アクアテラリウム

やなぎなぎ アクアテラリウム歌詞
1.アクアテラリウム

作詞:やなぎなぎ
作曲:石川智晶

温かい水に泳ぐデトリタス
長い時間をかけて糸を紡ぎながら繭になる

一体どれくらい目蓋を閉じていたんだろう
待っても待っても僕らずっとふたりきり
ここは有限の水槽で 名前を呼べば泡になる

温かい水に泳ぐデトリタス
長い時間をかけて糸を紡ぎながら
穏やかに眠る君の外側で
全ての感情から守る繭になる

静かすぎたこの楽園で漂いながら
何一つ変わらないんだって気づいても
君の姿を見るだけで 僕の視界は透き通る

揺らぐ向こう側 届かないままに
近くて遠い砂の橋は碧く溶けた
穏やかに眠る君に寄り添って
波打つ月のかたち そっと見上げてる

いつかひとりで目覚めた君の (いつかそう僕がいなくなる時に)
はじめて瞳に映す景色が
美しいものだけで満たされる様に 捧ぐ子守唄

温かい水に泳ぐデトリタス
長い時間をかけて糸を紡ぎながら
穏やかに眠る君の外側で
全ての感情から守る繭になる


2.mnemonic

作詞:やなぎなぎ
作曲:やなぎなぎ

波は乾いた珊瑚を攫って
そっと海に還してまた打ち寄せ続けてる

ざらざらと落ちる
砂粒のおとで目を覚ますよ

明日を忘れ
差し出される好意も全部振り払って
走る夜は逆さの道
記憶なんて頼りないフィルムだけど
呼び覚まして
砂の城を作っている

水で固めたジオラマみたいな世界
時間が経てば風に崩されてしまう

何度組み立てて
何度壊したら気づくだろう

涙を忘れ
噎せ返るほどの痛みも仕舞い込んで
走る夜は荊の道
目を凝らしていつかの姿探してる
戻れないと最初から知っていたのに

宙を泳ぐメモリの群れ
跳ねる鮮やかなフロアだけが
味方になって心臓を揺らす

巡り巡った果てに岸辺に帰る
やがて体は削られて柔らかい砂になるだろう

全てを忘れ
名前さえ呼べなくなっても
明日はくる
残酷なほど等しい朝(目を覚ませば)

それでも今は
愛しい全て折り重ねて走るだけ
海に混じる日がくるまで
記憶なんて頼りないフィルムだけど
呼び覚まして
砂の城を作っている


3.You can count on me

作詞:やなぎなぎ
作曲:流歌

不器用な君が好きだよ
いつも逆走して落ち込んでる
でもただの一度ども言わない
もう諦めるよ、なんて

飾り立てるだけ
空洞のコトバ 似合わない
前だけ見てていいよ
君がレール間違えた時は
さり気なくポイント切り替えるから

(You can count on me!)
だから安心して
(You can count on me!)
走り続けよう
(You can count on me!)
声は魔法になって
(You can count on me!)
この世界に 宇宙に かかるよ

天邪鬼な君が好きだよ
隠してるつもり 気にしないふり
でも目がキラキラしてるの
これは好意のかたち
あれは恋のカタチ
どれも愛の形だから

1人きり考える それもいいけれど
忘れないで
押しつぶされそうでも
君は吠えて 君は叫んで
その声で心を動かせること

(You can count on me!)
だから安心して
(You can count on me!)
笑い続けよう
(You can count on me!)
声は魔法になって
(You can count on me!)
この世界に 宇宙に かかるよ

昨日と今日と今日と明日と
広がってくフラクタル
進むのなら未来はまだある

(You can count on me!)
だから安心して
(You can count on me!)
その日々を越えて
(You can count on me!)
何度でも越えて
(You can count on me!)
いつか君のもとへ
(You can count on me!)
だから僕はずっと
(You can count on me!)
走り続けよう
(You can count on me!)
声は魔法になって
(You can count on me!)
また君からキミへと渡る
そして 宇宙に かかるよ