ベスト20

前川清 ベスト20歌詞
1.恋唄

作詞:阿久悠
作曲:鈴木邦彦

ほんのみじかい夢でも
とてもしあわせだった
逢えてほんとによかった
だけど帰るあなた
泣かないと誓ったけれど
それは無理なことだと知った
折れるほど抱きしめたいと
心からそう思う
はかないだけの恋唄

少しやつれた姿に
胸が痛んでならない
ついていきたいけれど
ひとり帰るあなた
何ゆえに結ばれないか
出逢う時が遅すぎたのか
人前でくちづけたいと
心からそう思う
せつないだけの恋唄


2.愛がほしい

作詞:伊藤薫
作曲:伊藤薫

ああ 雨の夜は 誰か酔わせてください
ああ 水割りの グラスがくもる

指輪のあとの白さの 理由は言えない
思い出と言うにはまだ 辛すぎるから

愛がほしい 心に
今がほしい ぬくもり
一人じゃ哀しい 季節の変わりめは……

ああ 酔うほどに あなたが昔の人に
ああ 見えて来る お酒のせいね

窓灯のひとつひとつに 愛があるのね
雨よ降り続いてよ 涙かくして

あなたはもう 行くのね
時間が来れば 行くのね
女に淋しい 季節の変わりめは……

愛がほしい 心に
今がほしい ぬくもり
一人じゃ哀しい 季節の変わりめは……


3.長崎は今日も雨だった

作詞:永田貴子
作曲:彩木雅夫

あなたひとりに かけた恋
愛の言葉を 信じたの
さがし さがし求めて
ひとり ひとりさまよえば
行けど切ない 石だたみ
あゝ 長崎は今日も雨だった

夜の丸山 たずねても
冷たい風が 身に沁みる
愛し 愛しのひとは
どこに どこにいるのか
教えて欲しい 街の灯よ
あゝ 長崎は今日も雨だった

頬にこぼれる なみだの雨に
命も恋も 捨てたのに
こころ こころ乱れて
飲んで 飲んで酔いしれる
酒に恨みは ないものを
あゝ 長崎は今日も雨だった


4.噂の女

作詞:山口洋子
作曲:猪俣公章

女心の悲しさなんて
わかりゃしないわ 世間の人に
止して 止してよ なぐさめなんか
嘘と泪のしみついた
どうせ私は噂の女

はなさないでと甘える指に
男心はいつでも遠い
そうよ そうなの 昨日の夜も
すがりつきたい あの人に
夢を消された噂の女

街の噂に追われて泣けば
褪せてみえます くちびるさえも
つらい つらいわ つめたい青春(はる)を
怨むことさえあきらめた
弱い私は噂の女


5.逢わずに愛して

作詞:川内康範
作曲:彩木雅夫

涙枯れても 夢よ枯れるな
二度と咲かない 花だけど
夢の 夢のかけらを
せめて せめてこころに
ああ 永久(とわ)にちりばめ
逢わずに愛して いついつまでも

逢えば別れが つらくて泣ける
恋のねぐらは どこにある
鳥に 鳥になりたい
そっと そっとこころで
ああ 紅(べに)の命を
逢わずに愛して いついつまでも

はなればなれの 運命におかれ
愛がなおさら つよくなる
何が 何があっても
すがり すがり生きぬく
ああ 死にはしないわ
逢わずに愛して いついつまでも


6.この愛に生きて

作詞:阿久悠
作曲:彩木雅夫

あのひとを愛しては いけないと云われ
旅に出て忘れようと 悩んでもみたが
思いきれぬ恋よ
雨の街で人目しのんで
愛を告げたあとのしあわせ
許されぬ愛だから なおさらつのり
許されぬ愛だから ひとときに賭ける
こみあげる涙

つかのまのしあわせが はかなくも過ぎて
しのび寄る夜明けにも 悲しみがあふれ
はなれられぬ恋よ
肩を抱いて心かよわせ
つらい胸の中を忘れる
別れても別れても この愛に生きて
別れても別れても あきらめはしない
かさね合う心

