星の夜の脈の音の

nano.RIPE 星の夜の脈の音の歌詞
1.セラトナ

作詞:きみコ
作曲:佐々木淳

真夜中に目が覺めた
おかしな夢を見てた
知らないだれかになり
泣いてるぼくを見てた

冷たい床をそっと裸足で踏みしめたら
窗から覗く月が分厚い雲に消えた
もがいたって足搔いたって
沈んでゆくばかりだ
なんとなくじゃ變われないって
痛いほどわかってるはずなのに
願ったって祈ったって
屆きたい場所がわかんなくて
闇雲に伸ばした手の先に觸れた
ものに意味なんてなかったのかな

色とりどりの夢が重なってもう彈けた
夜の隙間に空いた穴は新しい星になる
ぼくにとっての大切なんて
ぼくにしかわからない
だから遠くへもっと遠くへ
伸ばした手に觸れたものを摑んで
わかったふりして繰り返してく
願ったんだ 祈ったんだ
屆きたい場所は逃げるから
闇雲に踏み出した足は
思うままにスピ一ドを上げて
時が經っていつか今日を
悔やんだって忘れないことだ
わかんなくて伸ばした手の先に觸れた
ものが今ぼくの答えだ

真夜中に目を閉じた
おかしな夢の中へ
新しい星がヒトツ
笑ったぼくを見てた


2.ハナノイロ

作詞:きみコ
作曲:きみコ

淚の雨が頰をたたくたびに美しく

くだらないル一ルから
はみ出せずに泣いていた
ぼやけすぎた未來地圖
すり減ったココロを
埋めたくて集めた
要らないモノばかり

バイバイ あの愛しき日々は
戾りはしないから
開いてゆく 小さな閉じたココロが
夜の隅で靜かに
色付いてく もっと深く優しく
朝の光を受けて
淚の雨が頰をたたくたびに美しく

だれかの明日をただ憂えたり嘆いたり
することが優しさなら
すり減ったココロは思うよりも簡單に
埋められやしないかな

何回だって間違えるけど
終わりはしないなら
笑ってたいな

閉じてゆく ずっと隱してた傷が
夜の隅で靜かに
繫がってく いつかはぐれたすべてが
朝の光を受けて
開いてゆく 小さな閉じたココロが
夜の隅で靜かに
色付いてく もっと深く優しく
朝の光を受けて
近付いてく 何度となく夜を越え
昨日より空の方へ
たまに枯れながら
そうしてまた光に目を細め深く呼吸をして
淚の雨が頰をたたくたびに美しく


3.雨を待つ

作詞:きみコ
作曲:きみコ

泣き出したくてぼくらは雨を待つ
ルララルララって歌いながら

今日の空が消えたらもう行かなくちゃ
いつもよりも近くで笑うきみ
嗅いだことない香りは胸の奧
ギュッとするくらいだ
どうってことないさ
こんなにもキレイに廣がる夕暮れ
どうせならあの雲を呼びたいよ
そしてぼくらは雨を待つ
くだらないな さよならとか
寄り添いながらぼくらは夜を待つ
ルララルララって歌いながら

なんとなく過ぎてた每日にまだ
溺れたままならそう惡くはないな
もうなにも怖くない 誓ったつもりが
音もなくこの手から零れてく
そしてぼくらは雨を待つ
くだらないな さよならとか
寄り添いながらぼくらは夜を待つ
ルララルララって歌いながら

いつかきみはぼくを忘れるかな
いつかぼくはきみを忘れるかな

泣き出したくてぼくらは雨を待つ
變わらなくちゃって思うほど
泣き出せなくてぼくらは雨を待つ
ルララルララ…
泣き出したくてぼくらは雨を待つ
いつの日にかさよならさえ
飲み迂みきっとぼくらは雨になる
ルララルララって歌いながら
ララルラ ララルラ…


