暫存

キリンジ 暫存歌詞
1.鋼鉄(はがね)の馬

作詞:掘込泰行
作曲:掘込泰行

遠いサハラの旅のように
僕らは道の無い荒野を行く
何の為にこうなったんだろう
ひ弱なハートに火を点けたまま

この都市を環(めぐ)る 埃っぽい滑走路を
蒼い月の導くにまかせ

どこへ行こう なぁ Baby
夜の声を聴いて 遠くへ行こう
So free, freeway

※どこへ行こうと ヘイ! Baby
闇の向こうを覗いて 遠くへ行こう
So free,freeway※

期待外れの花のように
僕らは水の無い荒野に咲き
蜃気楼には もう飽きたのさ
ひ弱なハートに火が疼いている

サーチライトよ照らせ 心を暴くように
蒼い月にいっそう高く吠える

どこへ行こう なぁ Baby
悲しい夜を越え 遠くへ行こう
So free, freeway

(※くり返し)

風になって考えたい
灰になっちまう前に

どこへ行こう なぁ Baby
星の海の底を 遠くへ行こう
So free, freeway

(※くり返し)


2.ブラインドタッチの織姫

作詞:堀込高樹
作曲:堀込高樹

※3秒前 キスをする人は真顔になるのさ
2秒前 愛を告げようと口唇の花が開き始めたよ
ひとつ ふたつ みっつ※

ふさぎがちなブラインドタッチの織姫
紡ぐ指先 とめてくれる人は誰
この星は青くて丸い屑籠
君を捨てる神と拾う神と…

(※くり返し)

お茶を囲む姦(かしま)し娘のカルテット
品評(しなさだめ)する瞳がうるんでいるよ
善男善女が競う恋の技
君は腕だめしに気遅れて…

(※くり返し)

みんなダンスダンスするんだ
それでキスのスコール Let it rain !

君を捨てる神と拾う神と…

(※くり返し)

君とダンスダンスしたいんだ
それでスリー、ツー、ワンで着弾!


3.ザ・チャンス

作詞:掘込泰行
作曲:掘込泰行

窓に太陽
君は突然目が覚めた
わかるだろ?
新しい街さ

もういないぜ
でかい乳房のマミィは
カモン! さぁ 急げよ
軋むベッドに毛布を捨てて

どこかで何かが君を待ってる
教え切れないニュースの海原を
どこかの誰かと巡り会っていく
胸踊るよなスタイルで 行こうじゃないか

空に満月
君は急にもよおしたのさ
何かが
始まるスリルを

もう来ないぜ
いじけてみてもダディは
カモン! さぁ 今だ
ステレオタイプな大志をわらえ

どこかで何かが起こる夜さ
胸の透くような文句を歌にのせ
どこかの誰かの夢を見ていた
君にサヨナラするのさ 行こうじゃないか

いつか ベイビィ
長い日照りや嵐が
繋いかかるだろう
でも ツラの皮を張ってジョークを飛ばせ!

どこかで何かが君を待ってる
計り知れない人生の海原を
どこかの誰かと愛しあっていく
ありのままのスタイルで 行こうじゃないか

どこかで何かが起こる今日さ
胸の透くような文句を歌にのせ
どこかの誰かの夢を見ていた
君にサヨナラするのさ 行こうじゃないか


4.悪い習慣

作詞:堀込高樹
作曲:堀込高樹

笑える悪夢にうなされているのさ
やめられないんだ 震えが止まらない

濡れたままの靴下を履き
さまよっているようだ
うしろめたさってやつはね

抜けだせないまま朝が来る
打ちあけられない夜に泣く
白昼に惑い 夢の穴に落ちて
ああ、あの人に悪い気がする

孤独を薄める酒が見つからない
生乾きの靴下を捨て
裸足で歩けばお巡回りが駆けつける

抜けだせないまま朝が来る
打ちあけられない夜に泣く
白昼に惑い 夢の穴に落ちて
ああ、あの人に悪い気がする

誰か伝えてくれないか
どうか迎えに来てくれ、と
檻の中で雨露しのいでる、と
見捨てないで、と

仏の慈悲などあるものか
俺は天国に待ちぼうけ
抜けだせないまま朝が来る
打ちあけられない夜に泣く
白昼に惑い 夢の穴に落ちて
ああ、あの人に悪い気がする
あの人に悪い気がする


