オール・ザ・ベスト

イルカ オール・ザ・ベスト歌詞
1.あの頃の僕は


2.風にのせて

作詞:イルカ
作曲:イルカ

見知らぬ街の
あの少年に、とどけておくれ
この言葉を……。

風にゆれる花を
「きれいね」とあの人は言った。
ぼくは、今まで何も気づかなかった。

風にゆれてる花が
君には、見えますか?
見ようとしなければ、
何も見えはしないのです。

急ぎ足で通り過ぎて
行くなんて、
君にも知ってほしいな、
心のとびらをあけて。

君に聞こえますか?
ぼくのこの声が、
いつまでもうつむいていないで、
顔を上げてごらん。

風にゆれてる花が
そこには見えるはず、
今すぐとどけてあげたいな。
あの人からもらった、ほほえみを、君にも
風にのせて。

とっても悲しいことがあった時、つらい時、
だれでも、他の人からほほえみをもらうものです。
そして自分もほほえむことが出来る様になるのです。
だから今度は君にも、ほほえみをあげたい。


3.枯葉のシーズン

作詞:イルカ
作曲:イルカ

まさか あなたと「さよなら」なんて
いつまでも 一緒と思ってたのに
二人約束したわけじゃない
いつのまにか いつも二人でいただけ
若葉のシーズン 恋に恋してた
枯葉のシーズン 今ははなればなれ
こんな寒い季節に
人恋しいシーズン

あなたがあんまり いい人だから
バカな私ね その気になって
あなたの事なら みんなわかってる
「さよなら」は決して 言えない人
若葉のシーズン 恋に恋してた
枯葉のシーズン 今ははなればなれ
こんな寒い季節に
人恋しいシーズン

舗道の枯葉 風に散らされ
もどれないのね アスファルトの道じゃ
私も帰れる 愛がないの
せめてきめてよ 後姿を
若葉のシーズン 恋に恋してた
枯葉のシーズン 今ははなればなれ
こんな寒い季節に
人恋しいシーズン
人恋しいシーズン


4.悲しみの証明

作詞:荒木とよひさ
作曲:三木たかし

夜更けの電話 あなたの声も いまは聴きたくない
あきらめかけた 私の心 もて遊ばないで
ちがう誰かに 淋しくされて 懐しいだけなら
終ったはずよ 悲しいけれど 昨日にもどれないの
もう恋人じゃない 心があなたを好きでも
可哀想ね ふたり友だちにも なれないなんて
あなたも自由 私も自由
追いかけないで これ以上

あなたがくれた 手紙と写真 いまもしまってある
送りかえせば 想い出までも 傷つけるようで
いつか月日が 埃をかぶり 遠い日になっても
輝きながら 生きてたことを 忘れはしないと思う
もう恋人じゃない しばらく悩んでいたけど
可哀想ね 涙こぼすことも 出来ないなんて
あなたは空ね 私は雲ね
あしたがいまは ちがうから

あなたも自由 私も自由
追いかけないで これ以上


5.鈴の音

作詞:イルカ
作曲:イルカ

私が生まれようと していた時
私は一人 空を飛びながら
私の行方を 探してた
父母になれる二人を探してた

あなたもきっと 同じだったはず
今は遠い記憶になってても
時々 思い出す事があるでしょう
夢の中で 懐かしい 鈴の音の中で

私が今ここにいるのは
ここに生まれて来たかったから
私が今ここにいるのは
あなたと出会いたかったから

あなたが生まれようとしていた時
あなたの目には何が見えてたの


6.サラダの国から来た娘

作詞:イルカ
作曲:イルカ

季節の変わり目さえ 気づかない程
ぼんやりしている あなたに
まざり毛糸あつめて マフラーあんで
秋の野原をかけてあげたい
私 あなたの所へ お嫁に来ました
私の夢と心を かごにつめて
サササ サラダ サラダの国から来た娘

あなたがねむってる部屋の窓の
カーテンをそっと 開けてあげたい
そうしたら あなたはウム〜朝が
一番好きになるはず
私 あなたの所へ お嫁に来ました
遠い国から来たのに あなたはお留守
サササ サラダ サラダの国から来た娘

夜が来て ふくろうがないても
私こわくない ここで待ってる
あなたが心を 開けてくれるまで
ひざをかかえて 一人すわってる
私あなたの所へ お嫁に来ました
私の夢と心を かごにつめて
サササ サラダ サラダの国から来た娘


