フォーク・ソング~歌姫抒情歌

中森明菜 フォーク・ソング~歌姫抒情歌歌詞
1.私は泣いています

作詞:りりィ
作曲:りりィ

私は泣いています ベッドの上で
私は泣いています ベッドの上で
あなたに逢えて 幸せだった
昼も夜も帰らない
あなたがいたから どんなことでも
なりふりかまわず 歩いてきたの

私は泣いています ベッドの上で
私は泣いています ベッドの上で
あなたにとって 愛のくらしは
とても厭なことばかり
あなたに云われて 気付いたことも
そんなところは 直してみます

私は泣いています ベッドの上で
私は泣いています ベッドの上で
あなたは云うの もう終りだと
まさかそれは 嘘でしょう
あなたの言葉が 私のまわりで
嵐のように 渦まいているの

私は泣いています ベッドの上で
私は泣いています ベッドの上で
あなたの幸せ 願っているわ
私だけは いつまでも
あなたの幸せ 願っているわ
私だけは いつまでも


2.「いちご白書」をもう一度

作詞:荒井由実
作曲:荒井由実

いつか君と行った 映画がまた来る
授業を抜け出して 二人で出かけた
哀しい場面では 涙ぐんでた
素直な横顔が 今も恋しい
雨に破れかけた 街頭のポスターに
過ぎ去った昔が 鮮かによみがえる
君もみるだろうか 「いちご白書」を
二人だけのメモリィー どこかでもう一度

僕は無精ヒゲと 髪をのばして
学生集会へも 時々出かけた
就職が決って 髪を切ってきた時
もう若くないさと 君に云い訳したね
君もみるだろうか 「いちご白書」を
二人だけのメモリィー どこかでもう一度

二人だけのメモリィー どこかでもう一度


3.雨の物語

作詞:伊勢正三
作曲:伊勢正三

化粧する君の その背中がとても
小さく見えて しかたないから
僕はまだ君を 愛しているんだろう
そんなことふと思いながら
窓の外は雨 雨が降ってる
物語の終りに
こんな雨の日 似合いすぎてる

誰もが物語 その1ページには
胸はずませて 入ってゆく
僕の部屋のドアに 書かれていたはずさ
“とても悲しい物語”だと
窓の外は雨 あの日と同じ
肩を濡らした君が
ドアのむこうに立っていたのは

窓の外は雨 雨が降ってる
いく筋もの雨が
君の心のくもりガラスに


4.さよならをするために

作詞:石坂浩二
作曲:坂田晃一

過ぎた日の 微笑みを
みんな 君にあげる
ゆうべ 枯れてた花が
今は 咲いているよ
過ぎた日の 悲しみも
みんな 君にあげる
あの日 知らない人が
今は そばに眠る

温かな 昼下がり
通りすぎる 雨に
濡れることを 夢に見るよ
風に吹かれて 胸に残る思い出と
さよならを するために

昇る 朝陽のように
今は 君と歩く
白い 扉をしめて
やさしい 夜を招き
今のあなたに きっと
判るはずは ないの
風に残した 過去の
さめた 愛の言葉

温かな 昼下がり
通りすぎる 雨に
濡れることを 夢に見るよ
風に吹かれて 胸に残る思い出と
さよならを するために


5.想い出まくら

作詞:小坂恭子
作曲:小坂恭子

こんな日は あの人の まねをして
けむたそうな 顔をして 煙草をすうワ
そういえば いたずらに 煙草をすうと
やめろよと 取りあげて くれたっけ

ねエあなた ここに来て
楽しかった ことなんか
話してよ 話してよ

こんな日は あの人の 小さな癖も
ひとつずつ ひとつずつ 思い出しそう

こんな日は 少しずつ お酒をのんで
あの人が 好きだった 詩をうたうワ
ゆらゆらと 酔ったら うでに抱かれて
髪なんか なでられて 眠りたい

ねエあなた ここに来て
楽しかった ことなんか
話してよ 話してよ

こんな日は あの人の 想い出まくら
眠りましょ 眠りましょ 今夜も一人

ねエあなた ここに来て
楽しかった ことなんか
話してよ 話してよ

こんな日は あの人の 想い出まくら
眠るのが 眠るのが いいでしょう
眠るのが 眠るのが いいでしょう


6.22才の別れ

作詞:伊勢正三
作曲:伊勢正三

あなたに さようならって
言えるのは 今日だけ
明日になって またあなたの
暖い手に触れたら きっと
言えなくなってしまう そんな気がして
私には 鏡に映った
あなたの姿を 見つけられずに
私の目の前にあった
幸せにすがりついてしまった

