“LIVE”大全集

かぐや姫 “LIVE”大全集歌詞
1.ひとりきり

作詞:南こうせつ
作曲:南こうせつ

鳥がないて 川が流れて
野山は今 花が咲き乱れ
汽車はゆくよ 煙はいて
トンネル越えれば竹中だ

こんな楽しい夢の様な
こんな素敵なところは
もう今はない もう今はない
もう今はない 今はない ひとりきり

太鼓が響き 御輿がくり出し
いよいよ待ちに待ったお祭りだ
親戚が集まり酒を呑んで
今年は 豊年だ

こんな楽しい夢の様な
こんな素敵なところは
もう今はない もう今はない
もう今はない 今はない ひとりきり


2.田中君じゃないか

作詞:伊勢正三
作曲:南こうせつ

一人で歩いてたら 声をかけられた
誰かと思ったら 田中君じゃないか
何となくダブル背広が 板についてるね
なんだってもう君は 課長だって本当?
笑顔で別れたけれど 後に残るわびしさ

住みなれた四畳半の 裸電球を
めがけてゴムをはじく あざやかなこの手つき
財布の中を見たら 百円玉三つ
これでは今夜もまた ラーメンライスなのか
気楽なものだけれど むなしいその日の暮らし

寝むたい目をこすって 出かけて行きます
八時半の電車に乗る いつものあの娘見たさに
真白なマンションの ドアをあけたとたん
まぶしいくらいかわいい妻が むかえてくれる
どうかこんな夢だけでも 見せて欲しい気安めに


3.きっぷ

作詞:山田つぐと
作曲:南こうせつ

手持ちの金で 買えるきっぷは
どこまでゆくのか 僕は知らない
そこに何があるかも 僕は知らない
今の頼りは この一枚の きっぷだけ

夜行列車は 真暗らやみさ
ガタゴト走る 僕を乗せて
そこに何があるかも 僕は知らない
今の頼りは この一枚の きっぷだけ

僕の可愛い あの娘の事は
夜空の星に あずけてゆくのさ
あしたになれば 僕を知ってる
奴らはいなくなり 僕は自由な 一人まえ


4.約束です

作詞:及川恒平
作曲:南こうせつ

夕暮れどき 雲はすみれの匂いがする
それはつましい 明日のまえぶれ
公園で街で 恋人たちは
時を忘れて 戯れる

時計台から 夜空に十二の音が溶ける
すると小さな 別れの始まり
家路を急ぐ 恋人たちに
時がやがて よみがえる

約束です しゃべりすぎた夜の様に
いくらか寂しい 気持のする時を
捨てないで下さい 恋人たちよ
愛する日々と 同じ様に


5.この秋に

作詞:喜多條忠
作曲:南こうせつ

君と別れて 三度目の秋
ほんのささいな 出来事なのに
傷つけあって 別れた二人
心の何処かで さよなら言って

明日が来ない 小さな店で
君の噂を 他人から聞いた
雨を見ながら 朝まで飲んで
指輪みつめて やつれていたと

昔の街まで 夜汽車にゆられ
訪ねた下宿の おやじが言った
あの娘 こないだ 一人で死んだ
胸に真赤な コスモスの花もえて

僕は悲しい 少女に会った
マッチ一つの あかりの中で
涙ぐんでた 少女を抱いた
この秋 僕には 子供が出来る


6.あの人の手紙

作詞:伊勢正三
作曲:南こうせつ

泳ぐ魚の群に 石を投げてみた
逃げる魚達には 何の罪があるの
でも今の私にはこうせずにはいられない
私の大事なあの人は 今は戦いの中
戦場への 招待券という ただ一枚の紙きれが
楽しい語らいの日々を 悲しい別れの日にした

殺されるかもしれない私の大事なあの人
私たち二人には何の罪があるの
耐えきれない毎日は とても長く感じて
涙も枯れた ある日突然帰ってきた人
ほんとにあなたなの さあ早くお部屋の中へ
あなたの好きな 白百合をかかさず
窓辺に 飾っていたわ

あなたのやさしいこの手は
とてもつめたく感じたけど
あなたは無理してほほえんで 私を抱いてくれた
でもすぐに時は流れて あの人は別れを告げる
いいのよ やさしいあなた 私にはもうわかっているの
ありがとう私のあの人
本当はもう死んでいるのでしょう
昨日 手紙がついたのあなたの 死を告げた手紙が


7.少女はいつも

作詞:山田つぐと
作曲:南こうせつ

少女はいつも 夢みていた
白いリボンを つけたら
あの人が迎えに 来てくれる
二人はやさしい 舟に乗って
誰も知らない あの国へ
あの人の胸に 抱かれて
変るもののない あの国へ
ふたりだけ どこまでも どこまでも