帰るひとを送る苦しさ
だれに云えばいいと云うのか
うしろ指さされても しのび逢う恋を
うしろ指さされても あのひとのために
この身まで捨てる


7.愛愁路

作詞:星野哲郎
作曲:猪俣公章

なにをさがしに どこまでゆけば
すむというのか 男の旅は
にげた女の 噂を追って
さすらう心 酒で割る
答え あきらめ 余りは未練

汽車よ 急ぐな 宛てない身には
旅の灯りも 愛しいものよ
冷えた駅弁 ひろげた膝に
こぼれてつもる 思い出を
箸でひろえば 涙が落ちる

世間知らずと 笑われながら
好きを通して 南へ走る
汽車にあずけた 命の軽さ
七つを捨てた 人生に
残る一つの 灯りをたずね


8.海鳴り

海鳴うみなり聞きこえる 旅路たびじの宿やど
今宵こよいも泪なみだで 枕まくらを濡ぬらす
老おいたる父ちちや母はは 今頃いまごろいかに
アーアー
想おもいは遥はるかるか 故郷こきょうの空そらよ

心こころを許ゆるした 友ともも消きえて
愛あいした女おんなも いつしか離はなれ
風かぜ吹ふく波なみの上うえ 一いち羽わの(かもめ)
アーアー
お前まえとだけは 話はなしがしたい

明日あしたは夜汽車よぎしゃで 北きたの街まちへ
はまなす咲さいてる 名なも無ない街まちへ
私わたしが旅先たびさきで 死しんだら誰だれか
アーアー
浜辺はまべに骨ほねを うずめておくれ


9.国際連絡船


10.雪列車

作詞:糸井重里
作曲:坂本龍一

匂うように 笑うように 雪が降る
白い景色 逃げるように 汽車は走る
サヨナラが夢ならば ひき返すけど
あの頃が夢ならば このまま行く
あたたかいものを 何かください
こころも からだも 寒すぎるので…どうぞ

少しばかり 離れた席 恋人たち
無邪気色の ひざかけを かけて眠る
なにげなく 髪を切れた 幸せな日は
同じように 雪の日で あなたといた
あたたかいひとに もたれていたい
ひとりで いたけど 冷えてきたので…どうか

サヨナラが夢ならば ひき返すけど
あの頃が夢ならば このまま行く
あたたかいものを 何かください
こころも からだも 寒すぎるので…どうぞ


11.そして神戸

作詞:千家和也
作曲:浜圭介

神戸 泣いて どうなるのか
捨てられた我身が みじめになるだけ
神戸 船の灯うつす
濁り水の中に 靴を投げ落す
そして ひとつが 終わり
そして ひとつが 生まれ
夢の続き 見せてくれる
相手 捜すのよ

神戸 呼んで帰る人か
傷ついた心が みにくくなるだけ
神戸 無理に足を運び
眼についた名もない 花を踏みにじる
そして ひとつが 終わり
そして ひとつが 生まれ
誰か うまい 嘘のつける
相手 捜すのよ

誰か うまい 嘘のつける
相手 捜すのよ


12.中の島ブルース

作詞:斉藤保
作曲:吉田佐

赤いネオンに 身をまかせ
燃えて花咲く アカシアの
あまい香りに 誘われて
あなたと二人 散った街
あゝ ここは札幌 中の島ブルースよ

水の都にすてた 恋
泣いて別れた 淀屋橋
ほろり落した 幸せを
あなたと二人 拾う街
あゝ ここは大阪 中の島ブルースよ

会えば別れが つらいのと
泣いてすがった 思い出の
小雨そぼ降る 石畳
あなたと二人 濡れた街
あゝ ここは長崎 中の島ブルースよ


13.恋さぐり夢さぐり

作詞:嶺岸未来
作曲:ニール・セダカ

そんな辛(つら)い顔して
私を抱かないでよ
恋さぐり 夢さぐり
男と女
紅い葡萄の酒に
別れの香り ゆれて
誰も愛せない あなた以上は…

ふるえながら愛して
すがりながら夢見て
泣く日から 始まるの
女はいつも…
この部屋がとても好きよ
いつもの言葉 欲しい
誰も愛せない あなた以上は…

分かっているわ あなた
何もかも まぼろし
けれど愛せない あなた以上は…


14.愛の旅路を


15.昔があるから

作詞:杉紀彦
作曲:曽根幸明

ふりかえる径に 風が吹く
冷たすぎる 風が吹く
苦労話は したくないけど
つらい憶いで 消えはしない
恨みごとを云いだせば 切りがない
哀しい私の 青春でした
けれど今 憶いでのぬくもりが
やさしく 私をつつんでくれる
寒い風よ ありがとう
つらい昔よ ありがとう
昔があるから私は 私は生きて行ける

