五木ひろし全曲集2006

五木ひろし 五木ひろし全曲集2006歌詞
1.ふりむけば日本海

作詞:五木寛之
作曲:五木ひろし

北へ急ぐ女(ひと)も 西へむかう男(ひと)も
みんな背中に 夢を ひとつずつしょっている
だけど おれは ひとり
あてもなく 海ぞいの町をゆく
帰りたい 帰りたくない 迷う心で
ふりむけば 日本海
海鳥の歌も きこえない

五勺(ごしゃく)の酒に酔って 故郷(くに)の唄をうたえば
寒い町にも ぽつんと あたたかい灯がともる
なぜに こうまで 意地を
通すのか 時代に背をむけて
信じたい 信じてほしい あの日の愛を
ふりむけば 日本海
如月(きさらぎ)の 白い風が吹く

きっと いつかは あなたに
とどけたい こころの真実を
忘れない 忘れたくない ふたりの夢を
ふりむけば 日本海
さすらいの胸に 陽(ひ)が昇る


2.萩の花郷(さと)

作詞:水木れいじ
作曲:五木ひろし

萩の花の 思い出は
ふるさとの気比の ともしび
たそがれに 心ほのかに
くちずさむ くちずさむ 母のあの童唄

萩の雨に ぬれながら
あの駅で 消えた初恋
逝く秋の 時雨ひととき
呼んでみる 呼んでみる 遠い面影

萩の町よ 潮騒よ
いつの日か ひとり帰ろう
果てしない 夢を夜空に
人生の 人生の旅を また行く


3.由良川慕情

作詞:もず唱平
作曲:五木ひろし

雪の日に 紙漉く女の
背中で泣く 児の重さ
こんな好い児を 忘れたお方
夜道に迷って いるのでしょうか
由良川の 水がゆるんで
どかっと春が 来る前に
坊やの父御 戻りゃんせ
どこの誰やら 戻りゃんせ

里山の茶畑掠め
渡る風 飛ぶつばめ
丹波綾部の 山坂越えて
どこまで旅する 倖せ求め
由良川に 願い托して
笹舟浮かべ 祈るひと
泣くんじゃないよ 我慢しな
どこの誰やら 我慢しな

由良川で 共に遊んだ
乙女の想い 汲みもせず
ふるさと捨てた ばちあたり
どこの誰やら ばちあたり


4.紅い月


5.夢しずく

作詞:松井由利夫
作曲:岡千秋

いのちを刻む 恋もある
さだめに捨てる 夢もある
口には出せない こころの傷み
夜にかくれて 未練に泣いて
ああ ゆれて流れる おんな川

おんなの胸の 灯は
ふりむくたびに 遠ざかる
二人で生きても 哀しいものを
連れにはぐれた ひとりの身には
ああ つらい噂の 夢しずく

まっすぐ行けば つき当たる
後へ戻りゃ 元通り
小さなしあわせ なぜすれちがう
せめて明日は いい日が欲しい
ああ どこへ流れる 迷い川


6.逢いたかったぜ

作詞:石本美由紀
作曲:上原げんと

逢いたかったぜ 三年ぶりに
逢えて嬉しや 呑もうじゃないか
昔なじみの 昔なじみの お前と俺さ
男同志で 酒くみ交す
街の場末の おぉ縄のれん

生まれ故郷の 想い出ばなし
今宵しみじみ 語ろじゃないか
昔なじみの 昔なじみの お前と俺さ
こんどあの娘に 出逢ったならば
無事(まめ)で居るよと おぉ言ってくれ

誰が流すか ギターの唄に
遠い思い出 偲ぼじゃないか
昔なじみの 昔なじみの お前と俺さ
夢が欲しさに 小雨の路地で
泣いたあの日が あぁ懐かしい


7.ふたりで竜馬をやろうじゃないか

堀内孝雄 with 五木ひろし
作詞:荒木とよひさ
作曲:杉本眞人

おまえが花なら 俺は酒
咲くのも男 酔うのも男
たかが昼寝の 夢ん中
失くす物など なんもない
嗚呼 一点の雲もなく
男同士が 惚れたから
今度生れりゃ 百年先の
ふたりで竜馬を やろうじゃないか

おまえが海なら 俺は陸(おか)
東へ西へ 南へ北へ
たかが広げた 風呂敷に
忘れ物など なんもない
嗚呼 満天の星枕
男同士が 眠っても
今度生れりゃ 時代を変える
ふたりで竜馬を やろうじゃないか

