アパートの鍵

すぎもとまさと アパートの鍵歌詞
1.アパートの鍵

作詞:阿久悠
作曲:杉本眞人

二年くらした アパートを
夜にあの娘が 朝にぼくが
一人一人で 出て行って
それで 時代が終わった

いつになっても 青春は
心細さが ついてまわる
傷の深さに 気がついて
それで 他人に戻った

ポケットに 何かある
返し忘れた アパートの鍵
この鍵が ぼくたちを
閉じ籠めたのだろうか
アア… アア… アア…

まるで兄姉 みたいだと
ひとに云われて 嬉しがって
どこか大人に なりそこね
それで すべてがこわれた

あの娘大人に できるやつ
ぼくを頼りに すがる女
違う世界を 見せられて
それで 別れが決まった

ポケットに 何かある
返し忘れた アパートの鍵
この鍵が ぼくたちを
解き放してくれるか
アア… アア… アア…

ポケットに 何かある
返し忘れた アパートの鍵
この鍵が ぼくたちを
閉じ籠めたのだろうか
アア… アア… アア…

アア… アア… アア…


2.港町ジャズクラブ~眠っていたラブレター~

作詞:阿久悠
作曲:杉本眞人

あの頃はもてたわね 青春の華ね
港町ジャズクラブ にぎやかな祭
愛もあり 恋もあり お遊びもあって
夢なら覚めずに いてと思った
だけどいつしか みないなくなり
街の様子も またすっかり変わり
古びたアルバムの 写真も色褪せて
昔は楽しいと 思うばかり
ラブレター ある日見つけて
ラブレター 心さわぐ
あの頃 貰うはずの手紙が
こんな場所に 眠ってた

運命の悪戯ね 青春の罪ね
港町ジャズクラブ 悲しみの舞台
人生を変えるほど 切実な手紙
いつもの調子で 渡したからよ
きみと新たな 夢見たいから
ぼくと一緒の 旅してくれないか
祭が終わったら 淋しく思うから
終わりが来る前に 出かけようよ
ラブレター 十年前の
ラブレター 熱い心
あの頃 貰うはずの手紙に
今になって 出会った

ラブレター ある日見つけて
ラブレター 心さわぐ
あの頃 貰うはずの手紙に
こんな場所に 眠ってた