贈りもの

てるる... 贈りもの歌詞
1.大きな空の真下で

作詞:渡辺豪
作曲:渡辺豪

おどろう 大きな空の真下で
精一杯に おどろう

悲しい夜も 消えない過去も 君の涙も
そう リズムに乗せて
おどろうよ 精一杯さ

枯れ草のベッドの上で
陽射しがカーテンを降ろした時に
空はばたく声舞い降りて 頬をよせたね

それだけで それだけで ただそれだけで
君はおどった
凍える風が バラの棘さえ 携えながら
君はおどった

涙が雨になっても 世界がどしゃぶりになるわけないよ
大きな空の真下で おどってる君は 美しい

おどろう 大きな空の真下で
精一杯に おどろうよ

悲しい夜も 消えない過去も 君の涙も
そう リズムに乗せて
おどろうよ 精一杯さ


2.よく晴れた日

作詞:渡辺豪
作曲:渡辺豪

よく晴れた日
まだ 夢連れた顔で

淡い紺色を帯びた花の人

踊る心の中 みつばちが飛び交って
太陽と空に触れられそうだ

よく晴れた日
コスモスの海を泳ぐ君の唄声

未来もいつかもさ もう どうでもいいのさ

ねぇ その手の微笑みも風に乗せてさ
全て忘れて ゆっくりと息をしよう

若草敷いてさ 風を唄ってさ 花の中
夢じゃないのさ 美しいのさ 全てが
ラララララ…

踊り疲れて 座り込んだら 君はもう夢の中
コスモスの花が 風に揺れているよ

何を見ているの? 何をしているの?
天気がいいから どうでもいいよね
君はどれくらい 花を摘み取った
僕は今もまだ
ここで探しているよ


3.贈りもの

作詞:渡辺豪
作曲:渡辺豪

いつか言ってた
いつの日も 朝日を眺めたいって
素敵な言葉だよ 今も 心 躍るよ

そのメロディーは 唄う
たんぽぽの綿毛と春風の旋律の様に
そのメロディーは 唄う
真冬に舞い降りる君の白い息の様に

息絶えた夜の永遠には涙は零れないんだろう
そしてまた
君は朝日のもとへと口づけを贈ることだろう

静かな朝日が昇るよ

ゆっくりと ゆっくりと
白む空 窓枠をこえて
僕を唄うよ 耳をすますとさ

君の言葉が 舞い降りてくるんだよ
朝日が昇ると 舞い降りてくるよ
君の言葉が 舞い降りてくるよ

いつか言ってた
いつの日も 朝日を眺めたいって
素敵な言葉だよ 今も 心 躍るよ


4.空に描いた別れの唄

作詞:渡辺豪
作曲:渡辺豪

風は空を行く その声の残響
窓の外へと旅立つ様に
僕をおいてはばたいていく
青い空 あなたの儚い唄声よ

零れ落ちていった 枯葉の様に
色褪せた あなたの眼差しから
頬伝う 水色と共に
ぽつりと零れ落ちた

侘しい跡形に かける僕の声は
冷笑咲くほどの 頼りない声さ

心の空白が 今 別れを空に描いた
そしてあの日の誓いも惜しむ事無く色褪せた

ねぇ こんなにさ 愛してたはずなのに
許しの花は 救いの花は 枯れた

青い空よ 僕を連れていけよ
風よ行くなよ 僕を残して

風は空を行く 広がる青空を
濡れた想いを 乾かす様に
これが運命だと言いきれぬまま

さようなら
あなたの幸せの唄声よ


5.マロニエ

作詞:渡辺豪
作曲:渡辺豪

時の足踏 唄うマロニエの木
君の頬撫でて空へと消えた
僕ら想っていた
遥か彼方の二人の静けさを

蜃気楼を描く微笑と
境界の虹が僕に手を振るので
マロニエのはかない瞬きに
君を連れ出して
声を投げたのさ

赤い花弁 胸の戸を敲く
その残響は永遠の秘密さ

今は何もいらないよね
僕らにも季節が舞い降り始めるよ

君は笑っていた
悲しみを花びらで包んで
君は泣いていた
ゆっくりと静かに眠りなよ

温かい風と季節の中を
僕らはずっと歩いていったよ
マロニエを唄うその声は
淋しそうに笑っていたよ


6.春宵

作詞:渡辺豪
作曲:渡辺豪

頭の中で グルグル回る妄想
イカれた人間の仲間入りかな
遠い遠い場所で 君が笑っている

瞳の奥でずっと待っているって
便りが届いたのは昨日の事
コスモスの咲く季節は終わったのに
まだ僕のポケットにささったまま

あの時のように日々は遠くへ

忘れずして 忘れるよなんて
空があざけ笑っているようで
温かさと血の気がない記憶に
またがって太陽に背中をむけているよ

乱れていく 夢の世界の中へ

六千の花に抱かれた記憶の中で
僕はそろそろ目覚めようと思うのさ
淡いコスモスの香りにふと誘われて
涙が零れ落ちたんだ

乱れていく夢の世界の中へ

知らず知らずに騙され続けてきたのか
僕は少しずつ分からなくなってきている
それが偽りだともし君が言うのならば
僕は今を忘れ追憶の海に溺れるだろう

六千の花に抱かれた記憶の中で
僕はまたひとり座り込んでしまうのか
淡いコスモスの香りにふと誘われて
涙が零れ落ちたんだ