暫存

ミドリカワ書房 暫存歌詞
1.それぞれに真実がある(Single Version)

作詞:緑川伸一
作曲:緑川伸一

パパはママと別れることになった
もう二人の間に愛はない
パパには好きな人が居るし
お前だって知ってるだろう
この前紹介した人だよ
あの時は友達って言ったけど
ママとは正反対の大人しい内気な人なんだ
今まで嘘ついてきてゴメンな ママがパパのこと
何て言ってるか知らないけど パパはママと
離れていたほうが お前と仲良くなれると思うんだ

何を言ったって無駄かもしれないけど
お前には俺の血が流れてんだ
ママと別れたって俺たちは親子だから
一生俺はお前のパパだからな

ママの言っている事は全部嘘じゃないけど
パパはおまえのことが本当に大好きなんだよ
笑っちゃうかい?だけどね これがパパの真実だから
何で泣くんだよ?
初めてお前に手をあげた時でも泣かなかったじゃん
パパみたいのと付き合っちゃダメだよ
お前は綺麗だから心配だなぁ

何を言ったって無駄かもしれないけど
お前には俺の血が流れてんだ
ママと別れたって俺たちは親子だから
一生俺はお前のパパだからな


2.続・それぞれに真実がある

作詞:緑川伸一
作曲:緑川伸一

最近のママはなんだか 少し若返ったようだ
パートに出るようになって 友達も増えたみたいだ

パパが居なくなって もうすぐ一年になる
私はこの一年で 随分汚れたなあ

友達に連れられ 夜の街に出ては
低脳な男達に 抱かれまくった
こんな私見たら パパはどう思うだろう?
関係無いわ あの人のせいだもん

たまにあの人から メールが来る事がある
私は完全無視で 読んだらすぐに消す

名字が変わってから 何もかも狂った
前の名字の方が かっこ良かった
なんで私ばかり こんな目に遭うんだろ?
復讐のために 私は今日も

友達と一緒に 夜の街に出るの
低脳な男達に 抱かれまくるの
こんな私見たら パパはどう思うだろう?
関係無いわ 関係無いもん
全部が全部 あの人のせいだもん


3.リンゴガール

作詞:緑川伸一
作曲:緑川伸一

隣に住んでるガールは大学に通っていて
朝は9時頃家を出て 帰ってくるのは6時くらい
どうやらバイトはしてないみたいだ

毎週土日は大概 彼氏が泊まりに来る
時々聞こえる笑い声 夜になればロマンポルノ
男の声がいつも余計なんだよ

最近僕も連載を持つようになってきたけど
大学生と同じアパートに住んでいるのです

いつもの調子で仕事を片づけていたら
誰かがチャイムを押してる
あらま お隣のガールだ
どうしたんだろうか なんか怖いな

実家からたくさんリンゴが送られてきたので
お裾分けにきたんだと 全く可愛い娘じゃないの
もう少し僕も若かったらな

「上がってきなよ」なんてひとこと言えるんだろうな
あーなんてこった こうしてみると最高に可愛いじゃないか

それから半年が過ぎ
めでたく僕も引っ越しすることになりましたよ

「お別れですね」半笑いの僕はガールに言った
「えー、寂しいな」本気で寂しそうな顔のガール
電話番号をお互い自然に教え合ったあと
ガールは僕の引っ越しの手伝いをしてくれたんだ

「辛いことがあったら電話しなさい」

なんてね


4.彼は昔の彼ならず

作詞:緑川伸一
作曲:緑川伸一

夕べはちょいと飲みすぎた 目を覚ますともう夕暮れ時
仕事場があるマンションへ 俺はのろのろ出かけるぜ
ドアを開けるとアシスタントの
小僧どもがカリカリやっている
俺は自分のデスクに座り とりあえずまずは一服だ
灰皿の横に手紙が一通 送り主を見ると見覚えある名前
どっかのホステスだろうか 首をかしげて封を切る

-手紙-
ミドリカワさんお久しぶりです。
いやもう先生と呼ぶべきですね。
お姿いつもテレビや雑誌で拝見させていただいてます。
私のこと覚えてますか? 昔となりに住んでたガールです。
住所が変わったようなので、こちらにお手紙書いてます。
あの頃はまさか先生がこんな偉い漫画家さんに
なってしまうなんて…

しゃらくせえ なんなんだこの女は 俺を誰だと思ってんだ
「諸君あとは頼んだ 俺は出かけるぞ
しっかり働けよ サボると承知しねえぞ」
アシスタント達に俺は叫んで 夜の街へと繰り出した


5.メシ喰えよ!