少女はいつも 想っていた
白いドレスを 着たら
あの人が迎えに 来てくれる
二人は輝く 星になって
誰も知らない あの国へ
あの人の胸に い抱かれて
変るもののない あの国へ
ふたりだけ どこまでも どこまでも


8.今はちがう季節

作詞:伊勢正三
作曲:南こうせつ

君と別れた夏は
こわれた置時計
そして風を忘れた
小さな風鈴

ブロックべいに沈む
夕陽がさびしくて
痛む胸の中に
すんでます秋が

君が笑ってる
君が走っている
アルバムの中
一つ二つ三つ

思い出見つけ
わざとむなしくなるのさ
何もかもが昔
今はちがう季節

そしてぼくの心も
変わってしまった
君と歩いた道を
一人歩いてみる

低い丘を回って
海に続く道
青い青い海も
夏にさよならして

誰も乗らないボートが
砂に並んでる
狭いあの部屋で
毎日暮らしたいと

口ぐせのように
いつも言ってたっけ
そんな君だから
好きなままでいたいの

沖を走る舟は
白い波を残し
水辺で遊ぶ鳥は
どこへ帰るのか


9.好きだった人

作詞:伊勢正三
作曲:南こうせつ

好きだった人
ブルージーンをはいていた
好きだった人
白いブーツをはいていた

好きだった人
ステテコもはいていた
好きだった人
Tシャツが似合ってた

失恋ということばは 知ってたけれど
失恋ということばは 知ってたけれど

好きだった人
金魚すくいがうまかった
好きだった人
ヤクザ映画に誘ってくれた

好きだった人
アベレージが 102 だった
好きだった人
ハンバーグを食べていた

失恋ということばは 知ってたけれど
失恋ということばは 知ってたけれど

好きだった人
つよがりをいっていた
好きだった人
一度だけキスしてくれた

好きだった人
レモンをかじってた
好きだった人
海を見つめて泣いていた

失恋ということばは 知ってたけれど
失恋ということばは 知ってたけれど

失恋ということばは 知ってたけれど
失恋ということばは 知ってたけれど

失恋ということばは 知ってたけれど
失恋ということばは 知ってたけれど


10.そんな時

作詞:山田つぐと
作曲:南こうせつ

僕が何もすることもなく
風呂にゆくにも 早すぎる
そんな時 いつも階段をのぼる
やさしい足音をきく
僕にはあてのない 足音だけど
奴にはうれしい リズムなのさ

ドアの音を耳にして
僕はあてのない 街に出る
パチンコのむなしい 音をききながら
にがいタバコをふかして
僕にはあてのない 足音だけど
奴にはうれしい リズムなのさ

どのくらいたっただろう
どのくらいたっただろうか
あの日の君の笑顔が バラ色で
僕は空をかけているような
そんな時から そんな時から
僕にはあてのない 足音だけど
奴にはうれしい リズムなのさ


11.おもかげ色の空

作詞:伊勢正三
作曲:南こうせつ

別れた時 おもかげ色の空を忘れました
飲みかけのグラスに 映った空を忘れました
あの日の君は 笑いさえもうかべていた
まるでぼくの後姿に よろしくと言いながら

通り過ぎる風 それが季節とても寒い季節
ガラス窓のすき間みつけては
せまい部屋の中へ
なぜかさびしい夕暮れ時 風が止まり
そんな時にふと思い出す
やさしかった人を

いつか君が忘れていったレンガ色のコート
僕には少し短すぎて とても着れそうにない
想い出として 君はここにおいてゆこう
部屋のあかり消しながら また会うその日まで
また会うその日まで
また会うその日まで


