人生炎歌~命~

北島三郎 人生炎歌~命~歌詞
1.男の精神

作詞:志賀大介
作曲:原譲二

いつの時代も いつの世も
国は人だよ 人は国
誰かが耐えて 幕を開け
誰かが忍んで 幕を引く
男の精神(こころ) 凛として
国を支える 人づくり

その場凌(しの)ぎで いいならば
我慢しろとは 云わないさ
分かって欲しい この心
分かってくれた その笑顔
男の精神 凛として
夢を咲かせる 人づくり

風の向こうで 今もまた
風が生まれて いるだろう
あしたの先も その先も
どでかい福が 舞うように
男の精神 凛として
命燃やして 人づくり


2.北の漁場

作詞:新條カオル
作曲:桜田誠一

いのち温めて 酔いながら
酒をまわし飲む
明日の稼ぎを 夢に見て
腹に晒し巻く
海の男にゃヨ 凍る波しぶき
北の漁場はヨ 男の仕事場サ

沖は魔物だ 吠えながら
牙をむいてくる
風にさらした 右腕の
傷は守り札
海の男にゃヨ 雪が巻いて飛ぶ
北の漁場はヨ 男の遊び場サ

銭のおもさを 数えても
帰るあてはない
二百浬を ぎりぎりに
網をかけてゆく
海の男にゃヨ 怒 が華になる
北の漁場はヨ 男の死に場所サ


3.漁歌

作詞:山田孝雄
作曲:浜圭介

俺が網を引くのはよ
可愛い女房と子供によ
腹一杯 飯を食わすためなんだよ
坊の岬に桃花咲く頃
今年も鰹が 鰹が来るぞ
はまらんかい きばらんかい
東支那海は 男の海よ

俺が海で死んだらよ
可愛い女房と子供はよ
どうして生きる 嵐にゃ負けるものかよ
夫婦鶯 裏山で鳴く頃
今年も鰹が 鰹が来るぞ
はまらんかい きばらんかい
沖は荒海 男の海よ

はまらんかい きばらんかい
東支那海は 男の海よ


4.度胸船


5.なみだ船

作詞:星野哲郎
作曲:船村徹

涙の終わりの ひと滴
ゴムのかっぱに しみとおる
どうせおいらは ヤン衆かもめ
泣くな怨むな 北海の
海に芽をふく 恋の花

クルクル 帆綱を 巻きあげて
暁の千島を 忍び立ち
あてにゃすまいぞ ヤン衆かもめ
舵であやつる 舟のよに
女心は ままならぬ

惚れたら 遠慮は できまいが
いやというなら ぜひもない
夢をみるなよ ヤン衆かもめ
にしん枕に 北海の
月に哀しや 泪船


6.輝


7.花の生涯

作詞:星野哲郎
作曲:船村徹

人は何かに 打ち込むときの
姿がいちばん 美しい
これが仕事と 男が決めた
道に上下があるもんか
流されながらも 力のかぎり

生きる 生きる 生きる
それが それが それが
花の生涯だ

谷の紅葉を こぼれた露も
流れて千曲の 川になる
他人の知らない 涙を噛んで
明日につなげる 今日の負け
そしられながらも 自分を曲げず

生きる 生きる 生きる
それが それが それが
花の生涯だ

人と生まれて 心を待てば
すててはゆけない 道がある
蔦や小枝は ちぎれもするが
なんで切れよう 情け糸
ひとつの命を 刻んで分けて

生きる 生きる 生きる
それが それが それが
花の生涯だ


8.激唱-青函トンネル-

作詞:星野哲郎
作曲:船村徹

生まれたからには 死ぬまで生きて
誰にもやれない バカをやれと
燃える親父の 心を継いで
トンネル掘って 二十年
津軽の海の いまその下を
ああ ああ・・・ 北海道の風が吹く

泥水吐き出し 暴れるヤマも
男の誠にゃ 牙をたたむ
女入れない 切羽の底で
一寸先も わからない
運命の闇を 砕いて越えた
ああ ああ・・・ 涙を語れ削岩機

荒海へだてた 吉岡 竜飛
歩いて行く日が 来たぞお前
晴れのこの日を 待てずに逝った
友の形見の ヘルメット
供えて祝う コップの酒に
ああ ああ・・・ 列車が走る まぼろしの


9.炎の男

作詞:原譲二
作曲:原譲二

男の俺が 選んだ道だ
たとえ茨の 道だとて
決して 決して 決して
泣いたりは しないさ
負けてたまるか ぐっと
睨むこの目に 血がたぎる

惚れた女もいたにはいたが
恋におぼれりゃ 遠廻り
何んで 何んで 何んで
今さら愚痴なんか
云わぬつもりが ぐっと
あおる冷や酒 歯にしみる

我慢だ 我慢だ 試練に耐えりゃ
たてた誓いも 夢じゃない
燃えろ 燃えろ 燃えろ
炎の男なら
明日に生きるさ ぐっと
あおぐ夜空に 高笑い


10.風雪ながれ旅

作詞:星野哲郎
作曲:船村徹

破れ単衣に 三味線だけば
よされよされと 雪が降る
泣きの十六 短かい指に
息を吹きかけ 越えてきた
アイヤー アイヤー
津軽 八戸 大湊

三味 が折れたら 両手を叩け
バチが無ければ 櫛でひけ
音の出るもの 何でも好きで
かもめ啼く声 ききながら
アイヤー アイヤー
小樽 函館 苫小牧

鍋のコゲ飯 袂で隠し
抜けてきたのが 親の目を
通い妻だと 笑った女の
髪の匂いも なつかしい
アイヤー アイヤー
留萌 滝川 稚内