アムネジア

ハンサムケンヤ アムネジア歌詞
1.ランダム

作詞:KENYATANABE
作曲:KENYATANABE

昨今の悲劇 喜劇 劇的な出会い 別れ 重大ニュース
テレビをつけたら聞きたくない 聞きたくないことばかり
まぁいいか

そんな鞘でさえ収まりたくないからね とはいえこの日常
たまに外にでりゃ会いたくない 会いたくない人ばかり
まぁいいか

変わる景色と変わる自分が 噛み合わなくてイライラする

歩けど着かず 探せど見えず
あてもなく あてもなく あてもなく
あてもなく あてもなく あてもなく
たどり着いたこの平穏は 夜明けと共に消え去る
まぁいいか

意味などないような時間にそれ相応の教訓を勝ち取って
蓋をあけたら使えない 使えないものばかり

ただただ正しい事を見せ付けられて問いただされりゃ
自分の間違いが浮き彫りにされて 変な頭痛 変な頭痛繰り返す
そりゃそうだ

自分が一番可愛い事は 誰しもが思っていることなのに

走れど着かず 求めど見えず
あてもなく あてもなく あてもなく
あてもなく あてもなく あてもなく
たどり着いたこの平穏は 夜明けと共に消え去る

もがけど着かず 目を引っかいても見えず
あてもなく あてもなく あてもなく
あてもなく あてもなく あてもなく
たどり着いたこの平穏は 夜明けと共に消え去る
まぁいいか


2.トワイライダー

作詞:KENYATANABE
作曲:KENYATANABE

黄昏れて 駅前のロータリーで詩を書く
気持ちとは裏腹 幸せな言葉選ぶ
めまぐるしく過ぎる毎日よ
ただ酔わせて 今 心行くまで

この国にできた 大きな腫瘍に取り込まれ
右を見て左見て同じなら一休み
今より言葉の無い時代に遡り
この状態をなんと呼ぶのか知りたい

このまま遠くまで行かせてくれないと
手を挙げた人の孤独まで
背負い込んではトワイライダー

旅客列車のデッキで溜息 移り変わる景色
知らない街のコンビニ 見たことの無い工場
文句を言う人から流れ流れ続けて
居心地の良い場所を探し続けて

このまま遠くまで行かせてくれないと
手を挙げた人の優しさも
手放してはトワイライダー

馴れ合いすぎたのか ついつい悪く言う
この国にしてもそうかもね
当たり前のものとしてしまうよ

このまま遠くまで行かせてくれないと
この世の片隅で寝かせてくれないと
手を挙げた人の温もりも
見逃してはトワイライダー


3.とおりゃんせ

作詞:KENYATANABE
作曲:KENYATANABE

憧れて馬鹿みた 届きゃしないものじゃ
どれだけ時間かけ 慈しみがあれど叶わぬ
あれこれ手を伸ばし いつまでもたゆたう
天地が翻ど追い越せない 凛々しき君は

輝く姿 強い光 照らされたものはもう影しかありゃせん

以来以来以来以来尾を引いて 以来以来以来以来イライラして
金輪際金輪際言い続けて もう臨界点突破
嫌いやイライラ以外の嫌 未来がいないやの再来が
金輪際金輪際言い続けて もう臨界点突破
帰りはこわい 青い時代

真似すれど満ちない 仇なせど満ちない
どこかに影がある それさえ輝いて見えていた

艶やかな姿 花の如く 地上のなにもかもを吸い尽くすのか

以来以来以来以来尾を引いて 以来以来以来以来イライラして
金輪際金輪際言い続けて もう臨界点突破
嫌いやイライラ以外の嫌 未来がいないやの再来が
金輪際金輪際言い続けて もう臨界点突破
でもとおりゃんせ 青い時代

以来以来以来以来尾を引いて 以来以来以来以来イライラして
もう一回もう一回言い続けて甲斐性ない将来像
嫌いやイライラ以外の嫌 未来がいないやの再来が
金輪際金輪際言い続けて もう臨界点突破

