人道

北島三郎 人道歌詞
1.人道

作詞:
作曲:

義理だ恩だは 古いと笑う
そういうおまえは
ひとりで暮らしてきたのかい
世の中は
持ちつ持たれつ 生かされ生きる
はずしちゃならない 人の道

花が咲くには 助けがいるさ
雨土陽ざしと
天地の恵みがあればこそ
人もまた
愛と誠実(まこと)で大きく育つ
やさしさ忘れぬ 人の道

受けたご恩は 世間に返す
日本人なら
変わらぬ道理さ昔から
人生は
こころ通わす行き帰り橋
情けがみちづれ 人の道


2.会津の女

作詞:
作曲:

若さで出会えた 恋もあり
若さで別れた 恋もある
昔しのんで ふり向けば
星もうるんで 風も泣き
さだめ恨んだ 鶴ヶ城
あゝ 会津の女(おんな)は 面影のひと

会えない女(ひと)だと 知りながら
会いたい気持ちも また一分(いちぶ)
ゆれる湯けむり 東山
肌のぬくもり 手に残る
未練流した 湯川橋
あゝ 会津の女(おんな)は 面影のひと

届いた便りは ただひとつ
届かぬ想いも またひとつ
めぐる季節は 数知れず
飯盛山(いいもりやま)に 咲く花は
散って悲しい 稚児桜(ちござくら)
あゝ 会津の女(おんな)は 面影のひと


3.ふるさとへ帰りたいな

作詞:
作曲:

故郷(くに)を出てから 早三十年(みとせ)
月にうつるさ 山や川
ふらりくぐった 居酒屋の縄のれん
しみました 泣けました
じんときました 国なまり
あゝ こんな夜(よ)は 帰りたいなぁ……

故郷のおふくろ 今ごろは
無事でいるやら 気にかかる
誰がたたくか 津軽三味線(つがるじゃみ)胸を打つ
会いたいな あの人に
浮かぶふるさと 恋しくて
あゝ こんな夜は 帰りたいなぁ……

故郷を出る時 抱いていた
夢は今でも ふところに
ままにならない 人の世の情け歌
聴きながら ついほろり
飾る錦は 遠いけど
あゝ こんな夜は 帰りたいなぁ……