ubik

SuiseiNoboAz ubik歌詞
1.kamakura

作詞:MASAHARU ISHIHARA
作曲:SuiseiNoboAz

雨の日の
窓際の
色のぬけた紫陽花の
わやになったかたつむりの
悲しいうずの
雫の
海が見える気がする日の
濡れたにおいの
坂道の
曲がりそこねたガードレールの
すべてに青く
君の名前を書いていく

「自由」と

また会おう


2.adbird

作詞:MASAHARU ISHIHARA
作曲:SuiseiNoboAz

雨上がりの街に
傘を忘れた子供のように
道しるべも別れの言葉も
僕らはひとつ残らず捨てた

まぶたの裏の赤
咲くべきでない花のよう
追いかけたアドバルーンの陰
僕らは同じ耳鳴りを聞いた

ハローハロー

ああ、この気持ちも
濡れて揺れた紫陽花も
腕組みしたままの東京も
いつかは音もなく消える

ハローハロー


3.No road, No surf.

作詞:MASAHARU ISHIHARA
作曲:SuiseiNoboAz

飲み捨てた瓶のこと
冬の寒さも
子どもの頃のあだ名も忘れて
すり抜ける傘の下
街は海底のよう
借りてきただけの与太話って感じだ

カルトスターのケツを
追いかけ回す君の
悲しみは
ひどくありふれて
僕は傷ついた人のふりをして
君を騙そうとしているのかもしれない

あの子はただ、誰とでもやりまくるだけ

ああ、髪を切らなくっちゃ
逆光 目に焼きついて
ずば、巻き上がる砂つ風
雨上がりの街を乾かしていく

あの子はただ、誰とでもやりまくるだけ


4.tokimekinishisu

作詞:MASAHARU ISHIHARA
作曲:SuiseiNoboAz

青のバックふくらんで
チルアウトしちゃいそう
屋根の上 橙の
青のバックふくらんで
おかしくなりそう
空を見るのが仕事だった

青のバックふくらんで
あほらしくなって
屋根の上 公団の
あの子14歳で
エレキギター買って
大気に甘いシロップ

ガムシロップ

青のバックふくらんで
チルアウトしちゃいそう
ときめきの
革命を
俺は14歳で
エレキギター買って
ときめきの
革命を

ときめきを


5.Sweet Destruction

作詞:MASAHARU ISHIHARA
作曲:SuiseiNoboAz

中古のバンを手に入れて
どっかいなくなろうぜ
朝には心を決めて
夜のことは知らないぜ
海から吹きこむ強風が
君の腕をへし折るぜ
太陽が君の目玉をえぐり出すぜ

クールクール!

シンボルマーク決めようぜ
でかい布にして掲げようぜ
やつらの絶望は
笑っちゃうほどありふれてるぜ
呼びもしないのに真実が
いずれすべてを暴き出すぜ
ボサッとしてるとみんなくたばるぜ

僕らは14歳だった
掛け値なしの荒野を目指した
むせかえるほど 大気は
甘く甘く君を誘った
世界にとどめを刺すのは
俺のストラトに決まっているぜ
わけを話すのも今は面倒くさいぜ

僕らは14歳だった
掛け値なしの荒野を目指した
誰もが夢見た 例の
美しいくたばりをキメるぜ
俺たちにとどめを刺すのは
俺たちのほかありえねーぜ
わけを話すのも今は面倒くさいぜ


6.HELL

作詞:MASAHARU ISHIHARA
作曲:SuiseiNoboAz

例えば今すぐに昼になったとして
なにもかも些細なことと思えたとして
花は咲きつづき 空にはミサイルが飛ぶ
なぜひとりとしてまともな奴がいねえんだ?

ゴーストレイトトゥヘル ボーイ
街に出て
中指を立てようぜ
なにもかも捨てられると
この際さ
言ってしまえよ

もうなにひとつはぐらかすなよ
俺たちはいずれ地獄に落ちんだとして
それが今日じゃねえって誰にも言えやしねえんだ

ゴーストレイトトゥヘル ボーイ
鍵をかけ
中指を立てようぜ
なにもかもくだらねえと
この際さ
言ってしまえよ

ゴーストレイトトゥヘル ボーイ
街に出て
中指を立てようぜ
なにもかも素晴らしいと
この際さ
言ってしまえよ


7.mizuiro

作詞:MASAHARU ISHIHARA
作曲:SuiseiNoboAz

見失えない
目の裏のアドバルーンの影
緑っぽい水色の始発電車の窓
耳鳴りが聞こえている
狂った露光度で
見えるものだけ
見えるものだけが見える

閉じた傘で遊ぶ
12月の子供たち
水たまりを踏む
連れてけない虹が立つ

月の裏側への最終経路
朝日が染めるパラソル
誰かのシャボン玉
雨降りの新世界へ
落ちていくその時に
目玉に焼き付いた
見えるものだけ
見えるものだけが見える

俺は俺のステイシーで
12月の街を行く
水たまりを踏む
連れてけない虹が立つ

新世界になんて行きたくねえ!