以来以来以来以来尾を引いて 以来以来以来以来イライラして
金輪際金輪際言い続けて もう臨界点突破
嫌いやイライラ以外の嫌 未来がいないやの再来が
金輪際金輪際言い続けて もう臨界点突破
帰りはこわい でもとおりゃんせ


4.嘆き

作詞:KENYATANABE
作曲:KENYATANABE

取り返しのつかない失敗 繰り返す過ちで自暴自棄
前回の反省活きない 臨場感の最中 大腸炎

言い訳できないシチュエーション
がんじがらめかと思えばそうでもない
なんせ負けを認めることさえ方法論の裏付けの勝敗論

あなたはあなたのままでいい そんな歌は無責任で吐き気がする
そうさ人は変わることだけで成長論の裏付けの変動論

愛など知らず 絆も浅く広く
それでも良しとするこの先に待ち受ける嘆き
思い描く未来 果てしなくあやふやで
その道筋で声をかけられることなど想像の範疇外

無茶してはしゃいだ週末に やがてくる孤独な夜道に包まれる
こんな気持ちになるために生まれたわけじゃない

愛など知らず 絆も浅く広く
それでも良しとするこの先に待ち受ける嘆き
思い描く未来 果てしなくあやふやで
その道筋で声をかけられることなど想像の範疇外

型破りの破天荒
非常識で痛快な夢を見た


5.アイリス

作詞:KENYATANABE
作曲:KENYATANABE

それからの君といえば 誰かれ構わず愛を振りまいて
行方が分からなくなって 心配だよ 程ほどにね

なじみの店に集まり 昔の話で笑い合った
いつまでもこのままでいたいが 積み重ねた時は止まる だから

はじまる20世紀の僕らが
感じてる 今よりの未来を

素直な想いを捨てて 手を血に染めてでも手に入れた
あの頃の悲しい歌は 今じゃどうだろう 笑えるかも だから

はじまる20世紀の僕らが
感じてる 今よりの未来を

旬を制す アイリスの葉
前よりも 気付いている

はじまる20世紀の僕らが
感じてる 今よりの未来を


6.劣等感ビート

作詞:KENYATANABE
作曲:KENYATANABE

劣等感は快感のビート 弱者が奏でるからこそ共鳴
ほらあっけらかんとしている挫折を知らない人
大半数は甘ったるいラブソング 聞いてる人にすら興味はないぜ
でも巡りに巡って耳には入ってくるけれど
数多は欠落のニート 悩んでる人には丁度いいビート
会話のはじめは えっと あっと うっと ちょっと まって

なにかと癖になるヒットソング 二回も聴かされりゃ誰でもシンガー
覚えやすさならその辺で群を抜いている
いつかはロンリーの●●● 頼れるものなど排除してきた
でも平気で誰とでも寝るくらいの寂しがり屋
数多は曖昧な返答 大した答えはみんな持っていない
問いただされたら えっと あっと うっと ちょっと まって

ハイウェイ走り照らされた街並みはいつも 無口なの他人みたい
ラジオから飾って踊ってノーセンスのビート 加速する無責任

何のため 何のため 何のために 働き眠り遊んでんだろう
誰のため 誰のため 誰のために すり減らし涙流してんだろう

よろけたネクタイとスーツ色気にそそのかされたサラリーマン
給料日あとは胸を張って歓楽街闊歩
頭は通常の三倍 上から下まで彩りメイクアップ
給料日あとの獲物をギラギラ絞りつくす
その他はファッションのヒッピー 大した答えはみんな持っていない
代表者ですら えっと あっと うっと ちょっと まって

やるせないと思う前の舞え舞えのビート 浮かぶ瀬もありゃしない
ラジオから飾って踊ってノーセンスのビート 加速する無責任

何のため 何のため 何のために 働き眠り遊んでんだろう
誰のため 誰のため 誰のため すり減らし涙流してんだろう


7.ミス御堂筋ガール

作詞:KENYATANABE
作曲:KENYATANABE

出町柳発のライナー 各駅員総出の
いってらっしゃい 混み合う車内 右手には一方美人
大安の御堂筋デート 爆笑した君の横顔が
窓に映り 僕を悩ます えも言えぬ気持ち

