1.湯情の宿

作詞:星野哲郎
作曲:船村徹

伊豆は寝もせず 朝になる
そんな昔が 懐かしい
次の逢う瀬も 枕の下に
秘めて別れの 夜は更ける

雨がほどいた 恋の帯
結び直して 立つ辛らさ
幼なじみの 寝姿山も
どうせわかっちゃ くれなかろ

恋のにじんだ ハンカチを
せめて片身に 残してよ
伊豆の女は あなたのくれた
嘘も苦界の 道しるべ

別れ上手な ひと夜妻
無理に演ずりゃ 身も細る
天城おろしに 傘かたむけて
あなた見送る 駅の道


2.涙の鎖

作詞:田久保真見
作曲:浜圭介

恋はこわれる
愛は色褪せる
そして想い出は風になる
闇は深くて
朝は遠くて
ひとりの夜は 泣いてばかり
涙 涙つないで
鎖にできるなら
あなた あなたを
縛りたい
ねぇ… どこにも 行かないで

過去は傷あと
明日は蜃気楼
そして約束は夢のまま
腕をからめて
嘘をからめて
あなたの胸で 泣いてばかり
涙 涙つないで
鎖にできるなら
ふたり ふたりを
結びたい
ねぇ… 離れて 行かないで

涙 涙つないで
鎖にできるなら
あなた あなたを
縛りたい
ねぇ… どこにも 行かないで
ねぇ… どこにも 行かないで


3.暗夜航路

作詞:吉岡治
作曲:弦哲也

生きてゆくのが 下手だから
にがさ重ねて 千鳥足
いいのいいのよ あんた……
風がヒュルヒュル 沁みる夜は
錨おろして この胸に

淋しがりやで 惚れたがり
なおらないわね 死ぬまでは
いいのいいのよ あんた……
一夜泊りの 船だって
ともす灯りは 夢灯り

苦労ひろって 港町
やせたおんなの 縄のれん
いいのいいのよ あんた……
つれていってと 云えないで
すがる背中に 霧が降る


4.東京の夜は短くて

作詞:岡田冨美子
作曲:浜圭介

夢を語れば裏窓の月に
うっすら霞がかかって
広い夜空を二人は果てへと
さまよい始めていました

※きれいな葡萄酒(おさけ)でくちびる濡らせば
この世の汚(けが)れを消せますか
純になろうと瞳を閉じても
東京の夜は短くて……※

もしもからだがもうひとつあれば
今すぐあなにた抱かれて
熱い銀河に流されたいのに
涙が止まらないのです

誰にも言えない秘密を閉じこめ
静かに愛してくれますか
命ひとつで暮らしているのに
東京の夜は短くて……

(※くり返し)


5.東京運河

作詞:吉岡治
作曲:浜圭介

あの町は捨てたから 帰らない
呼吸はしているが 死んでもいると
もののはずみで 荒らぶれて
躰ひとつで 飛びだした
澱んで暗い 東京運河
何故だかかすめる 家族の顔が
こんな雨の日は

恋人は拾えるさ いくらでも
みんな都会の 深海魚たち
心にもない 嘘ついて
幼なじみに 出す手紙
流れて寒い 東京運河
テレビを相手に 煤けた部屋で
独り酒を飲む

何気なく手を眺め ふと思う
まるでおやじと おんなじ手だと
仕事おわって 陽にかざす
油まみれの 男の手
西日に染まる 東京運河
お祭りさわぎと 無縁だけれど
此処で頑張れるよ


6.熱い河

作詞:田久保真見
作曲:浜圭介

何故 生まれて来たの
何故 ここにいるの
ああ 答えはひとつ
ただ あなたに 逢うために

熱い熱い河が 流れる
胸の奥の傷あとから
熱い熱い河が 流れる
愛した分だけ

哀しくても
心 凍りついても
それは 赤い河

そう 生まれる前も
そう 死んだあとも
ああ 全てを越えて
もう あなたと 離れない

熱い熱い河が 燃えてる
体中を駆け巡って
熱い熱い河が 燃えてる
あなたに抱かれて

溺れてゆく
心 流されてゆく
それは 深い河

ああ 生まれる前も
ああ 死んだあとも
ああ ふたりを結ぶ
それは 熱い河


7.砂の城


8.陽は昇る

作詞:吉岡治
作曲:水森英夫

なんの苦労もないままに
生きてゆけたら いいでしょに
恨んじゃいけない 人の世を
心の憂さを 雨風を
あんた陽は昇る あんた陽は昇る
愛する人がいるから 陽は昇る

