シフクノオト

Mr.Children シフクノオト歌詞
1.Hero

作詞:櫻井和壽
作曲:櫻井和壽

例えば誰か一人の命と
引き換えに世界を救えるとして
僕は誰かが名乘り出るのを待っているだけの男だ

愛すべきたくさんの人たちが
僕を臆病者に變えてしまったんだ

小さい頃に身振り手振りを
真似てみせた
憧れになろうだなんて
大それた氣持ちはない
でもヒ一ロ一になりたい
ただ一人 君にとっての
つまずいたり 轉んだりするようなら
そっと手を差し伸べるよ

馱目な映畫を盛り上げるために
簡單に命が捨てられていく
違う 僕らが見ていたいのは
希望に滿ちた光だ

僕の手を握る少し小さな手
すっと胸の澱みを溶かしていくんだ

人生をフルコ一スで深く味わうための
幾つものスパイスが誰もに用意されていて
時には苦かったり
澀く思うこともあるだろう
そして最後のデザ一トを笑って食べる
君の側に僕は居たい

殘酷に過ぎる時間の中で
きっと十分に僕も大人になったんだ
悲しくはない 切なさもない
ただこうして繰り返されてきたことが
そうこうして繰り返していくことが
嬉しい 愛しい

ずっとヒ一ロ一でありたい
ただ一人 君にとっての
ちっとも謎めいてないし
今更もう秘密はない
でもヒ一ロ一になりたい
ただ一人 君にとっての
つまずいたり 轉んだりするようなら
そっと手を差し伸べるよ


2.掌

作詞:櫻井和壽
作曲:櫻井和壽
編曲:小林武史 & Mr.Children

掌に刻まれた歪な曲線
何らかの意味を持って生まれてきた証

僕らなら 求め合う寂しい動物
肩を寄せるようにして 愛を歌っている
抱いたはずが突き飛ばして
包むはずが切り刻んで
撫でるつもりが引っ搔いて
また愛 求める
解り合えたふりしたって
僕らは違った個體で
だけどひとつになりたくて
暗闇で もがいて もがいている

ステッカ一にして貼られた本物の印
だけど そう主張している方がニセモノに見える

僕らなら こんな風な袋小路に
今も迷い迂んだまま 拔け出せずにいる
夢見てるから儚くて
探すから見つからなくて
欲しがるから手に入んなくて
途方に暮れる
どこで間違ったかなんて
考えてる暇もなくて
でも答えがなきゃ不安で
君は君で 僕は僕 そんな當たり前のこと
何でこんなにも簡單に 僕ら
見失ってしまえるんだろう?

ひとつにならなくていいよ
認め合うことができればさ
もちろん投げやりじゃなくて
認め合うことができるから

ひとつにならなくていいよ
價值觀も 理念も 宗教もさ
ひとつにならなくていいよ
認め合うことができるから
それで素晴らしい
キスしながら唾を吐いて
舐めるつもりが嚙みついて
著せたつもりが引き裂いて
また愛 求める
ひとつにならなくていいよ
認め合えばそれでいいよ
それだけが僕らの前の
暗闇を 優しく 散らして
光を 降らして 與えてくれる


3.くるみ

作詞:櫻井和壽
作曲:櫻井和壽
編曲:小林武史 Mr.Children

ねぇ くるみ
この街の景色は君の目にどう映るの?
ねぇ くるみ
誰かの優しさも皮肉に聞こえてしまうんだ
良かった事だけ思い出して
やけに年老いた氣持ちになる
とはいえ暮らしの中で
今 動き出そうとしている
齒車のひとつにならなくてはなぁ
希望の數だけ失望は增える
それでも明日に胸は震える
「どんな事が起こるんだろう?」
想像してみるんだよ

ねぇ くるみ
時間が何もかも洗い連れ去ってくれれば
生きる事は実に容易い
ねぇ くるみ
あれからは一度も淚は流してないよ
でも 本気で笑う事も少ない
どこかで掛け違えてきて
氣が付けば一つ余ったボタン
同じようにして誰かが
持て余したボタンホ一ルに
出會う事で意味が出來たならいい
出會いの數だけ別れは增える
それでも希望に胸は震える
十字路に出くわすたび
迷いもするだろうけど

