2004年全曲集

前川清 2004年全曲集歌詞
1.夜間飛行

作詞:五木寛之
作曲:都志見隆

街のあかり遠く この胸にまたたく
こわれた 夢 地上に
星空のエア・ライン

哀しみ ひとつ 切なさ ふたつ
ひろい集めて 飾ろうか
思い出 ひとつ ため息 ふたつ
数えきれない

あの人も この人も みんな みんな 優しかった

きみの笑顔信じ ひと筋につくした
きのうの 恋 わすれて
北へ飛ぶエア・ライン

哀しみ ひとつ 切なさ ふたつ
キャリー・バックに 隠そうか
思い出 ひとつ ため息 ふたつ
涙見せない

あの愛も この愛も みんな みんな きれいだった

哀しみ ひとつ 切なさ ふたつ
ひろい集めて 飾ろうか
思い出 ひとつ ため息 ふたつ
数えきれない

あの人も この人も みんな みんな 優しかった


2.ひまわり

作詞:福山雅治
作曲:福山雅治

夢を見ていました あなたと暮らした夏
それは かけがえのない 永遠の季節のこと

まっすぐに 伸びてゆく
ひまわりのような人でした

黄昏に 頬染めて ひざ枕
薫る風 風鈴は 子守歌

いつだって いつだって
あなたがそばにいてくれるだけで
それでよかった

ふたり 乗り遅れた あのバスは走ってますか
ふたり ずっと歩いた あの海はそのままですか

儚(はかな)げに戯れる
蛍火のような日々でした

夕涼み 肩寄せて 宵祭り
洗い髪 濡れたまま 氷菓子

嬉しくて 嬉しくて
なんどもあなたの名前呼んだ
それが嬉しくて…

黄昏に 頬染めて ひざ枕
夕涼み 肩寄せて 宵祭り

いつだって いつだって
あなたがそばにいてくれるだけで
本当によかった

夢を見ていました あなたと暮らした夏
ふたりのあの夏のように ひまわりが 今 咲きました


3.東京砂漠

作詞:吉田旺
作曲:内山田洋

空が哭いてる 煤け汚されて
ひとはやさしさを どこに棄ててきたの
だけどわたしは 好きよこの都会(まち)が
肩を寄せあえる あなた…あなたがいる
あなたの傍で あゝ暮らせるならば
つらくはないわ この東京砂漠
あなたがいれば あゝうつむかないで
歩いて行ける この東京砂漠

ビルの谷間の 川は流れない
人の波だけが 黒く流れて行く
あなた…あなたに めぐり逢うまでは
そうよこの都会(まち)を 逃げていきたかった
あなたの愛に あゝつかまりながら
しあわせなのよ この東京砂漠
あなたがいれば あゝあなたがいれば
陽はまた昇る この東京砂漠

あなたがいれば あゝあなたがいれば
陽はまた昇る この東京砂漠

あなたがいれば あゝあなたがいれば
陽はまた昇る この東京砂漠


4.そして神戸

作詞:千家和也
作曲:浜圭介

神戸 泣いて どうなるのか
捨てられた我身が みじめになるだけ
神戸 船の灯うつす
濁り水の中に 靴を投げ落す
そして ひとつが 終わり
そして ひとつが 生まれ
夢の続き 見せてくれる
相手 捜すのよ

神戸 呼んで帰る人か
傷ついた心が みにくくなるだけ
神戸 無理に足を運び
眼についた名もない 花を踏みにじる
そして ひとつが 終わり
そして ひとつが 生まれ
誰か うまい 嘘のつける
相手 捜すのよ

誰か うまい 嘘のつける
相手 捜すのよ


5.雪列車

作詞:糸井重里
作曲:坂本龍一

匂うように 笑うように 雪が降る
白い景色 逃げるように 汽車は走る
サヨナラが夢ならば ひき返すけど
あの頃が夢ならば このまま行く
あたたかいものを 何かください
こころも からだも 寒すぎるので…どうぞ

