KIYOSHIスーパー・コレクション・ベスト10(2)

前川清 KIYOSHIスーパー・コレクション・ベスト10(2)歌詞
1.さようならの彼方へ

作詞:千家和也
作曲:筒美京平

振り返れば 翼の下で町の灯が
揺れて燃える この国をあとに

他国の人に まわり囲まれて
夜の国際線で ただひとり飛び立つの
愛に愛に 傷ついたふたりが
同じ場所に 住んじゃいけない

あなたの とめるその声が
指でふさぐ 耳にしのび込む
I'll never fall in love again

ひとくちすする 熱い珈琲の
湯気が形をつくる 想い出のひとこまを
二度と二度と 逢うこともないでしょう
遥か下で 送るあなたに

今更 のぞくこの窓に
泣いてゆがむ 顔がうつってる
I'll never fall in love again

別れたあとは 他人なんて嘘
肌を重ねた過去は いつまでもつきまとう
愛を愛を 失なった女は
消える他に 術がないのよ

あなたの 夢に目覚めれば
空が赤い やがて日が変わる
I'll never fall in love again


2.この愛に生きて

作詞:阿久悠
作曲:彩木雅夫

あのひとを愛しては いけないと云われ
旅に出て忘れようと 悩んでもみたが
思いきれぬ恋よ
雨の街で人目しのんで
愛を告げたあとのしあわせ
許されぬ愛だから なおさらつのり
許されぬ愛だから ひとときに賭ける
こみあげる涙

つかのまのしあわせが はかなくも過ぎて
しのび寄る夜明けにも 悲しみがあふれ
はなれられぬ恋よ
肩を抱いて心かよわせ
つらい胸の中を忘れる
別れても別れても この愛に生きて
別れても別れても あきらめはしない
かさね合う心

帰るひとを送る苦しさ
だれに云えばいいと云うのか
うしろ指さされても しのび逢う恋を
うしろ指さされても あのひとのために
この身まで捨てる


3.中の島ブルース

作詞:斉藤保
作曲:吉田佐

赤いネオンに 身をまかせ
燃えて花咲く アカシアの
あまい香りに 誘われて
あなたと二人 散った街
あゝ ここは札幌 中の島ブルースよ

水の都にすてた 恋
泣いて別れた 淀屋橋
ほろり落した 幸せを
あなたと二人 拾う街
あゝ ここは大阪 中の島ブルースよ

会えば別れが つらいのと
泣いてすがった 思い出の
小雨そぼ降る 石畳
あなたと二人 濡れた街
あゝ ここは長崎 中の島ブルースよ


4.逢わずに愛して

作詞:川内康範
作曲:彩木雅夫

涙枯れても 夢よ枯れるな
二度と咲かない 花だけど
夢の 夢のかけらを
せめて せめてこころに
ああ 永久(とわ)にちりばめ
逢わずに愛して いついつまでも

逢えば別れが つらくて泣ける
恋のねぐらは どこにある
鳥に 鳥になりたい
そっと そっとこころで
ああ 紅(べに)の命を
逢わずに愛して いついつまでも

はなればなれの 運命におかれ
愛がなおさら つよくなる
何が 何があっても
すがり すがり生きぬく
ああ 死にはしないわ
逢わずに愛して いついつまでも


5.恋するお店

作詞:千家和也
作曲:伊藤薫

盛り場地図で 場末のはずれ
見落としそうな ちいさな店よ
港で暮らす 荒くれたちを
なじみの客に かれこれ四年
ぶしつけですが 案内状を
今日出しました 迷ったあげく
別れておいて 会いたいなんて
いまさら言えた 義理ではないですが
私の生きざまを 女の生きざまを
あなたにひと目 見てほしくって

時化(シケ)ともなれば 昼日なかから
酔いどれたちで にぎわう店よ
誰にも告げず 力も借りず
色気も売らず どうにか四年
いきなりですが 案内状を
今日出しました 本名書いて
ひとりでいると 女の身には
泪のたねが いろいろありますが
私の生きざまを 女の生きざまを
あなたにひと目 見てほしくって

身勝手ですが 案内状を
今日出しました 思いを込めて
昔のように 戻れるなんて
いい気なことは 考えてませんが
私の生きざまを 女の生きざまを
あなたにひと目 見てほしくって


