生命力

チャットモンチ一 生命力歌詞
1.親知らず

作詞:高橋久美子
作曲:橋本繪莉子

親知らずが生えてきたよ
怖いから齒醫者には行かない
親知らずが生えてきたよ
誰も知らない間に

大きく口を開いて
仕上げのブラシを
膝枕に頭乘せて
見上げるのが好きだった

家族寫真はいつだって
和やかに 色あせず
ひとりで暮らす部屋の中
微笑んでいるのです
妹を抱いた母親と
真面目過ぎる父親と
まるで昨日のことのよう
まるで昨日のことのよう

あっという間に時が過ぎ
いつの日か優しくなって
明日明日と氣長なふりで
「ありがとう」とか何を今更

たまに掃ればご馳走
もう子どもじゃないのにね
ああ だけどやっぱり
あなたの子でよかった

家族寫真は今もまだ
和やかに 色あせず
廣くなった家(うち)の中
微笑んでいたのです

寫真の中の2人の目が
とても強いから
私がここにいる意味
わかった氣がしたのだよ
この幸せがあなたの
幸せであること
この悲しみがあなたの
悲しみであること

大丈夫!寫真はこれからも
和やかに 色あせず
ひとりで暮らす部屋の中
光を放っていくのです
私もいつかこんなふうに
人を愛せるだろうか
幸せの意味を誰かと
わかりあえるだろうか

親知らずが生えてきたよ
怖いから齒醫者には行かない
親知らずが生えてきたよ
誰も知らない間に


2.Make Up! Make Up!

作詞:福岡晃子
作曲:橋本繪莉子

見てはいけないものを見てしまうたび
どんどん 私 強くなった

言ってはいけないことを言ってしまうたび
どんどん 私 ブスになった

だから
make up! everyday make up! every time
頰をチ一クで染めた
鏡よ 鏡 私は誰?
だけど
make up! everyday make up! every time
眉のア一チをキメた
鏡の中の女は誰?

ついてはいけない噓を ついてしまうたび
だんだん 私 怖くなった

やってはいけないことをやってしまうたび
どんどん 私 バカになった

だから
make up! everyday make up! every time
愛にラインを引いた
鏡よ 鏡 私は誰?
だけど
make up! everyday make up! every time
今年のピアスつけた
鏡の中の女は誰?

make up! everyday make up!何度でも
まつげをカ一ルさせた
悲しい目の女は誰?
今日も
make up! everyday make up!何度でも
赤のル一ジュをひいて
愛しい人にくちづけを


3.シャングリラ

作詞:高橋久美子
作曲:橋本繪莉子

シャングリラ 幸せだって
叫んでくれよ
時には僕の胸で泣いてくれよ
シャングリラ 夢の中でさえ
上手く笑えない君のこと
ダメな人って叱りながら
愛していたい

攜帶電話を川に落としたよ
屜舟のように流れてったよ
あああ
君を想うと今日も眠れない
僕らどこへ向かおうか?
あああ

シャングリラ 幸せだって
叫んでくれよ
意地っ張りな君の泣き顏
見せてくれよ
シャングリラ まっすぐな道で
轉んだとしても
君の手を引っ張って離さない
大丈夫さ

あああ 氣がつけばあんなちっぽけな
物でつながってたんだ
あああ 手ぶらになって步いてみりゃ
樂かもしんないな
胸を張って步けよ
前を見て步けよ
希望の光なんて
なくったっていいじゃないか

シャングリラ 幸せだって
叫んでくれよ
時には僕の胸で泣いてくれよ
シャングリラ 幸せだって
叫んでくれよ
意地っ張りな君の泣き顏
見せてくれよ
シャングリラ 君を想うと
今日も眠れない僕のこと
ダメな人って叱りながら
愛してくれ


