影踏み

nano.RIPE 影踏み歌詞
1.影踏み

作詞:きみコ
作曲:きみコ・佐々木淳

きみと目が合うたび赤く染まる頬を沈みかけたオレンジのせいにした
夢のような今を少しも色褪せずにココロにしまっておけたらいいな

細く長く伸びたふたつの影 まるで絵に描いたような夕暮れに
おかしなポーズを映す帰り道 笑い声こだまする

細く長く伸びたふたつの影 重なった手と手が照れくさくて
影を踏まれたら負けだなんて 言い訳に走り出す

きみと目が合うたび赤く染まる頬を沈みかけたオレンジのせいにした
夢のような今を少しも色褪せずにココロにしまっておけたらいいな

花のような夕焼けは世界を染めて流れ続ける時間に記しをつけた
一秒ごとに変わりゆくココロだからきみが笑う瞬間を見逃さぬように

長く伸びた影も赤く染まる頬も繋いだ手の温度もそのチカラも
今ココにあるすべてを少しも色褪せずにココロにしまっておけたらいいな

きみのココロに棲む影をひとつひとつこの足で踏みつけてゆきたいから
季節がまた巡ってもふたつの影はずっと隣り合っていられたらいいな


2.帰り道

作詞:きみコ
作曲:きみコ・佐々木淳

耳元に きみの声 夕暮れ
立ち止まる 西を背に 長いぼく
揺れている 秋の葉が ひとひら
長い夜の 始まりを 告げるよ

ぼくの涙はまだ止まらない
きみのせいかな

歩き出す 左から 明日へ

ぼくの涙はまだ止まらない
きみのせいだよ
夢の続きはまだ終わらない
きみのせいだよ

触れた指のあたたかさに覚めない夢を見ていた
夜が来るよりも少し早くきみの元へ帰るよ

冷えた指をあたためたら西の空に浮かぶ明星
照らすのはぼくがきみを想うこと
それだけでココにいる

寂しくて 泣いていた あの日は
嬉しくて 泣いている 今日の日へ


3.月影とブランコ

作詞:きみコ
作曲:きみコ

月影照らす帰り道 公園を通り過ぎると
規則正しく揺れるブランコに思わず未来を重ねる

ゆうべの雨を吸い込んだ砂に足跡を残して
ココに居ることを確かめるたび少し泣きそうになる

ループするイメージを抜け出して
最後にはヒトツだときみが言う

ぼくが創った世界には色や匂いが足りなくて
届きそうな明日さえも描けなくて
きみの匂いに誘われて触れた色に目を奪われた
足りないものはココにあるの

宇宙のヒミツに触れたら弾けたきみの夢を見た
ほらねと得意気な顔できみは笑った

4月の風が吹いてる 3月のぼくを乗せて 5月のぼくの方へ
ブランコを揺らして未来へ通り抜ける

きみが創った世界ならぼくは望んで旅に出よう
知らない足りない見えないものを探しにゆこう
月影に沿って歩いてこう ブランコは月に掛けてしまおう
ゆらり夜を揺らしてきみと歩こう