傘をささない君のために

中島卓偉 傘をささない君のために歌詞
1.誰かの声

作詞:中島卓偉
作曲:中島卓偉

「東京の夕暮れが こんなにも美しい」
帰り道を急ぐ 人ごみに立って

いつしか気づいてた 息を凝らして
変わりばえのしない日々 生きるのさ

「大人になることが こんなにもせつない」
愛おしいあなたの 胸に抱かれても

遠くで声がする 記憶たどって
二度とは戻れない日々 想うのさ
今日もまた

悲しいこと 許しがたいこと
決して受け入れられないすべてのこと
いつしか孤独も チカラに変えて かなわぬ夢をみる

「東京の夕暮れが こんなにも美しい」
帰る場所知らない あなたも僕も

いつしか気づいてた きっと誰もが
見つけることのできない答え

「大人になることが こんなにもせつない」
愛おしいあなたが 悲しまぬように

僕にも出来るかな あなたさえいれば
二度とは訪れない時を 抱きしめて
今日もまた
生きるのさ


2.雪に願いを


3.月さえ眠る夜に

作詞:中島卓偉・鈴木祥子
作曲:タカハシアキラ

ためらわず話してよ きっと楽になれるから
ひと晩中かかっても 僕は君のそばにいる

タクシーも見あたらない 眠りにつく日曜日
割れた氷蹴飛ばして 僕は君をふりかえる。

いつから無理してまで笑う癖がついたの?
壊れそうな痛みだけをしまい込んで

月さえ眠る夜と君の笑顔
そして言葉はもうくたびれて帰る場所をなくしている
明日が近づいても 黙ったままでも
君のことわかってあげたいんだよ

夜明けまで開いてるカフェ 幸せそうな人たちは
どんな暮らししているのか 僕は黙って考える

人間関係なんて面倒くさいものさ
傷つくのは君がいつも素直だから

月さえ眠る夜とふたりの涙
潤んだ目で見たらビルの明かりが まるでルビーみたいだよ
動き始めた街に 取り残されても
この部屋にふたりで帰ればいい

月さえ眠る夜に
月さえ眠る夜に…


4.メッセージ

作詞:中島卓偉・鈴木祥子
作曲:中島卓偉

乗り遅れた君はあと3秒早かったらと
朝から息切らし見送ったプラットホーム
今日が何曜日かもわからない日常では
ほどけた靴ひもに気付く暇もない

言い訳ばかりだと
言われた事が回ってる
打ち明けたつもりが独り言のように

あの日と同じ風のメロディー
口ずさむ君は
それぞれ違った道の上で
どんな空見てる?
あの日と同じ風のメロディー
口ずさむ君に
言えないことが増えていくよ
時が経つほどに

心揺さぶられるものが
減ったって嘆いてる
忙しいふりして探すこともせず
外に出ればもう夜 そんな日々の繰り返し
家路を急ぐ群れ 君もその中へ

べたついた手すりにつかまり
ふと窓を見たら
このままじゃ駄目だと顔に書いてあった

あの日と同じ風のメロディー
口ずさむ君も
時には涙こぼれ落ちる
そんな日もあるさ
あの日と同じ風のメロディー
口ずさむ君の
忘れてしまった空の青さ
探しに行くのさ

「大したことのない自分」を
抱きしめられたら
忘れてしまった空の青さ
きっと見つかるさ
あの日と同じ風のメロディー
口ずさみながら
忘れてしまった空の青さ
探しに行くのさ
探しに行くのさ


5.BLACK HOLE

作詞:中島卓偉
作曲:中島卓偉

※ここは何処? 俺は誰? 何やってんだろう?
夢もない 希望もない あれ? ブラックホール?
ここは何処? 俺は誰? 何テンパってんだろう?
資格もない 権利もない 何頑張ってんだろう?※

He said 続けなよ お前ならきっと出来るよ
頑張りなよ きっと叶うはずだよ
She said 優しいのよね 気さくで懐の深い
情に厚い 真面目な人なのよね

(※くり返し)

He said 間違いない やっといて損はない
出来るにこした事ない 持ってりゃ 馬鹿にされない
She said 度胸があって 媚びなくて 意志が強くて
夢を持ってて マジついて行きたくて

お前、変わったよなって 俺を知る奴は言う
「そんな頑張っちゃってどうすんの?」

流されて はじかれて 西へ東へ
混み合った ATM 急かされて
飛ばされて 笑われて 北へ南へ
耳障り BGM コーヒーカップ握り潰す
俺は誰? 何やってんだろう?
夢もない 希望もない やべぇブラックホール?
ここは何処? 俺も何処? 何苛立ってんだろう?
そういや俺 報われず 何頑張ってんだろう?