12.うちのお父さん

作詞:南こうせつ
作曲:南こうせつ

汗をかいたので 一休み
マキ割りは疲れますね お父さん
もうすぐ日が暮れる カラスが飛んでゆく
一番星光るまで もうひとガンバリ

汗をふいてお茶を飲んで
腰を伸ばせばお父さん
ニッコリ笑う ニッコリ笑う
明日天気になあれ

今日は渡辺さんの 結婚式で
うちのお父さんが仲人で
めでたい めでたい 鯛のお頭付
酒は飲め飲め 花嫁さん

ひざをくずしお皿たたいて
歌をうなればお父さん
ニッコリ笑う ニッコリ笑う
明日天気になあれ

セーター姿が似合います
たまにはオシャレしたら お父さん
今度お母さんが 街に出る時に
真赤な蝶ネクタイを 買ってもらったら

春になれば さがり梅の
花が咲きます お父さん
ニッコリ笑う ニッコリ笑う
明日天気になあれ

春になれば さがり梅の
花が咲きます お父さん
ニッコリ笑う ニッコリ笑う
明日天気になあれ

春になれば さがり梅の
花が咲きます お父さん
ニッコリ笑う ニッコリ笑う
明日天気になあれ

春になれば さがり梅の
花が咲きます お父さん
ニッコリ笑う ニッコリ笑う
明日天気になあれ


13.僕の胸でおやすみ

作詞:山田つぐと
作曲:山田つぐと

君の笑顔の むこうにある悲しみは
僕のとどかないところに あるものなのか
ふたりで歩いてきた道なのに なんてさびしい
古いコートは捨てて 僕の胸でおやすみ

春はおとずれ そして去っていく
変わってしまう悲しみは 僕も知っている
この船であてのない ふたりならば
古いコートは捨てて 僕の胸でおやすみ

ふたりで歩いてきた道なのに なんてさびしい
古いコートは捨てて 僕の胸でおやすみ


14.ペテン師

作詞:喜多條忠
作曲:伊勢正三

その男は恋人と別れた
さよならの口づけをして
髪の毛をやさしくなぜていた

その時男は心のどこかで
赤い舌を出して笑った

そうさ男は自由を とりもどしたのさ
そうさ男は人生の ペテン師だから
このいつわりも いつの日にか
ありふれた想い出に すりかえるのさ

その男は女房をもらった
人様もうらやむほどの
すばらしくきれいな女をね

けれども男は心のどこかで
寒い風が吹くのを知った

そうさ男は自由を 手離しちまった
そうさ男は人生の ペテン師だから
ひとりぼっちの幸せを
たいくつな毎日に すりかえたのさ

そうさ男は自由を 手離しちまった
そうさ男は人生の ペテン師だから
ひとりぼっちの幸せを
たいくつな毎日に すりかえたのさ


15.加茂の流れに

作詞:南こうせつ
作曲:南こうせつ

やさしい雨の 祇園町
加茂の流れにうつる あなたの姿
あれは 初めての恋
見つめあう 見つめあう瞳 あなたとふたり

おぼろ月夜の 清水で
初めてふれたあなたの白い指
あれは はかない約束
涙に 涙にぬれてあなたとふたり

桜散る散る 嵐山
何も言わずに別れて あなたはどこへ
あれは去年の 今頃
想いは 想いはつのる あなたとふたり


16.君がよければ

作詞:山田つぐと
作曲:山田つぐと

君の得意な
話をきく季節がくる
毎年1度だけ
ひどく気どってさ

そうさ僕のまわりは
いつも変らないよ
猫が3匹生れたくらいでね

ここには
にぎやかなところはないけれど
今年も又2人で
釣に行こうか

君がよければ
僕のレタス畑なんかも
見て欲しいから

君の好きな
杏子のジャムの
今が一番うまい時なんだ

ここの暮しも
まんざら悪くないよ
いつでも
僕は待っているから


17.カリブの花

作詞:山田つぐと
作曲:南こうせつ

燃える日射しの中で
私の想いはあなたへ
髪にかざした花は
私のウエディングドレス
白い波間のかなたから
あなたはいつ迎えにくる
貝の首飾り編んで
あなたの胸をうずめる
さざ波寄せくる夜は
せめてあなたの想いを
しぶきに託して欲しいの今は
白い船はまだ

熱い口づけかわし
二人誓ったあの日を
夜空の星のひとつに
そっとうちあけてみた
白いかもめは私に
あなたの帰りを知らせる
波はあなたの声のよに
そっと私をつつむ
いつも唱ったあの歌
月が憶えているわ
明日は浜辺にあなたの笑顔が
白い船がくる


18.22才の別れ

作詞:伊勢正三
作曲:伊勢正三

あなたに「さようなら」って言えるのは
今日だけ
明日になってまたあなたの
暖い手に触れたらきっと
言えなくなってしまう
そんな気がして………
私には 鏡に映った
あなたの姿を見つけられずに
私の目の前にあった
幸せにすがりついてしまった

私の誕生日に
22本のローソクをたて
ひとつひとつがみんな君の人生だね
って言って
17本目からはいっしょに火をつけたのが
昨日のことのように………
今はただ5年の月日が
永すぎた春といえるだけです
あなたの知らないところへ
嫁いでゆく私にとって

