天の川伝説

よしかわちなつ 天の川伝説歌詞
1.天の川伝説

作詞:木下龍太郎
作曲:伊藤雪彦

ひとり寝 三百六十四日
添い寝残りの 一夜(いちや)だけ
七夕みたいな 二人の恋は
年に一度の めぐり逢い
あした明日は雨が 降らないように
飾る短冊 天の川

土砂降り雨なら 溢れる水で
棹も刺せない 世間川
七夕みたいに 小舟がなけりゃ
逢いに行けない 忍び恋
去年は夢が 叶わぬだけに
またも気になる 空模様

明日(あした)の晴れ着に 夜なべで縫った
小千谷(おぢや)縮みの 恋衣
七夕みたいに 逢えない時は
更に一年 先になる
今年はきっと 晴れますように
祈る女の 天の川


2.湯の宿情話

作詞:木下龍太郎
作曲:伊藤雪彦

二人になれたね…
やっぱり来ました…
日暮れて落ち合う
湯宿へ続く 湖畔道
一夜限りの 旅なのに
重い女の 旅荷物

この日を待ったよ…
信じていいのね…
窓から見下ろす
水面に映る 月明かり
迷い消すよに 後ろ手で
宿の浴衣の 帯を解く

送って行こうか…
ひとりで帰して…
未練を切るよに
湯宿を逃げる 湖畔道
岸にただよう 湯けむりが
沁みる昨夜の 愛の跡