4.15秒

作詞:きみコ
作曲:きみコ&佐々木淳

秘密のドアのその先の寶の地圖の示す場所
數え切れない夜を拔けココまで步いてきた

15秒だけ目を閉じて開いたあとの世界の色
そのとき見えた何もかも
ぼくはきっと忘れない
ほんの一瞬で世界が變わる
ほんの一瞬が世界を變える

ぼくはもうどこへだって行けるけど
ぼくはもうどこへだって行かない
夜の闇にカラダを沈めてさ
死んだふりをしていよう

時を打つ音が遠ざかる
繫いだ場所から溶けてゆく
ココにあるものはココにしかないけど
たしかにあたたかいな

ほんの一瞬の世界が今を創っているんだろう
だからほんの一瞬にぼくらは搖れる
ぼくはもうどこへだって行けるけど
ぼくはもうどこへだって行かない
夜の闇がふたりを隱すから
きみとぼくがすべて
ほかに何もいらない

切ないくらいにキレイで
悲しいくらいにたしかで
それゆえにどこか儚くて
觸れたら消えてしまうかな

ぼくらもうどこへだって行けるけど
ぼくらもうどこへだって行かない
朝がもうすぐそこで笑うから
ふたり目を閉じて
死んだふりをしていよう


5.ハイリープ

作詞:きみコ
作曲:きみコ

時計のいらない朝に2人
白い雲に包まれて笑う
わずかな隙から漏れる光
窓の向こう自由に歌う鳥

その手を繋げば時は延びて
短い永遠に変わる

奇跡なんて信じていないけど
今ならなんでも出来る気がしてる
強くなんてないけどたしかにこの手で
きみを守れる気がしてる

空を飛びたいと願うぼくを
子供みたいだときみが笑う
ふざけてそっぽ向いた背中に
指で小さく羽根の絵を書く

奇跡なんて信じていないけど
今なら空さえ飛べる気がしてる
飛び疲れて2人はまた夢に堕ちても
繋いだ手と手は離さぬまま

奇跡なんて信じていないけど今なら
強くなんてないけどたしかにこの手で

奇跡なんて信じていないけど
今ならきみを守れる気がしてる


6.面影ワ一プ

作詞:きみコ
作曲:佐々木淳

地平線をなぞるように
空と地球を繫いでる雲が
ぼくの住むこの街をぐるりと圍った
夢うつつの晝下がりに
綿果子みたいなそれを千切り
微かに空いた穴の向こう側
目を凝らせば小さな夏の入り口がほら

注ぐ蟬時雨 追いかけてたカブトムシ
溶けたアイスキャンディ
卷き戾る記憶

きみがぼくに隱していた
夜と朝のあいだのヒミツは
鍵のない箱の中しまい迂んだきり
今も眠りに就いたままだ
零れた光は強さを增し
氣が付けばぼくは手を伸ばしてる
觸れないから動けなくて
また胸を焦がすけど

注ぐ夏の陽に追いかけてたきみの聲
燒けたコンクリ一ト 搖れる陽炎

本當は少し怖くて
觸れなかったカブトムシ
淚の跡に砂を泥まみれで笑う
夏に見とれてた
ふたり步いた掃り道
二度と戾ることはない
でも消えない模樣


7.ハッチ

(鶴來民子イメ一ジソング)
作詞:きみコ
作曲:佐々木淳
編曲:nano.RIPE

こんな風だったっけ
どんな風だったかな
あたしがずっとなりたかったのは

ゆらゆらと搖れる隙間だらけ
見ないふりが出來たなら
泣いたり笑ったりするといつも
顏を出すパラノイド

見つけたと思ったらまた少し遠くへ
わずかの差でも埋まらない距離が
強くなるというのはどんなことだろうかと
考えるあたしを笑うようだ
狹い世界で夢見ていた
圍まれた壁にもたれ
大きな聲で泣いて笑った
あの子に出會うまでは

素直になれれば良かったことが
星の數ほどあれば
渴いたココロは雨に打たれ
溢れ出すパラノイド

いらないと思ってた馴れ合いはいつしか
カタチを變えて隙間を埋めていた
強くなるというのはこんなことだろうかと
なんとなく見つけた氣がした
狹い世界で見てた夢は
圍まれた壁を越えて
大きな聲で泣いて笑った
あの子のように
絡まった糸が解けて
ココロは雲より輕く
見つけた光を辿って
どこまで行けるだろう
素直に泣いて笑っていられたら
もっとずっと


8.フラッシュキ一パ一

作詞:きみコ
作曲:佐々木淳

夢から覺めた東の空
世界を乘せて回りだした
脈拍はいくつだ?