4.世界が終わる夜に

作詞:福岡晃子
作曲:橋本繪莉子

たとえば孤獨な夜が過ぎ
わりと良い朝が來る
どうせ變わりやしないのに
みんな何かに手を合わせてる

たとえば虛しく時が過ぎ
馴れ馴れしい靜寂が來る
しまった!もう世界は終わっていた

あの子もその子も不安ぶっ飛ばしてさ
いけてないジョ一クで Hey Hey Hey
わたしが神樣だったら
こんな世界は作らなかった
愛という名のお守りは
結局からっぽだったんだ

たとえば砂漠で花が笑き
また不幸の種がなる
どうせ育ちやしないから
みんな何かに目をそらしてる

たとえば優しく風が吹き
後悔の兵隊が來る
しまった!もう心は穴だらけだ

今もどこかがいろんな理由で
壞れはじめてる Hey Hey Hey

わたしが惡魔だったら
こんな世界は作らなかった
命の砂時計は
結局からっぽだったんだ

暇つぶし出來る話題を
くだらない笑い聲と噓を
探し續けるの わたしからっぽだから
わたしが神樣だったら
こんな世界は作らなかった
愛という名のお守りは
結局からっぽだったんだ
わたしが惡魔だったら
こんな世界は作らなかった
命の砂時計は
結局からっぽだったんだ


5.手のなるほうへ

作詞:福岡晃子
作曲:橋本繪莉子

あいまいじゃなくて透明だった現實
うるおいじゃなくて
なりゆきだったくちづけ
折り曲げた氣持ちに
封をして開かないように押しつぶした

會えないふりは裡切りじゃない
會いたいふりは演技じゃない
あぁ まるでおとぎ話
すぐに覺める夢の話

戀に落ちる 目印はない
掃る場所はもう見えない
故意に落ちる 目をふさいで
想いはあなたの手のなる方へ

足りない氣持ちを滿たせなかった現實
言葉じゃなくて伝えたかったくちづけ
折り曲げた氣持ちに
封をして開かないように押しつぶした

べたべたするのは好みじゃない
淋しい夜は一人じゃ嫌
あぁ これはおとぎ話
出來すぎてる夢の話

戀に落ちる 足が著かない
でも決して見失わない
漕いでみる 怖くないさ
流れ流されて渦の中へ
戀に落ちる 目印はない
掃る場所はもう見えない
故意に落ちる 目をふさいで
想いはあなたの手のなる方へ


6.とび魚のバタフライ

作詞:福岡晃子
作曲:橋本繪莉子

今 とび魚になって 空と海 バタフライ
ちぎれ雲で晝寢して 入道雲に砂糖をかけて

今 とび魚になって 空と海 バタフライ
しおからい波を蹴って しぶきがリズムになる

ブル一 ブル一 ブル一 ブル一
ブル一 ブル一 ホワイト ブル一
何て果てしない空!
迷子になったちぎれ雲
こっちへおいで こっちへおいで
ブル一 ブル一 ネイビ一 ブル一
何てやわらかな海!
飛び迂んだら みんな魚
あっちにゆらり こっちにひらり

ほら わたしにだって 空と海 バタフライ
したり顏の太陽め! ヒリヒリ肌で胸ドキドキ

ほら わたしにだって 空と海 バタフライ
怖がらないで 目を開けて すべてと一つになる

ブル一 ブル一 ブル一 ブル一
ブル一 ブル一 ホワイト ブル一
何て果てしない空!
飛行機雲のらくがき帳
あっちへすらり こっちへするり
ブル一 ブル一 ネイビ一 ブル一
何てやわらかな海!
飛び出したら銀のシャワ一
はじけてきらり ほどけたひかり

ブル一 ブル一 ブル一 ブル一
高く 跳ぶ
もっと高く跳ねたら
見たことない景色がある
どこまでいける わたしの翼
深く 潛る きっと新しい水
飛び迂んでも怖くないわ
あっちにゆらり こっちにひらり


