人生艶歌~愛~

北島三郎 人生艶歌~愛~歌詞
1.函館の女

作詞:星野哲郎
作曲:島津伸男

はるばるきたぜ 函館へ
さかまく波を のりこえて
あとは追うなと 言いながら
うしろ姿で 泣いてた君を
おもいだすたび 逢いたくて
とても我慢が できなかったよ

函館山の いただきで
七つの星も 呼んでいる
そんな気がして きてみたが
灯りさざめく 松風町(まつかぜちょう)は
君の噂も きえはてて
沖の潮風 こころにしみる

迎えにきたぜ 函館へ
見はてぬ夢と 知りながら
忘れられずに とんできた
ここは北国 しぶきもこおる
どこにいるのか この町の
ひと目だけでも 逢いたかったよ


2.十九のまつり(まつりパート2)


3.冬の宿

作詞:星野哲郎
作曲:紫しずか

(セリフ)ア… 遠い人になってしまった

逢うたび細くなる君の
その肩先を だきながら
ああ 苦しめてごめんねと
あやまりながら泣いていた

生きてることが苦しいと
身をふるわせたあのひとを
ああ 信濃路のカラマツの
落葉のなかでおもいだす

片っぽだけの 靴下で
おわった恋の 編物よ
ああ その恋のすて場所を
さがしてふけた 冬の宿


4.越後情話

作詞:星野哲郎
作曲:原譲二

角巻の 雪を払いながら
熱燗にしてと 女は声をかける
おちょぼ唇してさ 少しやけっぱち
へいへいと 愛想よく
七輪の 火を煽ぐ
おやじの息も白い ああ 越後六日町

男って みんな嫌いなのさ
独白言って 涙をかくすたび
せまい屋台がさ やけに華やぐね
なじめない お座敷を
逃げだして きたのかい
乱れた裾にのぞく ああ 仇な緋ぢりめん

こんな妓を 泣かすやつの気持
わからないねぇと 男が差す酒を
どうもありがとう なんて言っちゃって
受けとめる 色っぽい
まなざしが 可愛いくて
心の雪もとける ああ 越後六日町


5.夜汽車

作詞:木下龍太郎
作曲:原譲二

すがるお前を 叱りつけ
無理やり乗せた 終列車
迎えに行くから 故郷の空で
身体を治して 待つがいい
ああ夜汽車よ急げ!
泣き濡れた顔を見るのがつらいからつらいから

ごめんごめんな その肩に
苦労の荷物が 重すぎた
親御に逢ったら 伝えておくれ
俺が一言 詫びてたと
ああ夜汽車よ急げ!
振り向かずこころ休まるその町へその町へ

窓に頬寄せ 眠ったか
汽笛も遠い 終列車
出世したなら 大手を振って
お前を貰いに きっと行く
ああ夜汽車よ急げ!
少しでも早くその日が来るように来るように


6.終着駅は始発駅

作詞:佐東ひどる・星野哲郎
作曲:中村千里

背なかを合わせて あばよと言えば
おまえの震えが 伝わるぜ
死ぬほど惚れて 死ぬほど泣いた
涙は頬を ぬらしても
終着駅は 始発駅

ふたりのしあわせ 祈っているよ
ふり向かないで 行ってくれ
ひとつの愛は 終ったけれど
明日がおまえを 待っている
終着駅は 始発駅

函館止まりの 連絡船は
青森行きの 船になる
希望を捨てるな 生きてるかぎり
どこからだって 出直せる
終着駅は 始発駅


7.箱根のおんな

作詞:星野哲郎
作曲:原譲二

あなたを捨てた 報いでしょうか
男にゃ泣いたと 風便り
白から赤へ 赤から青へ
こころを変える あじさいの
花をみるたび おもいだす
にくい 恋しい 箱根の女よ

届かぬ恋に 苦しむよりは
死んで解きたい 恋縛り
大湧谷の 煙りの中で
愛しさつのり 叫んでみた
俺のこころに いまもなお
住んではなれぬ 箱根の女よ

みどりに晴れた 芦の湖さえも
噂をくれぬ きみのこと
尋ねる今日も 湯本に暮れて
滝音ばかり 塔の沢
ひとり別れの 酒くめば
つらい 逢いたい 箱根の女よ


8.あじさい情話

作詞:星野哲郎
作曲:原譲二

心変わりは 憎くても
逢えばおまえが 離せまい
俺の負けだよ 戻っておくれ
明日に咲こうと ささやきかける
花はあじさい おとこの泪

夢で抱きしめ 名を呼べば
枕つめたい ひとり寝の
夜半の箱根の 湖畔を走る
雨の糸さえ みれんを束ね
窓にあじさい おんなの泪

花で日暮れた 湯の街の
朝は愁いの 始発駅
泣いて手をふる あの女よりも
逢えず別れる 男の胸の
辛らさ伝えよ あじさいの花


9.流氷の愛


10.日本海

作詞:原譲二
作曲:原譲二

夢に破れて 恋にも破れ
傷つきながら ひとりしょんぼり
夜汽車に乗った
あてない旅ゆえ 心もおもく
疲れたこの身の 影さえわびし
ここが涙の捨て場所か
能登の岬よ ああ日本海

夕陽が沈む 海鳥帰る
泣き泣き砂に あの娘の名前を
書いては消した
忘れて生きると 誓ってきたに
別れてしみじみ 想いはつのる
波よ笑うか 未練な奴と
能登の岬よ ああ日本海
なまり色した ああ日本海