6.抱きしめて

作詞:大津あきら
作曲:浜圭介

別れの前にもいちど
あなたの笑顔 見させて
それで戯(はしゃ)いだ季節を
忘れてしまいたいから

今日が一番つらくて
あなたが優し過ぎて
離れられない 手を振れない
切ない後ろ姿にきっと…

抱きしめて 抱きしめて
哀しみがこわれるほど
さよならまで さよならまで
想い出にしたくない

あなたの肩にもたれて
夜明けを見てたあの頃
いつも心の何処(どこ)かで
さよならに怯(おび)えていた

今日が一番つらくて
心が震え過ぎて
こぼれる涙 止められない
あなたが背中向けたらきっと…

抱きしめて 抱きしめて
恋人のままで抱いて
さよならへと さよならへと
歩き出す二人でも

抱きしめて 抱きしめて
哀しみがこわれるほど
さよならまで さよならまで
想い出にしたくない
想い出にしたくない


7.愛がほしい

作詞:伊藤薫
作曲:伊藤薫

ああ 雨の夜は 誰か酔わせてください
ああ 水割りの グラスがくもる

指輪のあとの白さの 理由は言えない
思い出と言うにはまだ 辛すぎるから

愛がほしい 心に
今がほしい ぬくもり
一人じゃ哀しい 季節の変わりめは……

ああ 酔うほどに あなたが昔の人に
ああ 見えて来る お酒のせいね

窓灯のひとつひとつに 愛があるのね
雨よ降り続いてよ 涙かくして

あなたはもう 行くのね
時間が来れば 行くのね
女に淋しい 季節の変わりめは……

愛がほしい 心に
今がほしい ぬくもり
一人じゃ哀しい 季節の変わりめは……


8.恋は終わったの


9.悲しみの恋世界

作詞:森川ゆう
作曲:都志見隆

もえて 悲しい くすり指に
あつい ぬくもり そっと のこす
嘘と知ってて 夢を誓って
ふたりだけの 恋世界 感じたい
違う 女性が待ってる
せめて瞬間 忘れさせ
つよく 抱かれるならば
あなたの二番目でいい
帰る場所を 仕草で 見せて欲しくはないの
いつか無理な わがままきいて
そらさないで・・・・・・

泣いて さまよう 濡れた髪が
眠り さがして あなた 呼ぶの
嘘のしあわせ 夢で結んで
ひとりいやす 傷あとが逢いたくて
明日をつなぐ いいわけ
はかない ため息になる
あなた 呼び止めたまま
よりそい 死ねるならいい
奪うことも 出来ずに 遠いふたりに戻る
いつか胸で わがままきいて
「帰らないで」

違う女性が 待ってる
せめて瞬間 忘れさせて
つよく 抱かれるならば
あなたの二番目でいい
たどり着けない 愛の 痛み 涙にうつす
いつか無理な わがままきいて
「帰らないで」


10.恋さぐり夢さぐり

作詞:嶺岸未来
作曲:ニール・セダカ

そんな辛(つら)い顔して
私を抱かないでよ
恋さぐり 夢さぐり
男と女
紅い葡萄の酒に
別れの香り ゆれて
誰も愛せない あなた以上は…

ふるえながら愛して
すがりながら夢見て
泣く日から 始まるの
女はいつも…
この部屋がとても好きよ
いつもの言葉 欲しい
誰も愛せない あなた以上は…

分かっているわ あなた
何もかも まぼろし
けれど愛せない あなた以上は…


11.昔があるから

作詞:杉紀彦
作曲:曽根幸明

ふりかえる径に 風が吹く
冷たすぎる 風が吹く
苦労話は したくないけど
つらい憶いで 消えはしない
恨みごとを云いだせば 切りがない
哀しい私の 青春でした
けれど今 憶いでのぬくもりが
やさしく 私をつつんでくれる
寒い風よ ありがとう
つらい昔よ ありがとう
昔があるから私は 私は生きて行ける

ひとりぽっちの 歳月を
すさみ乍ら 生きて来た
そんな私に 春がめぐる
だから深酒 やめにするわ
これからは あなただけ抱きしめて
不幸な私にさよならします
けれど今もう一度ふりむくと
涙の昔がわらっています
寒い風よ ありがとう
つらい昔よ ありがとう
昔があるから私は あなたと生きて行ける

昔があるから私は あなたと生きて行ける