ひとりぽっちの 歳月を
すさみ乍ら 生きて来た
そんな私に 春がめぐる
だから深酒 やめにするわ
これからは あなただけ抱きしめて
不幸な私にさよならします
けれど今もう一度ふりむくと
涙の昔がわらっています
寒い風よ ありがとう
つらい昔よ ありがとう
昔があるから私は あなたと生きて行ける

昔があるから私は あなたと生きて行ける


16.さようならの彼方へ

作詞:千家和也
作曲:筒美京平

振り返れば 翼の下で町の灯が
揺れて燃える この国をあとに

他国の人に まわり囲まれて
夜の国際線で ただひとり飛び立つの
愛に愛に 傷ついたふたりが
同じ場所に 住んじゃいけない

あなたの とめるその声が
指でふさぐ 耳にしのび込む
I'll never fall in love again

ひとくちすする 熱い珈琲の
湯気が形をつくる 想い出のひとこまを
二度と二度と 逢うこともないでしょう
遥か下で 送るあなたに

今更 のぞくこの窓に
泣いてゆがむ 顔がうつってる
I'll never fall in love again

別れたあとは 他人なんて嘘
肌を重ねた過去は いつまでもつきまとう
愛を愛を 失なった女は
消える他に 術がないのよ

あなたの 夢に目覚めれば
空が赤い やがて日が変わる
I'll never fall in love again


17.風の愛


18.涙

作詞:中島みゆき
作曲:中島みゆき

忘れようと心を決めたのは
ひと足の途絶えだした公園通り
メッキだらけの けばい茶店の隅っこは
雨やどりの女のための席ね
今ごろどうしておいでだろうか
今夜は煙草が目にしみる
男運は悪くなかった
あんないい人いやしないもの
男運は悪くなかった
Made In Tears wow wo

陽に灼けたサンルーフのたもとから
季節終りの雨がしたたってる
安っぽい格子がうるんで見えるのは
安っぽいシェリーがまわるせいね
今ごろどうしておいでだろうか
今夜は煙草が目にしみる
男運は悪くなかった
あんないい人いやしないもの
男運は悪くなかった
Made In Tears wow wo

きれいなビルに変わったこのあたり
出会った日にはさえない街だったね
だめかもねと怯えていたんじゃないの
やっぱりねと哄(わら)えば筋が合うわ
今ごろどうしておいでだろうか
今夜は煙草が目にしみる
男運は悪くなかった
あんないい人いやしないもの
男運は悪くなかった
Made In Tears wow wo

男運は悪くなかった
あんないい人いやしないもの
男運は悪くなかった
Made In Tears wow wo


19.花の時・愛の時

作詞:なかにし礼
作曲:三木たかし

君が部屋を出たあと
ぼくはじっと動かない
あたりにただよう
君の残り香を
胸に吸い込み
酔いしれる
君の弾いたギターの
細い弦は切れたまま
読みかけの本は
投げだされたまま
そんなすべてが
いとしい
時には花のやさしさで
つつんでみたいと思う
時には愛のはげしさで
泣かせてみたいと思う
また逢えるのに
今すぐに逢いたくて
切なくなる
海の底で二人
貝になりたい

君がもたれかかった
あとののこるクッションに
額をうずめて
移り香をさがし
夢のつづきを
追いかける
胸にさわぐ想いを
口で言えぬもどかしさ
恋はため息か
恋はときめきか
恋は愚かな悩みか
時には花のやさしさで
つつんでほしいと思う
時には愛のはげしさで
泣かせてほしいと思う
この世のすべて
限りある命なら
君と行こう
青い空で二人
雲になりたい

この世のすべて
限りある命なら
君と行こう
青い空で二人
雲になりたい


20.東京砂漠

作詞:吉田旺
作曲:内山田洋

空が哭いてる 煤け汚されて
ひとはやさしさを どこに棄ててきたの
だけどわたしは 好きよこの都会(まち)が
肩を寄せあえる あなた…あなたがいる
あなたの傍で あゝ暮らせるならば
つらくはないわ この東京砂漠
あなたがいれば あゝうつむかないで
歩いて行ける この東京砂漠

ビルの谷間の 川は流れない
人の波だけが 黒く流れて行く
あなた…あなたに めぐり逢うまでは
そうよこの都会(まち)を 逃げていきたかった
あなたの愛に あゝつかまりながら
しあわせなのよ この東京砂漠
あなたがいれば あゝあなたがいれば
陽はまた昇る この東京砂漠

あなたがいれば あゝあなたがいれば
陽はまた昇る この東京砂漠

あなたがいれば あゝあなたがいれば
陽はまた昇る この東京砂漠