僕にはあなたの光を
見る事が出来ないんだろう

悲しみは癒される日が
いつかくるのかな
慣れていくだけかな
乗り越えていけるのかな

青い星の欠片のあなたと僕
本当は僕らはひとつな筈なのに
青い星の欠片のあなたと僕
どうして僕にはあなたの祈りを
聞く事が出来ないんだろう

音もなく降る雨はまだ止みそうもなく
僕はただ傘も差さずに信号を待つ

神様、いるのならどうか教えてよ
僕らの命の重さやその価値を

青い星の欠片のあなたと僕
本当は僕らはひとつな筈なのに
青い星の欠片のあなたと僕
どうしても僕らは互いの痛みを
知る事が出来ないのかな


16.その間5メートル

作詞:小高芳太朗
作曲:小高芳太朗

夕立やんで土の匂い
水溜りをひとつ飛び越える
子供らの声は遠くても
雨上がりの空気にはよく響く

あぁ 風も少し涼しくなってきた

あんくらいの頃僕は息を切らして
雲も追い越そうとしていた
自分の非力さも広い世界も知らなかったから

そういえば今日は一言も声を出してないことに気づいて
急に不安になって僕はなんとなしに声を出してみる

あー

ちゃんと声は出た
ほっとした
ばかみたいだ

切れる息の音や
心臓の音や
吹きぬく風や
べたつく肌や
ふたりでそっと
胸に誓った未来のことや
傷つけたことや
傷ついたことや
耳を塞いだあの日のことや
忘れたはずの色んなことを急に僕は
僕は思い出した


17.灰空

作詞:小高芳太朗
作曲:小高芳太朗

思い出したのは 走りつづける僕の背景の青い空
信じきっていた 疑うはずもないと思った青い空
いつからもうこの目には映らなくなっていたのかな

この目から泪がこぼれて 何もかもぼやけて見えた
それが空を隠してくれるのをただ僕は待つばかり
青い空はもう色を失っていた

今こうやってみて空は青いようでやっぱり灰色だった
今となってはどんな風に青く見えていたのか解からなくなった

もう何も見たくないと そう思っていたその時に
何処からか夜がやってきて 僕から色をさらっていった
闇が空を隠してくれた もう僕は何も見ないですむ

もう何も見えない そう思って見上げた夜空に
今まで気付かなかった数の星が瞬いていた

僕の中で何かが少し変わりだした そんな気がした
空も青く見える気がした 気付いたら泪は止まっていた
明けてく空に色がつきだした
きっとすぐに青い空が僕のこの目に映るだろう


18.金木犀

作詞:小高芳太朗
作曲:小高芳太朗

衣替えには早すぎた学生服を自転車の籠へ投げ入れた
別子の山から見下ろした燧灘は穏やかだった 穏やかだったよ
今ふっと思い出した
あのころこの手の中には
なんにも無かった
なんにも無かった
失うものはなんにも無かった
あったのは期待と不安だけ

昼下がりの陽炎には金木犀が揺れていた
僕の手には全てが掴めるようなつもりでいた
守るものは
なんにも無かった
なんにも無かった
失うものはなんにも無かった
海の向こうに石を投げては遠い世界を夢見ていたな
踏みしめていた土の事など気にもしなかった
あったのは期待と不安だけ


19.三月

作詞:小高芳太朗
作曲:小高芳太朗

泣いてるのですか?動けないのですか?
それでもどうにかして
進もうとしているのですか?

