全曲集~夢見る夢子~

中条きよし 全曲集~夢見る夢子~歌詞
1.夢見る夢子

作詞:荒木とよひさ
作曲:キダ・タロー

不幸が似合う いい女はね
だまされ上手で お別れ上手
男運(うん)が悪いと 寝たふりしても
三ケ月(みつき)もたてば また恋をする
この指とまれ 坊やよとまれ
トンボも蝶々も あの人も
夢見る夢子と 言われても
惚れた数だけ 綺麗になるから

涙が似合う いい女はね
ほだされ上手で くどかれ上手
心開けば 身体(からだ)も開き
爪の先まで 尽くしてしまう
この手で泳げ 坊やよ泳げ
めだかも金魚も あの人も
夢見る夢子と 言われても
惚れた数だけ 綺麗になるから

男運が悪いと 寝たふりしても
三ケ月もたてば また恋をする
この指とまれ 坊やよとまれ
トンボも蝶々も あの人も
夢見る夢子と 言われても
惚れた数だけ 綺麗になるから


2.迷子の男たち

作詞:秋浩二
作曲:秋浩二

誰もこの世に生まれたからには
いつでも幸せ求めて生きてる
変わりつづける時代(とき)の中で
未来(あす)をさがして男たちが
ふらりふらふら夜の街
とろりとろとろ酒を飲む
過去(むかし)は良かったと思い出を語る
迷子の迷子の男たち

そうさ前なら人の心には
やさしくいたわる言葉があったよ
甘い時代を引きずって
蜜を探して男たちが
ふらりふらふら夜の街
ほろりほろほろ酒を飲む
泣いて笑って寂(さび)しさ分け合う
迷子の迷子の男たち

変わりつづける時代の中で
未来をさがして男たちが
ふらりふらふら夜の街
とろりとろとろ酒を飲む
見果てぬ夢をこよなく信じる
迷子の迷子の男たち


3.抱擁の切れ間


4.どうぞ不幸に


5.黄昏のビギン


6.空に星があるように


7.夢少年

作詞:内舘牧子
作曲:鈴木淳

遠い昔の春 校舎の窓
どんなことも叶うと 夢を見ていた
けれども北風 闇と裏切り
刃をあびても 俺は笑うさ
淡雪 麦踏み 鶯 芝草 たんぽぽ 草笛
夢少年

心こわれた日は 父と母の
あの声を思い出して 一人語る
愛された記憶が 明日を運ぶ
生きてる限り 歩くだけさ
ほおづき 風鈴 野苺 はまなす パラソル 七夕
夢少年

確かな光に 顔をあげて
生きてる限り 歩くだけさ
露草 オニヤンマ 夕立 笹舟 からたち 十五夜
夢少年


8.この曲が終るまで


9.ふたつの横顔


10.うすなさけ

作詞:なかにし礼
作曲:平尾昌晃

浮気じゃいやよ本気で惚れて
私にはいつだって恋は命がけ
遊びじゃないと口では言って
今日もまた来ない人あなた うすなさけ
新しいパジャマを買いましたあなたのために
それほどに バカな私あなたを 信じてた

知ってるはずよ私のことは
振られても あきらめの悪い女だと
いい人ほかにみつけてくれと
やさしげに言える人あなた うすなさけ
編みかけのセーター 今すぐにほどけと言うの
それなのにバカな私 あなたを 憎めない

お前を俺は 不幸にすると しおらしく言える人あなた うすなさけ
バーボンが好きだと言ったから買って来ました
それほどに バカな私あなたを 愛してる


11.理由

作詞:山口洋子
作曲:平尾昌晃

あのひとと別れた理由は何んでもないの
夜明けに帰って来た彼の
背広についてた口紅が
許せなかっただけのこと
マージャンしてたと言いわけも
投げ出すように冷たくて
熱いコーヒーいれながら
もうおしまいねと泣きました

あのひとと別れた理由は何んでもないの
夜中にかかって来た電話
あのひと出してと親しげな
若い女の笑い声
誰よと責めても答えない
煙草輪にする横顔に
男ごころを見たようで
もうこれきりねと泣きました

あのひとと別れた理由は何んでもないの
お休みぐらいは家にいて
ふたりでゆっくりしましょうと
甘い約束したあとで
仕事があるよと新しい
ネクタイしめて行く背中
ドアにもたれて見送って
もう今日かぎりと泣きました


12.うそ

作詞:山口洋子
作曲:平尾昌晃

折れた煙草の 吸いがらで
あなたの嘘が わかるのよ
誰かいい女 出来たのね 出来たのね
あー 半年あまりの 恋なのに
あー エプロン姿が よく似合う
爪もそめずに いてくれと
女があとから 泣けるよな
哀しい嘘の つける人

あなた残した わるいくせ
夜中に電話 かけるくせ
鍵をかけずに ねむるくせ ねむるくせ
あー 一緒になる気も ないくせに
あー 花嫁衣装は どうするの
僕は着物が 好きだよと
あついくちづけ くれながら
冷たい嘘の つける人

あー あんまり飲んでは いけないよ
あー 帰りの車も 気をつけて
ひとりの身体じゃ ないなんて
女がほろりと くるような
やさしいうその うまい人