今以上をいつも欲しがるくせに
變わらない愛を求め歌う
そうして齒車は回る
この必要以上の負擔に
ギシギシ鈍い音をたてながら
希望の數だけ失望は增える
それでも明日に胸は震える
「どんな事が起こるんだろう?」
想像してみよう
出會いの數だけ別れは增える
それでも希望に胸は震える
引き返しちゃいけないよね
進もう 君のいない道の上へ


良かった事だけ思い出して
どこかで掛け違えてきて
ねぇ くるみ
ねぇ くるみ


4.タガタメ

作詞:櫻井和壽
作曲:櫻井和壽
編曲:小林武史&Mr.Children

ディカプリオの出世作なら
さっき僕が錄畫しておいたから
もう少し話をしよう
眠ってしまうにはまだ早いだろう

この星を見てるのは
君と僕と あと何人いるかな?
ある人は泣いているだろう
ある人はキスでもしてるんだろう

子供らを被害者に
加害者にもせずに
この街で暮らすため
まず何をすべきだろう?

でももしも被害者に
加害者になったとき
出來ることと言えば
淚を流し 瞼を腫らし
祈るほかにないのか?

タダダキアッテ(ただ抱き合って)
カタタタキダキアッテ(肩叩き抱き合って)
テヲトッテダキアッテ(手を取って抱き合って)

左の人 右の人
ふとした場所できっと繫がってるから
片一方を裁けないよな
僕らは連鎖する生き物だよ

この世界に潛む 怒りや悲しみに
あと何度出會うだろう それを許せるかな?
明日 もし晴れたら廣い公園へ行こう
そしてブラブラ步こう
手をつないで 犬も連れて
何も考えないで行こう

タタカッテ タタカッテ(戰って 戰って)
タガタメ タタカッテ(誰がため 戰って)
タタカッテ ダレ カッタ(戰って 誰 勝った?)
タガタメダ タガタメダ(誰がためだ? 誰がためだ?)
タガタメ タタカッタ(誰がため戰った?)

子供らを被害者に
加害者にもせずに
この街で暮らすため
まず何をすべきだろう?

でももしも被害者に
加害者になったとき
かろうじて出來ることは
相變わらず 性懲りもなく
愛すること以外にない

タダダキアッテ(ただ抱き合って)
カタタタキダキアッテ(肩叩き抱き合って)
テヲトッテダキアッテ(手を取って抱き合って)
タダタダタダ(ただただただ)
タダタダタダ(ただただただ)
タダタダキアッテイコウ(ただた抱き合って行こう)

タタカッテ タタカッテ(戰って 戰って)
タガタメ タタカッテ(誰がため 戰って)
タタカッテ ダレ カッタ(戰って 誰 勝った?)
タガタメダ タガタメダ(誰がためだ? 誰がためだ?)
タガタメ タタカッタ(誰がため戰った?)


5.Any

作詞:櫻井和壽
作曲:櫻井和壽

上邊ばかりを撫で回されて
急にすべてに嫌氣がさした僕は
僕の中に潛んだ暗闇を
無理やりほじくり出してもがいてたようだ

真實からは噓を
噓からは真實を
夢中で探してきたけど

今 僕のいる場所が
探してたのと違っても
間違いじゃない
きっと答えは一つじゃない
何度も手を加えた
污れた自畫像に ほら
また12色の心で
好きな背景を描きたして行く

いろんなことを犧牲にして
卷き添いにして
悅に浸って走った自分を時代のせいにしたんだ
「もっといいことはないか?」って言いながら
卓上の空論を振り回してばっか

そして僕は知ってしまった
小手先でやりくりしたって
何一つ變えられはしない

今 僕のいる場所が
望んだものと違っても
惡くはない
きっと答えは一つじゃない
「愛してる」と君が言う
口先だけだとしても
たまらなく嬉しくなるから
それもまた僕にとって真實

交差點 信號機
排氣ガスの匈い
クラクション
壁の落書き
破られたポスタ一

今 僕のいる場所が
探してたのと違っても
間違いじゃない
いつも答えは一つじゃない
何度も手を加えた
污れた自畫像に ほら
また12色の心で
好きな背景を描きたして行く
また描きたして行く

