百年の蝉

北島三郎 百年の蝉歌詞
1.百年の蝉

作詞:田久保真見
作曲:原譲二

季節はずれの 一本杉で
命を終える 蝉を見た
我慢七年 土ん中
お天道様に 逢うまでの
長い苦労を 背負ってないた
一途な姿 胸を打つ

諸行無常と 晩夏の風が
つぶやくように 吹きぬける
落ちてころがる 空蝉(うつせみ)の
やるだけやった 潔(いさぎよ)さ
悔いも迷いも 小さなことと
遙かな空に 諭(さと)される

人の一生 百年ならば
百年叫ぶ 蝉になれ
明日死ぬ気で 生きたなら
今日の重さが 変わるだろ
時の流れに 踏ん張りながら
不動の心 抱いてゆく


2.おとこ節

作詞:田久保真見
作曲:原譲二

ぐいと大空 つかんで背負い
この冬越せば 陽は昇る
時代(とき)の狭間で 見たものを
黙って抱えて 生きてきた
男の皺(しわ)さ 傷痕(きずあと)さ

雨に嵐に 堪(こら)える枝も
生きる証の 根の強さ
胸を引き裂く くるしみを
腹に隠して 咲かすのは
男の夢だ まごころだ

いつも思いは この世の為に
何も語らず やり遂げる
ひとつ命を 授かって
いつかこの身が 尽きるまで
男が決めた おとこ節