加藤登紀子エッセンシャル・ベスト

加藤登紀子 加藤登紀子エッセンシャル・ベスト歌詞
1.ひとり寝の子守唄

作詞:加藤登紀子
作曲:加藤登紀子

ひとりで寝る時にはよォー
ひざっ小僧が寒かろう
おなごを抱くように
あたためておやりよ

ひとりで寝る時にはよォー
天井のねずみが
歌ってくれるだろう
いっしよに歌えるよ

ひとりで寝る時にはよォー
もみがら枕を
想い出がぬらすだろう
人恋しさに

ひとりで寝る時にはよォー
浮気な夜風が
トントン戸をたたき
お前を呼ぶだろう

ひとりで寝る時にはよォー
夜明けの青さが
教えてくれるだろう
一人者(ひとりもん)もいいもんだと

ひとりで寝る時にはよォー
ラララ………


2.檸檬 Lemon

作詞:加藤登紀子
作曲:加藤登紀子

庭に植えた檸檬の木が 少し大きくなって
春の風に誘われて 白い花を咲かせた
いつの間に時が過ぎて いくつ春を数えたのか
思い出だけがいつまでも 木漏れ日にゆれている

忘れないあの夏の日 二人で歩いた
森の中どこまでも 地図にない小道を
空に響く鳥たちの声 騒ぎ立てる小さいいのち
山から吹く風に乗って とどいてくる夏のざわめき

何ひとつ変わらない 何もかもあの日のまま
ただひとつあなたがいない それだけが夢のよう

街の灯に迷い込んで さびしさにとまどう
どしゃぶりの雨の中 涙が止まらない
あなたのいない夜も朝も ひとりきりのこの部屋で
同じように生きている 私だけがいる不思議
あなたのいない今日も明日も 窓を開けて陽射し受けて
言葉のない風のように 夢のつづき探している
夢のつづき探している

秋のはじめ檸檬の木に 小さな実がゆれてる


3.されどわが心

作詞:加藤登紀子
作曲:加藤登紀子

去りゆくものは 日々にうとし
花の生命は短い
燃える炎は いつか消え
過ぎ行くものは 帰らない

されど いとしき想いは 熱く
胸の奥に あふれてやまず
されど いとしき想いは 熱く
胸の奥に あふれてやまず

愛は迷いのはじめなり
人の心はうつろう
サヨナラだけが人生の
道のりを深く きざむ

されど 愛する想いは 深く
君の心を 求めてやまず
されど 愛する想いは 深く
君の心を 求めてやまず

届かぬものよ されどわが心
尽きせぬものよ されどわが人生

されど 愛する想いは 深く
君の心を 求めてやまず
されど 愛する想いは 深く
君の心を 求めてやまず

めぐりめぐる 時のいたずら
悲しみさえも 心を飾る
めぐりめぐる 時は休まず
見知らぬものに めぐり合わせる
ラララ…


4.わが人生に悔いなし

作詞:なかにし礼
作曲:中山卯月

鏡に映る わが顔に
グラスをあげて 乾杯を
たった一つの 星をたよりに
はるばる 遠くへ 来たもんだ
長かろうと 短かろうと
わが人生に 悔いはない

この世に歌が あればこそ
こらえた涙 いくたびか
親にもらった 体一つで
戦い続けた 気持ちよさ
右だろうと 左だろうと
わが人生に 悔いはない

桜の花の 下で見る
夢にも似てる 人生さ
純で行こうぜ 愛で行こうぜ
生きてる かぎりは 青春だ
夢だろうと 現実(うつつ)だろうと
わが人生に 悔いはない
わが人生に 悔いはない