ひとつだけこんな私の
わがまま聞いてくれるなら
あなたは あなたのままで
変わらずにいて下さい そのままで


19.妹

作詞:喜多條忠
作曲:南こうせつ

妹よ
ふすま一枚 隔てて今
小さな寝息をたてている 妹よ
お前は夜が 夜が明けると 雪のような
花嫁衣裳を着るのか

妹よ
お前は器量が悪いのだから
俺はずい分心配していたんだ
あいつは俺の友達だから
たまには三人で酒でも飲もうや

妹よ
父が死に 母が死にお前ひとり
お前ひとりだけが 心のきがかり
明朝 お前が出ていく前に
あの味噌汁の 作り方を書いてゆけ

妹よ
あいつはとってもいい奴だから
どんなことがあっても 我慢しなさい
そして どうしても どうしても
どうしてもだめだったら
帰っておいで 妹よ…


20.海

作詞:水谷みゆき
作曲:神山純

あなたとふたりでみつめていたいの
青く青く澄んだこの海
大きな波がよせてきた時に
あなたにすがりつきたいの
白い白い波が砂に消えるとき
私の恋も消えてしまうの
でも今はなにもいわずにあなたと
みつめていたい この海
………………………
………………………
………………………
あの夕焼けの海のあなたを
忘れることが出来ずに


21.星降る夜

作詞:南こうせつ
作曲:南こうせつ

星降る夜は 部屋のあかり消して
静かに静かに 星のささやき聞こうよ
ラジオ消して レコードとめて
耳をすましてごらん ほら歌っているでしょう
なのに君は 知らんふりして
眠っているから 一人ぼっちのパーティー
ラララ 君の 夢はどうですか
いい夢見るまで ここで見ていてあげる

雨降る夜は そっと窓をあけて
手を差しのべて 雨のささやき聞こうよ
誰かが泣いている 小さな声で
悲しい恋の お話をしているでしょう
なのに君は 知らんふりして
眠っているから 一人ぼっちのパーティー
ラララ 君の 夢はどうですか
いい夢見るまで ここで見ていてあげる


22.置手紙

作詞:伊勢正三
作曲:伊勢正三

君はまだたくさんの紙袋をかかえたままで
この手紙読んでいるだろう
これで最後の男の気まぐれとして
どこか そこらの窓からすててくれ
君となら 一緒に暮らしたかった
二人でいつも立ち止まってしまう
あの赤いレンガの家で
ルンルン ルルル…
今日の淋しさは 風にごまかされて
いつまでも 消えそうもない
ア…アアア…

ぼくのほんのひとことが まだ二十前の君を
こんなに苦しめるなんて
だから行く先は ぼくの友達に聞いてくれ
君に会わないで行くから
今頃は ぼくも また昔のように
どこかの町のカフェテラスで
ビールでも飲んでいるだろう
ルンルン ルルル…
君が帰る頃は 夕暮れ時
部屋の明かりは つけたままで
ア… アアア…


23.眼をとじて

作詞:山田つぐと
作曲:山田つぐと

あなたが首を かしげて見ていた
あの銀杏はもう すっかり黄色
落葉は あなたの足跡消して
私に何も残さない

二人には通り過ぎた季節
想い出は私だけのもの
哀しさも私だけのもの
今一人黄金色の中

落葉の音は あなたの声のよう
ふりむいてしまう 私に何もない
ただ眼をとじて この木の下で
待ってます ルルル………


24.あの人の手紙

作詞:伊勢正三
作曲:南こうせつ

泳ぐ魚の群に 石を投げてみた
逃げる魚達には 何の罪があるの
でも今の私にはこうせずにはいられない
私の大事なあの人は 今は戦いの中
戦場への 招待券という ただ一枚の紙きれが
楽しい語らいの日々を 悲しい別れの日にした

殺されるかもしれない私の大事なあの人
私たち二人には何の罪があるの
耐えきれない毎日は とても長く感じて
涙も枯れた ある日突然帰ってきた人
ほんとにあなたなの さあ早くお部屋の中へ
あなたの好きな 白百合をかかさず
窓辺に 飾っていたわ

あなたのやさしいこの手は
とてもつめたく感じたけど
あなたは無理してほほえんで 私を抱いてくれた
でもすぐに時は流れて あの人は別れを告げる
いいのよ やさしいあなた 私にはもうわかっているの
ありがとう私のあの人
本当はもう死んでいるのでしょう
昨日 手紙がついたのあなたの 死を告げた手紙が