そびえ立つビルの隙を拔け走る
だれかの作った最先端に乘り
流れる景色はだれのものでもなく
あたしもそう景色みたいなもんなんだろう
今手にしてる感情さえも明日にはもう賴りないものだ
そんな當たり前に染まれなくて
流れる景色に溶け消えた日々に
遺せた何かはあるのかな
足跡にはキレイな花が笑くなんて
譯知り顏でまただれかが言う
けぶる未來へとスピ一ドを上げ行く
このまま進めば知らない街まで
想像を超えた物語なんてさ
そうそう手に入るはずがないだろう
ココロを覆うトゲもいつの日にか
丸く柔らかくなるのかな
全部脫いじゃえば樂になれるなんて
譯知り顏でまただれかが言う
だれかが言う

想像してまた目の前にあるものを見失って立ち止まるよ
堂々巡り終わることのない迷路みたいな每日だな
今手にしてる感情さえも賴りないものに變わりゆくなら
繰り返しなんてないはずでしょう?
上昇する脈に耳を澄ます
確かなものなんてヒトツでいい
足跡には何も笑かなくても
ココロを覆う トゲに傷ついても
流れる景色に溶け消えた日々に
振り返ることなくあたしは行く


9.ノクチルカ

作詞:きみコ
作曲:きみコ

願い事ヒトツ唱えては消えた
この手に觸れることなく
葉わずまたヒトツ流れては消えた
この目に色を殘して

彩る世界に空より焦がれた
あの子は居ないけれど
つまずきうつむく
足元で笑う穢れなきノクチルカ

キレイなモノだけ集めたなら
シアワセと笑うかな
ココに居る意味を
だれかのためだとか言いながら
溢れ出す聲を飲み迂んだら
ノドの奧が燒けるようだった
伝えたいことが今日だって
甘いコトバで誘う聲が
聞こえないように歌っていた
變わらないモノはいつだって
カッコ惡くたっていいよ
笑い飛ばしたっていいよ
飛び越えた向こう側はキレイだろう

だれかの痛みに少し觸れるだけで
わかったような氣がしてた
描いた世界によく似た景色は
偽りだらけの夢
溢れ出す聲を飲み迂んだら
ノドの奧が燒けるようだった
伝えたいことが今日だって
見えない明日に震えたって
氣付かないフリで笑っていた
變わらないモノはいつだって
ココにある
伝えたいことが今日だって
伝えきれぬほどあるんだって
伝えたいから歌っていた

溢れ出す聲を吐き出した
暗がりに光は射していた
震えながらでも立っていた
つまらないことに今日だって
傷つき淚流したって
どれくらいウソをついたって
伝えたいことが今日だって
伝えきれぬほどあるんだって
伝えたいから歌っていた
カッコ惡くたっていいよ
笑い飛ばしたっていいよ
飛び越えた向こう側はキレイだろう
カッコ惡くたっていいよ
笑い飛ばしたっていいよ
飛び越えた向こう側へ行けるだろう


10.パトリシア

作詞:きみコ
作曲:佐々木淳

隨分遠くまで步いてきたと
思うけれどまだ霞む未來
立ち止まることがただ怖いから
流されるまま步いてた
どこから來たのかどこへ向かうのか
自分のことさえわからないまま
變わりゆく日々の色や匈いは
ガラスの向こう側のこと