嗚呼 一点の雲もなく
男同士が 惚れたから
今度生れりゃ 百年先の
ふたりで竜馬を やろうじゃないか
今度生れりゃ 時代を変える
ふたりで竜馬を やろうじゃないか


8.追憶

作詞:阿久悠
作曲:三木たかし

おもいでは 常に眩しくて
この胸の奥に きらめく
ひたむきな愛を信じ合い
いのちまで賭けた月日よ

あゝ帰らない はるかな遠い日を
あゝ今日もまた 夢見て眠るか
花に似たくちびるに ふれただけの
あの人は 今はいずこ

奪い去る 強い心さえ
あの頃に 持っていたなら
すすり泣く声も聞かないで
めぐり来る季節を迎えた
あゝ狂おしい思いをたぐり寄せ
あゝ過ぎて行く時代を思うか
黒髪の香ぐわしい匂い残し
あのひとは 今はいずこ

あゝ帰らない はるかな遠い日を
あゝ今日もまた 夢見て眠るか
花に似たくちびるに ふれただけの
あの人は 今はいずこ

あゝ今は いずこ
あゝいずこ


9.おまえとふたり

作詞:たかたかし
作曲:木村好夫

わたしは 不幸ぐせ とれない女と
この胸に か細い手をそえて
ああ 泣きじゃくる人
昔のことは 忘れろよ
今のおまえが いればいい
しあわせを しあわせを 今日からふたりで

苦労したんだね やつれた薬指
もう二度と おまえを離さない
ああ 涙をおふき
まぶたを濡らす 泣き癖は
変わっちゃいないね あの頃と
しあわせを しあわせを 今日からふたりで

陽のさす 坂道へ 一度でいいから
目かくしを おまえにしたままで
ああ 連れて行きたいよ
心におなじ 傷をもつ
似た者どうしさ 俺たちは
しあわせを しあわせを 今日からふたりで


10.雪燃えて(紅白バージョン)


11.霧のかもめ唄


12.アカシア挽歌

作詞:荒木とよひさ
作曲:弦哲也

霧の…降る夕暮(よる)も
雨の…降る夜明(あさ)も
心の振り子を ゆらしてるお前

アカシアの花が咲く 北のこの町で
面影いまでも 抱きしめるけど
出来るならあの日まで 時間をもどして

ひとり…着く終着駅(えき)も
ひとり…去る始発駅(えき)も
心の隣りに いつまでもお前

アカシアの花が咲く 北のこの町で
過去(むかし)を探して ふりかえるけど
出来るなら過ぎし日の 季節を返して

いつか…この旅路(たび)も
そして…この茜空(そら)も
心の汽笛に ちぎれゆくお前

アカシアの花が咲く 北のこの町で
思い出遥かに 呼んでみるけど
出来るならこの胸に 灯りをともして


13.再り会い(めぐりあい)


14.越前有情

作詞:絽端久倫
作曲:弦哲也

秘かな想いを 鶺鴒に
託してかいた あの日の便り
ささやく水面に 桜がゆれる
愛の優しさ 教えてくれた
わたしの越前 春の海

二人の夢を 松風に
託して歩いた あの日の小径
燃える緑に 蝶が舞う
愛の強さを 謳ってくれた
わたしの越前 夏の海

あふれる涙を せせらぎに
託してつぶやく あの日のことば
朝倉遺跡に 芒が光る
愛のせつなさ きかせてくれた
わたしの越前 秋の海

心の傷みを 水仙に
託して偲んだ あの日の容姿
福井城址に 淡雪がふる
愛の苦しさ わかってくれた
わたしの越前 冬の海


15.ディゴとはまなす(デュオ・夏川りみ)


16.終着駅

作詞:松本隆
作曲:玉置浩二

月明かり 引き込み線の
枕木をふらふら歩く
行く手には凍った海が
もの言わず 横たわるだけ

くたびれたコート探れば
クシャクシャの写真と 煙草

終着駅 お前を失くせば
人生など空っぽの鞄
終着駅 死ぬ気で来たのに
勇気もない 俺を笑ってよ

贅沢なお前のために
手を出した慣れない株さ
愛なんてただの紙切れ
破けたらもう戻らない

波音にくるまりながら
海沿いの宿で眠ろう

終着駅 違う名を名乗り
明日から生きるのもいいね
終着駅 死んだと思えば
もう何も 怖いものはない

終着駅 違う名を名乗り
明日から生きるのもいいね
終着駅 死んだと思えば
もう何も 怖いものはない

終着駅 お前がいなけりゃ
時刻表もいらない旅だよ
終着駅 夜明けさえ来れば
別な俺の始発駅になる
別な俺の始発駅になる