25.神田川

作詞:喜多條忠
作曲:南こうせつ

貴方は もう忘れたかしら
赤いてぬぐい マフラーにして
二人で行った 横丁の風呂屋
一緒に出ようねって 言ったのに

いつも私が待たされた
洗い髪が芯まで冷えて
小さな石鹸 カタカタ鳴った
貴方は私の からだを抱いて
冷たいねって 言ったのよ

若かったあの頃 何も恐くなかった
ただ貴方のやさしさが 恐かった

貴方はもう捨てたのかしら
二十四色のクレパス買って
貴方が描いた 私の似顔絵
うまく描いてねって 言ったのに

いつもちっとも 似てないの
窓の下には神田川
三畳一間の小さな下宿
貴方は私の指先見つめ
悲しいかいって きいたのよ

若かったあの頃 何も恐くなかった
ただ貴方のやさしさが 恐かった


26.遥かなる想い

作詞:伊勢正三
作曲:南こうせつ

誰もが一度 川の流れを変えてみたいと
若くもえたあの日の唄が どこかで聞こえている
にぎやか通りぬけ 裏通りの陰で
ふっと足を止めたその時 いつも聞こえてくる

若い夢が 君のその手に育ち始めたら
そっと愛を知った人へと わたしてくれるかい
小さなともしびが ひとつふたつ ともり
一人じゃないと知ったその時 明日が笑ってる

はじける汗と風の匂いが 旅へと誘うから
ぼくらのくつは いつも半分 すりきれているだろう
愛したあの人は 今どこにいるのだろう
いつか君をむかえに行こう 約束はできないけど
いつか君を むかえに行こう 約束はできないけど


27.今はちがう季節

作詞:伊勢正三
作曲:南こうせつ

君と別れた夏は
こわれた置時計
そして風を忘れた
小さな風鈴

ブロックべいに沈む
夕陽がさびしくて
痛む胸の中に
すんでます秋が

君が笑ってる
君が走っている
アルバムの中
一つ二つ三つ

思い出見つけ
わざとむなしくなるのさ
何もかもが昔
今はちがう季節

そしてぼくの心も
変わってしまった
君と歩いた道を
一人歩いてみる

低い丘を回って
海に続く道
青い青い海も
夏にさよならして

誰も乗らないボートが
砂に並んでる
狭いあの部屋で
毎日暮らしたいと

口ぐせのように
いつも言ってたっけ
そんな君だから
好きなままでいたいの

沖を走る舟は
白い波を残し
水辺で遊ぶ鳥は
どこへ帰るのか


28.眼をとじて

作詞:山田つぐと
作曲:山田つぐと

あなたが首を かしげて見ていた
あの銀杏はもう すっかり黄色
落葉は あなたの足跡消して
私に何も残さない

二人には通り過ぎた季節
想い出は私だけのもの
哀しさも私だけのもの
今一人黄金色の中

落葉の音は あなたの声のよう
ふりむいてしまう 私に何もない
ただ眼をとじて この木の下で
待ってます ルルル………


29.赤ちょうちん

作詞:喜多條忠
作曲:南こうせつ

あのころふたりの アパートは
裸電球 まぶしくて
貨物列車が 通ると揺れた
ふたりに似合いの 部屋でした
覚えてますか 寒い夜
赤ちょうちんに 誘われて
おでんを沢山 買いました
月に一度の ぜいたくだけど
お酒もちょっぴり 飲んだわね

雨がつづくと 仕事もせずに
キャベツばかりを かじってた
そんな生活が おかしくて
あなたの横顔 見つめてた
あなたと別れた 雨の夜
公衆電話の 箱の中
ひざをかかえて 泣きました
生きてることは ただそれだけで
哀しいことだと 知りました

今でも時々 雨の夜
赤ちょうちんも 濡れている
屋台にあなたが いるような気がします
背中丸めて サンダルはいて
ひとりで いるような気がします


30.なごり雪

作詞:伊勢正三
作曲:伊勢正三

汽車を待つ君の横で僕は
時計を気にしてる
季節はずれの雪が降ってる
「東京で見る雪はこれが最後ね」と
さみしそうに君はつぶやく
なごり雪も降るときを知り
ふざけすぎた季節のあとで
今 春が来て 君はきれいになった
去年よりずっときれいになった

動き始めた汽車の窓に
顔をつけて
君は何か言おうとしている
君の口びるが「さようなら」と動くことが
こわくて 下をむいてた
時が行けば 幼ない君も
大人になると気づかないまま
今 春が来て 君はきれいになった
去年よりずっときれいになった

君が去った ホームにのこり
落ちてはとける雪を見ていた
今 春が来て 君はきれいになった
去年よりずっときれいになった
去年よりずっときれいになった
去年よりずっときれいになった