凡人には分かるまい 天才には理解できまい

ぎゅっと握ってた手が ぱっと放されてく
酔えど梅酒 バーニャカウダ 五条は特急スルー
アイソレイト 今からじゃ既にレイト チョコレイト
ミス御堂筋ガール 唇よそ行きの匂い

三日前 ポケットのライター 遊ぶ君はとても無邪気
夕日が燃えて橙赤色 燈緑色 炎色反応
橙に染まる東福寺の駅 イヤホン絡まるカロリーメイト
メイトおらん いっそついとらん 右手には任天堂の本社

天神祭宵の宮 暗くなり始める梅田

ぎゅっと握ってた手が ぎゅっと握り返される
空に舞うように気分上々の三十二番街
カロリーメイト 勘違い気付かないと フライデーナイト
ミス御堂筋ガールどこかに僕を連れ去って

tulululu…俺は…
tulululu…俺は…
tulululu…

ぎゅっと握ってた手で ぎゅっと胸が締め付けられることも
痛むことも過去のアイミーマイン
アイソレイト 今からじゃ既にレイト チョコレイト
ミス御堂筋ガールどこかへ僕を連れ去って


8.余命

作詞:KENYATANABE
作曲:KENYATANABE

当たり前に呼吸をして 当たり前に眠気がくる
風邪をひいてはじめて知る 健康な身体でいたい

生きようとして掴んだ今日 今 この時間を
目を開け 耳澄まし 頭使う
愛されて 愛を知り 愛のために生きる
求め合い 何度も確かめ合う
でもそれでいいかと問う

ここに確かにいる その証はどこにもない
死んだ後どうなるの
怒り 涙 嬉しさ 工夫を凝らしてできた歌
消えた後 誰が聴くの

君の記憶の中 その中で僕は生きる
君がいなくなると 他の誰かに移るさ

生きようとして夢見る 明日 まだ この記憶が
色を持ち 忘れられないままなら
歌いだす それでも

そこに確かにいた その証はどこにもない
死んだ後どうなるの
記憶の中でいい 呼吸をしているその内は
そこにいる 触れてみて

呼吸をしてるうち 空気を感じる
眠気がくると 身体を感じる
愛されてるうち 愛を感じる
君が覚えてる 僕は生きてる

僕を忘れさせない

ここに確かにいる その証はどこにもない
死んだ後どうなるの
君が覚えている 忘れてしまうまでが
それまでが それが僕の…


9.ノスタルジット

作詞:KENYATANABE
作曲:KENYATANABE

つらい嫌いとか やめとけば良かったとか 吐きそうとか
大切な時間をすり減らしながら生きてる 吐きそうになる

感覚で人と付き合える事や 理論武装や 鋭いまなざしを
僕に向けなくてもいいのに
誰かの請け売りだろうその言葉とても便利
でも今の僕にはなんの慰めにもならない言葉

あいつはもう駄目だとか あいつはいつもそうだとか
決め付ける人や

愛とか恋とか友情が恨めしくて ただ欲しくて
足りない

いつかまた僕の心を綺麗にしてくれる出会い景色作品を
いつまでも待っているそれだけ
今でも時々思い出す小さな街の大宇宙
今ではそこから見えるデパートのド派手な空を

つらい嫌いとか やめとけば良かったとか 吐きそうとか
大切な時間をすり減らしながら生きるのは
もうやめよう


10.有名な映画

作詞:KENYATANABE
作曲:KENYATANABE

くたびれたらスイッチを押し 遠い国のありふれた話
目を閉じても浮かぶ風景 遠い国のありふれた話

言えない事が多くて たまにおかしくなるけど
どうにかこうにか 支えられている もしかしたら支えているかも

多様化した人の嗜好 それに合わせる作り手の趣向
流行りものはすぐに薹が立ち 古き良さは質素に生きている

見えないものが多くて 無責任に話すこともある
けどまだ早いから 多めに見てほしい 原作とは違う主人公

有名な映画 見たこと恥じない
有名な映画 見たこと恥じない