7.橙

作詞:橋本繪莉子
作曲:橋本繪莉子
編曲:チャットモンチ一

何も手につかない 白黑の瞳で
私はただひたすら
ゼアイズナッシンアイキャンドゥ一フォ一ユ一
あの頃の私は 何に感動して 何に滿足して
自分を理解していたの?
どこにも行かないで
プリ一ズドンゴ一エニウェア

1年前に戾りたいなんて
何で今さら思えるかな
あの頃の私は昨日と同じ今日なんて
考えなかった
もうこれ以上行かないで
プリ一ズドンゴ一エニモア

目をつぶると步けないと分かっていたのに
一人つぶっていた
目をそらすと進めないと分かっていたのに
一人そらしていた

いつの間にかあなたを傷つけ
思いがけない言葉を發していた
甘えぬき傷つけぬいた私は
今度は何を求めるかな
もうどこにも行かないで
プリ一ズドンゴ一エニウェア
もうこれ以上行かないで
プリ一ズドンゴ一エニモア

もうこれ以上步けない
もうこれ以上步けない
もうこれ以上步けない 私は


8.素直

作詞:福岡晃子
作曲:橋本繪莉子

心地よい束縛も
今ではただのゴムの首輪のよう

こんな正直な氣持ちは
親友のあの子でさえ見拔けないでしょう

さびがどこだか
分からない歌が好きでした

だけどなんでもはっきりしたい私の
性格はあなた好み

積もり積もった光みたいに
綺麗なものを想像しないで
たまりにたまる
煙草の灰みたいなんだから

そもそもあなたがいけないんだって
言ってるじゃない最初っから
あなたの顏が浮かんで消えては
煙にとけていく

積もり積もった光みたいに
綺麗なものを想像しないで
たまりにたまる
煙草の灰みたいなんだから
みたいなんだから


9.真夜中遊園地

作詞:高橋久美子
作曲:橋本繪莉子

コンタクトはずして 酸化した現實
今日も見慣れた景色
無性に不安になる
あったかい布團這い出して
扉を開けた
ネオン輝く 虹色のメリ一ゴ一ランド

コンタクトはずして 酸化した現實
今日も見慣れた景色
無性に不安になる
あったかい布團這い出して
扉を開けた
ネオン輝く 虹色のメリ一ゴ一ランド
ジェットコ一スタ一 走り續けた
ヘッドライトの先に歪むレ一ル
上がっては下りての 胸の高鳴り
ジェットコ一スタ一 もう止まらない
ヘッドライトの先に潛むカ一ブ
振り落とされぬよう
振り落とされぬよう

オリオン座の 點と點結んでも
星の足りない プラネタリュウム
奇麗な馬に乘って回っていたい
奇麗な馬に乘って回っていたい

ジェットコ一スタ一 走り續けた
ヘッドライトが突き拔ける闇
上がっては下りての 胸の高鳴り
ずっとこうして 日々は止まらない
シ一トベルトにしがみついたまま
振り落とされぬよう
振り落とされぬよう

どこに向かって行くのだろう
何が真實なんだろう
幸せが兩手廣げて
抱きしめてくれるというのに
どこに向かって行くのだろう
何を探しているんだろう
幸せが兩手廣げて
抱きしめてくれるというのに


10.女子たちに明日はない

作詞:福岡晃子
作曲:橋本繪莉子
編曲:チャットモンチ一

あぁ あなたの聲が遠くなる 遠く 遠く
あぁ あなたの聲が遠くなる 遠く 遠く

退屈な每日に 色氣のない スケジュ一ル
メイクもおしゃれも手を拔き出して
くすんでいった赤い糸
絡まるエクステンション
ひきちぎってさっぱりだわ
まとわりつくものはない
今やっと 氣付いたの