5.千の風になって

作詞:不詳・日本語詞:新井満
作曲:新井満

私のお墓の前で 泣かないでください
そこに私はいません 眠ってなんかいません
千の風に 千の風になって
あの大きな空を 吹きわたっています

秋には光になって 畑にふりそそぐ
冬はダイヤのように きらめく雪になる
朝は鳥になって あなたを目覚めさせる
夜は星になって あなたを見守る

私のお墓の前で 泣かないでください
そこに私はいません 死んでなんかいません
千の風に 千の風になって
あの大きな空を 吹きわたっています

千の風に 千の風になって
あの 大きな空を 吹きわたっています
あの 大きな空を 吹きわたっています


6.時代おくれの酒場

作詞:加藤登紀子
作曲:加藤登紀子

この街には不似合な
時代おくれのこの酒場に
今夜もやって来るのは
ちょっと疲れた男たち
風の寒さをしのばせた
背広姿の男たち

酔いがまわればそれぞれに
唄の一つも飛び出して
唄を唄えば血がさわぐ
せつなさに酔いどれて
気がつけば窓のすきまに
朝の気配がしのびこむ

あーあどこかに何かありそうなそんな気がして
俺はこんな所についつまでもいるんじゃないと

この街には住みあきて
俺の女もどこかへ行った
あいつ今頃どこでどうして
どんな男といるんだろう
夢のにがさを知りもせず
夢をさがしているんだろう

あーあどこかに何かありそうなそんな気がして
俺はこんな所にいつまでもいるんじゃないと

この街には不似合な
時代おくれのこの酒場に
今夜もやって来るのは
違う明日を待つ男
今夜もやって来るのは
昨日を捨てた男たち


7.知床旅情

作詞:森繁久彌
作曲:森繁久彌

知床の岬に はまなすの咲くころ
思い出しておくれ 俺たちの事を
飲んで騒いで 丘にのぼれば
はるかクナシリに 白夜は明ける

旅の情けか 飲むほどにさまよい
浜に出てみれば 月は照る波の上
今宵こそ君を 抱きしめんと
岩かげに寄れば ピリカが笑う

別れの日は来た ラウスの村にも
君は出てゆく 峠をこえて
忘れちゃいやだよ 気まぐれカラスさん
私を泣かすな 白いかもめよ
白いかもめよ


8.愛のくらし

作詞:Tommy Children・日本語詞:加藤登紀子
作曲:Alfred Hause

この両手に 花をかかえて
あの日 あなたの部屋をたずねた
窓をあけた陽射しの中で
あなたは笑って迎えた
手をつなぎ 頬よせて くり返す愛のくらし
花は枯れて 冬が来ても
すてきな日々はつづいていた
愛を語る言葉よりも 吹きすぎる風の中で
求めあうぬくもりが 愛の変らぬしるし

人はいく度も 愛に出会い
終わりのない愛を信じた
ある日気がつく 愛の終わりに
人はいく度も泣いた
手をつなぎ 頬よせて くり返す愛のくらし
花は咲いて 春が来ても
すてき日々は戻って来ない
愛を語る言葉よりも 風にこごえたこの両手に
あなたの身体のぬくもりが 今も消えずに残る


9.この空を飛べたら

作詞:中島みゆき
作曲:中島みゆき

空を飛ぼうなんて 悲しい話を
いつまで考えているのさ
あの人が突然 戻ったらなんて
いつまで考えているのさ

暗い土の上に 叩きつけられても
こりもせずに 空を見ている
凍るような声で 別れを言われても
こりもせずに信じてる 信じてる

ああ 人は昔々
鳥だったのかもしれないね
こんなにも こんなにも
空が恋しい

飛べる筈のない空 みんなわかっていて
今日も走ってゆく 走ってく
戻らないあの人 私わかっていて
今日も待っている 待っている

この空を飛べたら 冷たいあの人も
優しくなるような 気がして
この空を飛べたら 消えた何もかもが
帰ってくるようで 走るよ

ああ 人は昔々
鳥だったのかもしれないね
こんなにも こんなにも
空が恋しい

ああ 人は昔々
鳥だったのかもしれないね
こんなにも こんなにも
空が恋しい


10.時には昔の話を

作詞:加藤登紀子
作曲:加藤登紀子

時には昔の話をしようか
通いなれた なじみのあの店
マロニエの並木が窓辺に見えてた
コーヒーを一杯で一日
見えない明日を むやみにさがして
誰もが希望をたくした

ゆれていた時代の熱い風にふかれて
体中で瞬間(とき)を感じた そうだね

道端で眠ったこともあったね
どこにも行けない みんなで
お金はなくても なんとか生きてた
貧しさが明日を運んだ
小さな下宿屋にいく人もおしかけ
朝まで騒いで眠った

