パトリシア

nano.RIPE パトリシア歌詞
1.パトリシア

作詞:きみコ
作曲:佐々木淳

随分遠くまで歩いてきたと 思うけれどまだ霞む未来
立ち止まることがただ怖いから 流されるまま歩いてた

どこから来たのかどこへ向かうのか 自分のことさえわからないまま
変わりゆく日々の色や匂いは ガラスの向こう側のこと

サヨナラするたびに消えてしまった色は
そう遠くない場所でぼくを待っていた

きみに出会うまで忘れたふりをして
誰にも言えずに隠してきたものが
胸の奥で軋んで泣いた ココニイルヨ

降り注ぐ朝の光のような やわらかな声は清く強く
大切なものはヒトツきりだと 決め付けていたぼくの手を

ぎゅっと握りしめた ずっと探してたと
ただそれだけで絡まった指に宿るよ

きみに出会うため生まれてきただとか
きみを守るためこの身を捧ぐとか
そんなことは言えないけれど それでも今

きみを想うたびその手に触れるたび
探してたものがぼくにもあったこと
愛してるのコトバの意味を少しずつ知る

愛してるのコトバの意味を少しずつ知る


2.水性キャスト

作詞:きみコ
作曲:きみコ

明日きみとぼくは離ればなれになる それをぼくはたしかに知っていた
きみが最後にぼくに言うコトバも 多分きっとぼくは知っていた

だけども変えられない その手を繋げない
呼吸を止めてみたってさ 時間は止まらなかった

明日きみとぼくは離ればなれになる それをぼくはたしかに知っていた
きみが最後に笑うその笑顔が 少し歪むことも知っていた

何から伝えよう それさえわからない
コトバはきみに届くまで カタチを変えるから

世界にもし魔法があってそれをぼくが使えたら
テレパシーでココロすべてきみに届けるのに

遠く西の空が少しずつ晴れゆく この街にももうじき光が射すだろう
あの日に似た空は記憶を呼ぶけど そんな色もいつかは忘れてしまうだろう

世界にもし魔法があってそれをぼくが使えたら
なんてことを考えるにはオトナになりすぎたかな

きみのことを歌いたくて今日もウタを歌うけど
きみのことを思い出すと何故か歌えなくて


3.夢路

作詞:きみコ
作曲:きみコ

繰り返される日々が終わり見えないモノがヒトツ消えた
ぼくは今道を探してる
耳の奥で響く声に思わずきみを想うけれど
振り返るのはまだ怖いから

はぐれた指を高くかざして
南風を味方につけて行けたらいいな

ぼくはぼくをきみはきみを探しにゆく旅に出る
曖昧でも不確かでも今ならば言えるよ

軽くなった荷物抱え次は何を入れようかと
考えるフリでもしてみよう
夢は夢で目が覚めると跡形もなく消えるモノだ
思うより価値なんてない

足りないモノばかりでも答えなんていらないな
辿り着けば今よりも笑えるだろう

ぼくばぼくをきみはきみを探しにゆく旅に出る
曖昧でも不確かでも今ならば言えるよ

遠くかすむ光さえもココからでは見えないけど
夢にも似た小さな灯が足元を照らすよ

きみが歌う春の歌は今ぼくらの背中を押す
ありがとうもさようならも今だから言えるよ