生きている意味などないなんて泣かないで
大丈夫だから

不安で怖くて 足がすくんで
それでも前を向くことが
本当の強さだと僕は心から思うから

誰かが迷わずに歩いた百キロよりも
君が迷いながら歩き出すその一歩は
どんなにか意味があるに違いない
大丈夫だから

傷つきながら迷いながら
それでも前を向くことは
本当の強さだと僕は心から思うんだ

傷つきながら迷いながら
それでも前を向きながら
目を腫らしながら 涙を拭きながら
前だけをじっと見つめながら

つまずきながら もがきながら
時には後ろを振り向いたり
休んでみたり 頼ってみたり
誰かに寄りかかってみたり

それからまた前を向きなおしていけばいい


20.冬の朝

作詞:小高芳太朗
作曲:小高芳太朗

冷たい風にさらされすぎて
やわらかい心はもう傷だらけ
透明な血が流れすぎて涙は枯れ果てた

負け犬でもいいから逃げ出したい
なあ、 強くはなれないよ 疲れてしまったよ

もう痛みすら感じないほど
やわらかい心は硬くなってる
いっそこのまま砕け散ったら楽になれるのか

負け犬でもいいから逃げ出したい
なあ、 強くはなれないよ 疲れてしまったよ

生まれ変わるなら なにがいいかな

聞こえてくるのは電車の音と何処からとなく灯油の匂い
小春日和の朝の光に、 吐き出した息は白くなって
そしてすぐ消えた
なあ、 強くはなれないよ
強くなりたいよ


21.白濁

作詞:小高芳太朗
作曲:小高芳太朗

君は言っていた
真っ白なままで生きていきたいんだと
君は知らなかった
白ほど染められやすい色はない事を

綺麗になど生きていけない事に気づいた夜の
僕は君の目にどんな風に映るだろうか

君は泣いていた
日に日に汚れていくその手を見て
今じゃもうこんな
元には戻らないくらいに汚れてしまった

君の声を 見ていた夢を
掲げた理想を 描いた色を
僕は覚えているよ 忘れないよ
あの日の君は今もここにいるよ

綺麗になど生きていけないのなら僕はこの手を
どんな言い訳をして汚したら救われるのか
君が夢見た色を今更僕が描こうとして
それは君の目にどんな風に映るだろうか


22.夜行バス

作詞:小高芳太朗
作曲:小高芳太朗

もし僕が死ぬときは涙など見せないで
なんて事を思いつつも
本当はやっぱり少しだけ泣いてて欲しい
誰かの心に居たい

夜の闇をバスが走る
まるで時間を泳ぎながら
どっかに僕を連れて行くような
何でだろう 僕はいつも
少しだけ淋しくなる
眠れなくて息を潜める

ふと外を見れば

※ガラス曇った窓の外は
ビー玉ばら撒いたようだった
時計を見て僕は眠った
少なくとも眠ろうとした※

夜の闇をバスは走る
僕やあなたや彼や彼女の
いろんな思いを乗せながら
昨日と明日の間に滑り込んだ
あいまいな僕達の思いを乗せながら

(※くり返し)

僕は何かを確実に失いながら
それでも何かに向かいながら生きていくんだ

(※くり返し)