春は桜の花の下
冬は小雪の軒の下
季節がどんなに 移ろうと
心の振子は 変わらない
あんた陽は昇る あんた陽は昇る
愛する人がいるから 陽は昇る

この身をまかせて ひとすじに
心の熱さを そのままに
あんた陽は昇る あんた陽は昇る
愛する人がいるから 陽は昇る


9.涙のしずく

作詞:岡田冨美子
作曲:浜圭介

まるでこわれた人形みたい
瞳に時間が映らない
崩れた未来の散らかる部屋で
思い出だけが踊ってる

※女は抱かれて鳥になり
男はさよならで鳥になる
愛することが待つことならば
いつまでもまつけど……
窓辺に坐れば青空が
涙のしずくでいっぱいになる※

やさしさなんてあてにならない
眠っているまに消えてゆく
ベッドの中での約束ごとを
信じた私が子供なの

出逢いを飾った運命も
日暮れの街角で鳥になる
あの日のようにすべてが好きと
もういちど言わせて……
あなたの心は変わっても
死ぬまであなたの女でいたい

(※くり返し)


10.人生海峡

作詞:吉岡治
作曲:水森英夫

涙じゃないのよ 雪が舞う
ショールで隠す 泣き笑い
心の駅を 乗り継ぐたびに
やるせないほど 哭く汽笛
人生海峡 おんなの旅は
今日も迷って ZAMBRAKO

さよならばかりに 馴れたよな
鴎がとまる 港町
明日の風は 東か西か
風見鶏なら わかるのに
人生海峡 おんなが一人
どこへ着くやら ZAMBRAKO

男の背中に 耳を当て
連絡船の音を聴く
性懲りもなく 信じて惚れて
夢の小島に 着きたがる
人生海峡 おんなの旅は
今日も荒海 ZAMBARAKO


11.青い夜


12.みだれ髪


13.浮気

作詞:田久保真見
作曲:浜圭介

抱かれるために 選ぶ服がある
泣きたいくらい 綺麗な嘘がある
もう逢わない方がいい
離れられなくなるから

浮気のフリをして別れましょう
浮気のフリして

涙かくしさらりと……

愛しているから
さよなら あなた

別れるために 出逢う人がいる
愛するほどに 罪な恋がある
もう何にも言わないで
忘れられなくなるから

浮気のフリをして抱かれましょう
浮気のフリして

すべて燃やし今だけ……

この手を離せば
他人ね ふたり
もう何にも言わないで
忘れられなくなるから

浮気のフリをして別れましょう
浮気のフリして

涙かくしさらりと……

哀しいわがまま
許して あなた


14.ガラスの鍵


15.プラトニック

作詞:田久保真見
作曲:坂下正俊

もうこれが最後の恋かもしれない
まばたきも忘れてあなたを見ていた
泣いたのは哀しいからじゃない わかって
優しさに慣れていないだけ

恋の炎は
燃え上がるほど
燃え尽きるのもはやいわ

抱きしめないで
他人のままでいいの
あなたをいつかうしなうのならば
抱きしめないで
愛を隠したままで
あなたのそばにいたいから
愛されてるのに ごめんなさい……

もうこれが最後の夢かもしれない
口唇も触れずにこのまま別れて
想い出と呼べないふたりの想い出
くり返しながら生きるだけ

恋の炎は
燃え尽きるまで
燃え上がるから哀しい

抱きしめないで
知らない方がいいの
あなたの胸があたたかいなんて
抱きしめないで
夢が逃げないように
心を閉じていたいから
愛しているのに ごめんなさい

抱きしめないで
知らない方がいいの
あなたの胸があたたかいなんて
抱きしめないで
夢が逃げないように
心を閉じていたいから
愛しているのに ごめんなさい

愛しているから ごめんなさい……


16.川の流れのように