暫存

やなぎなぎ 暫存歌詞
1.一雫

作詞:町田紀彦
作曲:羽岡佳

部屋の灯りをすべて消して
窓から見える夏の夜
星が囁きやさしい風が
つつみ込んで心を誘う

とまどい続けて
素直になれずにいたけど

やさしさに初めて出逢った頃は
この胸の奥がハガユク感じ
何故か一雫の涙が頬を
そっと伝わったよ
それはあなたが心の中に…ふれたの

ふっと気づくと遠く見えてた
空は明るくあたたかくて
両手伸ばして抱きしめてた
迷いも不安も消えていた

あなたの存在が
すべてを埋めつくしていた

ずっと側にいたいと思う気持ちは
次々と溢れ押さえ切れずに
自然と素直に今変わる自分が
伝えたい想い…
それはあなたが心の中に…いるから

やさしさに初めて出逢った頃は
この胸の奥がハガユク感じ
何故か一雫の涙が頬を
そっと伝わったよ

ずっと側にいたいと思う気持ちは
次々と溢れ押さえ切れずに
自然と素直に今変わる自分が
伝えたい想い…
それはあなたが心の中に…いるから


2.Surrealisme

作詞:やなぎなぎ
作曲:きくお

目覚めればいつも切ない
このまま毛布にからだを埋めていられたらいいのに
不条理の支配下

何度繰り返したのならば 完璧な絵を描き出せる
ずっと追われ続けている
無意識の視覚化

転がる筆先 夢中で色を重ねてみても
記憶に程遠い
自分自身のフロッタージュ

いつになれば気づくのだろう

柔らかい時計の針
歪んで溶けだしてる
誰にも見えない時間の狭間

窮屈な枠の中で手足をばたつかせる
自ら望んだ鏡の向こう
もう帰らないよ

手探りの廊下
奥行きなど無いそれはまるで
ああ 例えるならトロンプ・ルイユ

目に見える思考
原風景の果て
全てはそこからはじまり終わりへと行く

壊れた筆先 替えもなくなりあとは指だけ
どんな角度でも
自分以外の全てコラージュ

いつになれば終わるのだろう

切り取る空は 鳥に
静かに飛び立ってく
どこにも在り得ない架空の故郷

窮屈な枠の中で手足をばたつかせる
自ら望んだ鏡の向こう
もう帰らないよ


3.many universes

作詞:やなぎなぎ
作曲:藤末樹

いつからか傍にあった未来を
そっと噛み締めてみる
どんな言葉で
どんな仕草で
君を守れるだろう
時間の果てまで

つくりたての歌は少し難しくて口ずさめず
頭の中流れる譜面なぞっている
あの日不器用に交わした約束がずっと
木霊のように耳の中を埋めてく

幾度 廻る朝と夜越えて
君の歩幅覚えて
数え切れない運命の束
その中から手繰った世界をいまそっと歩き出す
明日が変わるのなら
例え姿が見えなくなっても
時間を繋いでいく
君となら行ける

振り返れば
錆のようにこびりついた記憶の山
一度息をついた瞬間 囚われる
誰もいるはずない
それでも押し寄せる
淡い希望の音(ね)が 胸の端を破った

ここからはじまっていく軌跡
紡ぐのは願いの糸
どんな明日を
どんな未来を
つくり出せるのだろう
雨が降り続く悲しみにも
やがて陽は微笑んで
空と地面にふたつの世界
優しく写し出すよ
どこまでも行ける

いつからか傍にあった未来は
最初から此処にいて
気づけなかったあの日は遠く
二度と戻らないけれど
今からはじめるよ 物語
ふたつの世界は もう
境界のないひとつの景色
願いは続いていく
どこまでもずっと


4.砂時計は空の空

作詞:やなぎなぎ
作曲:石谷桂亮

Collige, virgo, rosas(集めよ、乙女よ、バラの花を)
Collige, virgo, rosas
心還る時まで

詩をあげましょう
永い祈りにいつか陽が射す様に

空に実った宝石もやがて爛熟して落ち
砂時計は再び廻る

ほら聴こえているでしょう
願った声が
望んだ喜びの音が

時は満ち生まれる 花開く度
Spem metus sequitur(恐れは望みの後ろからついてくる)
全て委ねて

Vanitas vanitatum(空の空)
omnia vanitas(すべては空)
水は泡の様に

皮を削がれた檸檬の
苦い味が胸を満たした

煙を吐いたパイプが最後の音を立てて折れ
砂時計は再び廻る

何処か 知るはず無い世界
辿った空に
幾度も冀う両手

時はまた逆さに零れおちては
さらさらと流れる
永遠の日々

再び廻る
いつか置き去りになった
あなたの心
もうすぐ温かい場所へ
時は満ちあふれる 木々の根先へ
Gaudeamus igitur(さあ喜ぼう)
全て許して


5.melee

作詞:やなぎなぎ
作曲:小野貴光

陽が落ちれば
当たり前に
朝がくるのだと思っていた

靄に溶け込んだ薄い詩歌(しいか)を
口ずさめば
星月夜(ほしづきよ)に鳴る

やがて足を止め
息衝くことさえ忘れて
言葉は意味を失った
限りなく0(ゼロ)に近いこの場所で
静かに 時間の矢の先を見果てる

願いを込めた小さな石粒を並べていく
透き間が噛み合う様に
それは誰もが求めるストローク
今は揃わない音だとしても

目を閉じれば浮かび上がる
終わらない寂寥
耳を責める

罪と幸福は隣り合わせ
失うなら自ら捨てよう

欲しかったものは一番近くで光って
両手を何度翳しても
触れる事は無く
届かないままで
じわりと逸る想いを焼き尽くした

せめて一瞬
一度きりでもいい
その光の温度を感じていたい
カルペ・ディエムを心に刺し込んで
もし今世界が終わるとしても

涙が凍って落ちていく
手のひらの上割れて消えた

それでも ずっと

願いを込めた小さな石粒を並べていく
透き間が噛み合う様に
それはいつしかひとつの形へと姿を移して
世界を変える
歌に惹かれて 導かれる未来
孤独と出会うあなたにメレを手渡そう
それは誰もが求めるストローク
今は揃わない音だとしても


6.眠り姫

永遠に続くような
木々の道はまるで深海
一度だけくれたキスに
よく似た風が吹く森

永遠に続くような
木々の間で辿る星屑
連れて行って欲しかった
私とあなただけの場所

恋した胸が痛くて
この体横たえても
蘇る言葉 息吹
求めた愛は儚く
思い出を抱いて眠る
私は眠り姫

時の果て 続く記憶
朽ちた木々の面影は珊瑚
連れて行って欲しかった
瞼の向こう 確かな世界

信じた嘘が痛くて
その体切り刻んでも
蘇る笑顔 涙
禁断の実を食べずに
思い出を抱いて眠る
私は眠り姫

I cant fall asleep
My heart will go for more deep
I cant fall asleep without you wow wow
I cant fall asleep
My heart will go for more deep
I cant fall asleep without you wow wow

恋した胸が痛くて
この体横たえても
蘇る言葉 息吹
求めた愛は儚く
思い出を抱いて眠る
二度と目を覚まさないわ
私は眠り姫