くたびれたらスイッチを押し 遠い国のありふれた話
目を開けても変わらない部屋 いつもの部屋いつもの暮らし
ありふれた話


11.ダウンロード世代

作詞:KENYATANABE
作曲:KENYATANABE

これから始まる12曲の想いを
ダウンロードだけで受け止めて欲しくない

レコードの時代から新しいものへの拒絶

時代が求めるものばかり創ってたら
聴く人が考えるのを止めちまうだろう

いつの間にかここは奇跡を信じる人ばかり

どれも僕の一番の想い
選ばれるのはマイナーコードじゃない唄
どれも僕の子供のように
育ててきた 一緒にいた唄

誰も予測できない展開考えて
昨日と違う音階で僕を驚かせて

蓄音機がやっとほら 君が記録されること
良いことなのか分からない 重ねられる気持ちは

どれも僕の一番の想い
選ばれるのは解放的な唄
どれも僕の恋人のように
夜を共にし口ずさんだ唄

あたしが口ずさむ あなたは音になる
あたしが口ずさむ あなたは音になる

あたしが音を出す あなたは口ずさむ
あたしが音を出す あなたは口ずさむ

どれも今の僕を彩った
今の僕を創ってきた

どれも僕の一番の想い
選ばれるのはマイナーコードじゃない唄
どれも僕の恋人のように
夜を共にし口ずさんだ唄


12.決心速度

作詞:KENYATANABE
作曲:KENYATANABE

今 目の前には先の見えない暮らし そして先の見えすぎる暮らし
唄には未来を 声には今の僕を

体裁が悪いとすぐに極論に走る
別に責めてる訳じゃない そして責められる筋合いもない
この世に生を受け たった一つの才能
諦めるという道の代償に替われるものはない

今 僕を救う声は耳に届かない 逆に突き落とす声も届かない
傷となるか糧となるか分からない

貴方の耳に届く頃 この唄の意味は変わり
あの時分かりもしなかった想いが付け加えられている
腹から出した言葉ひとつひとつ胸に刻んで
付け加えられた想いを貴方の中で解釈して

変わったことするね いつも変な服着るね
どうせ同意を得るなら変な人と打ち解けていたい
画面の中では容易く否定するけど
別に気楽を求めてここに立っているわけじゃない

今 高鳴るのは 間違いなのかそれを正しく判断できないのさ
子供の頃の夢は今じゃ笑われ

貴方の耳に届く頃 この唄の意味は変わり
あの時僕が見れなかった 貴方が頷く景色を
腹から出した言葉ひとつひとつ胸に刻んで
頷けなかった理由をこの唄に重ねながら微笑んで

今しか出来ない 今しか書けない唄


13.アイキャッチ

作詞:KENYATANABE
作曲:KENYATANABE

それを苦しみと呼べるまでに 今 仕合せと
からかってんの 野暮な話踏み込めば良いってもんじゃない

瞳に映る小さな僕の大きさを変えるために 大はしゃぎする
これが僕の日常

絡まる想いを紐解いて臆病な足並み揃えたら
打たれ弱く 眼力無く また振り出しへ
でも 形に出来ない想いなんて話にできない想いなんて
これから先僕一人で消化できる気がしない
瞳に映る僕は176.3cm

何も言わない友達の頬をつたう
煮詰まってんの でも矛盾だらけの君の話嫌いじゃない

僕の瞳に映る 君の顔 僕の顔を 比べながら 大はしゃぎする
これが僕の日常

固まる決意を紐解いて広がる選択肢眺めれば
いつまでも日常に喰われるだけ
でも 疑いだしたら止まらない その先の責任は取れない
だからいつまでもこれくらいで歌うのさ
瞳に映る僕は 猫背で猫舌

高まる想いのまま 欲望に任せたまま
テレビドラマでみたシチュエーションが今僕の前に
でもこの先の保証はない 僕が上手くいくはずがない
テレビドラマの主役は死なないから
でもここで腰をあげなきゃ いつまで経っても変わらない
多少の自信を持って 運すら味方につけたい