少しばかり 離れた席 恋人たち
無邪気色の ひざかけを かけて眠る
なにげなく 髪を切れた 幸せな日は
同じように 雪の日で あなたといた
あたたかいひとに もたれていたい
ひとりで いたけど 冷えてきたので…どうか

サヨナラが夢ならば ひき返すけど
あの頃が夢ならば このまま行く
あたたかいものを 何かください
こころも からだも 寒すぎるので…どうぞ


6.中の島ブルース

作詞:斉藤保
作曲:吉田佐

赤いネオンに 身をまかせ
燃えて花咲く アカシアの
あまい香りに 誘われて
あなたと二人 散った街
あゝ ここは札幌 中の島ブルースよ

水の都にすてた 恋
泣いて別れた 淀屋橋
ほろり落した 幸せを
あなたと二人 拾う街
あゝ ここは大阪 中の島ブルースよ

会えば別れが つらいのと
泣いてすがった 思い出の
小雨そぼ降る 石畳
あなたと二人 濡れた街
あゝ ここは長崎 中の島ブルースよ


7.恋唄

作詞:阿久悠
作曲:鈴木邦彦

ほんのみじかい夢でも
とてもしあわせだった
逢えてほんとによかった
だけど帰るあなた
泣かないと誓ったけれど
それは無理なことだと知った
折れるほど抱きしめたいと
心からそう思う
はかないだけの恋唄

少しやつれた姿に
胸が痛んでならない
ついていきたいけれど
ひとり帰るあなた
何ゆえに結ばれないか
出逢う時が遅すぎたのか
人前でくちづけたいと
心からそう思う
せつないだけの恋唄


8.終着駅 長崎

作詞:さだまさし
作曲:さだまさし

終着駅 長崎 嘘をつかれたことよりも
約束を忘れられたことが 少し悲しい

紫陽花の花言葉は 移り気な心と聞いた
雨に打たれ 石畳に それでもより添う その花
坂道いつも 坂道ずっと
子供の頃から そうだった
終着駅 長崎 また ふりだしに戻る

終着駅 長崎 港を出るよその国の
白い船の汽笛が今夜も 少し哀しい

町灯かりが美しいと あなたが言ったことがある
その灯かりのひとつひとつ 密んだ悲しみ知りもせず
はずれくじ はずれくじ
子供の頃から そうだった
終着駅 長崎 だから ふりだしに戻る

終着駅 長崎 嘘をつかれたことよりも
約束を忘れられたことが
少し悲しい


9.神戸

作詞:前川清
作曲:都志見隆

トンネルをくぐりぬけ 降りたつ駅は
ドラの音の 似合う街 少しだけ寂しい
想い出ばかり たどってみても
愛した人 別れた人 今…
神戸 叫んでも 届かぬ思い
いつも見てた 灯かりさえも 見えなくて
神戸 変わり行く景色の中で
夢を ゆめを 探してる

風見鶏揺れている 夕暮れ時は
赤い靴 似合う街 少しだけ 悲しい
季節外れの 野路菊なのに
愛した人 別れた人 今…
神戸 消えそうな夢を 追いかけ
時を止めて あの頃へと 戻れたら
神戸 流れ行く景色の中で
心 こころ 探してる