7.もう海には帰れない

作詞:秋元康
作曲:林哲司

夏には早いけれど 1人バスで来てみた
地図にも載らないくらい 小さな海岸
防波堤のすぐ隣が 二人の指定席

この海を忘れられるほど
愛した日は遠くない
思い出に変えてしまうほど
今の私 強くない

夕陽が沈むように 静かに恋は終わり
あなたと そう友達も 失くしてしまった
人の心 歩きにくい 波打ち際みたい

この海に連れて来ないでね
彼女だけは お願いよ
“サヨナラ”の最後の言葉を
今だって 恨めない

引き潮が 思い出を連れ去って
あの頃が波音に変わってく

この海を忘れられるほど
愛した日は遠くない
“サヨナラ”の最後の言葉を
今だって 恨めない


8.傘の雫

作詞:伊勢正三
作曲:伊勢正三

時には雨の街角
待ち合わせたね
君はすまなさそうにそっと
雨に濡れた傘をたたんだ
時計見ながら

着て行く服選んで
迷う時ほど
会えばすぐそんなことなど
恋は忘れさせてくれる
そんなひととき

傘の雫で床に書いたプロポーズに
気づかなくてそのまま時は流れた

もしも流れる時間を
先回りして分かっていたなら
誰も代わりは出来ない
君だったことに気づいていたのに

街行く人波から
もてはやされた
昨日までの店が突然
姿消したりするような
流行り廃りに
誰もが惑わされて
生きてきたから
自分らしく飛べる翼も
いつか邪魔になってしまう
飛べないふりして

もしも都会に迷い込んだ
冬鳥でもいつかはまた
海を渡る日が来る

だからも一度会いたい
君といた頃の自分に会いたい
そして悲しいくらいに
純粋な夢捜しに行きたい

もしもこの長い雨が
今もその胸を濡らしているなら
恋という辛い雨を
砂のように受け止めてあげたい


9.夜明けのグッドバイ

作詞:イルカ
作曲:イルカ

このまましあわせそうなふりをして
夜が明けてしまう前に
ひとり歩いて行く 涙みせずに
あなたの寝顔に Good-bye

いつでもそう あなたの寝息だけが
ひびくこの寒い部屋の中で
私ひとりだけ目が覚めていた
こんな気持ちあなたは知らない

あの頃は暗闇を
手さぐりで歩いた
ふたりだけど いつも愛が
ふたりだけど いつも愛だけ
見えていた

いつも車で送る人のこと
何も聞かずに待っていたのに
知らないふりをして 抱きしめるだけ
偽りのぬくもりはいらない

早く心が揺れないうちに
あなたの腕からすりぬけてみせる
自信ありげなあなたのほほに
お別れのくちづけ Good-bye

あの頃は暗闇を
手さぐりで歩いた
ふたりだけど いつも愛が
ふたりだけど いつも愛だけ
見えていた

あの頃は暗闇を
手さぐりで歩いた
ふたりだけど いつも愛が
ふたりだけど いつも愛だけ
見えていた


10.海岸通

作詞:伊勢正三
作曲:伊勢正三

あなたが船を選んだのは
私への思いやりだったのでしょうか
別れのテープは切れるものだと
なぜ 気づかなかったのでしょうか
港に沈む夕陽がとてもきれいですね
あなたをのせた船が小さくなってゆく

夜明けの海が悲しいことを
あなたから教えられた海岸通
あなたの言うとうり妹のままで
いたほうがよかったかもしれない
あなたがいつかこの街離れてしまうことを
やさしい腕の中で聞きたくはなかった