作詞:緑川伸一
作曲:緑川伸一

あなた またあの子がダイエットをすると
言っているのよ 困ったわ
ちっとも太ってないのに むしろ痩せてるほうよね?
好きな子でもいるのかしら?

夕食も少ししか食べてくれなかったの
成長期の大事な時期なのに
だから私言ったの
「ちゃんと食べないと オッパイ小さくなるわよ」って
あの子は鼻で笑って部屋に入ったきり

※あんな事 繰り返し 繰り返し 繰り返ししてたら
そのうちに 取り返しのつかない事になっちゃう
そんな事 やめなさい やめなさいと あなたも言ってよ
私じゃもう駄目みたい※

心の病なら お医者さんに診てもらわないと
いけないわよね
私 明日本屋に行って 専門書探して買ってくるわ
ちょっとあなた 聞いてるの? 真面目に聞いてよ

だいたいね いつもそう いつもそう いつもそうあなたは
家族の事なんかどうだっていいんでしょう
あなたの その冷徹な 冷酷な 冷血な態度のせいで
あの子があんな風になったのよ

(※くり返し)


6.心

作詞:緑川伸一
作曲:緑川伸一

私が整形手術をしたのは5年前の夏
それからというもの私の人生は 大きく変わった
現金な男たちは急に私の元へやって来て
見え透いた愛の言葉を恥ずかしげもなく 囁いた

誰一人 私に愛の意味を教えてくれなかった
だらしのないあいつらを
私はボロボロにして捨ててやった

※幸せとは何でございましょう 私にはもうわからないの
この美貌を手に入れても 私の心は昔より寒いわ
幸せとは何でございましょう 私にはもうわからないの
どなたかどうか教えてくださいませんか お願い※

昔の友達にはあの夏以来ずっと会ってない
会いたいけどどうしても会いに行けない みんな元気かしら?
両親の 私を見る目は未だになんかよそよそしい
「ごめんなさい」 と言いたいけど 何かが邪魔して 言えないの

何故でしょう 全てがうまく行くと思っていたのに
こんな事になるなら 前の顔のままでいたほうが良かった

幸せとは何でございましょう 私にはもうわからないの
この美貌が邪魔をして 私の心を誰も見てくれない
幸せとは何でございましょう 私にはもうわからないの
どなたかどうか助けてくださいませんか お願い

(※くり返し)

幸せとは何でございましょう 私にはもうわからないの
どなたかどうか助けてくださいませんか (お願い)


7.ドライブ

作詞:緑川伸一
作曲:緑川伸一

腰の曲がったおばあちゃんを さっき僕らは轢き逃げした
「どうしよう」 「捕まりたくないな」 「捕まる訳無いじゃないの」
「逃げよう」 あの娘はそう言った 僕は小さく頷いた
それからひたすら走った 僕らは何処へ行くのだろう?

小さな旅館で一泊することにした
なんだかとっても素敵な夜だった

※何が正しくて何が悪いなんて
誰もそんな事教えてくれなかった
誰も悪くない 解っていたんだ
生まれた時から僕は悪魔だった※

次の日 三人の男が僕らの前に現れた
あの娘は車に乗せられた 眼鏡男が何か言ってる

これからずっと あの娘に会えないのかな?
離れていても 好きでいてくれるかな?

独りでいるのも結構落ち着く
割とみなさん、いい人たちだよ
こんな息子でごめんなさいママ
心配しないで僕は元気だから

(※くり返し)


