未明堂異聞

mimei 未明堂異聞歌詞
1.神避 kamu-sari

作詞:淺草稀譚
作曲:淺草稀譚
編曲:mimei

神避りて 戾れない

ただ葉えるだけの 夢ならば知らない
いつも傍でみていた 聲を失くしても
花は散り人は變わる 時の早さに
神避りて 戾れない
妣が國 滿ちてゆく
星辰の翳る虛空 叢雲に風も絕え
昏き土は冷え切り もう芽吹かない
神避りて 戾らない

ただ求めるために 生まれるこの魂
御伽噺みたいに 笑い合えるなら
未明の闇沈んだ 罪の重さに 心細さに
神避りて 戾れない
妣が國 墮ちるのか
結んだ虛空開いた 逆卷く神話の海
手の鳴る音も止んで もう答えない
神避りて もう一度

隱された月が 噎び哭くように
巡り繰る夜の 殺那に焦がれた

神避りて 戾れない
妣が國 彷徨えば
鎮めの謠い響く 仄暗き迷宮に
忌まれし咒詞の絲 もう解けない
神避りて 戾らない


2.大正モダン都市【ア サクサ】

作詞:淺草稀譚
作曲:淺草稀譚
編曲:mimei

齒車仕掛けの 時計の針合わせば
錆びれた孤獨が 動き出してしまう
ひらひら間い降る 櫻の聲
ゆめゆめ忘れる ことなかれと

弧光燈に光る影 路地裡の散步者よ
夢は移ろい 現は消える
夜のあわいに

果てない謎ある 眺めの五線譜に
階段昇れば 手が屆いてしまう
まいまいつむりの 螺旋の聲
ゆめゆめ忘れる ことなかれと

十二階に染まる街 目隱しの音が往く
路なき路を ひとり彷徨う
夜はやさしく

滿月の觀覽車 七色に開く都市
遠いお國に 浮かぶ箱船
夜がみていた