全曲集~偲び逢い~

加門亮 全曲集~偲び逢い~歌詞
1.偲び逢い

作詞:麻こよみ
作曲:森川龍

風が出て来たね 夜も震えてる
おまえの肩先 抱き寄せる
たとえどんなに 愛していても
世間が許さぬ 恋がある…
この手に奪えぬ 腑甲斐(ふがい)なさ
髪の匂いが せつなく揺れる

星が泣いてるね 月も潤んでる
二人のつらさが わかるのか
今の生活(くらし)を 捨てろと言えば
なおさらおまえが 困るだけ…
いつかは別れる 恋なのに
影も寄り添う せつない夜よ

頬が冷たいね 指も凍(こご)えてる
にじんだ涙の せいなのか
できることなら 誰より先に
逢えたらよかった おまえには…
見つめる瞳の いじらしさ
俺の心が せつなく揺れる


2.夜更けのふたり

作詞:水木れいじ
作曲:弦哲也

とても綺麗さ 今夜の君は
肩よせながら 歩く街角
淡い灯りも 囁きかける
可愛い この手を
離したくない いつまでも…
燃えてせつない 夜更けのふたり
夢の中まで 君と一緒さ

誰も知らない ちいさな秘密
聞かせてくれた 夜のクラブよ
旧(ふる)い映画(シネマ)か 恋物語
夜霧に かくれて
そっとくちづけ 交わしたい…
影もよりそう 夜更けのふたり
夢の中まで 君と一緒さ

逢えば短い しあわせだから
どこかへ遠く 旅に出ようか
風もないのに 舞い散る落葉
涙で 見つめる
君をこのまま 抱きしめて…
なごり尽きない夜更けのふたり
夢の中まで 君と一緒さ


3.東京夜霧

作詞:たきのえいじ
作曲:杉本真人

泣くのはおよし 涙をふいて
いつもの笑顔は どうしたの
二度と会えない 別れじゃないさ
泣けば尚さら つらくなる
せめてそこまで 歩こうか
心もむせぶ 東京夜霧

離れていても 心はひとつ
愛しているのさ 今もなお
赤いくちびる 切ない瞳
みればこの胸 しめつける
ふたり重ねた おもいでを
さみしく包む 東京夜霧

忘れはしない おまえのことは
心に似顔絵 書いてゆく
口に出せない 優しさなんて
判らないわと 云うけれど
待っていてくれ この俺を
涙でにじむ 東京夜霧


4.別れてゆくけれど


5.撫子~なでしこ~

作詞:仁井谷俊也
作曲:弦哲也

明日の夢さえ 見えない俺に
尽くすお前の けなげさ・いじらしさ
撫子…撫子…一輪咲いた
俺のこころの いのち花
苦労に痩せた その指に
いつかはやりたい 倖せを…

世間を拗ねたら あなたの負けと
泣いてお前は 意見をしてくれた
撫子…撫子…一輪咲いた
俺のこころの 可憐花
今夜は酒に 頬染めて
甘えておくれよ この胸で…

寄り添うぬくもり あったらいいと
照れて微笑む お前が愛しいよ
撫子…撫子…一輪咲いた
俺のこころの いのち花
この先何が あろうとも
死ぬまで離しは しないから…


6.身につまされて…


7.夜霧

作詞:吉田旺
作曲:徳久広司

黄昏にうるむ 港灯(ハーバーライト)よ
涕(な)いてくれるか わかれの わかれの夜を
おとなどうしの 粋なさよなら
気どってみても 吐息…なみだ
いっそこのまま 旅にでようか
夜霧にまぎれて ふたりきり

霧笛が揺する 茉莉花(ジャスミン)の花
夢のあとさき 飾って 飾っておくれ
消すに消せない むねの焔(ほむら)を
抱(いだ)き抱(いだ)かれ とけて…ひとつ
いっそこのまま 風になろうか
夜霧の彼方へ ふたりきり

残りすくない ときの流れに
求めあっても やがて…夜明け
いっそこのまま 風になろうか
夜霧の彼方へ ふたりきり


8.いたわり

作詞:礼恭司
作曲:森川龍

よせよそんなに 自分を責めて
悪い女の ふりなどやめな
何にもやれない おれだけど
分けておくれよ 胸の傷
そっといたわり 支えたい
むかし愛した おまえのために

そうさおまえに 惚れてたおれさ
苦い過ち 悔やんだ別れ
遠くで祈った 幸せに
いつかはぐれて いたんだね
ちがう明日を おれがやる
むかし泣かせた おまえのために

ほかの愛など 捜せなかった
いつも心に 住んでたおまえ
いやしてあげるよ その心痛(いたみ)
涙ふきなよ もう泣くな
おれのこの手で やすらぎを
きっとあげるよ おまえのために


9.別れの街で…


10.つよがり


11.子守歌にブルースを


12.捜したぜ…


13.恋綴り


14.リラ冷えの街

作詞:吉田旺
作曲:徳久広司

これで終りに しようねと
決めた惜別の 旅なのに
他人どうしになるなんて できないと
泪におぼれる 愛しいひとよ
ああ ふたり北国 リラ冷えの街

離れないでと すがりつく
つめの痛さが いちずさが
胸の芯までキリキリと 滲みるけど
ゆるしておくれよ 愛しいひとよ
ああ 外は黄昏 リラ冷えの街

いっそこのまま ふたりして
行方しれずに なりたいと
帰り支度のじゃまをする 無邪気さが
男を泣かせる 愛しいひとよ
ああ 夜明け鐘の音 リラ冷えの街


15.旅人

作詞:松井由利夫
作曲:水森英夫

なごりの雪の 消え残る
山脈(やまなみ)はるか その向う
男の夢は 何処にある
今日また昏れる 北の涯て
ひとしお沁みる 茜空

心のままに 野に生きる
葦毛の駒に 我を見る
後は向かぬ 筈なのに
名もなき花に 唇(くち)をあて
紅さし指の 君想う

風吹く胸の やすらぎは
黍酒(きびざけ)詰めし 革袋
汲めどもつきぬ 哀しみは
涙の褥(しとね) 草まくら
明日またひとり 北へ行く


16.帷り