6.雨が降る

作詞:鈴木祥子
作曲:中島卓偉

あなたは独り雨に濡れて
部屋のドアを叩いて
僕はその手を握りしめて
頬に押し当てる。

もう自分を責めないで、
誰のせいでもないと解って
どんな言葉で傷つけてもいいよ。

行かないで、ここでふたりで暮らそう、
あなたを幸せにするよ、
泣かないで、すべて洗い流すように
僕の中に雨が降る。

少女のころに好きだったと
いつか言ってた歌が
古い映画の場面のように
ふいによみがえる。

もう帰れる場所はない、
捻れたフィルム巻き戻すように
どんな罪でも 嘘をついてもいいよ。

このままで、ここでふたり暮らしても
あなたは幸せじゃない、と
泣かないで、すべて洗い流すように
僕の中に雨が降る。

行かないで、ここで 僕とはじめよう、
あなたは哀しい目をして、
泣かないで、ここでふたり暮らしても、
あなたは幸せじゃない、と
このままで、すべて洗い流すように
僕の中に雨が降る。


7.傘をささない君のために

作詞:中島卓偉
作曲:中島卓偉

君は「大丈夫だから」と言う
「ひとりで平気だから」と言う
苦しくとも 悲しくとも
どうして心を閉ざすのか 何故話してくれないのか
教えてほしい 聞かせてほしい

たったひとり傘もささずに
君は行き先も告げずに何処へ帰ろうとしてるの?
誰とも目を合わせなくなってしまった
本当の理由があるだろう?
ごまかさないで

言いたいことも言わず堪えて
まわりに合わせてばかりで
顔で笑い 心で泣き
助けを叫ぶのに疲れ 愛する事から遠ざかる
そんな日々を暮らさないで

たったひとり傘もささずに
冷えきった長い髪をつたう雨は君の涙なの?
誰にも寄りかからずに生きて行けるほど
君も僕も強くはないさ
気付いてほしい そして 微笑ってほしい いつか…

たったひとり傘もささずに
君は行き先も告げずに何処へ帰ろうとしてるの?
たったひとり傘もささずに
ずぶ濡れになった強がりを誰も責めはしないから
いつしか傘をささない君の心に降り続けてる
雨がやみますように 雨が上がりますように…


8.イミテイション・ボーイ

作詞:加藤ひさし
作曲:中島卓偉

ああ いつだって キミの視線 ボクをとおり越して行く
ほかの誰か 探してる たくらみは見えすいてる

切ないよ いつだって ボクは 誰かの 身替わり
なのに 今日も キミのために ひきつり笑顔をつくるボク

悲しき イミテイション・ボーイ
ホントのボクが わかるのかい??
哀れな イミテイション・トーイ
あぁ 都合のいい オモチャのよう

ああ いつの日か キミの事 ひとりじめしてみたい
頬をつたう 涙さえ ひと粒も渡さない

本気で恋してんのに まるで ボクはアクセサリー
気まぐれに 着け変えられ いつしかどこかに棄てられる

悲しき イミテイション・ボーイ
ホントのボクが 見えるかい??

哀れな イミテイション・トーイ
あぁ 都合のいい オモチャなのかい??