5.曇り空

作詞:荒井由実
作曲:荒井由実

二階の窓を開け放したら
霧が部屋まで流れてきそう
やさしい雨が降ってくるのを
ずっとぼんやり待っていたのよ

きのうは曇り空
きっとそのせいかしら
きのうは曇り空
外に出たくなかったの

きまぐれだって おこらないでね
本気で好きになりそうだから
約束だけは気にしてたけど
急にやぶってみたくなったの

きのうは曇り空
きっとそのせいかしら
きのうは曇り空
外に出たくなかったの
きのうは曇り空
きっとそのせいかしら
きのうは曇り空
外に出たくなかったの


6.夏なんです

作詞:松本隆
作曲:細野晴臣

田舎の白い畦道で
埃っぽい風が立ち止る
地べたにペタンとしゃがみこみ
奴らがビー玉はじいてる
ギンギンギラギラの
太陽なんです
ギンギンギラギラの
夏なんです

鎮守の森はふかみどり
舞い降りてきた静けさが
古い茶屋の店先に
誰かさんとぶらさがる
ホーシーツクツクの
蝉の声です
ホーシーツクツクの
夏なんです

空模様の縫い目を辿って
石畳を駆け抜けると
夏は通り雨と一緒に
連れ立って行ってしまうのです
モンモンモコモコの
入道雲です
モンモンモコモコの
夏なんです

日傘くるくる ぼくはたいくつ
日傘くるくる ぼくはたいくつ


7.埴生の宿

作詞:里見義
作曲:HENRY ROWLEY BISHOP

埴生の宿も、わが宿、
玉のよそい、うらやまじ。
のどかなりや、春の空、
花はあるじ、鳥は友。
おおわが宿よ、たのしとも、たのもしや。

ふみよむ窓も、わが窓、
瑠璃の床も、うらやまじ。
清らなりや、秋の夜半、
月はあるじ、むしは友。
おおわが窓よ、たのしとも、たのもしや。


8.水とテクノクラート

作詞:堀込高樹
作曲:堀込高樹

流れる河
虹色オイル
眺めるテクノクラートさ

水灯り 遠くでファルセット
一適 手鳴るほうへ

そして待っているのは 甘い不埒なメロディー

投げかけたキス
気付かれたら頬ばる
テクノクラートさ

水灯り 遠くでファルセッ
一適 手鳴るほうへ

そして待っているのは 甘い不埒なメロディー
合間縫う腑に落ちない ミュージック止めて

ああ、水鳥飛び去ってく
飛行場の濡れそぼつは 君の背に似てる

皮を剥いて 白い耳たぶを甘噛み
雨足より速く海へ向かう僕は
赤いK急に乗って三崎へ

水灯り 遠くでファルセット
一適 手鳴るほうへ

そして待っているのは 甘い不埒なメロディー
合間縫う腑に落ちない ミュージック止めて

肩透かしのカタストロフィは続く
合間縫う腑に落ちない ミュージック止めて

肩透かしのカタストロフィは続く
合間縫う腑に落ちない ミュージック止めて

肩透かしのカタストロフィは続く
合間縫う腑に落ちないミュージック止めて


9.祈れ呪うな

作詞:堀込高樹
作曲:堀込高樹

風に煽られて躍る新聞紙
本当のことが誰にも判らない
「トゥギャザーしようぜ、土下座させようぜ」って
知ってたくせに騙されたとわめくか
やましさのタトゥー刻みつけて
墓場まで背負っていくパレードよ

祈れ 呪うな
あれは荒ぶる神だぜ
ああ、怖い 吹っ飛ぶ屋根が
祈れ 鎮まれ
眠れ 荒ぶる神よ
ああ 凄いな
真っ赤だ 空が
空が落ちるかも

地獄の釜を焚く神の火で
仕事は増える 暮らしは潤う
それは昨日まで信じてたデイドリーム
起きろよ ラララ アトムの子らよ

黙れ 呪うな
あれは恵みの神だぜ
ああ こっちは水が甘いぞ
泣けど 笑えど
それが恵みの神だね
ああ 白い小さな舟が静かな海を往く
祈れ 鎮まれ
眠れ 荒ぶる神よ
さあさ 葬れ
そっちはどうだ 水が苦いぞ
あっちはいいぞ 水が甘いぞ
千年に一度だけの祝祭