23.桜日和

作詞:小高芳太朗
作曲:小高芳太朗

春の陽はあったかくて
眠くなるような懐かしい匂いがした
今日僕らは旅に出る
期待と不安と少し寂しさと

大人になるって事は諦めるって事じゃない
格好悪くてもそうやって僕らは

夢を見て歌を歌い笑いながら
息つく暇もない日々が過ぎて
いつか穏やかに思い出すだろう
花咲き陽の当たるこの道を

どれだけ離れても
たとえ君が月まで行こうとも
僕らはこの小さな場所から始まった
誇りに思うよ

気を抜けば崩れてしまいそうな小さなプライドを
ちっぽけなこの手に握り締めて僕らは

夢を見て歌を歌い笑いながら
失くしたり手にしたり歩いていく
何故か今涙が止まらないのは
悲しい訳じゃない
春のせいさ

夢を見て歌を歌い笑いながら
息つく暇もない日々が過ぎて
いつか穏やかに抱き締めるだろう
僕らが生きていたその日々を


24.HEART BEATER

作詞:小高芳太朗
作曲:小高芳太朗

多分僕らはいつも考えすぎて
息の仕方さえ時々解からなくなっちまう
たまには意味もなく汗を掻いていようぜ
泣いたり笑ったり叫んだりしようぜ

風になった僕ら走りだせ
その靴で昨日を蹴飛ばせ
馬鹿みたいに僕ら笑いだす
息の仕方なら知ってるぜ
跳んで 跳んでしまえよ
超えて 超えてしまえよ

多分僕らは言葉が多すぎる
伝えたい事まで捻じ曲がってしまう
たまには意味もなく汗を掻いていようぜ
生きてる意味なんて何でもいいんだ本当は

※風になった僕ら走りだせ
その靴で昨日を蹴飛ばせ
馬鹿みたいに僕ら笑いだす
胸の音がやたら響く
スピードを保って突き破れ
不安なんかどっか消えちまえ
馬鹿みたいに僕ら笑い出す
息の仕方なら知ってるぜ
跳んで 跳んでしまえよ
超えて 超えてしまえよ※

(※くり返し)


25.奇跡

作詞:小高芳太朗
作曲:小高芳太朗

眩しくて華やかで、でも新宿の夜は寂しかった
こんなにもキレイに夜の雲が見えるのはこの街だけ

これだけ人が歩いてて賑やかで、なのに寂しかった
刹那より近くて那由多より遠い距離
僕は目が眩んだ

誰も知らない世界の真ん中で
誰もが気付かれないように泣いていた
生きているだけでもう奇跡みたいだ
欲しい物はいつだって見えない物

誰かがぶっ倒れていた
誰も何も言わなかった
僕も何も言えなかった
那由多より遠い距離
僕は目を逸らした

君も痛みを抱えて笑っていたの?
誰にも気付かれないように泣いていたの?
気付けなかった涙がこぼれ落ちた
其処から今君の目に何が見えた?

強くなりたかった
今だって思ってる
だけど強さってどんなカタチだろう?

誰もが痛みを抱えて笑っていた
誰もが気付かれないように泣いていた
生きているだけでもう奇跡みたいだ
欲しい物はいつだって見えない物


26.不安と夢

作詞:石川龍
作曲:ランクヘッド

忘れてしまう事 なくしてしまう事
怯えていたんだよ 震えていたんだよ

うつむいた少年と うつむいた亡霊と
知らん顔で 溶けかけた太陽

ひたすらもがいて 散々嘆いて
月が笑う頃 不器用なこの声で鳴らして

うなり続ける音 刻み続ける音
今は望むままの世界で歌って
希望のその価値を 光のその意味を
僕は僕のままでいられるのかな?