悲しき イミテイション・ボーイ
ホントのボクを 見てくれよ
哀れな イミテイション・トーイ
ボクはキミの オモチャじゃない


9.僕に絶えず呼びかける

作詞:鈴木祥子・中島卓偉
作曲:Gajin

それは子守歌のように 語りかけてくれてた
胸のなかで鳴りつづけては 僕のドアをノックして
夢という名の旅がいま始まろうとしてる

どんな明日がくるのかなんて何も知らないから
教えられた”将来”から自由になるために

気づいたよ、疑うよりここに在るすべてを信じること
現実はその先にある嵐の中から
僕に絶えず呼びかける。

帰る場所などいらないと 今は強がっても
定められたルールよりも 失敗という財産を
いつも抱いて進みたい 歩みは遅くとも

ガラス窓には幼い顔が今は映ってても
始まりという発車のベルが心に響いてく

気づいたよ、自分以外の、ほかの誰にもなれはしないこと
現実はその先にある嵐の中から
僕に絶えず呼びかける

気づいたよ、世界の中で今 僕がただひとつできること
揺れながら、傷つきながら、見失いながら
歌いつづけていくだけ。


10.「ヒキガネ」

作詞:片寄明人
作曲:中島卓偉

愛情の手網(たづな)を こんなにも たやすく
君に盗まれて 悔しいから
他の誰か抱いて 揺れながら もがく 頭の片隅で後悔

手なずけられない 欲望が暴れだす 君に関する妄想だらけ
癖になるくらいに 壊してあげたい 滅茶苦茶になる覚悟して

優越感など捨てなさいと ささやいて ささやいて
優越感など もういらない 体から崩される

右手の中指 記憶が濡れてる 快楽を切り裂いた稲妻
好きなら好きだと なんだったら嫌だと その唇で教えてよ

憂鬱になるほど好きなんだ 止められない 止められない
憂鬱になるほど好きなんだ 爪先が反り返る

言い訳ならそこらじゅうに 何通りも転がってる
どれでも好きなものつかんで その理性に引けよ ヒキガネ

夕べ見た夢と現実が 怖いくらい似てるから
僕は君の目を見つめる 懐かしく恐ろしい

優越感などもういらない 体からこぼれてる
優越感になれるほど好きだよ ひざまずく Ooh〜君だけに


11.愛しい人よ

作詞:水政創史郎・中島卓偉
作曲:中島卓偉・佐藤佳幸

ひとり君が泣いてた夜を 知らないで目覚めた僕は
my love my love 戸惑いを隠せず
君は透き通る夜空見上げ 流れ星を探していた
my girl my girl 幼い奇跡信じて

このままで このままで 光に閉ざされた夜
僕たちは 迷子のように 抱き合っていた

いつか君は話してくれたね 光は星の記憶だと
my love my love つぶやいたあの夜
そっと後ろから抱きしめてた それしか出来なかった僕に
my girl my girl 震えたまま振り返る

そのままで そのままで もしも願い叶うなら
その人に 光の粒で そっと囁いて

空に沈む星屑 二人夜を見上げて 帰り道をなくしてた

何もない 何もない 世界の果てで二人は
愛し合う その痛みさえ 知らないままで 愛しい人よ


12.'Cause I MISS YOU


13.ビルボードで鳴くカナリア(GOTA Re-mix)

作詞:水政創史郎・中島卓偉
作曲:Gajin

夜が終わる前 地下鉄に潜る 誰にも告げず 二人街を出る
階段の途中 居場所をなくして しゃがみ込む子供たち

膝を抱え 眠るのを忘れ
透き通った 眼差しを伏せる 泳ぎ疲れた魚のように

※世界では星が消えて 楽園の果てへ急ぐ
夢みるように はしゃぎすぎた 夜を超えて
朽ち果てたガラス細工 ビルボードで鳴くカナリア
どこへ行こうと 陽射しは痛く 狂った季節も 悪くないさ※

電車はもっと 深い夜の方へ まるで逆さまに 滑り始めてる
錆びつくレールの 上で少しだけ 震えて闇の中へ

胸に刺さる 柔らかな棘を
ためらうように 君は見せつける 砂で汚れた天使のように

ココロさえカラダ超えて 闇の中吸い込まれる
目覚めるのも 停まることも 忘れたまま
今日はきっと悲しいほど 何度でも愛し合える
どこへ行こうと 陽射しは痛く 時を削る

予言者のゲームは 終わりを告げず
スピードに酔いしれて 箱舟は進む

(※くり返し)