加山雄三ベスト40

加山雄三 加山雄三ベスト40歌詞
1.君といつまでも

作詞:岩谷時子
作曲:弾厚作

ふたりを夕やみが つつむ この窓辺に
あしたも すばらしい しあわせがくるだろう

君のひとみは 星とかがやき
恋する この胸は 炎と燃えている
大空そめてゆく 夕陽いろあせても
ふたりの心は 変らない いつまでも

(セリフ)「幸せだなァ 僕は君といる時が一番幸せなんだ
僕は死ぬまで君を離さないぞ、いいだろ」

君はそよかぜに 髪を梳かせて
やさしく この僕の しとねにしておくれ
今宵も日がくれて 時は去りゆくとも
ふたりの想いは 変らない いつまでも


2.お嫁においで

作詞:岩谷時子
作曲:弾厚作

もしもこの舟で 君の幸せ見つけたら
すぐに帰るから 僕のお嫁においで
月もなく淋しい 闇い夜も
僕にうたう 君の微笑み
舟が見えたなら ぬれた身体で 駈けてこい
珊瑚でこさえた 紅い指輪あげよう

もしもこの海で 君の幸せ見つけたら
すぐに帰るから 僕のお嫁においで
波も夢を見てる 星の夜は
僕にゆれる 君のささやき
舟が見えたなら ぬれた身体でとんでこい
空へ抱きあげて もえるくちづけしよう


3.恋は紅いバラ

作詞:岩谷時子
作曲:弾厚作

I love you, yes I do
愛しているよと 君に云いたくて
そのくせ 怖いのさ
君に今度 逢うまでに
みつけておこうね その勇気を
I love you, yes I do
夜空に歌えば 僕の心に
恋の炎は 燃える

(セリフ)「僕は君が好きなんだ
だけど だけど そいつが云えないんだな
でもね 僕は君を幸せにする自信はあるんだ」

僕と今度 逢う時は
黙ってお受けよ この愛を
I love you, yes I do
恋とは 男の 胸に息づく
紅いバラの 花


4.夕陽は赤く

作詞:岩谷時子
作曲:弾厚作

夕陽赤く 地平の果て
今日も沈み 時は逝く
はるかとおき 君住む町
ひとりしのぶ 旅の日よ
心に秘めた恋 その名を呼べば
むなしく返るは谺(こだま)よ 君よ眠れ
また逢う日を 夢見るような 星あかり

心に秘めた恋 その名を呼べば
むなしく返るは谺よ 君よ眠れ
また逢う日を 夢見るような 星あかり


5.夜空を仰いで

作詞:弾厚作
作曲:弾厚作

夜空を仰いで 数える 星も
君のいない砂浜は 淋しいぜ
かがやくつぶらな君の瞳を
見せておくれ 夢にでも 側にきて

僕はいつでも 君の面影 しのんで歌ってる
君は何故で僕のことを 思っていてくれるの

歌おう 明日の 虹を ふたりで
消えぬ 愛の幸せよ とこしえに

(セリフ)
「さみしいなあ 君がいないとつまんねえや
僕は君とはなれていられないんだ 愛してる」

遠い空に なつかしい 思い出 うかべて歌う僕
君はいつでも 僕のこと 愛していてくれるね

昏れゆく 波間に 君を呼んでいる
僕の声が きこえるかい 逢いたいな


6.夜空の星

作詞:岩谷時子
作曲:弾厚作

僕のゆくところへ ついておいでよ
夜空にはあんなに 星がひかる
どこまでも ふたりで歩いてゆこう
恋人よ その手をひいてあげよう
約束しよう つなぎあった指は はなさないと
泣かないで 君には僕がいるぜ
涙なんてふいて 笑ってごらん

僕のゆくところへ ついておいでよ
夜空にはあんなに 星がともる
どこまでも ふたりで愛してゆこう
恋人よ 幸せ僕があげよう
約束しよう 君とだいた夢は わすれないと
僕のゆくところへ ついておいでよ
夜空にはあんなに 星がうたう


7.霧雨の舗道

作詞:岩谷時子
作曲:弾厚作

銀いろの雨ふる 静かな夜
君と二人で黙って 濡れて行こう
車の灯もうるむ 舗道を
僕と手をつなぐ 小さな手のひらつめたいね
淋しいの? 歌ってあげようか
ひとつのコートを 肩にかけて
僕にはにかむ 可愛い君の瞳
ついてくるんだよ どこまでも