まるで昨日と同じ海に波を残して
あなたをのせた船が小さくなってゆく


11.フォロウ・ミー


12.愛の飛行士

作詞:イルカ
作曲:イルカ

月の光が差し込む様に
あなたのやさしさ身にしみたのは
さみしい日々が続いていたから
なのにもう手も届かない

変わったのはたぶん私
変わらないのはあなた
初めから醒めていたのね一人で…
何を捜しにここから
飛び立って行くの?
さまよえる飛行士 さまよえる飛行士

星の数程いる人の中から
あの日なぜ私を選んだの?
他の誰かを愛する前に
私をもっとわかってほしいのに

変わったのはたぶん私
変わらないのはあなた
初めから醒めていたのね一人で…
何を捜しにここから
飛び立って行くの?
さまよえる飛行士 さまよえる飛行士

最後にたどり着く所は一つだけ
信じていいでしょ? それは私の胸の中だけ…

変わったのはたぶん私
変わらないのはあなた
初めから醒めていたのね一人で…
何を捜しにここから
飛び立って行くの?
さまよえる飛行士 さまよえる飛行士


13.ダイヤモンド

作詞:イルカ
作曲:イルカ

風は遠くから 流れてやって来る
枝から枝へと 音を伝えて

私は喜びを人へ伝えたかしら
しあわせを誰かに渡したかしら

人という文字は寄り添い合ってると
幼い頃から 聞かされたけど

ダイヤモンド 人恋しい
ダイヤモンド 心が溶け合う時に見えるのは
ダイヤモンド その光
ダイヤモンド 人の心が放つ光の形

人と人が出逢い そして別れて行く
それは光の形に よく似ている

同じ様な心を持ってる人々が
同じ方へ手繰り寄せられて行く

ダイヤモンド 人恋しい
ダイヤモンド 心が溶け合う時に見えるのは
ダイヤモンド その光
ダイヤモンド 出逢いと別れそれは光の形


14.雨の物語

作詞:伊勢正三
作曲:伊勢正三

化粧する君の その背中がとても
小さく見えて しかたないから
僕はまだ君を 愛しているんだろう
そんなことふと思いながら

窓の外は雨 雨が降ってる
物語の終りに
こんな雨の日 似合いすぎてる

誰もが物語 その1ページには
胸はずませて 入ってゆく
ぼくの部屋のドアに 書かれていたばすさ
“とても悲しい物語”だと

窓の外は雨 あの日と同じ
肩を濡らした君が
ドアのむこうに立っていたのは

窓の外は雨 雨が降ってる
いく筋もの雨が
君の心のくもりガラスに


15.おさなごころ

さくら色の朝 目が覚めたら
新しい 靴が 揃えて あったよ
「今日からは一人 歩いて行けるね?j

そんな言葉は 心細いだけ
そんな時 手をつないで くれた少し大き手よ あの手は・・

おひさま・・今も

「さそいあう・・村いっぱいの・・こどもたち」

あい色の空に お星さま ひとつ
あれは私の 子犬だったの
泣いたら だめと 思えば思う程
涙こぼれた 帰り道が
胸の中で 影絵になる 家の灯り あれは 私の・・
おひさま・・今も
「雪とけて・・村いっぱいの・・こどもたち」

あかね色の空 見ているとね
遠い あの頃が よみがえって来る


16.時の子守唄

作詞:荒木とよひさ
作曲:三木たかし

あなたがいつか大人になって
この家を出てゆく そんな日がきても
愛する人に めぐり逢ったら
その人と離れずに ついてゆくのよ
あどけない その寝顔
どんな夢 見てるのかしら
時よ この子を 守って下さい

あなたがもしも悲しい愛で
傷ついて泣いてたら 帰ってくるのよ
たとえ遠くで 暮らしていても
この家はあなたの 生まれたところ
頬よせる 手のひらで
どんな夢 つかむのかしら
時よ この子を 守って下さい

あどけない その寝顔
どんな夢 見ているのかしら
時よ この子を 守って下さい


17.なごり雪

作詞:伊勢正三
作曲:伊勢正三

汽車を待つ君の横で
ぼくは時計を気にしてる
季節はずれの雪が降ってる
「東京で見る雪はこれが最後ね」と
さみしそうに 君がつぶやく
なごり雪も 降る時を知り
ふざけすぎた 季節のあとで
今 春が来て 君はきれいになった
去年よりずっと きれいになった

動き始めた
汽車の窓に 顔をつけて
君は何か 言おうとしている
君の口びるが
「さようなら」と動くことが
こわくて 下を向いてた
時が行けば 幼い君も
大人になると 気づかないまま
今 春が来て 君はきれいになった
去年よりずっと きれいになった

君が去った ホームに残り
落ちてはとける 雪を見ていた
今 春が来て 君はきれいになった
去年よりずっと きれいになった


18.いつか冷たい雨が

作詞:イルカ
作曲:イルカ

雪がふる駅の片すみで だれにも いたずらされない様に
うずくまっている年老いた犬 パンをあげても 見てるだけ
時が来れば 汽車にのる私
泣く事の他 何もしてあげられない私

広い道路の真中で ひかれてしまった みけ猫
その上を何台もの車が 通りすぎていく
思わず目をとじてしまった 私を許して下さい
みんなだって そう思っていると信じたいのです
牛や鳥やおさかなも 人間の為にあるのよ
サァ残さずに食べなさい
そんな風に言うおかあさんには なりたくありません
でも私だって 食べて育ってきたのだし
虫だって 殺した事もあります

だから だから お願いです
もう役に立たなくなったら
すててしまったり 自分本位でかわいがったり
小さなオリに閉じこめて
バカにしたり きたながったり
人間だけが えらいんだ なんて ことだけは思わないで下さい
人間以外の物達にも もっとやさしくして下さい
同じ時を生きているのだから
朝が来れば 夜も来るし
生まれて そして死んで行く
私が土になったら お花達よ そこから咲いて下さい