私の誕生日に
22本のローソクをたて
ひとつひとつが みんな君の
人生だねって言って 17本目からは
いっしょに火をつけたのが 昨日のことのように
今はただ5年も月日が
永すぎた春といえるだけです
あなたの知らないところへ
嫁いで行く私にとって

ひとつだけこんな私の
わがまま聞いてくれるなら
あなたは あなたのままで
変わらずにいて下さい
そのままで…………


7.冬が来る前に

作詞:後藤悦治郎
作曲:浦野直

坂の細い道を 夏の雨にうたれ
言葉さがし続けて 別れたふたり
小麦色に灼けた 肌は色もあせて
黄昏わたし一人 海を見るの
冬が来る前に もう一度あの人と
めぐり逢いたい
冬が来る前に もう一度あの人と
めぐり逢いたい

秋の風が吹いて 街はコスモス色
あなたからの便り 風に聞くの
落ち葉積もる道は 夏の想い出道
今日もわたし一人 バスを待つの
冬が来る前に もう一度あの人と
めぐり逢いたい
冬が来る前に もう一度あの人と
めぐり逢いたい


8.無縁坂

作詞:さだまさし
作曲:さだまさし

母はまだ若い頃 僕の手をひいて
この坂を登るたび
いつもため息をついた
ため息つけば それで済む
後ろだけは見ちゃだめと
笑ってた白い手は
とてもやわらかだった
運がいいとか 悪いとか
人は時々 口にするけど
そういうことって 確かにあると
あなたをみてて そう思う
忍ぶ 不忍(しのばず) 無縁坂
かみしめるような
ささやかな僕の 母の人生

いつかしら僕よりも
母は小さくなった
知らぬまに白い手は
とても小さくなった
母はすべてを 暦に刻んで
流して来たんだろう
悲しさや苦しさは
きっとあったはずなのに
運がいいとか 悪いとか
人は時々 口にするけど
めぐる暦は 季節の中で
漂いながら 過ぎてゆく
忍ぶ 不忍(しのばず) 無縁坂
かみしめるような
ささやかな僕の 母の人生


9.時には母のない子のように

作詞:寺山修司
作曲:田中未知

時には母のない子のように
だまって海を見つめていたい
時には母のない子のように
ひとりで旅に出てみたい
だけど心はすぐかわる
母のない子になったなら
だれにも愛を話せない

時には母のない子のように
長い手紙を書いてみたい
時には母のない子のように
大きな声で叫んでみたい
だけど心はすぐかわる
母のない子になったなら
だれにも愛を話せない


10.わかって下さい

作詞:因幡晃
作曲:因幡晃

貴方の愛した人の名前は
あの夏の日と共に 忘れたでしょう
いつも言われた 二人の影には愛がみえると

忘れたつもりでも 思い出すのね
町で貴方に似た人を 見かけると
ふりむいてしまう 悲しいけれど そこには愛はみえない

これから淋しい秋です ときおり手紙を書きます
涙で文字がにじんでいたなら わかって下さい

私の二十才(はたち)のお祝いにくれた
金の指輪は今も光っています
二人でそろえた 黄色いティーカップ 今もあるかしら

これから淋しい秋です ときおり手紙を書きます
涙で文字がにじんでいたなら わかって下さい

涙で文字がにじんでいたなら わかって下さい


11.恋

作詞:松山千春
作曲:松山千春

愛することに疲れたみたい 嫌いになったわけじゃない
部屋の灯はつけてゆくわ カギはいつものゲタ箱の中

きっと貴方はいつものことと 笑いとばすにちがいない
だけど今度は本気みたい 貴方の顔もちらつかないわ

男はいつも 待たせるだけで
女はいつも 待ちくたびれて

それでもいいと なぐさめていた
それでも恋は恋

多分貴方はいつもの店で 酒を飲んでくだをまいて
洗濯物は机の上に 短かい手紙そえておくわ

今度生まれてくるとしたなら やっぱり女で生れてみたい
だけど二度とヘマはしない 貴方になんかつまづかないわ

男はいつも 待たせるだけで
女はいつも 待ちくたびれて

それでもいいと なぐさめていた
それでも恋は恋

男はいつも 待たせるだけで
女はいつも 待ちくたびれて

それでもいいと なぐさめていた
それでも恋は恋

それでも恋は恋