雨に濡れながら 小さく僕の名呼んでいる
淋しいの? くちづけしてあげよう
ひとつのコートを 肩にかけて
僕を見上げる やさしい愛の涙
歩いてゆこうよ どこまでも


8.蒼い星くず

作詞:岩谷時子
作曲:弾厚作

たった一人の日暮れに
見上げる空の星くず
僕と君の ふたつの愛が
風にふるえて 光っているぜ

君と別れた あの夜
思い出させる 星空
君の星は あんなに蒼く
どうして今宵は うるんでいるの

風よ伝えてよ あの娘に
遠く離れていようと

僕の想いは 変らない
どうぞ泣かないで

たった一人の日暮れに
見上げる空の星くず
僕と君の ふたつの愛が
風にふるえて 光っているぜ

風よ伝えてよ あの娘に
遠く離れていようと
僕の想いは 変らない
どうぞ泣かないで

たった一人の日暮れに
見上げる空の星くず

僕と君の ふたつの愛が
風にふるえて 光っているぜ

光ってる


9.大空の彼方

作詞:岩谷時子
作曲:弾厚作

大空の彼方へ 光りを浴びながら
鳥はゆくよ 今日も静かに
音もなく 風にすべてをまかせて
朝の空に 今つばさを並べてゆく
大空の彼方へ 光りを浴びながら
鳥はゆくよ 今日も静かに

大空の彼方へ 夕陽にぬれながら
鳥はとぶよ つばさ疲れて
ひとつぶの星に いのちを見つめて
夜の空に ただ夜明けを信じてゆく
大空の彼方へ 夕陽にぬれながら
鳥はいつも 何も云わない

ひとつぶの星に いのちを見つめて
夜の空に ただ夜明けを信じてゆく
大空の彼方へ 夕陽にぬれながら
鳥はいつも 何も云わない


10.別れたあの人

作詞:岩谷時子
作曲:弾厚作

手紙を焼いた たそがれの
真っ赤な夕陽が 目にいたい
ふたりの恋の 残り火が
どうして僕に 消せるだろう
やさしく白い 衿あしに
かさねた くちづけ
あなたにだけは あなたにだけは
幸せ くるように

別れが来ると 知りながら
渡ってしまった 恋の橋
あなたの淡い 移り香を
明日はどこで 思い出そう
涙にぬれた おくれ毛に
ふるえる 夜風よ
さみしい声で さみしい声で
誰かが 歌ってる

あなたのほかに 恋人は
この世のはてまで あるものか
小さな肩の ほくろさえ
唇ふれた 僕のもの
せつない恋に 酔いしれた
かえらぬ 月日よ
星さえ消えて 星さえ消えて
空には 雨がふる


11.旅人よ

作詞:岩谷時子
作曲:弾厚作

風にふるえる 緑の草原
たどる瞳かがやく 若き旅人よ
おききはるかな 空に鐘がなる
遠いふるさとにいる 母の歌に似て
やがて冬がつめたい 雪をはこぶだろう
君の若い足あと
胸に燃える恋も 埋めて
草は 枯れても
いのち 果てるまで
君よ 夢をこころに
若き旅人よ

赤い雲ゆく 夕陽の草原
たどる心やさしい 若き旅人よ
ごらんはるかな 空を鳥がゆく
遠いふるさとにきく 雲の歌に似て
やがて深いしじまが 星をかざるだろう
君のあつい想い出
胸にうるむ夢を 埋めて
時は ゆくとも
いのち 果てるまで
君よ 夢をこころに
若き旅人よ


12.走れドンキー


13.小さな旅

作詞:岩谷時子
作曲:弾厚作

トランクさげて 旅に出よう
心に風が吹くからさ
背広を肩に 旅に出よう
街には夢がないからさ
幸せはどこにあるのだろう
夜明けの海の中だろうか
それとも船に かくれているのか
誰か呼ぶから 旅に出よう
昔の歌にあるように
ひとりで遠く 旅に出よう
僕だけの愛を 道づれに