8.恍惚の人

作詞:緑川伸一
作曲:緑川伸一

そろそろ朝刊が来たかな? ポストの中に手を伸ばした
いつもと同じ 気分が暗くなる ニュースばかりだ

そろそろ朝餉の時間だな ヨウコさんがやっと起きてきた
マサシも寝ぼけ顔 ネクタイを締めてる 早く座りなさい 腹が減った

ばあさんは まだ寝てるのですか
ヨウコさん ヨウコさん
まあいいか お先にいただきましょう
ほら ケンちゃん ジジと一緒に食べよう

そろそろ朝刊が来たかな? ポストの中に手を伸ばした
ポストの中は何故かしら空っぽ 今日は休刊日か

そろそろ朝餉の時間だな ヨウコさん腹が減りましたよ
「さっき食べたでしょ お腹を壊すわよ」 とヨウコさん知らん振り
腹が減った

ばあさんは まだ起きないですか
ヨウコさん ヨウコさん
この仏壇の写真の人は誰ですか
ばあさんですか そうですか

やめなさい 離しなさい 会社に遅刻するじゃないか
馬鹿なことを言うな 私の息子はまだ6歳なんだぞ

お寺の鐘が鳴ってる 黒い猫が走って逃げた
私の手を引く この人は誰だろう 泣いているみたいだ
腹が減った

お上がりなさい お客さんだよ
ヨウコさん ヨウコさん
なんだ2人は知り合いですか
まさしさん? ウチの息子もまさしです

さっきからここに座ってる この子は一体どこの子だろう
ヨウコさん ちょっと この子は誰ですか?
ケンちゃんですか はじめまして


9.OH! Gメン

作詞:緑川伸一
作曲:緑川伸一

じゃあ お母さん 住所教えて
あとご主人の連絡先と…
あ、ご主人いないの? そっか亡くなったのね それは失礼

じゃあ お母さん 誰でもいいわ
迎えに来れる人いないかな?
そっか じゃあ警察の人に来てもらわないとね

当たり前じゃん だってこれ 立派な犯罪だよ
泣いても駄目よ 何?ご主人いるの? どうして嘘つくの!!

犯人は54歳の主婦
豆腐とティーバッグと白髪染めと
キャットフードを万引きして店を出たところ
Gメンに捕らえられた
Oh! Gメン Oh! Gメン

じゃあ お嬢さん 住所教えて
あと生徒手帳持ってたりする?
持ってるの 偉いね 一応学校のほうにも 連絡しなきゃ

じゃあ お嬢さん お家の誰か
迎えに来れる人いないかな?
そっかじゃあ お母さんに来てもらいましょうね

それにしても さっきからあなた落ち着いてるわ
普通だったら そんなに涼しい顔でいられないものだけど

犯人は16歳の娘
これで28回目の犯行
コスメグッズを万引きして店を出たところ
Gメンに捕らえられた
Oh! Gメン Oh! Gメン

犯人は心の深い闇を
晴らすべく今日もGメンは行く
たとえどんなに熟練された巧妙な手口も
Gメンは見逃さない
Oh! Gメン Oh! Gメン


10.遺言

作詞:緑川伸一
作曲:緑川伸一

愛する人よ 僕はあなたを愛していたんです
あなたは今どこにいますか? それともいませんか?
あぁ こんな事になるなら 言っておけば良かった

この想いは この国と共に消えるのか
終わりは何かの始まり 消えてたまるもんか

でっかい夢が僕にはあった いや今でもあるさ
あなたは鼻で笑うでしょう でも本当です
あぁ こんな事になるなら やっておけば良かった

この願いは この国と共に消えるのか
終わりは何かの始まり 消えてたまるもんか

もしも僕のこの魂が どんな形であれ残っているなら
愛する人の魂のそばで ずっと一緒にいたいものだ
もしも神様がいるのなら 僕のでっかい夢の一部始終を
全部覚えていて下さい 忘れないでいて下さい

この想いは この国と共に消えるのか
終わりは何かの始まり 消えてたまるもんか
終わりが何かの始まり 絶対消さねえぞ


11.恋に生きる人

作詞:緑川伸一
作曲:緑川伸一

恋に生きる人にはなれない 子供の僕は恋に生きていた
恋が僕の全てだった 今思えばそんな気がする
恋に生きる人にはなれない なりたくもないんだね不思議と
今はそれどころじゃねぇのよ 女の子は大好きだけどね

恋に生きる人を知ってる その人は高校生 背の小さい女の子
とっても可愛い女の子 金髪が似合う十七歳

恋に生きる人にはなれない そもそも男なんてものは
恋に生きる資格なんかない 資格というか権利がないんだ

この高校生と話すとなんだか知らないけど
いい気分になれるのは僕がこの子を好きだからか?
狂わない程度に好きだからか?