いつだかの少年と いつだかの亡霊と
相変わらず 溶けかけた太陽

願って すがって 気付いて 過ぎるよ
星が踊る頃 不器用なこの声で鳴らして

うなり続ける音 刻み続ける音
今は望むままの世界で歌って
希望のその価値を 光のその意味を
僕は僕のままで彼方へ

世界は巡るよ
未来へ向かうよ
力尽きるまで 不器用なこの声だって鳴らせる

鳴り続ける音 刻み続ける音
今は望むままの世界で歌って
希望のその価値を 光のその意味を
僕は僕のままで彼方へ

放ち続けてくよ 叫び続けたいよ
いつか望むままの世界を揺らして
希望の萌ゆる海へ 光の射す空へ
僕は僕のままで彼方へ


27.ガラス玉

作詞:小高芳太朗
作曲:小高芳太朗

浮かんでは消えてった
当て所ない言葉
鈍色の空からガラス玉
忘れた振りしたって
消えない消えない傷跡
思い出したあの日のガラス玉みたいな涙

悲しみは雨の日に少し似ているんだな
全部避けて歩く事なんて出来る訳がない
渇いてしまったって消えてなくなる訳もない
空に帰ってまたいつか降り注ぐ

ここは少しだけ寒すぎるな
世界が終わるような色の空

どれくらい僕らは優しくいられた?
想い出したくなんかないのにな
忘れた振りしたって
消えない消えない傷跡
鈍色の空からガラス玉

誰かの涙流れて
紫陽花も青く染まる

いつか、僕らは誰もが救われるのかな
幸せになる日が来るのかな
あなたに会えたらな
会いたい会いたい会いたいな
話したい事ならいくらでも
今ならあるのにな


28.眠れない夜のこと

作詞:小高芳太朗
作曲:小高芳太朗

独りぼっちで泣いてた眠れない夜のこと
子供の僕だった眠れない夜のこと

僕はロボットなんじゃないかとか
みんないつか死んでしまうとか
膝を抱えて泣いてた眠れない夜のこと

子供の僕には重すぎて
誰にも言えなかったこと

泣きつかれて眠りたいな
もう脅えなくていいように
独りぼっちで震えなくてもいいように
泥のように眠りたいな
目が覚めなければいいな
独りぼっちの朝が来なくてもすむように

膝を抱えて泣いてた僕を抱きしめてくれた
いつもは怖い母の手があったかかったこと

そんな母もいつかは居なくなってしまうこと
怖くて泣いてたあったかい手の中で

泣きつかれて眠りたいな
真実なんか知りたくないな
独りぼっちで震えてるのは怖いな
泥のように眠りたいな
目が覚めなければいいな
独りぼっちの朝が来なくてもすむように
このまま

泣きつかれて眠りたいな
あったかい毛布に包まって
独りぼっちで震えなくてもいいように
泥のように眠りたいな
夢なんか見たくないな
独りぼっちの朝も寂しくないように
このまま