カンカンかぶって 旅にでよう
星が降りそな夜だから
山越え 野越え 旅に出よう
僕のシグナル青ばかり
幸せはどこに あるのだろう
叩けばドアを開けるかしら
それとも屋根で 昼寝をしてるか
誰か呼ぶから 旅に出よう
可愛い人に逢うように
ながれる雲と 旅に出よう
すてきな愛を 道づれに


14.さすらいの旅路

作詞:岩谷時子
作曲:弾厚作

夕やけの旅路をひとり
さまよう人よ
闇空へつづく道に
心のしらべ探すのか
肩にはギターかついで
若い頬に浮かぶ夢も
明日は消えゆくかげろうよ
いそごう星のある日を

タやけの旅路をひとり
かなでる人よ
老いゆく胸に詩を
心のしらべ捜すのか
破れたギターかかえて
高い空に今日もひびく
返らぬ月日のせせらぎよ
いそごう星のある日を


15.ブライト・ホーン

作詞:岩谷時子
作曲:弾厚作

風におどる 粉雪をけって
君ときざむ 白い足あとよ
雪のしぶきをあげて
どこまでも
山の夜明け
雲がながれる

星も凍る 北風をぬって
僕につづく 優しい歌声よ
雪のしぶきをあげて
空高く
跳ぼう君と
愛のつばさで

紅い山の 灯のなかで
君と語る 思い出の夜よ
雪のしぶきをあげて
いつまでも
ふたりだけの
恋をもやそう


16.落日の彼方

作詞:岩谷時子
作曲:弾厚作

恋人の白い胸を
バラいろに染める夕陽
あの太陽が消えるまで
波にゆられて歌おう
明日は明日この愛は
今日だけで燃やそう
とこしえに時が帰る
太陽の沈む海で

恋人がぼくにくれた
ほほえみを染める夕陽
あまい涙にぬれながら
幸せだけを見つめよう
明日は明日この愛は
今日だけで燃やそう
とこしえに時が帰る
太陽の沈む海で


17.ロンリー・ナイト・カミング

作詞:岩谷時子・弾厚作
作曲:弾厚作

When I feel these lonely nights comin'
These lonely heart-breaking nights
I want to sit and forget
For it was just a little ago
That I thought I found
The one true love

赤い夕陽かがやく
燃える浜辺に うかぶ面影
僕の愛を捨てて
君はなぜほほえむ

When I feel these lonely nights comin'
These lonely heart-breaking nights
I want to sit and forget
For it was just a little ago
That I thought I found
The one true love


18.北風に

作詞:岩谷時子
作曲:弾厚作

教会の屋根で 鳩が
羽根を ふるわせながら
鳴いている 鳴いている
ククル ククル
灰いろの空を 雲が
ひとひら 淋しそうに
流れる流れる どこまでも
消えた恋の ように

変らぬ 愛をもとめ
ひとりたどる 旅路に
今日もきこえる 祈りの声は
娘たちの アベ・マリア

この胸のいたみ わすれ
白い月を みつめて
歌おう歌おう 北風に
ルルル ルルル ルルル

変らぬ 愛をもとめ
ひとりたどる 旅路に
今日もきこえる 祈りの声は
娘たちの アベ・マリア
この胸のいたみ わすれ
白い月を みつめて
歌おう歌おう 北風に
ルルル ルルル ルルル


19.俺たち

作詞:久野征四郎
作曲:弾厚作

若者よ もうすぐ
荒野はくれる
俺達の悩みは 未だ果てない
たとえ破れて傷ついても 胸を張り
語る喜びを
今日この手につかむのさ

若者よ もうすぐ
荒野はあける
俺達の悩みは 未だ果てない
燃えて燃やして命限り 胸を染め
生きる恋の火を
今日この手につかむのさ

燃えて燃やして命限り 胸を染め
生きる恋の火を
今日この手につかむのさ


20.僕は生きている

作詞:岩谷時子
作曲:弾厚作

大空の下に 生れて
僕は 生きている
この胸の底に 大きな海を抱いて
明日へ 若い足音
ひびかせ 歩いてゆく
輝く 一つの星が
仰げば そこにいるから
大空の下に 生れて
僕は 生きている
遠くから 僕を呼ぶ声に
手を拡げて