31.雪が降る日に

作詞:伊勢正三
作曲:南こうせつ

雪が降るよ やまずに昨日から 昨日から
窓の外は何も見えない 見えない
約束を信じてた 約束を信じてた
昨日の夢は 終わるよ

雪の上に 足跡続くよ 続くよ
私を連れてゆこうと あなたは言ってたのに
足跡を追いかけて 足跡を追いかけて
昨日の夢は 終わるよ
昨日の夢は 終わるよ


32.加茂の流れに

作詞:南こうせつ
作曲:南こうせつ

やさしい雨の 祇園町
加茂の流れにうつる あなたの姿
あれは 初めての恋
見つめあう 見つめあう瞳 あなたとふたり

おぼろ月夜の 清水で
初めてふれたあなたの白い指
あれは はかない約束
涙に 涙にぬれてあなたとふたり

桜散る散る 嵐山
何も言わずに別れて あなたはどこへ
あれは去年の 今頃
想いは 想いはつのる あなたとふたり


33.君がよければ

作詞:山田つぐと
作曲:山田つぐと

君の得意な
話をきく季節がくる
毎年1度だけ
ひどく気どってさ

そうさ僕のまわりは
いつも変らないよ
猫が3匹生れたくらいでね

ここには
にぎやかなところはないけれど
今年も又2人で
釣に行こうか

君がよければ
僕のレタス畑なんかも
見て欲しいから

君の好きな
杏子のジャムの
今が一番うまい時なんだ

ここの暮しも
まんざら悪くないよ
いつでも
僕は待っているから


34.わかれ道

作詞:伊勢正三
作曲:伊勢正三

ああ 君の長い髪と
胸のふくらみを
愛して 時は流れた

つい きのうまでは
もうもどれない 道二つ
分れて 歩き始めて
別れたことに気づいた

ああ ぼくの心の中に
寂しい椅子がある
そう昔 君もそこに
すわっていたんだね

ああ 君といた頃は
誰にも 愛は一度
めぐると知っていたのに

ああ 六本木の街に降る雨が
街ゆく人達の 肩を濡らして
も少し早く ほんとの愛を知ってたらと
誰もが後悔しながら 歩いてる

ああ 君がいた頃は
酒にも 飲まれることは
なかったことに 気づいた


35.22才の別れ

作詞:伊勢正三
作曲:伊勢正三

あなたに「さようなら」って言えるのは
今日だけ
明日になってまたあなたの
暖い手に触れたらきっと
言えなくなってしまう
そんな気がして………
私には 鏡に映った
あなたの姿を見つけられずに
私の目の前にあった
幸せにすがりついてしまった

私の誕生日に
22本のローソクをたて
ひとつひとつがみんな君の人生だね
って言って
17本目からはいっしょに火をつけたのが
昨日のことのように………
今はただ5年の月日が
永すぎた春といえるだけです
あなたの知らないところへ
嫁いでゆく私にとって

