野郎船

光岡洋 野郎船歌詞
1.野郎船

作詞:月光寺照行
作曲:叶弦大

あばよ一つで 出てゆく俺を
責めてくれるな 鴎の群れよ
いくら惚れても あの娘を船に
乗せてゆけない カムチャッカ沖にゃ
なまじ一夜の 情けをかけりゃ
辛くなるんだ 野郎船…

陸で暮らせる 男になれりゃ
泣かすもんかよ 可愛いあの娘
海が荒れれば こころが時化る
後ろ髪ひく 面影ゆれる
風よ吹け吹け サハリン颪(おろし)
男未練が 消えるまで…

縁があるから いつかは逢える
例えどんなに 離れていても
わかれ間際に あの娘がくれた
赤い袋の 守りの札を
腹におさめて 大漁旗を
空にかかげる 野郎船…


2.羽越本線

作詞:月光寺照行
作曲:森幸生

冬のカモメが 霙(みぞれ)にぬれて
一駅過ぎても ついてくる
どこか別れた おまえのようで
途中下車した みなと町
二つの恋に 揺れまどう
おんなの涙が つらいから
俺は黙って 旅にでる
潮風つめたい 羽越本線日本海

返せなかった 合鍵ひとつ
波間に捨てたら あきらめる
こころ変わりを 恨んでみても
胸の痛みが 増すばかり
明日は雪に なるだろか
海鳴り淋しい みなと宿
おまえ今頃 どうしてる
瞼の面影 俺を今夜も泣かせるよ

心の傷は 重いけど
おまえとあいつの 幸せを
俺は祈って 去ってゆく
二度とは戻れぬ 羽越本線日本海