倍賞千恵子ベストセレクション2007

倍賞千恵子 倍賞千恵子ベストセレクション2007歌詞
1.下町の太陽

作詞:横井弘
作曲:江口浩司

下町の空に かがやく太陽は
よろこびと 悲しみ写す ガラス窓
心のいたむ その朝は
足音しみる 橋の上
あゝ太陽に 呼びかける

下町の恋を 育てた太陽は
縁日に 二人で分けた 丸いあめ
口さえきけず 別れては
祭りの午後の なつかしく
あゝ太陽に 涙ぐむ

下町の屋根を 温(ぬく)める太陽は
貧しくも 笑顔を消さぬ 母の顔
悩みを夢を うちあけて
路地にも幸(さち)の くるように
あゝ太陽と 今日もまた


2.瀬戸の恋唄

作詞:横井弘
作曲:牧野由多可

島のナ 島の娘は
色づくみかん みかんョ
あまい香りに ふれもせず
港はなれる 船を呼ぶョ

四国ナ 四国ぐらしは
お山のお城 お城ョ
雨や嵐は 堪えても
別れ言葉に ひとしずくョ

恋のナ 恋のさだめは
いで湯のけむり けむりョ
熱いこゝろを 寄せたとて
瀬戸の潮風 風に散るョ


3.妹よ

作詞:岩谷時子
作曲:桜井順

髪をとく 髪をとく 鏡の中で
笑ってる 笑ってる 妹の瞳(め)よ
買いたてのセーターに 胸はずませて
歌ってる 歌ってる かわいい妹よ
約束しましょうよ
夢をすてないって
夜のつぎには 朝が来る
きょうのあとから 明日がくるわ

ゆれている ゆれている 手かごのすみに
ひと束の ひと束の すいせんの花
暮れなずむ空の下 胸うるませて
走ってる 走ってる やさしい妹よ
約束しましょうよ
夢をすてないって
夜のつぎには 朝が来る
きょうのあとから 明日がくるわ

街をゆく 街をゆく 電車の窓で
夢みてる 夢みてる あかいほおよ
恋人のまつ家へ 胸おどらせて
急いでる 急いでる たのしい妹よ
約束しましょうよ
夢をすてないって
夜のつぎには 朝が来る
きょうのあとから 明日がくるわ


4.リラの花散る町

作詞:たなかゆきを
作曲:細川潤一

町の灯一つ 又一つ
私の胸を 悲しく濡らす
つきぬ想いに 君呼べば
涙の色か 紫の
リラの花散る あゝ日暮れ道

想い出だけが 消えないで
静かに残る この町はずれ
遠く去りゆく 君の影
瞼(まぶた)を閉じて 見送った
リラの花散る あゝ日暮れ道

潔(きよ)い心の 青い星
またたくように やさしくともる
いつか逢う日を あの星に
希(のぞ)みをかけて ただ祈る
リラの花散る あゝ日暮れ道


5.さよならはダンスの後に

作詞:横井弘
作曲:小川寛興

何も言わないで ちょうだい
黙ってただ 踊りましょう
だってさよならは つらい
ダンスの後に してね
ここはお馴染(なじ)みの クラブ
いつものように 踊りましょう
せめてキャンドルの下で
泣くのだけは やめて……
だれにも負けず 深く愛してた
燃えるその瞳(め)もその手も これきりね
何も言わないで ちょうだい
黙ってただ 踊りましょう
だってさよならは つらい
ダンスの後に してね

少しカクテルを ちょうだい
酔ったらまた 踊りましょう
だってさよならは つらい
ダンスの後にしてね
いまは懐かしい クラブ
気のすむまで 踊りましょう
せめて恋人の ままで
やさしく肩を 抱いて……
初めて聞いた 夜のささやきが
たとえ短い夢でも 忘れない
少しカクテルを ちょうだい
酔ったらまた 踊りましょう
だってさよならは つらい
ダンスの後に してね

あなたがとても 好きなこの曲も
明日(あす)はどこかで独りで 聞くだけね
何も言わないで ちょうだい
黙ってただ 踊りましょう
だってさよならは つらい
ダンスの後に してね


6.花はおくらないでください

作詞:服部鋭夫
作曲:江口浩司

お別れに花を 贈らないでください
お心はとても 嬉しいのです
それはあなたの せつない吐息が
花を通して きこえるからよ
白いバラの花は 贈らないで下さい
あまりにも清く 淋しいのです

お別れに花を 贈らないで下さい
さよならはとても 言えないのです
それはあなたの やさしい瞳が
花の中から ささやくからよ
くちなしの花は 贈らないで下さい
あまりにも辛く かなしいのです

