落雷

ピロカルピン 落雷歌詞
1.落雷

このままじゃ 終われないなぁ
季節はずれた 雨に打たれて 何を待つ
乾いた 土に 恵みの雨が降り注ぐ
蒔いた種を 刈り取れ渦巻きの目

赤い空 燃える闇 キラキラ光り浴びて
揺れ動く宇宙 影が伸びて
喜びも悲しみもすべて 溶けてく空
静かに思いを馳せ

閉じ込めたい 過去 今日の左も明日は右で
駆け出した 自由 巡る季節のカメレオン
開いた窓に ねじこむ理想の言葉に
晴れて気づく 自由の重さと夢

遠い空 星の向こう もし誰かいるならば
教えてほしい どこへ行ける
喜びも 悲しみもすべて溶けてく空
静かに答え探す

赤い空 燃える闇 キラキラ光り浴びて
揺れ動く宇宙 どこへ行ける
喜びも 悲しみもすべて溶けてく空
静かに答え探す
静かに答え探す




2.京都

変な形の雲を見ていた 君を思い出すよ
あの日君が教えてくれたお話を思い出すよ
大切な物は目には見えないものです
だからしっかりと 心を開きます

夕凪の町に鈴虫の声高く
舞い上がる想いは届くはずなんだ
とんがった思い溶かしてゆけ素直になる
優しい歌が流れるようになれば

大切な物は目には見えないものです
だからしっかりと 心に刻みます

信じる者だけに 降り注ぐ光がある
透明な願いは叶うはずなんだ
とんがった思い、溶かしてゆけ素直になる
優しい歌が流れるようになれば

まぶたを閉じたら 溢れてくる 光の先へ
広がってゆく 亜麻色 未来が揺れる

夕凪の町に鈴虫の声高く
舞い上がる想いは届くはずなんだ
とんがった思い溶かしてゆけ素直になる
優しい歌が流れるようになれば




3.人間進化論

ヒトの可能性の先をみつめて 歩めば先には・・・
あがめたて奉られて そこからふみだす一歩は・・・
もののあわれ 紫式部

痛感させる 明日の世にふさわしき蓮の花
展開させる 論理の先には何も見えない

ラララ 新展開 新しい風が吹く
歴史は 繰り返さず 塗り変える
そこにある感情論 すべては心から はじまる
群れない子羊

無関心を装う 彼女の声がきこえる
受話器越しに ささやかれる 噂の真偽の罠
記憶をつかさどれ海馬
無駄に感情さぐる 結局意味を持たぬ悪あがき
後悔させる 一体そこで得たものは何だ

ラララ 新完成 新しいあなたに 会えたら
誰も知らぬ 花が咲く
今はまだ未完成 未来はどこへでも
強くて 弱い種の起原

ノアの方舟の虹 忘れずに歩めよ小鳥
進化する 進化する日々 止まぬトキメキ

ラララ 新展開 新しい風が吹く
歴史は 繰り返さず 塗り変える
そこにある感情論 すべては心から 伝われ
群れない子羊




4.つめたい雨

頭の奥の方で 誰か言う
流れて行く手を阻むのは 誰?
壁づたいの闇 照らしたなら 広い
のこされてる のこされてる ものは?

全部デタラメな世界だ
ちょっと長めの夢だからなんて
顕微鏡をのぞき笑う 誰か

つめたい雨に起こされた 窓を打ちつける風に
ゆらゆら舞う ガラスの海に溺れた月
くだらないおしゃべりの隙間には
たまに吹き抜ける風が
はらはら舞う 雨音はやく

ガラスの向こう側に写る顔
覗けば入れ替われそうだけど 生きる
針のような孤独 自分の場所 探す
いびつな世界 ゆがみを今 正す

いつか交わした合言葉 全部忘れられたままだ
きっときっかけならいつもそこにあった

心の中に閉じ込めた もう一人のあなたなら
くよくよせず 歩み進めてゆけるかな?
さりげない夜風のささやきに なぜか寂しさは募る
はらはら舞う 心は揺れる

「どこまでもゆけるよ」 「どこへ?」
「流れは行き着くものさ」
秘密の窓際 あなたならできる
どこまでも 見守っている

つめたい雨に起こされた 窓を打ちつける風に
ゆらゆら舞う 心の闇を切り裂くように
絶え間ない押し寄せる日常に
あきらめに似た強さを
明日はもうすぐそこにある
明日はもうすぐそこにある




5.青写真

空にからまった陽炎が 見下ろした帰り道
半袖のシャツと スカーフが揺れる
間違えたなんていつだって口に出せば儚い
溢れ出した水 割れたレンズに流れ星

太陽と月の間に 時間の鍵を落とした
過ぎ去った日々のかけら 集めた

天の答えは短くない
ここに駆け巡る蒼い道のりを数えた
明日から明日へと移り行く日々が
間違い探しの答えになるかな 時をなぞる

壊れそうだった白いハコ 明日を閉じ込めていた
ふわりふわりすごした毎日のフィルム
背を伸ばしたって 怖いのは 時の流れではなく
通り過ぎたのは 狂ったアリスのうさぎたち

サイダーの透明感 風に向かう 情熱は
行き交う人の波間 溢れた

千夜一夜の 世の夢のごとし
潮騒の音に蒼い年月をたどれば
戻らぬ想いが作り出した夢
間違い探しの答えはどこかで 星に変わる

シャッター音とともに切り取る時たち
永遠の時が近づく 狭間に

天の答えは短くはかない
ここに駆け巡る蒼い道のりを数えた
明日から明日へと移り行く日々が
間違い探しの答えになるかな 時をなぞる




6.日の出

こうしてヒカリは生まれてくる何万年も昔から
遠くて離れて見えるものは からっぽの時たち
揺れては返す闇の船が 弧を描いた
戻らぬ森を嘆くように 月は消えた

走れひたすら ためらいの奥へ
空に駆け巡る星たちも滲んで 儚いな
どうして私は 生まれて来た 名前も知らぬまま
きっと今なら わかるけれど 誰にも言えない
朝が来るのが 怖い夜は やがて終わり
日は照らす模様 まぶしい人 ここへ来たよ

歩め ひたすら どこまでも ゆけ
溢れる涙と笑い携えて 二人は
望む呼吸を 踏み出す勇気を
小さなかけらなのに 思う
すべては 果てないな

走れひたすら ためらいの奥へ
空に駆け巡る星たちも滲み 薄れた
望む呼吸を 生き抜く勇気を
探しあぐねて まだ足りない
続くんだ 昇る日は