人鳥哀歌e.p.

tacica 人鳥哀歌e.p.歌詞
1.人鳥哀歌

作詞:猪狩翔一
作曲:猪狩翔一

鳥に帰ろうとして
水の飛沫に見付けた僅かな地図
人間に帰ろうとして
「我等、氷の上、炎天下を知る。」

羽根を守ろうとして
駄目なボールと同じみたいに跳ねる
羽根を破ろうとして
血を流しては皆 炎天下を知る

オーライ!!!
哀しくならない方法は
何処にあるだろう

面倒でも舌を放り出せないのが
何時からの契約で
冷静になって声を殺すのなら
月に向け鳴いては如何?

もっとズルさを責め立てなくては
限られた選択に
氷上に酔って溺れる歌
一人 潜る方を恨んだ日

傷を隠そうとして
嘘を多めに語れば 僅かな地図
傷を残そうとして
血を流しては又 炎天下を知る

オーライ!!
冷たくならない方法は
何処にあるだろう

0. どれだけ僕が不自由かも
何時からの契約で
情報がきっと氷を溶かすから
人間は戸惑う事ばかり

持って生まれたNOが彷徨う頃
暴かれた選択に
先頭を呪って吐き出す歌
滑り落ちる様に沈んだ日

当たり外れも失くなって
途方に暮れたって雨なんだ
一寸先も その先も
分からず屋だって言われていたい

オーライ!
苦しくならない方法は
何処にあるだろう

平等に波打つ
明日の被害者も
泳ぎ始めたい

もう僕に振る程 賽の目はないかな
何時からの契約で
凍らせてしまった本当の理解者も
月に向け泣いては如何?

いつか僕等も色褪せるのなら
自らの選択に
成功を祈って泳げる歌
水に潜る方を選んだ日

選んだ日


2.蜜蜂の毛布

作詞:猪狩翔一
作曲:猪狩翔一

あの別のコードが泣いた部屋
独りでに今日をリタイヤ
あお向けになって流したのが
うつ伏せになって隠したモノ

新しくなった2階の部屋
キミらしくない日を貼って
眼の中に景色がないのなら
窓際で毛布を待って

もしも今夜
世界旅行が終わる事 分かっても

キミが眠る場所が
この街で一番綺麗な場所であろう
やがて そんな本当を
見失ってしまうだろうか

珍しく僕の使い方が
この針を便利にしたって
これだけの景色があったなら
明け方に恐怖はない

では向こう側の
予報にもない事が分かるかな

僕が眠るまでのこの場所が
一番綺麗なままの理由
やがてそんな本当を
忘れ去ってしまうだろうか

蜜を追うから迷える君達が
怯える日々に憑く魔物が
振り下ろした凶器も
涙を呑んだ途端に消えるのかな

1人眠ろうとして
「眠らないかい?」
「いや、眠りたいんだ。」

1人眠ろうとして
「忘れないかい?」
「いや、忘れないんだ。」

踊れない事で
消える世界は
そのオレンジの

キミが眠る場所は
この街で一番綺麗なままであろう
破れそうな毛布を
震える量と比例してみたいんだ

蜜を追うから迷える僕達が
怯える日々に憑く魔物も
キミが嫌いな多くも
いつもに飛んだ途端に消えるさ

眠ろうとして


3.オニヤンマ

作詞:猪狩翔一
作曲:猪狩翔一

愛おしい朝に
不届き者
記憶の隅
居ないとしたい
知りながら僕等
その度に嘘を吐く 吐く

黒くなってみて
色違いかも
白くなる日は
来ないとして
知りながら僕等
新しい嘘を吐く 吐く

解らない事は
変わらない事
その無力さに
声枯らせるモノ
見当たらない
ただ それだけ
でも柔らかに続く

咳き込む僕の頭の中
ギリギリまで
追憶する先も
「解らない!」
解らない事
言えるだけ
ただの命

タッ! タッ! タッ! タッ!

美しい囮
見蕩れる羽
始まりこそ
守っていて
知りながら僕等
終われない嘘を吐く 吐く

変わらない事を
許さない夜を
あと一つだけと
繰り返す僕を
殺せない
ただ それだけ
でも柔らかに続く

咳き込む僕と頭の中
ギリギリまで
追憶する先も
「解らない!」
解らない事
言えるだけ
ただの命

タッ! タッ! タッ! タッ!