あぁ あなたの聲が遠くなる 遠く 遠く
あぁ あなたの聲が遠くなる

寫真が好きな景色たちはポ一ズして
思い出より美しい思い出のふりで著飾るの

したいことが多すぎて
散らかった狹い部屋
何から何まで捨てられたなら
どんなにも どんなにも

あぁ あなたの聲が遠くなる 遠く 遠く
あぁ あなたの聲が遠くなる 遠く 遠く

走ったって見つからない
叫んだって 屆かない
分かってるのは ただ一つ

走ったって見つからない
叫んだって 屆かない
分かってるのは ただ一つ


11.バスロマンス

作詞:高橋久美子
作曲:橋本繪莉子
編曲:チャットモンチ一

あなたを乘せてやってくる夜行バス
ピンク色に見えました
あなたを連れて走っていく夜行バス
灰色に見えました

早すぎる三日間
あなたを見送った掃り道
何度も後ろ振り返り無言で步いた

あなたを好きでいてよかったな
あなたを待っていてよかったな
新しいスタ一トラインから 今
走り出すよ二人だけを乘せて
あなたを好きでいてよかったな
あなたを信じてよかったな
ウェディングベルが鳴り響く 今
走り出すよ二人だけを乘せて

あなたを乘せてやってくる夜行バス
ピンク色に見えました
あなたを連れて走っていく夜行バス
灰色に見えました

離れて過ごした三年間
あなたが來る日
子どもみたいに 指折り數えた

あなたを好きでいてよかったな
あなたを待っていてよかったな
新しいスタ一トラインから 今
走り出すよ二人だけを乘せて
あなたを好きでいてよかったな
あなたと出會えてよかったな
ウェディングベルが鳴り響く 今
走り出すよ二人だけを乘せて

もう一人では行かないでね
真っ白なバスに乘って 永遠を誓おう
鄰どうし座って 虹の橋渡ろう

あなたを幸せにするからね
真っ白なバスに乘って 永遠を誓おう
鄰どうし座って この愛を祝おう


12.モバイルワ一ルド

作詞:高橋久美子
作曲:橋本繪莉子

いつだって誰だって
持ち步ける世界
手のひらの中に數百人
友情わずか100グラム
つながったふりでつながれた
寂しい時の隱れ家 小さな世界

不眠不休のポストマン
神出鬼沒のカメラマン
手のひらの中で震えてる
愛情さえ100グラム
こいつがあればいつも幸せ
怖いものなし 小さな世界

世界は輕い 薄くて輕い
電波に乘って飛んでいける
世界は狹い 廣くて狹い
電波は何をつないでいる

いつだって誰だって
呼び出せる機械
笑った顏文字の奧
わたしの心100グラム
明かりが消えた部屋みたく
冱えない胸のアンテナ
こいつが鳴ればすぐに幸せ
まぶしい光 小さな世界

世界は輕い 薄くて輕い
電波は何を運んでいる
世界は狹い 廣くて狹い
もしもし どこで何をしてる?
小さな世界は輕い 安くて輕い
電波があれば生きていける
小さな世界は狹い 廣くて狹い
電波があれば生きていける


13.ミカヅキ

作詞:橋本繪莉子
作曲:橋本繪莉子

ミカヅキになりたかった
廣い夜空の中で たったひとつ
星よりも大きく輝く光
しゃべらなくても
誰かが見上げてくれる

運命を感じたあの日はもう遠く
全て薄くなっていて 愛しく思う
落ちていく自分に
紺の繪の具を足して
ぐちゃぐちゃにした

月明かりが眩しくて
目をそらし
步いてきた私と手をつないで
目を閉じて 數をかぞえ
ミカヅキになりたい
悲しみのかけらを持たない
幸せなあなたになりたい
真上を見上げると そこには
星と同じように立つ私がいた

月明かりの下 自分の影を見て
笑ってた私と手をつないで
目を閉じて 數かぞえた
ミカヅキになりたい
悲しみのかけらを持たない
幸せなあなたになりたい
私が走っても立ち盡くしても
必ずあなたはそこにある