あの日あなたと 過ごした幸福
ひとりしずかに だきしめたいの
お別れの花は 贈らないで下さい
思い出は長く 消えないのです


7.北国の慕情

作詞:内村直也
作曲:飯田三郎

誰があなたを 招んだのでしょう
まだ雪残る 樽前の
山の麓(ふもと)の この湖に
ああ
初めて逢った人なのに
白い煙の 胸にしみいる

昨日むなしい 心の底が
きょう ほのぼのと 充たされて
時を忘れる 樽前の朝
ああ
初めて話した人なのに
赤いタモの実 緑に映えて

誰があなたを 招んだのでしょう
静かな夜の 湖に
ときめく心 影を沈めて
ああ
初めて知った人なのに
遥か牧場の 馬のいななき


8.土曜日は私と

作詞:横井弘
作曲:小川寛興

なにもいらないわ 傍にいるだけで
とても倖せな 気持になるの
それはささやかな 愛の誕生日
だから土曜日は あたしのために
あなたの あつい胸が
生きてく ささえなのよ
それはささやかな 愛の誕生日
ふたりの土曜日を 忘れないでね

なにも言えないわ 好きになりすぎて
どうぞだましたり しないで欲しい
たとえ他の日は よそで過ごしても
せめて土曜日は あたしのために
あなたの あつい胸が
生きてく ささえなのよ
たとえ他の日は よそで過ごしても
ふたりの土曜日を 忘れないでね
あなたの あつい胸が
生きてく ささえなのよ
たとえ他の日は よそで過ごしても
ふたりの土曜日を 忘れないでね


9.悲しい旅

作詞:水垣洋子
作曲:すぎやまこういち

たったひとりで 旅に出たの
貴方のことを 忘れるために
だけど貴方は わたしのすべて
出来ないことよ 忘れるなんて
たそがれせまる 見知らぬ町に
恋しい貴方の 名前を呼ぶの
かなえてほしい 切ない恋を
かなえてほしい 切ない恋を

流してほしい 川の水に
この苦しみを この悲しみを
どうしてひとりで 生きて行けるの
貴方だけが わたしのいのち
夕べの鐘が むなしくひびく
たったひとりの 悲しい旅路
信じていたい 二人の愛を
信じていたい 二人の愛を
二人の愛を


10.霧の花

作詞:横井弘
作曲:小川寛興

優しいことを 言わないで
橋を渡って いますぐに
霧の夜更けに 二人して
見ていた夢は 霧の花
水に流して 忘れてね

あなたの歩く 道ならば
ついて行きたい どこまでも
それも貧しい 私では
はかない望み 霧の花
あきらめなけりゃ いけないの

思い出ばかり 残るけど
来ては駄目 駄目 なみだ橋
きっと私も 忘れます
小さな恋の 霧の花
二度と呼んだり しないでね


11.淋しい手

作詞:山上路夫
作曲:田辺信一

夜の中へ手をのべる
あなたはいないのに
暗い闇が指にふれ
むなしくふるえてる
いつでもあなたの 熱いからだ
わたしをつつみ そばにいたけれど
いまは闇があるだけよ
わたしは捨てられた

長い髪を散らして あなたを求めるの
白くやせた指先が
はかなく舞うだけよ
お願いあなたの 熱い胸に
わたしを強く抱いて もう一度
いまは闇があるだけよ
わたしは捨てられた

夜明けの光の 中でひとり
わたしは死んでしまう 悲しくて
いまは闇があるだけよ
わたしは捨てられた


12.さくらのバラード

作詞:山田洋次
作曲:山本直純

江戸川に雨が降る
渡し舟も 今日はやすみ
兄のいない 静かな町
どこに行ってしまったの
今ごろ なにしてるの
いつもみんな 待っているのよ
そこは晴れているかしら
それとも冷たい雨かしら
遠くひとり 旅に出た
私のお兄ちゃん
どこかの街角で
みかけた人はいませんか
ひとり旅の 私のお兄ちゃん