ひとつだけこんな私の
わがまま聞いてくれるなら
あなたは あなたのままで
変わらずにいて下さい そのままで


36.好きだった人

作詞:伊勢正三
作曲:南こうせつ

好きだった人
ブルージーンをはいていた
好きだった人
白いブーツをはいていた

好きだった人
ステテコもはいていた
好きだった人
Tシャツが似合ってた

失恋ということばは 知ってたけれど
失恋ということばは 知ってたけれど

好きだった人
金魚すくいがうまかった
好きだった人
ヤクザ映画に誘ってくれた

好きだった人
アベレージが 102 だった
好きだった人
ハンバーグを食べていた

失恋ということばは 知ってたけれど
失恋ということばは 知ってたけれど

好きだった人
つよがりをいっていた
好きだった人
一度だけキスしてくれた

好きだった人
レモンをかじってた
好きだった人
海を見つめて泣いていた

失恋ということばは 知ってたけれど
失恋ということばは 知ってたけれど

失恋ということばは 知ってたけれど
失恋ということばは 知ってたけれど

失恋ということばは 知ってたけれど
失恋ということばは 知ってたけれど


37.黄色い船

作詞:山田つぐと
作曲:山田つぐと

熱い日射しに 輝いた
オレンジの山
見ながら飲んでる
このコーヒー 港の昼さがり
僕は毎日 いつかきっと
行ってみせるよ
黄色い船で 海の向うへ

僕が積荷を おろす時
積荷の奴らは
僕の知らない国の話
きかせてくれるよ
僕は毎日 いつかきっと
行ってみせるよ
黄色い船で 海の向うへ

やさしい目をした
あの爺さん 嵐の夜に
海の底で飲んでいるよ
苦いコーヒー
僕はけれども いつかきっと
行ってみせるよ
黄色い船で 海の向うへ

海の向うへ


38.うちのお父さん

作詞:南こうせつ
作曲:南こうせつ

汗をかいたので 一休み
マキ割りは疲れますね お父さん
もうすぐ日が暮れる カラスが飛んでゆく
一番星光るまで もうひとガンバリ

汗をふいてお茶を飲んで
腰を伸ばせばお父さん
ニッコリ笑う ニッコリ笑う
明日天気になあれ

今日は渡辺さんの 結婚式で
うちのお父さんが仲人で
めでたい めでたい 鯛のお頭付
酒は飲め飲め 花嫁さん

ひざをくずしお皿たたいて
歌をうなればお父さん
ニッコリ笑う ニッコリ笑う
明日天気になあれ

セーター姿が似合います
たまにはオシャレしたら お父さん
今度お母さんが 街に出る時に
真赤な蝶ネクタイを 買ってもらったら

春になれば さがり梅の
花が咲きます お父さん
ニッコリ笑う ニッコリ笑う
明日天気になあれ

春になれば さがり梅の
花が咲きます お父さん
ニッコリ笑う ニッコリ笑う
明日天気になあれ

春になれば さがり梅の
花が咲きます お父さん
ニッコリ笑う ニッコリ笑う
明日天気になあれ

春になれば さがり梅の
花が咲きます お父さん
ニッコリ笑う ニッコリ笑う
明日天気になあれ


39.置手紙

作詞:伊勢正三
作曲:伊勢正三

君はまだたくさんの紙袋をかかえたままで
この手紙読んでいるだろう
これで最後の男の気まぐれとして
どこか そこらの窓からすててくれ
君となら 一緒に暮らしたかった
二人でいつも立ち止まってしまう
あの赤いレンガの家で
ルンルン ルルル…
今日の淋しさは 風にごまかされて
いつまでも 消えそうもない
ア…アアア…

ぼくのほんのひとことが まだ二十前の君を
こんなに苦しめるなんて
だから行く先は ぼくの友達に聞いてくれ
君に会わないで行くから
今頃は ぼくも また昔のように
どこかの町のカフェテラスで
ビールでも飲んでいるだろう
ルンルン ルルル…
君が帰る頃は 夕暮れ時
部屋の明かりは つけたままで
ア… アアア…


40.神田川

作詞:喜多條忠
作曲:南こうせつ

貴方は もう忘れたかしら
赤いてぬぐい マフラーにして
二人で行った 横丁の風呂屋
一緒に出ようねって 言ったのに

いつも私が待たされた
洗い髪が芯まで冷えて
小さな石鹸 カタカタ鳴った
貴方は私の からだを抱いて
冷たいねって 言ったのよ

若かったあの頃 何も恐くなかった
ただ貴方のやさしさが 恐かった

貴方はもう捨てたのかしら
二十四色のクレパス買って
貴方が描いた 私の似顔絵
うまく描いてねって 言ったのに

いつもちっとも 似てないの
窓の下には神田川
三畳一間の小さな下宿
貴方は私の指先見つめ
悲しいかいって きいたのよ

若かったあの頃 何も恐くなかった
ただ貴方のやさしさが 恐かった


41.ペテン師

作詞:喜多條忠
作曲:伊勢正三

その男は恋人と別れた
さよならの口づけをして
髪の毛をやさしくなぜていた

その時男は心のどこかで
赤い舌を出して笑った

そうさ男は自由を とりもどしたのさ
そうさ男は人生の ペテン師だから
このいつわりも いつの日にか
ありふれた想い出に すりかえるのさ

その男は女房をもらった
人様もうらやむほどの
すばらしくきれいな女をね

けれども男は心のどこかで
寒い風が吹くのを知った

そうさ男は自由を 手離しちまった
そうさ男は人生の ペテン師だから
ひとりぼっちの幸せを
たいくつな毎日に すりかえたのさ

そうさ男は自由を 手離しちまった
そうさ男は人生の ペテン師だから
ひとりぼっちの幸せを
たいくつな毎日に すりかえたのさ


42.マキシーのために

作詞:喜多條忠
作曲:南こうせつ

マキシー それがお前のあだ名さ
マキシー お前は馬鹿な女さ
マキシー 夢を見たことがあったろう
マキシー 二人で金をもうけて
青山に でっかいビルを建てて
おかしな連中 集めて
自由な自由な お城を造ろうと