8.Baseball Song

作詞:MASAHARU ISHIHARA
作曲:SuiseiNoboAz

でたらめな雨が上がったら
この空じゃすぐに渇くさ
うそぶいた君の声を
蝉の声がかき消した

新世界に行かないでよ
虎が出るかもしれないしね
僕ら飲みもの欲張ったから
炭酸 なくなっていく

打ち上げたスクイズを
太陽が飲み込んだ
おどけた君のサインを
僕はきっと忘れる

打ち上げたスクイズを
太陽が飲み込んだ
おどけた君のサインを


9.T.D.B.B. PIRATES LANGUAGE

作詞:MASAHARU ISHIHARA
作曲:SuiseiNoboAz

素早く改札を抜ける一匹の俺は修羅である。

頭んなか渦巻いてるポエム。腹がへっている。南南西の風はやたらに強く、
俺はいつにもましてスピードが早い。
俺の中で俺だけに通じる海賊言語を読み上げ続けている
もう一人の俺がいる。
ていうかこの空さかさだ。さかさじゃないふりしてる。

パイレーツランゲージ
パステルカラーの街を行く一人超人部隊
パイレーツランゲージ
夕暮れ時目覚めた俺はそう絶好調

俺は未確認飛行物体である。

アカシア さよなら
アジサイ さよなら
アメリカ さよなら
朝焼け さよなら

そして街は平凡なやりかたで平凡を嫌う平凡な死にたがりで溢れている。
俺だけが俺だけが俺だけが俺だけがシドバレットの隠れ家を知っている。
足を切られた鳩が飛びたつ時、ガキの手からソフトクリームが滑り落ちる。
どいつもこいつも遅え遅え。

ピザでも食ってろ、豚野郎。

揺れている、幽霊っている?

パイレーツランゲージ
夕暮れ時目覚めた俺はそう絶好調


10.I.O.U.

作詞:MASAHARU ISHIHARA
作曲:SuiseiNoboAz

バイクに乗りたい
板金先生
暴風落雷常磐線逆走
ラーメン食べたい
沖縄行きたい
暴言爆音常磐線逆走

I owe you nothing.

バイクに乗りたい
四弦切れた
暴風落雷常磐線逆走
マンションのチラシ入れんじゃねえ

言え、愛を。
言う?
言わない。


11.elephant you

作詞:MASAHARU ISHIHARA
作曲:SuiseiNoboAz

新宿区へ向かう道の途中でぶっ倒れたまま朝になった
街道 夏草のにおい
白線の果ての
オシャカんなったビーチサンダルを捨てた
起き抜けのビルの群れは
いつか飲み干せなかったコーラの瓶の色

エレファント
名前がないと困るだろう
いつかひとりでくたばるとしても
新宿区へ向かう道の途中で見つけた白い花をお前に食わせたかった

目を覚ますと何もかも夢で
つけっぱなしのテレビのニュース
どこかで何かの花が咲いたということです
船が沈み たくさん死んだということです
でもそんなことは今どうでもよくって
部屋に溢れ出した水色は
あの人が飲み捨てたままのコーラの瓶の色

エレファント
本当は
新宿区へ向かう
道の途中で
君に会いたかった

雪空の中を真っ黒いカラスが飛ぶ
屋上の上に一頭の悲しい象がいる
お前のさ
背中のさ
緑っぽい水色の孤独で
悪いけどさ
爪を研がせてもらうよ

ところでさっき捨てたサンダルは
冬の間 川を下った
やがて流れ着いた渚はコーラの瓶の色

新宿区へ向かう道の途中でぶっ倒れたまま朝になった
そうだ 道の途中だった
何もかも 途中だった


12.rock'n roll

作詞:MASAHARU ISHIHARA
作曲:SuiseiNoboAz

アカシア 風が吹いたら
降らせた甘い雨
菓子パン 書き終えたまま
忘れた絵葉書みたい

ああ、いつか
ちぎれて意味をなくした
そういう言葉はなんだっけ

夕暮れ 目を覚ましたら
あの子は街を見に出る
よくある世界のインチキも
真冬のサーカスみたい

ああ、いつか
誰かを愛すんだろう
でもね、世界は糞だぜ

ああ、思い出す
日々を 笑いころげた
そういう気分はなんだっけ

そういう言葉はなんだっけ


13.ubik

作詞:MASAHARU ISHIHARA
作曲:SuiseiNoboAz

九月の雑踏で
ガムを噛んでいる
夏がまだ遊歩道で
くすぶっている
誰もが14歳で
ビーチサンダルで
誰もまだ知らない
ものを探している

夜の屋上で
それを見ている
青があの人を
ふちどっている
はるか極東で
火の手が上がる
夜はあたたかで
僕はくしゃみをする

離れた指
花で隠して
鋼のユービック
このプールサイドから

あらゆる雑踏で
ガムを噛んでいる
世界をダメにした
優しい人がいる
五時のサイレンに
最後のニュースが鳴る
「未来の光だ」って
ガムを噛んでいる

鋼のユービック
火を吹く時
もう君の顔も
思い出せないぜ

ベイビー
果てまで行こうぜ
このプールサイドから

ユビキタス

ソマリア