雪ふる 山の頂き
風ふく 地平線よ
優しく 僕を埋める
幸せ 探しておくれ
大空の下に 生れて
僕は 生きている
ひとすじの 流れゆく雲と
歌いながら


21.ある日渚に

作詞:弾厚作
作曲:弾厚作

渚によせる 光る波は
やさし君とぼくの 愛をよぶしらべ
忘れはしない 可愛いあのえくぼ
なつかしいほほえみ 胸に抱きしめて

ひとりでゆうべ見た 君の夢
めざめれば淋しく 鴎がとんでいた

君待つ船に 今は人もなく
せつなくぼくは 君の名を呼ぶさ

(セリフ)
「涙が出そうだ、なぜ君はここにいないんだい
ぼくは君を待ってるよ、どんな事があってもね」

ひとりでゆうべ見た 君の夢
めざめれば淋しく 鴎がとんでいた

君待つ船に 今は人もなく
せつなくぼくは 君の名を呼ぶさ


22.二人だけの海

作詞:岩谷時子
作曲:弾厚作

君のために渚で
ひとりかなでる 心の歌
つぶらな瞳を 青空のなかに
うかべては つまびく愛の歌
君と別れた日から
また逢うときを 待ちつづけて
波間にただよう 夕月のような
ほほえみが 歌えばなつかしい

君のために渚で
ひとりかなでる 心の歌
君がいないから 夏も色あせて
秋もただ 君が恋しいだけ
きっと逢えるねきっと
雪がやさしく とける明日
渚を走ろう 君をこの胸に
抱きしめよう 二人だけの海で
抱きしめよう


23.俺は海の子

作詞:岩本敏男
作曲:弾厚作

海鳴りきこえる
かすかにきこえる
昨日砕いた帆柱に
吼えてうなった海よ
昨日は昨日 宜候 宜候
今朝はさらりと凪の風
朝の海

鴎が呼んでる
どこかで呼んでる
麦藁帽子の白い砂
行こう泳いで波に
しぶきをあげて 水平線の
虹を掴んで帰るのさ
昼の海

(セリフ)
「海はいいなァ! でっかくてさ、きれいだ!
俺はやっぱり 海が好きなんだ!」

口笛吹いてる
誰かが吹いてる
星空眺めて海の歌
夜は一人で海も
淋しかないか 航海ランプ
青く燈して寝るのか
夜の海


24.白い砂の少女

作詞:岩谷時子
作曲:弾厚作

君はいつから淋しい
僕の白い砂浜に来てたの
ひとり 何していたの
君はきれいな瞳(め)をして
僕の白い砂浜で いつでも
僕を探していたの
風のほかには 誰も知らない
君の言葉で 話をしよう
可愛い素足の君は
僕の夢に恋をする
少女よ 白い砂の少女よ

君は海から来たの
僕の白い砂浜でやさしく
歌うのは 何の歌
そっと教えてくれたら
僕の白い砂浜で レエスの
赤いパラソルあげよう
波のほかには 誰も知らない
君とふたりの くちづけしよう
可愛い恋人君は
僕と夢をかなであう
少女よ 白い砂の少女よ


25.心の海

作詞:岩谷時子
作曲:弾厚作

鴎(とり)のつばさ 濡らしながら
歌え僕の 心の海
今日も独り 膝を抱いて
きこう海の やさしい声を
よせて又かえす 若き日の夢よ
広くはてもない 希望の旅路よ
波の底に 誰も知らない
愛をひめた 僕の海よ

虹のしぶき 映しながら
歌え僕の 心の海
今日も独り 砂の上に
きこう海の 言葉だけを
ちかく又とおい 愛のふるさとよ
はるか幸せを ささやく水面よ
もえる想い しずめながら
いつも青き 僕の海よ


26.暗い波

作詞:岩谷時子・弾厚作
作曲:弾厚作

Soft and blue
Deep and cool
Soft and deep and cool
星もなく
愛もない空に
夜明けは来ない

Soft and blue
Deep and cool
Soft and deep and cool
風もなく
返らない恋が
波間に沈む

海のバラよ 海のバラよ
どこに咲くのか

※Soft and blue
Deep and cool
Soft and deep and cool
あてもなく
愛もない舟が
港に帰る※

海のバラよ 海のバラよ
どこに咲くのか

(※くり返し)