(セリフ)
いつもそうなのよ いつも……
「さくら!しあわせにくらせよ」って……
もう帰らないって
あの時いったけど……

そこは晴れているかしら
それとも冷たい雨かしら
遠くひとり 旅に出た
私のお兄ちゃん
どこかのお祭りで
見かけた人はいませんか
ひとり旅の 私のお兄ちゃん


13.忘れな草をあなたに

作詞:木下竜太郎
作曲:江口浩司

別れても 別れても 心の奥に
いつまでも いつまでも
おぼえておいて ほしいから
しあわせ祈る ことばにかえて
忘れな草を あなたに あなたに

いつの世も いつの世も 別れる人と
会う人の 会う人の
さだめは常に あるものを
ただ泣きぬれて 浜辺につんだ
忘れな草を あなたに あなたに

喜びの 喜びの 涙にくれて
抱(いだ)き合う 抱き合う
その日がいつか 来るように
ふたりの愛の 思い出そえて
忘れな草を あなたに あなたに


14.雨にぬれても

作詞:H.David・訳詩:岩谷時子
作曲:B.Bacharach

雨がふってきた
私が出てきた世のなかは
チグハグで
頭にはいつでも雨ふる
空に文句を云いたいよ
私は年じゅう仕事場で
寝るのさ
いつでも頭からズブ濡れ
それでも雨に私は
負けやしないさ
幸せ迎える日は近い
雨がふってきた
明日は文句を云わないよ
これからは
泣いたりしないだろう
なぜなら
私は自由だから

空に文句を云いたいよ
私は年じゅう仕事場で
寝るのさ
いつでも頭からズブ濡れ
それでも雨に私は
負けやしないさ
幸せ迎える日は近い
雨がふってきた
明日は文句を云わないよ
これからは
泣いたりしないだろう
なぜなら
私は自由だから


15.チム・チム・チェリー

作詞:R.Sherman・R.B.Sherman・訳詩:あらかはひろし
作曲:R.Sherman・R.B.Sherman

チム チムニー チム チムニー
チム チム チェリー
わたしは煙突掃除屋さん
チム チムニー チム チムニー
チム チム チェリー
町一番の果報者
皆さん聞いて下さいね

煙と灰を友として
一日働きつづけても
広い広い世の中で
こんなのんきなことはない
チム チムニー チム チムニー
チム チム チェリー
わたしは煙突掃除屋さん
チム チムニー チム チムニー
チム チム チェリー
町一番の果報者
皆さん聞いて下さいね

わたしの住いは 雲の中
煙うずまく 煙突の
星に間近い てっぺんは
ロンドン塔より まだ高い
なんとすてきな その眺め

チム チムニー チム チムニー
チム チム チェリー
わたしは煙突掃除屋さん
さあさ みんなで歌いましょう
ラララララララ チム チム チェルー

チム チムニー チム チム
チェリー チム チェルー


16.モナリザ

作詞:J.Livingston・R.Evans・訳詩:岩谷時子
作曲:J.Livingston・R.Evans

モナリザ モナリザ 神秘な
みわくのそのほほえみよ
うれわしげに ほほえむ目よ
ああ モナリザ 夢の人

あこがれ求める モナリザ
死ぬほど愛していると
告げるあつい気持ちを
つめたく見捨てた 夢の中のモナリザ
君は幻 絵のように

あこがれ求める モナリザ
死ぬほど愛していると
告げるあつい気持ちを
つめたく見捨てた 夢の中のモナリザ
君は幻 絵のように


17.ムーン・リヴァー

作詞:J.Mercer・H.Mancini・訳詩:吉田旺
作曲:J.Mercer・H.Mancini

ムーンリヴァー ふるさとの
海につづく川
わかれの かなしみ
流していっておくれ
月のひかりうけ
きらめく川面に
サヨナラの手紙
折って流そう
髪の小舟 ムーンリヴァー ム………

この世の くるしみ
流していっておくれ
月のひかりうけ きらめく川面に
祈りこめ バラの花を散らし
朝を待とう ムーンリヴァー ム………


18.酒とバラの日々

作詞:J.Mercer・H.Mancini・訳詩:あらかはひろし
作曲:J.Mercer・H.Mancini

幸福の日は 束の間に 過ぎ去りて
行く道を閉ざす 扉のその奥を
人は知らず
一人の夜は 思い出す 去りし日の
満ち足りた 微笑を 酒とバラの日々を
酒とバラの日々を


19.慕情

作詞:P.Francis Webster・S.Fain・訳詩:岩谷時子
作曲:P.Francis Webster・S.Fain

春浅き あした
風にゆれて咲く
バラの花こそ
二人のはかない
恋のすがたよ
つかの間に
咲いて散る
君とただ二人
霧にぬれ
かたくいだきあいて
くちづけし
別れの丘に
きょうも
君慕い 君想う
君とただ二人
霧にぬれ
かたくいだきあいて
くちづけし
別れの丘に
きょうも
君慕い 君想う