嵐のように毎日が燃えていた
息がきれるまで走った そうだね

一枚残った写真をごらんよ
ひげづらの男は君だね
どこにいるのか今ではわからない
友達もいく人かいるけど
あの日のすべてが空しいものだと
それは誰にも言えない

今でも同じように見果てぬ夢を描いて
走りつづけているよね どこかで


11.さくらんぼの実る頃

作詞:J.B.Clement
作曲:A.Renard

Quand nous chanterons le temps des cerises,
Et gai rossignol et merle moqueur
Seront tous en fete!
Les belles auront la folie en tete
Et les amoureux du soleil au coeur!
Quand nous chanterons le temps des cerises,
Sifflera bien mieux le merle moquer!

Mais il est bien court le temps des cerises,
Ou l'on s'en va deux cueillir revant
Des pendants d'oreilles
Cerises d'amour aux robes pareilles
Tombant sous la feuille en gouttes de sang,
Mais il est bien court le temps des cerises,
Pendants de corail qu'on cueille revants

J'aimerai toujours le temps des cerises,
C'est de ce temps-la que je garde au coeur
Une plaie ouverte


12.童神~天の子守唄~


13.涙そうそう


14.あなたに

作詞:Kiyosaku Uezu
作曲:MONGOL800

人にやさしくされた時 自分の小ささを知りました
あなた疑う心恥じて 信じましょう心から
流れゆく日々その中で 変わりゆく物多すぎて
揺るがないものただ一つ あなたへの思いは変わらない
泣かないで愛しい人よ 悩める喜び感じよう
気がつけば悩んだ倍 あなたを大切に思う
ほら 元どおり以上だよ 気がつけばもう僕の腕の中

あなたに 逢いたくて
眠れない夜 夢で逢えたら考えすぎて 眠れない夜
夢で逢えたら どこへ行こうか?
あなたがいれば どこでもいいよ

あなたに 逢いたくて
流れゆく日々 季節は変わる 花咲き散れば元にもどるの
こんな世の中 誰を信じて歩いてゆこう
手を取ってくれますか?


15.百万本のバラ

作詞:A.Voznesenskij・日本語詞:加藤登紀子
作曲:R.Pauls

小さな家とキャンバス 他には何もない
貧しい絵かきが 女優に恋をした
大好きなあの人に バラの花をあげたい
ある日街中の バラを買いました

百万本のバラの花を
あなたにあなたにあなたにあげる
窓から窓から見える広場を
真っ赤なバラでうめつくして

ある朝 彼女は 真っ赤なバラの海を見て
どこかの お金持ちが ふざけたのだとおもった
小さな家とキャンバス 全てを売ってバラの花
買った貧しい絵かきは 窓のしたで彼女を見てた

百万本のバラの花を
あなたはあなたはあなたは見てる
窓から窓から見える広場は
真っ赤な真っ赤なバラの海

出会いはそれで終わり 女優は別の街へ
真っ赤なバラの海は はなやかな彼女の人生
貧しい絵かきは 孤独な日々を送った
けれどバラの思い出は 心にきえなかった

百万本のバラの花を
あなたにあなたにあなたにあげる
窓から窓から見える広場を
真っ赤なバラでうめつくして

百万本のバラの花を
あなたにあなたにあなたにあげる
窓から窓から見える広場を
真っ赤なバラでうめつくして