黄昏の匂い

前川清 黄昏の匂い歌詞
1.黄昏の匂い

作詞:荒木とよひさ
作曲:都志見隆

あなたの愛は ときめく匂い
逢えるその日は 窓辺(まど)に花を置き
うれしい心と ざわつく身体が
時間を急いで おさえ切れない
倖せなんかほんの 少しでいい
死ぬまであなただけを 好きでいたら
そんな人生も 私だけのもの
いつも遠くの 人でいいから

あなたの過去は 涙の匂い
ちがう誰かの 影が見えるから
嫌いなあしたと 恋しい夕暮れ
靴音それだけ 連れて帰って
泣きだすくらい すぐに抱かれたくて
何度も服を着換え 口紅(べに)を選ぶ
綺麗じゃないけど 最後の人なら
せめて小さな 夢でいいから

倖せなんかほんの 少しでいい
死ぬまであなただけを 好きでいたら
そんな人生も 私だけのもの
いつも遠くの 人でいいから


2.駅舎 -ターミナル-

作詞:荒木とよひさ
作曲:都志見隆

人は過去という駅舎(えき)の 寒い停車場に
重い鞄に腰を下ろして 今日も誰かを待っている
それは古いセピア色 まるで映画の中に
自分がいるような…
時計の針を左に回し あの日の場所へもどれたなら
始発の汽車に 何かを賭ける
途中下車した女の背中 切符一枚破いて

人は愛という駅舎(えき)の Barのカウンター
少し汚れた外套(コート)はおって 明日も誰かが待っている
それは煉瓦(れんが)むきだしで 時代がかったJAZZが
似合っているような…
時間も止めて心も止めて あの日の写真撮(うつ)せるなら
銀貨(コイン)をはじき 表か裏か
途中下車した女の影に 何か一杯奢って

時計の針を左に回し あの日の場所へもどれたなら
始発の汽車に 何かを賭ける
途中下車した女の背中 切符一枚破いて