29.ギグル

作詞:小高芳太朗
作曲:小高芳太朗

笑う奴らの声で心が軋んで消えたい夜も
世界は廻っていくんだ僕やあなたなんか気付かないまま

擦れそうな声で錆び付いている手で
俺は何ができるのかな

誰かが笑ったって、誰かを笑うよりはいい
全部捨てたって楽になんかなれやしねえ
腐って苛立った毎日にもう疲れたな
いつか最後に俺達笑おうぜ

誰かが笑ったって、心を亡くすよりはいい
全部捨てたって軽くなんかなれやしねえ
走ってすっ転んで立ち上がって泥まみれ
だけど最後に俺達笑おうぜ

誰かが笑ったって、ほっとけよそんな奴らは
全部捨てたって楽になんかなれやしねえ
きっときっと笑える日が来る
きっと最後に俺達笑おうぜ


30.パラドクサル

作詞:小高芳太朗
作曲:小高芳太朗

こんなに晴れているのに
一人の部屋は愉快だな
意味もなくなんか悲しいな

悲しみに意味なんかないのさ
悲しみはただ悲しいだけさ
のっぺらな影は光の中で迷子みたい

夕焼けに染まる赤い海を飛んでいったかもめに
自由に泳ぐみたいに空を飛んでいったかもめに
ただ僕はなりたかった

百年経った未来に
僕はもう何処にもいない
あの金持ちもアイドルもいない

僕らは何処へ消えるんだろう
心は何処へ逝くのだろう
このギターなんてただのゴミになってるのかしら
あーあ

夕焼けに染まる赤い海を飛んでいったかもめに
自由に泳ぐみたいに空を飛んでいったかもめに
ただ僕はなりたかった


31.僕らは生きる

作詞:小高芳太朗
作曲:小高芳太朗

海よ星よ空よ
悩みつまずき僕らは生きる
海よ星よ空よ
響いて混ざり涙よ乾け

海よ星よ空よ
笑い喜び僕らは生きる
海よ星よ空よ
響いて混ざり涙よ乾け

涙こぼして僕ら生まれる
涙こぼして僕らは生きる
迷い苦しみ僕らは生きる
笑い喜びあなたと生きる


32.ヘヴンズドア

作詞:小高芳太朗
作曲:小高芳太朗

何処かで落としたのか
初めからなかったのか
からっぽだ
なにもないな

ああ、それでも朝は来たよ
ああ、それでも光は眩しいよ

不思議と穏やかだ
不思議と苦しくないな
それよりも心地よいくらい

ああ、僕にも朝は来たよ
ああ、僕にも光は眩しいよ


33.グッド・バイ

作詞:小高芳太朗
作曲:小高芳太朗

君が最後に見た色はどんな色だったのだろうか
何の脈略もなしにそんな事を時々考える
熱を溜め込んだ夏の夜の風が頬をかすめていった
さよなら さよなら
あの夜も今日みたいに暑かった

三月という歌が好きだったな
何を思って聴いていたのかな
もう一回聴かせてあげたかったなあ
今となってはね
さよなら さよなら
さよならさえ僕は言えなかった

最近は思い出すことより
思い出せないことが
増えていくことのほうが怖くなる

さよなら さよなら
口にしてみたら少し淋しくなった
さよならなんてきっと言えなくてよかった


34.魚の歌

作詞:小高芳太朗
作曲:小高芳太朗

夕暮れ時のスーパーの
鮮魚売り場で僕は偶然に
100円引きの魚と目が合った
そしたらなんか突然に
「君、死んだ魚みたいな 目をしてるね」
って、魚に言われた
笑えない冗談だ
魚には言われたくないけど

変わりたいなんていつも思いながら
寝て起きて息をして、日々こなしてるだけ
笑う事も涙を流す事も
怒りに震える事も最近少なくなった

そうです、僕は君なんです
スーパーの棚に並んでいる
100円引きの活きの悪い魚なんです
辛い事なんてないし
運命だと受け入れてしまったら
悩む事さえ稀なもんです
なんて風に言えたらなぁ 幸せかなぁ
そんなわけあるか

この体に流れる体液が瞼超しに見えるけど
そんなのよりもっと生きていることの証が欲しい
赤い血なんてそこの魚でも流れるぜ

消えたってさ いいけどさ
痛いのはやっぱさぁ嫌なんだ

変わりたいなんていつも思いながら
寝て起きて息をして、日々こなしてるだけ
生きていることの証が欲しい
なんて思いながら今日だって酒飲んで寝るだけだろうな

夕暮れ時のスーパーは
いつもどおり賑わっている
行き交う人の匂いと音がする


35.姫百合の花

作詞:小高芳太朗
作曲:小高芳太朗

目が覚めて酷く汗をかいていて
君にすがりついた
さっきまで見ていた夢が今は
思い出せない
何一つ

汚されてしまうのは多分
いつだって君ばかり
何百回許されてみても
ねえ、彼はいつになったって
気付けはしないのでしょう

世界が回り始めた朝の中で
誰かが笑い、あの子は独り泣いていた
三分見つめ続けた空の青は
目を閉じたら赤黒く瞼に焼き付いていた
意味もなく
ただ焼き付いていた

どれだけその手を洗ったって
落ちないね、こればかりは
紫色になるまでふやけてしまっている
その手をどう使う
何も思いつかない

世界が終わりかけだした闇の中で
小さな声であの子はまだ泣いていた
三分見つめ続けた空の青は
目を閉じたら赤黒く瞼に焼き付いていた
意味もなく
ただ焼き付いていたんだ


36.自分を愛すと決めたんだ

作詞:小高芳太朗
作曲:小高芳太朗

夢のような未来などないということを知って
何でそんな綺麗な目をしていられるんだ
知りたいよ 知りたいよ
知りたいよ 知りたいよ
君の言葉で 知りたいよ

「放課後の嘲り笑いや ガラスに映ったその顔や
夕陽がつくったその影に 私のすべてを捨てたんだ
運命呪ったあの夜も ナイフを握ったあの朝も
すべてを捨てて今、私 自分を愛すと決めたんだ」