27.白い浜

作詞:岩谷時子
作曲:弾厚作

黒い瞳 輝く瞳
遠い空の下に
君と二人ギター奏でた
なつかしの歌よ

今もどこかで
あの娘の声が
聞こえているような
白い浜で一人でうたう
おもいでのあの歌

二人の恋は
はかなく消えて
聞こえる波の音
白い浜で一人でうたう
おもいでのあの歌


28.海鳴りがよんでいる

作詞:なかにし礼
作曲:弾厚作

海鳴りがよんでる
心を残したまゝ別れ告げ
消えゆく人を責めるように
人知れず一粒の涙をこぼすだろう
果しない悲しみなおます
その面影 愛してる
今でも 君の 何もかも

帰っておいで 僕のとこへ
帰っておいで 僕の胸に
海鳴りが よんでる
海鳴りが よんでる


29.海の上の少年

作詞:岩谷時子
作曲:弾厚作

俺の海が荒れている
風のなかで波をうねらせて
俺の眼にはみんな見える
鴎のように独りの海が
淋しさに涙があふれるとき
巨きな海に俺は夢を見る

俺の海が荒れている
暗い夜に波をおどらせて
俺の眼にはみんな見える
獣のように傷つく海が
俺は男だもの
あの嵐と斗う海が
ふるさとなのさ


30.アロハ・レイ(さよなら恋人)

作詞:岩谷時子
作曲:弾厚作

瞳ぬらして
「好き」とひと言
泳いで行った 可愛い娘
明日帰る僕と 別れの
くちづけしよう アロハ・レイ

優しく夜ごと
花のかおりを
残して行った 可愛い娘
また逢おうね 君を愛した
あの浜辺で アロハ・レイ

明日帰る僕と 別れの
くちづけしよう アロハ・レイ
くちづけしよう アロハ・レイ


31.美しいヴィーナス

作詞:岩谷時子
作曲:弾厚作

あゝ美しいヴィーナス 鳶いろの恋人
若い俺たちのヴィーナス 海にいた恋人
俺のものでも 誰のものでもない
波の泡のひとつから 生れた娘さ
あゝ黒い瞳のヴィーナス 海ばかり見ないで
たとえ恋人がいても 俺たちと遊ぼう

俺は一人で 夕やみにかくれて
ほんとのことを云うなら くちづけしたいよ
あゝ黒い瞳のヴィーナス 海ばかり見ないで
たとえ恋人がいても 俺たちと遊ぼう


32.幻のアマリリア

作詞:岩谷時子
作曲:弾厚作

雪のふる湖に ひとりでぼくを待つ
幻のおとめよ いとしのアマリリア
かなしみにぬれる灯 かきたてながら
小さな舟うかべて 君のもとに行こう

凍りつくこの指を 君の膝にのせて
ぼくを抱いておくれ やさしいアマリリア
ささやかな一つの夢も はかなく消えて
つたう頬の涙を 君だけに見せよう

たそがれの湖に いつでもぼくを待つ
月の光よりも きれいなアマリリア
むなしい幸せを捨てて 君とふたりで
氷の花を摘めば ながれゆく夜霧よ


33.麗しき乙女たち

作詞:岩谷時子
作曲:弾厚作

ここへ来て 恋の楽しさを 教えておくれ
綺麗な娘たち
昨日から 僕はさびしくて
気が狂いそう 綺麗な娘たち ひとはいつも
恋に夢をかけて長い道を 灯りさがしながら
独り さまよいゆくのさ
僕にも 愛のささやきを
きかせておくれ 綺麗な娘たち

ここへ来て バラ色の頬に くちづけさせて
綺麗な娘たち
なぜだか 僕はかなしくて
泣きそうなんだ 綺麗な娘たち ひとはいつも
恋に夢をかけて 長い道を 灯りさがしながら
独り さまよいゆくのさ
いいだろう 恋を語ろうよ
きっとおいでよ今夜は 僕の胸に


34.まだ見ぬ恋人

作詞:原とし子・補作詞:岩谷時子
作曲:弾厚作

夕暮れの浜辺を
貝殻踏みながら
淋しさにただひとり さまよう
君はどこにいるのか
まだ見ぬ恋人よ
君と逢うその日まで 僕は行く
夢に見るあまいくちづけよ
僕を呼ぶ優しい声
君はどこにいるのか
まだ見ぬ恋人よ
たとえ地の果てまでも
僕は行く

