想い出の歌謡集(1)

北島三郎 想い出の歌謡集(1)歌詞
1.哀愁列車

作詞:横井 弘
作曲:鎌多俊与

惚れて 惚れて
惚れていながら 行くおれに
旅をせかせる ベルの音
つらいホームに 来は来たが
未練ごころに つまずいて
落(おと)す涙の 哀愁列車

燃えて 燃えて
燃えて過ごした 湯の宿に
うしろ髪ひく 灯(ひ)がひとつ
今宵(こよい)逢瀬(おうせ)を 待ちわびる
君の幸せ 祈りつつ
旅にのがれる 哀愁列車

泣いて 泣いて
泣いているのを 知らぬげに
窓は二人を 遠くする
堪(こら)えきれずに 見返(みかえ)れば
すがるせつない 瞳(め)のような
星が飛ぶ飛ぶ 哀愁列車


2.東京ラプソディー


3.江の島悲歌


4.白い花の咲く頃


5.緑の地平線


6.北帰行


7.北国の春

作詞:いではく
作曲:遠藤 実

白樺 青空 南風
こぶし咲く あの丘 北国の
ああ 北国の春
季節が都会では わからないだろと
届いたおふくろの 小さな包み
あの故郷へ 帰ろかな 帰ろかな


雪解け せせらぎ 丸木橋
からまつの 芽がふく 北国の
ああ 北国の春
好きだとお互(たが)いに 言い出せないまま
別れてもう五年 あの娘(こ)はどうしてる
あの故郷へ 帰ろかな 帰ろかな


山吹 朝霧 水車小屋
わらべ歌 聞こえる 北国の
ああ 北国の春
兄貴も親父似で 無口な二人が
たまには酒でも 飲んでるだろか
あの故郷へ 帰ろかな 帰ろかな


8.ご機嫌さんよ達者かね

作詞:高野公男
作曲:船村 徹

ご機嫌さんよ 達者かね
俺らも父(とと)さも 変わりなく
朝も早よから 畑(はた)しごと
月のデッキで
故里(ふるさと)しのび 読み返す
母の母の便りの ああ なつかしさ

ご機嫌さんよ 達者かね
今年ゃ実りも 豊作で
村は祭りの 笛太鼓
書いた手紙に
あの娘(こ)の写真も 添えてある
母の母のやさしい ああ 故里(くに)便り

ご機嫌さんよ 達者かね
僕も返事に 書いている
幼なじみの 故里(くに)なまり
波を枕に
潮鳴り聞いて マドロスは
ほろりほろり見るのさ ああ 母の夢


9.北海の満月


10.南国土佐を後にして


11.月がとっても青いから


12.湖底のふるさと


13.千曲川


14.北上夜曲


15.惜別の唄


16.別れの一本杉

作詞:高野公男
作曲:船村 徹

泣けた 泣けた
こらえ切れずに 泣けたっけ
あの娘(こ)と別れた 哀(かな)しさに
山の懸巣(かけす)も 啼(な)いていた
一本杉の
石の地蔵さんのヨー 村はずれ

遠い 遠い
思い出しても 遠い空
必ず東京へ ついたなら
便りおくれと 云(い)った娘(ひと)
リンゴのような
赤いほっぺたのヨー あの泪(なみだ)

呼んで 呼んで
そっと月夜にゃ 呼んでみた
嫁にも行かずに この俺の
帰りひたすら 待っている
あの娘(こ)はいくつ
とうに二十(はたち)はヨー 過ぎたろに