少女プラシーボ

メレンゲ 少女プラシーボ歌詞
1.輝く蛍の輪

作詞:クボケンジ
作曲:クボケンジ

夏草が揺れて 雨は上がった午後 誰もいない道 咲いてる花
後ろめたくなって 逃げ出そうとした
何もしてないのに なんでなんだろう

思い出は両手に持てるだけ持っていって
足りない未来のかさぶたにする
悲しいわけじゃない時に出る涙 こらえたのはたぶん 心のどこか

本気で笑ったり 泣いたりするのが
おかしな事だと 思ってるんだろ…

消えないように 消えないように
ボクらは 今 遊ぶ!!
手の鳴る方 手の鳴る方
宇宙の瞬きでキラッ!!

気がついたらまた 同じ場所に立ってた…
イケないことかな… ここにいたいよ
飛んだり 跳ねたり 結んだり 開いたり
流れ星 探したり キミはなんて言うかな

どぶ川に捨てて走って逃げた事 誰にも言えずに黙ってた事

知らない間に 知らない間に
ボクらは 手を離す
幻でも、でも忘れない!
嘘でも「じゃあ またね」

消えないように 消えないように
ボクらは 今 遊ぶ!!
手の鳴る方 手の鳴る方
宇宙の瞬きでキラッ!!


2.燃えないゴミ

作詞:クボケンジ
作曲:クボケンジ

かたまって歩く学生と まだ冷たい四月の風
塗りかえたての夕暮れにまるめこまれ 弱気になる

ひさしぶりの街についた ずいぶんと何か落としたなぁ
乗り換えキミの駅近く バッタリ逢ってみたくなる

笑われそうな魔法 一人呟く適当な呪文
バカだなとにやけた後に 涙がこぼれてきたよ

君に今 覗かれてみたいな
燃えないゴミへと弾かれてさまよう ココロ

ハズレで手に入れた旅は 月のほうにはみだした道
ハリボテの見せかけだから 横からは見ないで欲しい

改札で待つ人 目が合いそうで でも合わなくて
普通の風景に何か名前をつけたくなった

すぐには 思いつかないけど
悲しい名前じゃなくていいと思った
君に今 覗かれてみたいな
燃えないゴミへと弾かれてさまよう ココロ


3.声

作詞:クボケンジ
作曲:クボケンジ

サヨナラ もう会えないなぁ 忘れてあげるよ
描きかけのキミの絵は ばれないところに埋めてよ…ほら…

変身用の七つセット 空は飛べないけど
隠れて身に付ける ひとけもない冬の空

そっと夕暮れが幻に変える頃
ボクが席を立つ…瞬間に解ける魔法

そこら中にキミと踏んで 散らかったカケラ
慌てて両手で かき集めて
優しいだけを伝える 優しかった言葉
使えないモノなら オレにくれよ

水たまりに浮かぶ星 踏みつけて消えた
逆さまの向こうは 違う世界があるのかい?

平べったい石を選んで 向こう岸に投げた
3回跳ねて 沈んだ想い
赤くなった空のせいで 赤い糸が消えた
ありえない唄で普通に泣いたよ

サヨナラ もう会えないなぁ また思い出した
こっそりと忍び込んで キミの名前を呼んでみる

ハロー 跳ね返る声

ハロー…

そこら中にキミと踏んで 散らかったカケラ
慌てて両手で かき集めた
切ないだけを伝える 短かかった言葉
使えないモノなら オレにくれよ

サヨナラ もう会えないなぁ…


4.春雨の午後

作詞:クボケンジ
作曲:クボケンジ

通り雨を待つ隠れ家は ここにあるものがすべて
ボクらは何も知らされてないよ
だからキミの手をギュっとつなぐ

暗闇の中平泳ぎ 探し続けてた浮き輪
キミに釣り上げられてわかった
ひざ下くらいの浅瀬

窓の外は冬の残り香とうす紫色の景色
言葉もなく思い込みだけだ
間違ってたって ただそれだけで

少しだけ 優しくなる
普通の午後
雨は上がって庭先は
風に舞う枯れ葉の音

窓の外は冬の残り香となまぬるい陽射しが遊んでる
春雨だったの?ってキミが聞くから
間違ってたって ただそれだけで

少しだけ 可愛く思う
春雨の午後
雨は上がって庭先は
風に舞う枯れ葉の音

指切りだけで 変われると思う
変われるような 気がしたよ
春雨の午後 キミと見ている
風に舞う枯れ葉の音


5.カッシーニ

作詞:クボケンジ
作曲:クボケンジ

走って帰る 帰り道 季節を持たない雨がちょっとウザいなぁ
いつからだっけなぁ こんなふうに 寄り道せずに帰るようになったのは

一つ飛ばしでもすぐ上手くつながる日々
ボクは何やってるんだろう ただ近いだけの近道で今日も

平気だよって 平気だよって でもホントは恐いんだろう
笑わせなきゃ 笑わせなきゃ ここにいちゃいけなくなった
ボクの姿は誰にも見せられない

走って帰る 帰り道
何をすればいいのかなぁ…ボクにできる事かなぁ?

庭のどこかに埋めて 宝探ししたよ
大事にしてたのになぁ…ふざけてるうちに無くしちゃった地図

平気だよって 歪むギター なんか言い訳みたいだな
ここから先は あなたにも見せられない
キミが笑う ただそれだけで ほらまた逃げたくなった
ホントの事いうと キミにちょっと分かって欲しい

でもあともう一つ先の電柱まで走るよ あともう一つ…

だけどあともう一つ…だけどあともう一つ…


6.ユキノミチ

作詞:クボケンジ
作曲:クボケンジ

雪の降る道に長い影がのびる
言葉につまって ボクは 目をそらす
ボクらはサヨナラをするところです

雪の降る道は足跡が残って
ひとつひとつから 枯れない花が咲いた
キミがなんか… キミがなんか…
大人みたいなんです

ボクらは…… ボクらは…… 今は
できるだけ…… できるだけ……
思い出してみる……

恥ずかしいやりとりに 切なさが加速して飛び散る
口にしたら 取り消せないぞ
どうしよう もうすぐ サヨナラだ……

時計の速さに キミは泣き出した
止められないけど 息を止めてみたよ

ココロの奥の奥の方
できるだけ…… できるだけ……
思い出してみる……

右手にある左手は一度だけギュッとなり離すの
やはりキミは子供みたいだ……
雪は積もる 足跡も見えないな

恥ずかしいやりとりに 切なさが加速して飛び散る
すぐ会えたりするんだろうか……
キミもたぶん 同じかなぁ……同じかなぁ…