最後の鍵

absorb 最後の鍵歌詞
1.最後の鍵

作詞:森晴義
作曲:森晴義

最後に鍵をかけたら僕らは他人同士
いつか街で
すれ違っても
想いはこの場所に残したまま

もしもドコにでも繋がるトビラがあるなら
逃げたい
白い溜め息のない暖かい世界へ

どうして好きなだけじゃ
不安に打ち勝てないの
この空の部屋みたいに
元には戻せなくて

心に鍵をかけてじゃぁねと呟いた
辛くても
そう言わなきゃ
忘れられないから

離れてく僕らへと初めての雪が降る
凍える手
もう二度とは
繋がない温もり君が遠いよ

もしもジカンを遡るキカイがあるなら
透明な風が吹く真新しいあの頃へ

生き方が違うから
惹かれ逢った二人なのに
いつの間にかそれさえも
愛を壊し始めた

何でも手が届くほど窮屈な部屋だけど
寄り添えば
楽しくて
幸せな日々が

離れてく僕らには何故だかよそよそしく
恋しくても
もう帰れない
背中で震える君が遠いよ

君を守り通した筈の手で鍵を差す
振り向けない
泣いてるのは
君だけじゃないから

最後に鍵をかけたら僕らは他人同士
いつか街で
すれ違っても
想いはこの場所に

離れてく僕らへと初めての雪が降る
凍える手
もう二度とは
繋がない温もり君が遠いよ


2.orion

作詞:中村博
作曲:中村博

真っ黒な画用紙に
真っ白な粉砂糖
まぶしたような空の下で

待ってるの君のこと
パッとには逢えぬ距離
途方もなく西へ

言葉にならない声たちは
空に漂って
小さく消えそに瞬いて
もっともっと側にいたいよと

願いを込めた言の葉は
流れ星と一つになって
飛んでゆく君のもとに
億千の距離を越えて
砂漠に水を草木には土を
君には愛を
形の無い物を大切にしたい

天にあるキャンパスで
天結び描いてた
神話とともに

3つに輝く星たちは
サソリに毒され
月との距離は縮まぬけど
ずっとずっと繋がる星座よ

空に光ったオリオンは
恋人たちの目印となって
飛んでゆく君のもとに
彼方同じ空を見て
街に平和を生まれる子に夢を
君には愛を
形を作りゆく僕たちの手で

人間なんて未成熟で
僕と君で一人前
それでも未だ足りないね
人を終える時まで君と
一緒に過ごせるのかな

時代は巡りオリオンよ
叫び声の木霊となって
飛んでゆく君のもとに
たとえ地球の裏だって
僕には君を二人には未来を
君には愛を
形の無い物を君にあげよう


3.ハナレバナレ

作詞:笹原翔太
作曲:笹原翔太

灰色の歩道橋が
車に揺られてゆく頃
僕は君の左側
歩いて話して時は過ぎてゆく

近所の子供がすれ違い通りゆく
少し前の
僕らもそうだったいつも君がいた
いままでは

わかりやすい言葉で君にぶつけたら
きっと涙するだろう僕に背を向けて
強がる君はいつも親指握ってた
これが初めてのハナレバナレ

制服の右袖には
つかみ合って出来たほつれが
ケンカしてまたふざけ合って
怒って笑ってそして泣きあった

街灯に照らされて
アスファルト見つめて
浮かんでくる
公園のベンチやグランドの鉄棒が
消えないよ

きれいな言葉でさえ受け入れられない
きっとその日がきても信じられないだろう
うつむいた唇がそっと震えてた
隠しきれてない僕もそうだけど

どうでもよかった一言も
新たな街への高まりも
育んだ時もいつしかこぼれ落ちていく
日暮れの空が儚いよ

最後の夜は雨で窓を濡らしてる
膝を抱えて部屋の隅で固まるよ
冷えたフローリングが僕を吸い付けて
君の呼ぶ声が

傘もささずに走る
雨に打たれては
迷う気持ちぬぐって空に求めるよ
せめて今夜だけでも君の左側
これが最後かな
明日もういない
君と初めてのハナレバナレ
ハナレバナレ