そのすべて真實


6.血の管

作詞:櫻井和壽
作曲:櫻井和壽

川下の方で光る
水面 ぼんやり見てた
そっと目を閉じてみる
あなたを感じる

彩りを增すばかり
愛しい日の面影
もどかしい程
心に降り積る

柔肌の上に浮かぶ
血の管にくちづけた
あの夜を想いだす
獨りを感じる


7.PADDLE

作詞:櫻井和壽
作曲:櫻井和壽

ほんの束の間
胸の中に卷き起こる風 風 風
「今しかないよな」って
咒文みたいに繰り返す
日常の下敷きになって
埋もれたモノを取り返すんだ

「甘い夢だ」と誰かがほざいてたって
虎視眈眈と準備してきた僕だから
きっとうまくやれる
新しい記號を探しに
フラスコの中 飛び迂んで
どんな化學變化を起こすか
輕くゆすってみよう It's OK
ゆけ 荒れ狂う海原の上
未來へと 手を突きだして
もしかしたら今日は何も起こんないかも
でも 明日へとパドリング

時々誰かが僕の人生を操ってるような氣がする
誰に感謝していいのかは分からないけれど
僕は今日も生きてる
良い事があってこその笑顏じゃなくて
笑顏でいりゃ 良い事があると思えたら
新しい希望を見つけよう
フラスコの中 飛び迂んで
どんな化學變化起こすか
もう一度ゆすってみよう It's OK
ゆけ 高い デカイ 波に乘れ
怯んでる自分蹴飛ばして
もしかしたら明日も何も起こんないかも
でも 永遠のパドリング

皮肉で溢れた世界
不安と怒りの過渡期
見失わぬように進もう
時々 上手に
息拔きしながら
身をかわしながら
新しい希望を見つけよう
フラスコの中 飛び迂んで
どんな化學變化を起こすか
ずっと ゆすっていこう It's OK
ゆけ 荒れ狂う海原の上
未來へと 手を突きだして
もしかしたらずっと何も起こんないかも
でも 永遠のパドリング
ただ ただ 明日へとパドリング


新しい希望を見つけよう
良い事があってこその笑顏じゃなくて
新しい記號を探しに
新しい希望を見つけよう


8.天頂バス

作詞:櫻井和壽
作曲:櫻井和壽

そろそろ時間だ
急いで鞄に詰めよう
隅から隅まで未來を書きためたネタ帳
A.B.C

ここの連中と慰め合っちまえば
向こう側の奴が笑ってたって氣づきもせず
Game Over

望んでいれば
いつまででも成長期
ずっとチャレンジャ一で
いてぇ譯じゃねぇんだ
ベルトを奪いに行くぞ

天國行きのバスで行こうよ
搖れるぞ 地に足を著けろ
己の直感と交わした約束を
果たすまできっと僕に
終點などねぇぞぉ

....で何だっけ?

「明日こそきっと」って
戲言ぬかして
自分を變えてくれるエピソ一ドをただ待ってる
木偶の坊

そうしてれば
時間だけ無馱に過ぎるよ
もう すぐそば
待ってろブル一バ一ド
今捕まえに行くぞ

天國行きのバスで行こうよ
搖れるぞ 地に足を著けろ
己の直感と交わした約束を
果たすまで降りはしないぜ
どんな暴風雨が襲っても
全力疾走で驅け拔けろ
僕らは雜草よ
でも逆の發想を
この胸に秘めているよ
このバディ一に秘めているよ

トンネルを拔けると
次のトンネルの入り口で
果てしない闇も 永遠の光も
ないって近頃は思う
だから
「自分のせいと思わない」
とか言ってないでやってみな

天國行きのバスで行こうよ
さぁ乘っかって君もおいでよ

どんな暴風雨が襲っても
全力疾走で驅け拔けろ
僕らは雜草よ
でも逆の發想を
この胸に秘めて
天國へと續く滑走路
全力疾走で驅け昇ろう
108の煩惱と
底知れぬ本能を
この胸に秘めているよ
このバディ一に秘めているよ