これが僕の日常

絡まる想いを整理して 無理して決意を固めても
後になりもっと悩んでおけば良かったと
でも この瞬間は見逃せない たまに来る高揚キャッチしたい
いつまでも喉が枯れるまで歌い続けたい
瞳に映る僕はメガネにかけられている

絡まる想いを紐解いて外に出て散歩をしてみれば
なんとなくでもはっきり 歩幅が広い
さあ この先で待ち構えている 後悔先に立ててみたい
だからいつまでもこれくらいで歌うのさ
瞳に映る僕は 瞳に映る僕を 瞳に映る僕ならば


14.蟲の溜息

作詞:KENYATANABE
作曲:KENYATANABE

簡単な出来事だ 僕はまたちょいとばかしズルをした
頭垂れてれば大丈夫
夢の中では責任逃れして涼しい顔で歩く

なかなか敵わない 手強すぎてほっぽりだしているその問題を
できれば引き出しの奥にしまいたい
楽にはなれない人間ドッグで安心したつもり

雲に隠れて 月が見えない夜
僕は楽観主義者 キミの抱えている
悩み問題 この宇宙を見れば 蟲の溜息さ

勘違いされても困る 僕は僕のしたいようにするだけ
ペース配分だってそう
何か期待しているなら今すぐ引き返してくれ

簡単に説明がつく こんなゲームじみた関係なら今すぐにでも
リセット押したら崩れそう
そう言いながら失くしたパーツを焦って集めている

雲に隠れて 月が見えない夜
僕は楽観主義者 無関心とは違う
ことにして遠くを見つめれば 蟲の溜息さ

馬鹿みるのはごめんだ いつだって格好つける暇もなく
ろくに栄養つける金もない
あるのは疑う心なんて嘘だと言いたい

雲に隠れて 月が見えない夜
僕は楽観主義者 気味が悪いくらいの勘の鋭さ
でもこの宇宙を見れば 蟲の溜息さ


15.この街の歩き方

作詞:KENYATANABE
作曲:KENYATANABE

さっきまで見ていた変な夢で
なんか起きる気が起こらない
こんな朝には珈琲を飲む
柄じゃないけど珈琲を飲む

そろそろ虫歯の治療しなきゃ
そろそろ眼鏡の度を変えなきゃ
そろそろ漫画を返さなきゃ
そろそろこの生活を見直さなきゃ

いつもならここでベッドに戻るけど今日は
高鳴る鼓動に身を委ね 手ぶらで外へとノックする

この街の歩き方を覚えて
故郷が二つ 安息の土地が二つ
この街の歩き方を覚えて
新しい僕の姿を当り前の僕にしていかなきゃ

こんなところにこんな店が
あんなところに避雷針が
こんなところに座る僕は
ひょんなことからデジャブで高鳴る胸

昔ならここで誰かに電話して伝えるけど
この想い僕の中でだけ消化して磨いてしまっておく

この街は思い出が多すぎて
たまに辛いけどスウェット姿で外は出ない
この街で起きた僕の事件は
塗り替えておくべきかどうか
塗り替えておくべきかどうか

いつもならここで物憂げに帰路に着くけど
この辺の店で一杯だけ話を聴いてもらおうかな

この街の歩き方を覚えて
故郷が二つ 安息の土地が二つ
この街の歩き方を覚えて
新しい僕の姿を 当り前の僕にしていかなきゃ

この街の歩き方を覚え
この街の歩き方を覚え


16.ノンレム睡眠

作詞:KENYATANABE
作曲:KENYATANABE

日当たりの悪い部屋から
見える小さな陽だまり 塊

重ね続けた我慢など
日を増すごとに腐って
嫌な臭いを撒き散らす
聞きたくないのに聞いてしまう

何も隠さない過去など
修正つかぬまま枝分かれて意味不明
言いたくないのに言ってしまう

過去もしがらみも
冷えた体で包む 遠い嘘も
泡沫な今日
なにも食べず眠らずにとはいかなくて

楽なほうへと流れれば
誘い手ぬるま湯おいで 魅力的
聞きたくないのに聞いてしまう

