上州子守唄

一文字辰也 上州子守唄歌詞
1.上州子守唄

作詞:木下龍太郎
作曲:岡千秋

赤城下ろしの 空っ風
やくざ渡世にゃ なお沁みる
罪も恨みも ない人を
斬らにゃ通れぬ 上州路
男 板割 浅太郎
泣かぬつもりが 男泣き

(セリフ)親分 叔父貴、三室の勘助は私が斬って参りやした。
叔父貴殺しのその罪と忘れ形見の勘坊は
私が生涯 背中に背負って参りやす。
泣くんじゃあねぇ 勘坊。
男が泣いちゃあ 赤城の鴉に笑われらぁ…。

同じ血を引く 命より
義理が重たい 渡世とは
瞼閉じれば その裏に
またも叔父貴の 顔が浮く
叶うものなら 盃を
水で洗って 返したい

親の仇と 知りもせず
愚図る坊主の あどけなさ
縞の合羽を ねんねこに
長脇差を持つ手に 犬張子
やせた赤城の 三日月に
歌う上州 子守唄


2.夫婦坂道

作詞:木下龍太郎
作曲:岡千秋

俺でいいかと お前に訊けば
貴方だからと うなずいた
狭い部屋でも 大きく見えた
何もなかった 振り出しは
夫婦坂道 夫婦坂道
腕を引いたり 引かれたり

思い通りに ならない夜は
荒れて何度も 八つ当り
工面上手な お前の酒に
酔ってやる気が また起きた
夫婦坂道 夫婦坂道
共に泣いたり 笑ったり

夢に賭けてる 貴方に賭けて
従いてここまで 来たと言う
やはりこの目に 狂いはないと
いつかお前に 言わせたい
夫婦坂道 夫婦坂道
背中押したり 押されたり