夢のような毎日なんだと君は言うけれど
そこにどんな未来も待ってはいないんだぜ
それでも それでも
君はそれでも
なんでそんなに輝いてるんだ

「放課後の嘲り笑いや ガラスに映ったその顔や
夕陽がつくったその影に 私のすべてを捨てたんだ
運命呪ったあの夜も ナイフを握ったあの朝も
すべてを捨てて今、私 自分を愛すと決めたんだ」


37.蝉

作詞:小高芳太朗
作曲:小高芳太朗

暑い夏のよくある光景
死にかけた蝉が転がっていたんだ

もうどうやら飛べないその蝉は
必死で指にしがみついてきた

ぼろぼろでもまだ目だけはぎらぎら燃え上がってるようだ

蝉の見ている世界のほんの隅っこさえ
僕の姿はこれっぽっちも映ってはいないような感じだった

蝉の羽根は限界だった
それでも空に焦がれるのだった

一見馬鹿にも思える光景
無理だというのが解からんものか
諦めようとはしないのだろうか
それでもその姿に僕はどきどきしたんだ
僕には真似できない生き様だった

蝉の目はただ真っ青な空だけ映していた
蝉の目はただ真っ直ぐに 空だけ見つめていた
鳥肌が立った


38.零時

作詞:小高芳太朗
作曲:小高芳太朗

雨降りの夜
冴えない空
見えない月
笑うテレビ
歪んだ部屋
何もかもただそこにあるだけで
意味なんかなくて
ただひとつ
ここに君はいないわけで

逃げ出したい 耳を塞ぎたい
もう何も見たくない
望みは叶って僕はもう独りきり
ディストーションを踏んでしまったのは僕のほうか
それとも君のほうか

今頃きっと何処かの空は
雨が止んで陽が射して
ミサイルが降って
けどこの部屋じゃもう何一つ
リアリティがなくて
ただひとつ
ここに君はいないわけで

逃げ出したい 息をしたくない
けどそれも無理のようで
ただ明日を待って息を潜めてるだけ
悪意はないと謳う悪意に満ちているこの世界で
何を思えばいい?
正論なんか聞きたくない
正義も愛も僕も
この夜の闇が食い殺してくれたらいい
ディストーションを踏んでしまったのは僕のほうか
それとも君のほうか?


39.月と手のひら

作詞:小高芳太朗
作曲:小高芳太朗

すっかり遅くなったな
月がもうあんなに高くなってる
君はもうそろそろ眠くなるはずなのにそれでも
星のシャワーと夜の風が
君の頬を桜色に染める
はしゃいだ声、弾んだ息
街灯が創る二つの影

手をつないでうちに帰ろう
四月とは言っても夜はまだ冷えるから
風邪引かないように
少し急いで

色々話したいことが
たくさんあるはずなのに
ひとつも言葉にはならないから
強く手をにぎる

高台から望む街は
窓の数だけ光る命
みんなきっと少しだけ
人より幸せになりたいだけ

手をつないでうちに帰ろう
四月とは言っても今日は特に冷えるから
風邪引かないように
手をつないでうちに帰ったら
温かいミルクを飲もう
夜はまだ長いからいい夢を見れるように
少し甘くして