過去もしがらみも
冷えた体で包む 遠い嘘も
泡沫な今日
なにも食べず眠らずにとはいかなくて


17.エフコード

作詞:KENYATANABE
作曲:KENYATANABE

今僕らの心を焦らす正体その実体
実は自分の怠け癖が祟って積み重なる 散らかる部屋みたい
新しい季節を迎える度に忘れていった
心の奥底をくすぶる あの生暖かい感覚が愛しい

でもこうして血も繋がらない二人が
毎晩いつもの酒で馬鹿げた話で馬鹿笑いして
明日を見て夢を膨らませるのは飽きない
今夜もほろ酔いでいい気持ち 飲み代はいつも友達持ち
明日にノルマを感じるそんな生き方したくない

フラフラして クラクラする
ジメジメして カラカラになる
悲しみがないと上手く歌えない

今あなたがなんでもないような話をしてもおよそ僕は耳を貸し
さらになんでもないような話にするだろう
女に音楽 煙草に銀河 博打に釣竿 お酒にペット
店を変えても変わらない話題に溶け込む身体

それぞれが想い悩むこと その都度それをぶつからせることそれが
良くも悪くも心に綺麗に付き合える

今以上の心の浮き沈みこれまでなかった
身体の一部にエフコードがある そんな夢を見た

僕らの世代は音楽を聞き流し そこにどんな意味があるのか知らず
今夜もマルチなメディアで夜を過ごす
いたってそれだけを愛することなく 無くても困るし感覚で
そんな人のために用意された音楽さ

朽ち果てた恋に捧げた歌とか あなたに会いたいだけの歌や
もっと甘美にくすぶる表現をしてくれよ

フラフラして クラクラする
ジメジメして カラカラになる
悲しみがないと上手く歌えない

フラフラして クラクラする
ジメジメして カラカラになる
悲しみがないと上手く歌えない


18.アラハラ

作詞:KENYATANABE
作曲:KENYATANABE

アルハラ ドクハラ セクハラ アカハラ モラハラ パワハラ
アラテン アラツー アラサー アラフォー アラフィフ アラ還
テレビドラマのヒロイン壁伝いにキス 世渡り下手すぎ
揉んで 吸って 噛んで 舐めて 抓り 引っ張って転がし回す
寒気のする夢を見た

数年前はこんな想い知らない
脆くなったのか 器用になったのか 分からない
俺の事を 誰が一番知ってるの

数年後の想い想像できない
脆くなるのか 器用になるのか 分からない
誰の事を 俺は一番知ってるの

知りたくないのに知ってしまったからもがき苦しむ
昨日のあいつの言葉が頭に張り付いてるから
テレビドラマのヒロイン部屋に招いて煙草を吸わせた
揉んで 吸って 噛んで 舐めて 抓り 引っ張って転がし回す
意味の分からない夢を見た

アルハラ ドクハラ セクハラ アカハラ モラハラ パワハラ
アラテン アラツー アラサー アラフォー アラフィフ アラ還
新たなあらゆる争い荒らして荒くれアラぶる
流れに任せてしっかりちゃっかりたっぷり儲ける
早起きする夢を見ていた


19.疲労感

作詞:KENYATANABE
作曲:KENYATANABE

見返りのない優しさ
だけど御門違い ぶり返す風邪みたく

比べると小さくて
君の姿が音も無く崩れる

遊び疲れ寝る それで忘れてる

今だけの事情にカッとなるのは分かるけど
穏やかな話ではない 今だけの話ではない

ワンテンポ定まらない
だけど今だけ 繰り返す幸せ

君の声、顔、姿、
思い出せなくなる頃合をみて

いい女だった 笑いながら言う

僕を動かしていた源が揺れるけど
たいした話ではない 今だけの話ではない

あなたを動かしてた源が開き直るけど
たいした話ではない 今だけの話ではない