20.野性のエルザ

作詞:D.Black・J.Barry・訳詩:若谷和子
作曲:D.Black・J.Barry

Born Free
風のように
草のように
気ままにくらせ

Live Free
花やとりと
遊びたわむれ
星を迎える

Stay Free
ここはしずか
安らかな土地
おまえのもの

Born Free
いきることは
ただそれだけで
すばらしい

Stay Free
ここはしずか
安らかな土地
おまえのもの


21.ゴッドファーザー~愛のテーマ

作詞:L.Kusik・訳詩:千家和也
作曲:N.Rota

広い世界の片隅に やがて二人の朝がくる
あふれる光が ほほの涙をうつし出す
愛する心に 言葉はいらない
どうぞ一人で 泣かないで
忘れかけてる悲しみを 窓から逃がして
そっと二人で見送ろう

愛する心に 言葉はいらない
どうぞどこにも 行かないで
そばに来ている 幸せに
両手をのばして そっと二人で育てよう


22.ラ・ノヴィア

作詞:J.Prieto・訳詩:あらかはひろし
作曲:J.Prieto

白くかがやく花嫁衣裳に
心をかくした美しいその姿
その目にあふれるひとすじの涙を
私は知っているアヴェ・マリア
祭壇の前に立ちいつわりの愛を誓い
十字架に口づけして神の許しを願う
その目にあふれるひとすじの涙を
私は知っているアヴェ・マリア
祭壇の前に立ちいつわりの愛を誓い
十字架に口づけして神の許しを願う
その目にあふれるひとすじの涙を
私は知っているアヴェ・マリア
アヴェ・マリア
アヴェ・マリア
アヴェ・マリア


23.やさしく歌って

作詞:N.Gimbel・訳詩:山川啓介
作曲:C.Fox

悲しい歌なの 死にたいくらい
まるで この私を 唄ってる唄よ
いたいほど 胸につきささる言葉

何気なく 一人来た酒場に
知らない歌が 流れていた
ざわめきの中 聞えるこの歌

悲しい歌なの 死にたいくらい
まるで この私を 唄ってる唄よ
いたいほど 胸につきささる言葉

おねがいよどうか もうやめてよ
聞きたくないわ この唄は
忘れたいのに 思い出すきのう

悲しい歌なの 死にたいくらい
まるで この私を 唄ってる唄よ
いたいほど 胸につきささる言葉


24.サンライズ・サンセット

作詞:S.Harnick・J.Bock・訳詩:岩谷時子
作曲:S.Harnick・J.Bock

だいてねんねさせた 小さな赤ん坊が
こんなに美しい 娘
いつの間に この娘は大きくなったのか
昨日までが 夢のよう

陽は昇り 陽は沈み 時は行く
草の種はめばえ 花は今ひらき
サンライズ・サンセット
サンライズ・サンセット
時は行く 幸福と涙をのせて今日も行く

青い空の下で 一緒に遊んでた
これがむじゃきな あのぼうや
いつの間に 二人は 愛し合ったのか
昨日までが 夢のよう

陽はのぼり 陽は沈み 時は行く
よろこびと 悲しみをのせて今日も行く
サンライズ・サンセット
サンライズ・サンセット
年は行く しあわせと
涙をのせて今日も行く

サンライズ・サンセット
サンライズ・サンセット
サンライズ・サンセット


25.花はどこへ行った

作詞:P.Seeger・訳詩:おおたたかし
作曲:P.Seeger

野に咲く花は どこへゆく
野に咲く花は 清らか
野に咲く花は 少女の胸に
そっとやさしく いだかれる

可愛い少女は どこへゆく
可愛い少女は ほほえむ
可愛い少女は 若者の胸に
恋のこころ あずけるのさ

その若者は どこへゆく
その若者は 勇んで
その若者は 戦いにゆく
力づよく 別れをつげる

戦い終り どこへゆく
戦い終り 静かに
戦い終り 土にねむる
安らかなる ねむりにつく


26.愛の讃歌

作詞:E.Piaf・訳詩:岩谷時子
作曲:M.Monnot

(セリフ)
ふるえながら 愛の時をたどって行く
限りなくやさしい愛の姿は
永遠の夢の中で
いつまでも息づいているもの
心のなかで 失くした時を求めて
想い出が かけぬけて行く

あなたの燃える手で 私を抱きしめて
ただ二人だけで 生きていたいの
ただ生命のかぎり 私は愛したい
生命のかぎりに あなたを愛したい

ほほとほほ寄せ 燃えるくちづけを
かわすよろこび
あなたと二人で くらせるものなら
なんにもいらない

なんにもいらない あなたと二人で
生きて行くのよ
私の願いは ただそれだけよ
あなたと二人

たとえ山はさけて 海はあせる時も
君の愛あれば 何をかおそれん
生命終わるときも あなたを愛したい
君の愛あれば さらに何を望まん