神戸 流れ行く景色の中で
心 こころ 探してる


10.逢わずに愛して

作詞:川内康範
作曲:彩木雅夫

涙枯れても 夢よ枯れるな
二度と咲かない 花だけど
夢の 夢のかけらを
せめて せめてこころに
ああ 永久(とわ)にちりばめ
逢わずに愛して いついつまでも

逢えば別れが つらくて泣ける
恋のねぐらは どこにある
鳥に 鳥になりたい
そっと そっとこころで
ああ 紅(べに)の命を
逢わずに愛して いついつまでも

はなればなれの 運命におかれ
愛がなおさら つよくなる
何が 何があっても
すがり すがり生きぬく
ああ 死にはしないわ
逢わずに愛して いついつまでも


11.噂の女

作詞:山口洋子
作曲:猪俣公章

女心の悲しさなんて
わかりゃしないわ 世間の人に
止して 止してよ なぐさめなんか
嘘と泪のしみついた
どうせ私は噂の女

はなさないでと甘える指に
男心はいつでも遠い
そうよ そうなの 昨日の夜も
すがりつきたい あの人に
夢を消された噂の女

街の噂に追われて泣けば
褪せてみえます くちびるさえも
つらい つらいわ つめたい青春(はる)を
怨むことさえあきらめた
弱い私は噂の女


12.この愛に生きて

作詞:阿久悠
作曲:彩木雅夫

あのひとを愛しては いけないと云われ
旅に出て忘れようと 悩んでもみたが
思いきれぬ恋よ
雨の街で人目しのんで
愛を告げたあとのしあわせ
許されぬ愛だから なおさらつのり
許されぬ愛だから ひとときに賭ける
こみあげる涙

つかのまのしあわせが はかなくも過ぎて
しのび寄る夜明けにも 悲しみがあふれ
はなれられぬ恋よ
肩を抱いて心かよわせ
つらい胸の中を忘れる
別れても別れても この愛に生きて
別れても別れても あきらめはしない
かさね合う心

帰るひとを送る苦しさ
だれに云えばいいと云うのか
うしろ指さされても しのび逢う恋を
うしろ指さされても あのひとのために
この身まで捨てる


13.男と女の破片

作詞:荒木とよひさ
作曲:都志見隆

抱かれたら終る 男と女より
手枕のままで 何んにもしないで
指さきを拒む 心の裏側で
悲しいほど 好きでいればいい
愛が涙の 破片(かけら)になっても
心にあなたを宿して 生きていけるよう
二度と恋など 出来ないくらいに
身体のすみまで あなたと すべて取り換えて
あしたなんか もういらない

満月に吠える 男と女より
口紅も拭(ふ)かず 眠りにつかせて
優しさが 逃げる どんなに抱かれても
少し離れ 泣いていればいい
愛が別れの 破片になっても
寂しいあなたは この世にひとりきりだから
夢の続きが どこかにあるなら
時間の果てまで あなたの 色に塗り変えて

二度と恋など 出来ないくらいに
身体のすみまで あなたと すべて取り換えて
あしたなんか もういらない


14.別れ曲でも唄って

作詞:荒木とよひさ
作曲:都志見隆

それを愛だと信じて 抱いてもらえば哀しい
指がくいこむ背中は ちがう女になるけど
夏の嵐 身も心も 奪いとってどこか逃げても
泣かないわ ひとり上手の 別れ曲(うた)でも唄って

それを女と呼んだら 恋をするのが恐くて
今度生まれてくるなら きっと男になりたい
過去も未来(あす)も 生きる途中 涙なんて夢のぬけがら
泣かないわ いい女なら 別れ曲でも唄って

それを涙と言うなら 愛は明日を知らない
これが最後の人だと いつも幻燈(まぼろし)みるだけ
白い夜明け 夢の深さ 胸の中が痛みだしても
泣かないわ 若くないから 別れ曲でも唄って
泣かないわ 若くないから 別れ曲でも唄って


15.愛の旅路を


16.長崎は今日も雨だった

作詞:永田貴子
作曲:彩木雅夫

あなたひとりに かけた恋
愛の言葉を 信じたの
さがし さがし求めて
ひとり ひとりさまよえば
行けど切ない 石だたみ
あゝ 長崎は今日も雨だった

夜の丸山 たずねても
冷たい風が 身に沁みる
愛し 愛しのひとは
どこに どこにいるのか
教えて欲しい 街の灯よ
あゝ 長崎は今日も雨だった

頬にこぼれる なみだの雨に
命も恋も 捨てたのに
こころ こころ乱れて
飲んで 飲んで酔いしれる
酒に恨みは ないものを
あゝ 長崎は今日も雨だった