父親

北島三郎 父親歌詞
1.父親(おやじ)

作詞:遠藤実
作曲:遠藤実

おやじと云う山 でっかい山だ
恩の山々 子は越えられぬ
吹雪の港で 握手した
ぶ厚い手の平 苦労の証
元気でやれよと あの目に涙
おやじ おやじ…
優しさ ありがとう

おやじの郵便 消印見ては
遠い故里 浮かべていたよ
あしたが見えなく なったなら
夢でも燃やせと あばれた文字を
読んだらいつでも 力が湧いた
おやじ おやじ…
勇気を ありがとう

おやじがおふくろ 愛したように
俺を惚れさす 女と添えた
十から転がる それよりも
一からあせらず 登って行けと
さとしたあの声 いまでも残る
おやじ おやじ…
根性 ありがとう


2.父は待つ

作詞:遠藤実
作曲:遠藤実

(セリフ)おまえが小学校にあがる頃
ちいさな仏壇の中の写真をみて
かあちゃん かあちゃん
帰ってきて…と呼ぶ声に俺も泣けた

そして おもいきり 抱きしめたっけ
悪いやつだと 云われる度に
親は命が ちぢまる思い
男手ひとつで 育てたせいか
淋しさからんで 淋しさからんで
落ちた穴

(セリフ)やっと入った 高校も中退
やけになる寂しい気持は

わかっていたさ お前の親だから
冬の寒さも 必ず春は
花が咲くんだ 元気を出せよ
雨の日迎えの 傘欲しがった
あの日を浮かべて あの日を浮かべて
詫びる夜

(セリフ)畑仕事も だんだん つらくなってきたよ
でもな おまえに会えるのを楽しみに まだ頑張るよ

今度は心を開き もっともっと語り合おう
昔うたった 夕焼け小焼け
独りしのべば 瞼がにじむ
谷間の暮しも 青空見える
おまえの帰りを おまえの帰りを
父は待つ