9.空風の帰り道

作詞:櫻井和壽
作曲:櫻井和壽

からっ風が吹いたから
少し手をつないで步こうよ
花や草木に習い僕ら
かるく搖れながら

昨夜見たテレビの中
病の子供が泣いていた
だからじゃないがこうしていられること
感謝をしなくちゃな

今日の日が終わる
また來週に會える
「さよなら」は悲しい響きだけど
君とならば愛の言葉

悔やんでも 嘆いてても
時間は過ぎてしまうから
花や草木に習い僕ら
默って手を振ろう

今日の日が終わる
また必ず會える
「さよなら」は悲しい響きだけど
僕が言えば愛の言葉

からっ風が吹いたから
ポケットに手を入れて步くよ
花や草木に習い僕は
向かい風をうけて
一人でバス停まで
空風の帰り道


10.Pink~奇妙な夢

作詞:櫻井和壽
作曲:櫻井和壽

紫色の渡り廊下で
顏のない男と出會う
僕の方を見て笑ってるから
別に怖くはないが步けない
壁の繪畫に2、3日前の僕の記憶が描かれてて
橫にいるのが 多分 君だな

二階の老婆は患ってて
污れた手 僕に差し出す
君はバッグを開けてピンクの
それはなんだろう? きっとなんかを
表してる 隱喻(メタファ一)なんだろう?
僕にもおくれよ 君のピンクで染めて

奇妙な夢の中から
僕らを覗いてみると
本當の二人より少しマシに見せてくれるよ
今 咽の奧の方から
思いをえぐり出してみるから
僕が手を引く夜においでよ

鄰で眠る裸體の女が
不機嫌そうに寢返りを打つ
それが何故かは分からないけど
今日は滿月 外の方から
叫び聲が聞こえてくる
泣いているのかなぁ?
よがり聲だな きっと

恥じらいがあった昨日より
さらけ出した今日の方がより
多少黃ばんで見えたりしてるけど
愛しさは增えるよ
何したって構わないから
君の好きなようにしとくれよ
明日も僕の夢を壞してよ

思いを飲み迂んだ昨日より
ぶちまけた今日の方がより
多少は黑ずんだりしてるけど
愛しさは增えるよ
今 咽の奧の方から
思いをえぐり出してみるから
僕が手を引く夜においでよ
おいでよ


それはなんだろう? きっとなんかを
今日は滿月 外の方から


11.花言葉

作詞:櫻井和壽
作曲:櫻井和壽

コスモスの花言葉に搖れながら

身の程を知らないまま
可能性を漁り
魔が差した僕にさよなら
あの日見せた 僕の知らなかった顏
哀れみと背伸びで告げられた別れ
僕の全て 君に知って欲しかったのに
コスモスの笑く季節に君は去った

種を撒き散らして
摘むことは出來ず
頭からつま先まで
君がくれた 僕に足りなかったものを
集めて並べて 忘れぬよう願う
君の全て 僕に見せて欲しかったのに
コスモスの花言葉は笑かなかった

「木漏れ日が微笑みを連れてきてくれるから」
そんなきれい事 慰めも 何を今更

君がくれた 僕に足りなかったものを
集めて並べて 忘れぬよう願う
僕の全て 君に知って欲しかったのに
コスモスの笑く季節に君は去った
さよなら
さよなら


あの日見せた 僕の知らなかった顏
君がくれた 僕に足りなかったものを


12.言わせてみてぇもんだ

作詞:櫻井和壽
作曲:櫻井和壽

愛想を盡かしてくれても
一向に構わない
君の言う「永遠」など
僕だって當てにしてない

自慢にしてた黑幕は
とっくに捨ててしまった
ぶら下がっただけの
存在でいたくはない

自分にしか出來ない事
身に付けようとしているけど
代わり映えしねぇなぁ
なんかつまんねぇなぁ
屆かぬ空を見ては
またしても赤面の至り

ファンタジスタって言われてぇよ
夜だけじゃなくて晝も
もう どうしようもなく「必要」って
言わせてやりてぇんだ

どっかの天才をひがんで皮肉を
吐いてみても
何にもなりゃしねぇよ
どうすりゃいいの?

古くからある迷信に見える理想の形
今と昔の同一線上
大切なことなんて
きっと知ってんのに
僕らは遠回りをしてるんだね
なら意味ある遠回りを

愛想を盡かしてくれても
一向に構わない
でも どうしようもなく「必要」って
言わせてみてぇもんだ
ねぇ 言ってみてよ