夢に見るとこしえの誓い
幸せは僕が守る
君はどこにいるのか
まだ見ぬ恋人よ
たとえ海の底でも
僕は行く


35.君のために

作詞:岩谷時子
作曲:弾厚作

蒼き海に向い 君のために誓う
とおいとおい日まで 変らぬ心
はるか沖をすべる 汐風に追われた
大きな帆の船に 君をのせよう
渚に手をつなぐ 二人の胸に
ただひとすじ 燃えるような
恋の歓び
白き耳に透ける やさしい陽の光り
君のために僕は 暮らして来たのさ

(セリフ)
「夢みたいだなァ 君みたいなすてきな人に
逢えるなんて いつまでも僕の側にいてくれよ ネ」

渚に手をつなぐ ふたりの胸に
ただひとすじ 燃えるような
恋の歓び
灼けた頬にうかぶ いとしい微笑みよ
君のために僕は 歌って行くのさ


36.君のスープを

作詞:岩谷時子
作曲:弾厚作

キスも君にしないで
僕が行ける筈がない
どんなに淋しくても
ひとりでいておくれ
この花が咲く頃には帰るから
のませて 毎朝僕にだけ
あの美味しいスープを

キスも君にしないで
僕が行ける筈がない
どんなに淋しくても
ひとりでいておくれ
帰ったらふたりだけの家を
すぐ建てよう 毎朝僕にだけ
あの美味しいスープを


37.麦わらの指輪

作詞:岩谷時子
作曲:弾厚作

いつかぼくに 麦わらの
ちいさな指輪 くれた君
恋するには 幼くて
愛していると 云えなかった
そして夏が 何度もすぎて
いつか 君も娘
あかいビキニよく似合う 波に夢を描く娘
ちいさな指輪 くれた君
今は ぼくの恋人

いつかぼくに 麦わらの
ちいさな指輪 くれた君
天使のように 清らかで
大好きなんて 云えなかった
そして時は 流れて消えて
いつか 君も娘
あおい浴衣よく似合う 愛の歌をうたう娘
ちいさな指輪 くれた君
今は ぼくのいのちさ


38.いい娘だから

作詞:岩谷時子
作曲:弾厚作

いい娘だから ふたりで
今夜は ダンスに行こう
ぼくの腕に おすがり
すべてまかせて
二度とは来ない 夜なんだ
すてきな 愛のリズム
見あげるえくぼ ふたつ
ぼくにだけは くれるね
恋はねむいの?

いい娘だから おすわり
しずかに 話をしよう
ぼくの膝に おのりよ
夢をあずけて
二度とは来ない 夜なんだ
あかるい 月も出てる
きれいな肩の 上に
ぼくの頬を のせるね
恋はねむいの?

いい娘だから おやすみ
やさしく 目ざめを待とう
ぼくの胸で おねむり
胸をうずめて
二度と来ない 夜なんだ
ひとりで 起きていよう
これから君の なみだ
ぼくがふいて あげるね
恋はねむいの?


39.しのび逢い

作詞:岩谷時子
作曲:弾厚作

淡い灯かげに 横顔みせて
あのひとは 赤い酒飲んでいた
ぼくの足音 ひとりで待っていた
いけないひとね もう知らないと
唇につめたい 指をふれたひとよ

夜明けの明りに 背を向けながら
あのひとは 涙をこらえていた
ぼくの背中に 好きよと書いていた
別れを胸に みつめてふたり
ひいてはひかれて 夜ごとのしのび逢い


40.ぼくのお嫁さん

作詞:岩谷時子
作曲:弾厚作

どこにでもいそうで どうしてもいなくて
世界中探した恋人
だれよりもきれいで だれからもまけない
世界一 素敵な恋人
皮のスカートの足首がほそくて
僕にかけ足で ついてくる

おやじにも見せたい
世界中探して見つけてきた
僕の大事な娘

よわそでつよくて 泣虫で気まぐれ
世界でも珍らしい恋人
誰にでも愛され 誰だってふりむく
世界一 かわいい恋人

くちづけしたとき 襟足にほくろが
ぼくにねだるのは チョコレート
おふくろにあわせて 気に入ってもらって
そしてやがて ぼくのお嫁さん