いつか君のその手は
違う誰かを幸せにする
その未来へ君を送り届ける
手をつないで


40.飾らないままに

作詞:ATSUSHI
作曲:KATARU

飾らないまま 男の顔つきに なるまでに
さりげない強さ 胸の中
揺るぎない自分の意志を 心のまま貫いて
変わらないまま 生きていく

食らいついて 同じ事を繰り返し
バカなヤツと言われたぜ
安っぽく見られようが 道化師でいたんだぜ
誰にでも出来ない事をしてるのさ

飾らないまま 男の顔つきに なるまでに
笑えない時代 覆せ
譲れない自分の夢の心の中 つめ込んで
変われないまま 歌うのさ

向う その道は 遠く 険しく
奥歯噛み締め 迷いもせず
飛び込むのさ

弱さを認め 強さを手に入れた
傷ついても 生きていくぜ
明日を変えてやるぜ 力の限り生きろ
俺は行くさ 誰が為に 鐘は鳴る

飾らないまま 男の顔つきに なるまでに
さりげない強さ 胸の中
揺るぎない自分の意志を 心のまま貫いて
変わらないまま 生きていく

飾らないまま 男の顔つきに なるまでに
笑えない時代 覆せ
譲れない自分の夢の心の中 つめ込んで
変われないまま 歌うのさ

変らないまま 生きていく
変われないまま 歌うのさ


41.シンドローム

作詞:小高芳太朗
作曲:小高芳太朗

消せない黒い感情達に殺されそうになる
午前零時の暗がりの中膨れる嫌悪感

飛んだ ○ ※ △

意味が無い何も無い明日も今日も昨日の夜も
ぬるいぬるいぬるま湯の中腐るだけの未来

もしもあれが?あの時?ああして?あれをこうやって?
そんなのそのうち忘れる

そしてすとんすとんすとん
心が少しだけ弱くなる
だからすとんすとんすとん
誰かに少しだけ会いたくなる
そしてすとんすとんすとん
何かを少しだけ信じたくなる
そして僕達は電子の迷路で繋がりを求め漂う

消せない黒い感情達が溢れ出して凶器
負け犬でもいいから逃げ出したいと願う真理

もしも夜が?明けたら?世界が?生まれ変わって?
そんな筈が無いって知ってる

そしてすとんすとんすとん
頭が少しだけ弱くなる
だからすとんすとんすとん
誰かを少しだけ呼びたくなる
そしてすとんすとんすとん
何かを少しだけ壊したくなる
そして僕達は深海の隅で温もりを求め触れ合う

そしてすとんすとんすとん
心が少しだけ弱くなる
だからすとんすとんすとん
誰かに少しだけ会いたくなる
そしてすとんすとんすとん
何かを少しだけ信じたくなる
そして僕達は現実の世界で真実を求め彷徨う


42.泥日(ナイワツ)

作詞:小高芳太朗
作曲:LUNKHEAD

泥の底で初めて生きてきた意味を知る

真っ黒な暗闇の真っ白な静寂で
静かに「それ」は言った

「どれだけその手が汚れたとしても魂は腐らない」

汚れたこの手で 抱き締めた まだ小さな光を
無力なだけなら 白さなど この手には要らない

泥を舐めた日の味が舌の奥にこびりついている

真っ黒な暗闇の真っ白な静寂で
静かに「それ」は言った

「どれだけその泥を飲み込んだとしても魂は枯れない」

汚れたこの手で 抱き寄せた まだ小さな光を
無力なだけなら 白さなど この手には要らない
綺麗なままでは なにひとつ 守る事は出来ない
汚れたこの手が 抱き締めた
温かい泥の中で
小さな光


43.百日紅(サルスベリ)

作詞:小高芳太朗
作曲:小高芳太朗

どれだけ切り裂かれても 感情を伝うこの血は
誰にも見えないから いつしか慣れてしまうだろう

心さえ殺せば 皮一枚で笑える

鮮やかなこの悲しみよ、鮮やかに紅く染まれ
朝が来てまた夜が来て
いつか忘れてしまわないように

机の内側に貼り付けたその言葉は
誰にも見せてはいけない
ここでまだ生きていたいなら

広すぎるこの部屋 独りで今日も凍える

鮮やかなこの悲しみよ、鮮やかに紅く染まれ
朝が来てまた夜が来て
いつか壊れてしまわないように

夏が終わり冬が過ぎて百日の向こうで

鮮やかなこの悲しみよ、鮮やかに紅く染まれ
朝が来てまた夜が来て
いつか何処かで花咲けるように