マキシー 俺 今まじめに働いてんだよ
マキシー 風の便りにきいたけど
マキシー どうして ah 自殺なんかしたのか
マキシー 睡眠薬を 百錠も飲んでさ
渋谷まで一人で 歩いていって
ネオンの坂道で 倒れたって
馬鹿な奴だったよ お前は最後まで

マキシー 俺は明日旅に出るぜ
マキシー お前のせいじゃないのさ
マキシー お前程遠くには行けないが
マキシー 一人旅には変らないさ
悲しみを抱えたままで
夜空に光るお前の 星を捜すまで
さようなら マキシー


43.妹

作詞:喜多條忠
作曲:南こうせつ

妹よ
ふすま一枚 隔てて今
小さな寝息をたてている 妹よ
お前は夜が 夜が明けると 雪のような
花嫁衣裳を着るのか

妹よ
お前は器量が悪いのだから
俺はずい分心配していたんだ
あいつは俺の友達だから
たまには三人で酒でも飲もうや

妹よ
父が死に 母が死にお前ひとり
お前ひとりだけが 心のきがかり
明朝 お前が出ていく前に
あの味噌汁の 作り方を書いてゆけ

妹よ
あいつはとってもいい奴だから
どんなことがあっても 我慢しなさい
そして どうしても どうしても
どうしてもだめだったら
帰っておいで 妹よ…


44.あの人の手紙

作詞:伊勢正三
作曲:南こうせつ

泳ぐ魚の群に 石を投げてみた
逃げる魚達には 何の罪があるの
でも今の私にはこうせずにはいられない
私の大事なあの人は 今は戦いの中
戦場への 招待券という ただ一枚の紙きれが
楽しい語らいの日々を 悲しい別れの日にした

殺されるかもしれない私の大事なあの人
私たち二人には何の罪があるの
耐えきれない毎日は とても長く感じて
涙も枯れた ある日突然帰ってきた人
ほんとにあなたなの さあ早くお部屋の中へ
あなたの好きな 白百合をかかさず
窓辺に 飾っていたわ

あなたのやさしいこの手は
とてもつめたく感じたけど
あなたは無理してほほえんで 私を抱いてくれた
でもすぐに時は流れて あの人は別れを告げる
いいのよ やさしいあなた 私にはもうわかっているの
ありがとう私のあの人
本当はもう死んでいるのでしょう
昨日 手紙がついたのあなたの 死を告げた手紙が


45.僕の胸でおやすみ

作詞:山田つぐと
作曲:山田つぐと

君の笑顔の むこうにある悲しみは
僕のとどかないところに あるものなのか
ふたりで歩いてきた道なのに なんてさびしい
古いコートは捨てて 僕の胸でおやすみ

春はおとずれ そして去っていく
変わってしまう悲しみは 僕も知っている
この船であてのない ふたりならば
古いコートは捨てて 僕の胸でおやすみ

ふたりで歩いてきた道なのに なんてさびしい
古いコートは捨てて 僕の胸でおやすみ


46.神田川

作詞:喜多條忠
作曲:南こうせつ

貴方は もう忘れたかしら
赤いてぬぐい マフラーにして
二人で行った 横丁の風呂屋
一緒に出ようねって 言ったのに

いつも私が待たされた
洗い髪が芯まで冷えて
小さな石鹸 カタカタ鳴った
貴方は私の からだを抱いて
冷たいねって 言ったのよ

若かったあの頃 何も恐くなかった
ただ貴方のやさしさが 恐かった

貴方はもう捨てたのかしら
二十四色のクレパス買って
貴方が描いた 私の似顔絵
うまく描いてねって 言ったのに

いつもちっとも 似てないの
窓の下には神田川
三畳一間の小さな下宿
貴方は私の指先見つめ
悲しいかいって きいたのよ

若かったあの頃 何も恐くなかった
ただ貴方のやさしさが 恐かった


47.人生は流行ステップ

作詞:山田つぐと
作曲:南こうせつ

君はいつでも 僕に逢うたび
うつろな瞳で
何をみてるの 今日は駄目だね
その手にゃのらないよ
さあ いこうか 君と踊りに
そうさ 人生流行(はやり)ステップだから

そんな顔して タバコばっかり
ふかしていて
気どってみたって 今日は駄目だね
その手にゃのらないよ
さあ いこうか 君と踊りに
そうさ 人生流行(はやり)ステップだから

虹のあかりの花は 光が消えれば それでおしまい

君の最初の 熱いキッスは
ダイナマイトさ
いかれたのは僕だけど 今日は駄目だね
その手にゃのらないよ
さあ いこうか 君と踊りに
そうさ 人生流行(はやり)ステップだから