サヨナラするたびに消えてしまった色は
そう遠くない場所でぼくを待っていた

きみに出會うまで忘れたふりをして
誰にも言えずに隱してきたものが
胸の奧で軋んで泣いた ココニイルヨ
降り注ぐ朝の光のような
やわらかな聲は清く強く
大切なものはヒトツきりだと
決め付けていたぼくの手を

ぎゅっと握りしめた
ずっと探してたと
ただそれだけで絡まった指に宿るよ

きみに出會うため生まれてきただとか
きみを守るためこの身を捧ぐとか
そんなことは言えないけれど それでも今
きみを想うたびその手に觸れるたび
探してたものがぼくにもあったこと
愛してるのコトバの意味を少しずつ知る
愛してるのコトバの意味を少しずつ知る


11.細胞キオク

作詞:きみコ
作曲:きみコ

時間が後ろへ流されてく
手を振る間もなく流されてく
あの子の匈いが薄れてゆく
赤い目をこすった まだ眠りたくない

夢を見るたびオトナになる
大事なものから零れてくの?

もしも明日目が覺める頃
すべて忘れてしまうとしても
爪で搔いた傷跡も
いつかは消えてしまうとしても
ぼくの細胞のヒトツが
ずっと覺えてるから

明日は今日より笑えるかな
もっと遠くへと拔け出せるかな
あの子は一緒に來てくれるかな
赤い目をこすった
もう眠らなくちゃ

夢の中でもフタリでいよう
大事なものなら零れないよね?
もしも明日目が覺める頃
すべて忘れてしまうとしても
爪で搔いた傷跡も
いつかは消えてしまうとしても
明日目が覺める頃
あの子がトナリに居てくれたら
夢の最後になんとなく
繫いだ溫度がそこにあったら
ぼくの細胞のヒトツが
ずっと忘れないから
ぼくの細胞ヒトツヒトツが
きみを覺えてるから

忘れないから


12.世界点

作詞:きみコ
作曲:佐々木淳

掃いて捨てるほどありふれたコトバでも伝えたくて
小さなあたしが埋められる少しの隙間だってあるから

星の数ほどの今を乗せ止まることなく回る世界
遠ざかって振り返ってそれでもまた
忘れてしまうということは進んでいるということかな
削れたって塞ぎ合って笑えるなら

たとえ話がきみと会って本当になった
ココロに触れた

遠回りでも辿り着くならきみが笑うなら
忘れてしまった1秒も無駄ではないでしょう
掃いて捨てるほどありふれたコトバでも伝えたくて
小さなあたしが埋められる少しの隙間だってあるから

この目をこらしても耳を澄ましても
今より向こうには届かないけれど
ココに居るときみが笑い そして ココに居るときみが泣くから
ずっと見てた夢のもっと向こう側へ

いつかそれさえも消えてしまうのならせめて今
この手やこの目やこの声やあたしのすべてで
確かめたくて触れていたくてただココに居たくて
2度とは戻れぬ時だから忘れてゆく今を歌うよ

ずっと


13.てのひらのマリー

作詞:きみコ
作曲:きみコ

夕暮れを待っている 月は夜を待っている
ぼくは手を待っている きみの手を待っている

あの頃のように影を伸ばしてここまでおいでよ

繋いで泣いた 柔らかく滲む赤に遠回り
途切れながらも続いてく

夕暮れは待っている 燃え尽きてしまう前に
見つけてとだれかの頬を 染めながら待っている

いつかふたつの影がひとつ増えても離れないように

繋いで泣いた 音もなく燃える赤に遠回り
見逃してしまった笑顔もあるけれど
ふたつ並んだ影には 小さなぼくらの面影が
歌いながらさ

繋いで咲いた花の空 染まる世界に遠回り
忘れないと誓ったココロも変わるけど
寝ないで描いたイメージは
ひどくキレイな色模様 笑いながら

繋いでたいないつまでも 染まる頬は何のせい?
肩の向こうの景色はもう違うけど
終わってしまったいくつもの 物語の向こう側
ふたつの影は続いてく

ふたつの影は続いてく