恋に生きる人にはなれない 子供の僕は恋に生きていた
恋が僕の全てだった 今思えばそんな気がする

恋に生きる人は綺麗だ なんせ恋にしか生きてないんだから
恋に生きる人にはなれない 恋に生きる人にはなれない


12.上京十年目 神にすがる

作詞:緑川伸一
作曲:緑川伸一

どうして俺は ここにいるんだろう
一日中 電話の前 雑居ビルの3階

田舎の家族 元気でいるかな
今の俺の姿を 見たら泣くだろうな

知らない人達に 電話をかけまくる
「もしもし母さん? 俺だよ俺 実はさぁ…」

罪悪感 胸の奥 押し潰して
嘘八百並べ立てるのさ
こんなことするためにわざわざ
東京に出てきたわけじゃないのに

どうして俺は まだ生きてるんだろう
神様は俺のこと 怒ってないのかな

俺みたいな奴は 生きてても仕方ない
周りの人達を 悲しませるだけだもの

残酷なお方です あなたは
早く俺を殺してください
駄目ですか そんな暇ないですか
神様 あなただけは 俺のこと
見捨てないで 見捨てないで

罪悪感 胸の奥 押し潰して
嘘八百並べ立てるのさ
こんなことするためにわざわざ
東京に出てきたわけじゃないのに

残酷なお方です あなたは
早く俺を殺してください
駄目ですか そんな暇ないですか
神様 あなただけは 俺のこと
見捨てないで 見捨てないで


13.昨日

作詞:緑川伸一
作曲:緑川伸一

昨日 俺は夜の海へと車飛ばした
独りになりたかった

昨日 俺は千葉の女に海で誘われ
そのままホテルに行った

俺の隣にはいつも 女の匂いがしてる
毎日違う女が近づいてきやがる

※俺はいつまでこんなこと続けて行くんだろう
花に 草に 生まれたかった
愚かな人類よ 己の欲望の炎で自滅すればいい※

俺の身体を貪る 女の顔を見てると
悲しくて悲しすぎて とてもやりきれない

だけど俺は女たちが仕掛ける誘惑の
言葉 視線 無視なんかできない
俺にはそんな度胸 生まれつき無いよ
最低だ 地獄だ もういやだ

(※くり返し)

滅亡すればいいんだ

今日も俺はキューバの女と酒を飲んでる
この後 女の家に行く


14.顔2005

作詞:緑川伸一
作曲:緑川伸一

変わりたい どうして私は こんな顔なんだろう
ママに全然 似てないんだもん 悲しい
好きな人は 私のことなんか 見向きもしないし
友達には みんな彼氏がいる 悲しい

アイドルみたいに チヤホヤされたい
鏡を見てると 涙が いつも溢れ出る

明日こそは ママに打ち明けよう
私 整形手術がしたいの
私もう こんな顔 嫌なの
恋がしたい 恋がしたい 恋がしたいの

ママが言うことだって 私も理解しているわ
だけど ママは綺麗だから 絶対わからないわ

女になりたい 男を感じたい
もう耐えられない 助けて ねぇ お願いママ

パパには まだ 言わないでおいてね
明日 私が自分で言うから
そんなに悲しい顔しないで
ママって泣き顔も綺麗だよね

それに比べて 私の顔は…
いや もう言わない もう言わないわ
私もママに負けない程の
恋がしたい 恋がしたい 恋をしてやる

パパには まだ 言わないでおいてね
明日 私が自分で言うから
そんなに悲しい顔しないで
ママって泣き顔も綺麗だよね

それに比べて 私の顔は…
いや もう言わない もう言わないわ
私もママに負けない程の
恋がしたい 恋がしたい 恋をしてやる


15.私には星が見える

作詞:緑川伸一
作曲:緑川伸一

私には星が見える 一番輝く星が
私には星が見える 大好きなあなたの星
毎日あなたを見てる 淋しくなんかない
あなたは私を見てる? ほら 髪切ったんだ

私には星が見える 一番輝く星が
私には星が見える 大好きなあなたの星
ずっとあなたは私の旦那様だからね
浮気なんかしてないもん 子供欲しかったなぁ
私には星が見える 私もそっちに行きたい
でもあなたに怒られちゃうから まだ私はここにいよう
私には星が見える


16.真っ赤な太陽

作詞:緑川伸一
作曲:緑川伸一

さあ これから僕は自慢話をするよ
そう あの娘と僕は海に出かけたんだよ

車は走る 僕は助手席 夢にまで見た裸のヴィーナス…

真っ赤な太陽 プニプニの身体
サラサラの砂の上で僕らは
カラダを重ねた 誰もいないから
ダラダラ流れる汗が気持ち良い な

静かな波だ なんて鳥だろ?肩にもたれるエロエロヴィーナス

真っ赤な太陽 プニプニの身体
サラサラの砂の上で僕らは
カラダを重ねた またまた重ねた
ギュッて抱きしめた 生きてて良かった

真っ赤な太陽 プニプニの身体
サラサラの砂の上で僕らは
カラダを重ねた またまたまた重ねた
ギュッて抱きしめた 生きてて良かった

…なぁどうだい?
これが僕らの夏の思い出
そう 確かに僕ら海に出かけたんだよ